2016/11/13
寒い日が続きますね。みなさん、風邪などひかれていませんか?
「最近、大手広告代理店のパワハラ問題がありました。夜は消灯するとの話もありましたが、パソコンを家に持ち帰って仕事をしていたら同じ事。また、残業に関しては、本当に多くを与えられての残業なのか、自分自身の問題の残業なのかという事もある。ケースバイケース。その人その人で違うから、何とも言えない。仕事の分量にもよる。分量がはっきりとしたのが、某電力会社の自殺された方の問題。限られた期限の中で、すごい分量の資料を全部作らなければならなかったらしい。寝る時間もない。広告代理店の彼女も東大卒で、すごく優秀だった。すごく出来の良い人に限って、視野が狭いという事もある。だから、適当にはできなかったのかもしれないですね」という江原さん。
今日は『職場・仕事』についてのメールをご紹介しました。

今夜お届けしたナンバー
◇Down Under / メン・アット・ワーク
◇みちひらき / 江原啓之



「最近メディアで『ブラック企業』の話題を耳にします。私の職場もまさに真っ黒です。仕事が終わらない為、朝早くから皆出勤し、事務所はいつもお通夜のよう。常に時間に追われ、休む間もなく、疲れた体にムチ打って、遅くまで働き続けているスタッフだらけです。女性の先輩も厳しく、毎日“辞めたい。辛い。助けて”と、耐えてきました。数カ月前に神社で引いたおみくじには“いずれ春が来るので、今は耐えるとき”との言葉がありました。ところが今日引いたおみくじには“古きを捨て、新しきにつくがよい。元気を出して、捨てるべきは捨て、進む所へ進め”との助言が!まだ転職して10ヶ月ですが“新しい職場を探していいよ”という神様からのGOサインでしょうか。それとも逃げの転職になるので、また別の意味?アドバイスお願いします」というメールをいただきました。

江原さん
「人によって持っている体力も能力もケースバイケース。自分にとって限界だと思えば転職すればいいし、それは逃げではない。一番いけないのは、何でもかんでも“辛いから”“大変だから”という考え。繰り返してみないと職場の有難味も分からない。けれど、きっと今はどこの企業もキツキツなんだとも思う。経費削減。上司も上から締め付けられている。世界中を見ても、ほんの一部の富裕層がいるだけで、あとは貧困らしい。おみくじよりも自分の判断が大事だと思います」


「私は会社で濡れ衣を着せられる事が多いです。やってもいない事をやったように言われ、勘違いしてやってしまった事を、意図的にやったかのように言われたり。社員が大勢いる前で、何十分も怒鳴られ、悔しさと恥ずかしさから涙が止まらず、過呼吸になり、トイレから2時間出られなくなった事もありました。心身共に辛い数日を送っていたところ、他の社員に“あの件は解決したみたいだよ”と言われ、勇気を出して上司に“あの件は、解決したと聞いたんですが”と言うと“もう解決したし、それで良かったじゃないか”との不誠実な返事に、ショックで言葉が出ませんでした。濡れ衣を着せた上司達も、私に謝った事は一度もありません。社員たちは私の事を“怒鳴り散らされるくらいのミスをした人”だと思っているようです。でも、味方になってくれる人もいて、励ましてくれるので本当に有難いと思っています。その人たちを裏切れない気持ちがあるので、会社を休む事や辞める事を踏みとどまっていますが、こういう事が続くようなら辞めるしかないのかな…という気持ちもあります。私のように人に誤解されやすい人間が取るべき行動・態度がありましたら、教えていただけないでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「私なら、その上司に“解決したそうじゃないですか。私のせいじゃなかったですよね”と、大勢の前で言う。上司も怒鳴るのは問題かもしれないが、今は大勢の前で語らなければいけないらしい。“○○君、ちょっと”と言うのは、パワハラなんだとか。様々な企業では、そういった指導の項目もあって、上司が部下に対して何かを言うのでも、ものすごく大変らしい。あなたも毅然とみんなの前でしっかりと言うべきだとも思うし、仕事に感情はいらない。それに分かってくれる人もいる。そうであれば、それでいいのではないか。なぜそこまで仕事に対し、思い入れがあるのかが分からない。辞めたければ辞めればいい。食べていく事が目的。人は仕事をする為に生まれてきたのではない。生きる為に仕事をしている。仕事と人間が共依存になってしまっている。食べる為にやるべき事をしっかり果たせていればそれでいい。なぜ引きずる必要があるのだろうかと思うのです」


「職場で周りに合わせる事や、世渡りが下手です。気付くと孤立していたり、頑張って合わせようと話しても、突拍子もない事や、場にそぐわない事を言ったり、足元をすくわれる事をします。上司や立場の違う人がいる中で、器用にうまくやっていく人を見習いますが、器が違うというか、スマートとは程遠く、ついていけません。同じ掃除をしていても、明らかに私の方がしっかりやっているのに、同僚の手抜きを私が悪いように決めつけられたりします。天は見ているといいますが、本当でしょうか。私の人生、自分に余裕がありません。どうしたら自分が損をしないで、泣かされないように勤め続けられるのでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「ちょっとネガティブですね。自分ができないからって、そのままではなく、もっと主張したり、コミュニケーション上手になるべき。また、よくあるのは、本当はAさんに言いたいのだけれど、言いやすいBさんに言う事で、Aさんに伝えているという間接的な言い方もある。そういうのに使われちゃうタイプなんじゃないかな。それには“私だって不満はあるんですよ”というところを見せないとダメ。どれだけ自律心があるか。『スピリチュアル ワーキング・ブック』(王様文庫)という本を私は出していて、その中で“人間の成長には、子どもを育てる事か、部下を育てる事。これは一番ままならない事です。これをすると人間は大きくなります”と書いている。部下を育てるのと同じような事は、自分でビジネスをする事。すると、どれだけ大変かが分かる。働いている側と雇用する側は、まるで意識が違う。そういう事を経験すると、色々とまた分かるかもしれませんね。想像力を持たなければいけないのです」


「先日、私は職場で嘘をつきました。私は24時間営業のお店で、パートで働く主婦です。お店の人員不足は深刻で、副店長は1週間のうち6日もしくは7日。店長とベテランのパートさんは1週間のうち7日間働いています。みな身体を壊し、青い顔で足を引きずり店内を歩いているので、まるでゾンビが徘徊しているお店のようです。お店の状態も“この難局を今いる人員で乗り切ろう!”と妄信する決して関わってはいけない宗教団体のような雰囲気です。店長はどうやら経費節減で、派遣社員などを雇う気はなさそうです。先日“もっと働いてくれ”と言われたので、自分の保身の為“実母の介護がある”と嘘をつきました。78歳の実母は体力の衰えこそありますが、ピンピンしております。“自分の体力と精神力では今以上には働けないが、嘘をつくぐらいなら辞めるべきだったのか”と、帰宅後、嘘をついた罪悪感で、腹痛を発熱を起こしました。背負いきれない嘘などつくものではないなぁと感じました。種を蒔いた以上、自分に返ってくるものの覚悟をして、明日からまた働きに参ります。みなさまも決して『生きゾンビ』にならないようお過ごしください」というメールをいただきました。

江原さん
「これは、方便でいいと思いますよ。嘘も方便。難しいですね。そこの経営者の気持ちも分かる。便利を求めすぎていると無理がある。コンビニエンスは、人や心にとって非コンビニエンスなのかもしれない。終夜運転になれば、残業も多くなる。昔は、夕方になるとお父さんは帰って、家で夕飯を食べていた。けれど、昔といっても40年くらい前の事。たった40年でこうなってしまった。これは深刻に受け止めるべきではないかなと思います」


●江原啓之 今夜の格言

「人は仕事をするために生まれてきたのではありません。
生きるために仕事をしているのです」
「頭利口よりも、心利口になることが大切です」

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