メッセージ
today's topic

強制収容所から解放されて1年後に行われたフランクルの講演をまとめた1冊。戦争やホロコーストの後、社会の価値観や人々の心が粉々に壊れてしまっていた時代に、フランクルの言葉は「これから正しく生きていく」ための大きな手引きとなったことでしょう。収容所という地獄から生還した彼の言葉にはとにかく説得力があり、「チェッ」という小さな不満から「死んでしまいたい」程の深い絶望まで、現代に生きる私たちにも明確なアドバイスを与えてくれます。小川さんの「いつも机の上に置いておいて、折に触れて開きたい1冊」という表現がぴったりの偉大な文学遺産です。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2011年7月24日
小澤征爾
『ボクの音楽武者修行』

2011年7月17日
レオ・バスカーリア
『葉っぱのフレディ』

2011年7月10日
小川糸
『食堂かたつむり』

2011年7月3日
モンゴメリ
『赤毛のアン』

アーカイブ
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」より第一楽章/ウィーンフィルハーモニー管弦楽団、カール・ベーム(指揮)
死を宣告された日にこの曲を演奏したという患者の手紙を紹介するフランクル。死も人生の一部と考える態度について。
Life Is Beautiful(オリジナルサウンドトラックより)/ニコラ・ピオヴァーニ
ナチスの強制収容所をゲーム会場だと息子に思わせる父親の物語。内面の自由を失わなかった人間の勝利を描いた素晴らしい映画、と小川さん。

How Sweet it is(To Be Loved By You)/マービン・ゲイ
誰かに愛されているというそのことだけでも人間は存在する意味がある、とフランクルは書いています。「愛されてるって素敵だな」という60年代のヒットを。

 
今まで紹介した作品
当サイトは Amazonアソシエイトプログラムを利用しています。