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「人生は、『勝った』『負けた』が重要ではなく、『敗れない』ことが大事。それを教えてくれる1冊です」という小川さんの解説がとても心に響くオンエアでした。収められている6つの作品は、どれも登場人物たちの生き様にせまっていて、よくぞここまで肉薄できるなと驚くばかり。しかし以前読んだ『深夜特急』で、外国の子どもたちの遊びの輪の中に自然に入り、一緒に縄跳びを無邪気に楽しんでいた沢木さん・・・その姿を思い出して、「あのモードで取材対象の懐にもするっと入っていったに違いない」と妙に納得してしまいました。『敗れざる者たち』は、沢木さんの人間的魅力があって完成したスポーツノンフィクションの名作です。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2011年10月2日
沢村貞子
『わたしの台所』

2011年9月25日
魯迅
『故郷』

2011年9月18日
フィリップ・クローデル
『リンさんの小さな子』

2011年9月11日
伊藤左千夫
『野菊の墓』

アーカイブ
Lonesome Loser/リトル・リヴァー・バンド
「孤独な敗者」というタイトルのこの曲、♪敗者だけど闘い続ける、人生から逃げることはできないから♪と歌っています。輪島功一さんに密着した「ドランカー<酔いどれ>」に。
You Ain't Goin Nowhere/ジョーン・バエズ
「長距離ランナーの遺書」では、円谷選手と斉藤先輩が走ることを楽しんだ日々がジョーン・バエズとボブ・ディランにたとえられています。ディランの曲をバエズが歌っています。

チャンピオン/アリス
「クレイになれなかった男」のカシアス内藤さんがモデルとなった曲。内藤さんが引退した1978年12月発売。沢木さんはその後の著作「一瞬の夏」から現在も内藤さんを応援しています。

 
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