メッセージ
today's topic

20世紀のイソップ物語と言われる『動物農場』。題名といい、表紙の牧歌的な雰囲気といい、可愛らしい話が展開されるのかと思いきや、そこに広がるのは「独裁者のいる社会の構図」をわかりやすく説明した、恐ろしい寓話でした。ロシア革命前後のソビエト、ナチスドイツ、チャウシェスク政権下のルーマニアなど、動物農場的な社会はいくつも頭に浮かびますが、学校やビジネスシーンという身近な場所でも、同じようなことが起こりうることに気が付き背筋が寒く・・・。時代やスケールを問わず、人間関係の“ゆがみ”を誰にでもわかる形で描きだしたジョージ・オーウェルの才能、改めて、とんでもないです 。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2013年6月23日
大城立裕
『カクテル・パーティー』

2013年6月16日
太宰治『斜陽』
2013年6月9日
アリソン・アトリー
『時の旅人』

2013年6月2日
ロバート・キャパ
『ちょっとピンぼけ』

アーカイブ
自由の鐘/ザ・バーズ
最初は自由を求めて団結していたはずの動物たち。。ボブ・ディランの曲で、弱者や兵士、罪なき優しい心の持ち主たちのことを歌っています。オーウェルにも働く動物への優しい視線が感じられます。
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番(第4楽章)/キーロフ歌劇場管弦楽団ワレリー・ゲルギエフ(指揮)
1937年ソヴィエト革命20周年記念コンサートで初演され「革命」と呼ばれる交響曲。この曲を聞いていると、革命が成功したはしから腐敗が始まる匂いを感じる、と小川さん。

ルール・ザ・ワールド/ティアーズ・フォー・フィアーズ
誰もが世界を支配しようとしている、という題のヒット曲。小川さんは「自分の都合のいいようにルールを作り替え独裁者となったナポレオンの愚かさを思って聞きたい。」

 
今まで紹介した作品
当サイトは Amazonアソシエイトプログラムを利用しています。