三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2018.02.06

宇宙技術や研究をビジネスに繋げる橋渡し

大島佳世子
株式会社ジャンプ・トゥ・スペース
代表
大島佳世子
宇宙ビジネスの未来

今週も先週に引き続き、
株式会社ジャンプ・トゥ・スペースの代表の大島佳世子さんにお越しいただきました。
茨城県つくば市出身。JAXA宇宙センターのある
つくば市で生まれ育った大島さんは、
あることをきっかけに宇宙関係の仕事につきたいと決意。
JAXAでの広報業務職員などを経て、
2006年株式会社ジャンプ・トゥ・スペースを設立。
また宇宙エレベーター協会理事なども経験、
宇宙開発の魅力を発信するイベントや教育プログラムなどを展開しています。

前回はジャンプトゥスペースの活躍について伺いましたが、
今回は今後のビジョンや、宇宙ビジネスについて。
まずは、今後のビジョンについて伺いました。

「教育はずっとしていきたいので、例えば子供たちに人気のある宇宙食を使って
 食育を行ったりとかしていきたいなと思っています。
 宇宙食は展示をするとそこに人だかりができちゃうくらい一番人気で、
 例えば災害食になっているような、水を入れて30分おくと
 普通においしいご飯が食べられるようなものだったりとか、
 日本とか地球に近い食べ物がだいぶ食べれるようになってきています。
 教育以外でも、宇宙開発のスピンオフの技術をもっと身近な私たちを生活の中で
 使えるように、技術や研究をビジネスにつなげるような橋渡しを、
 ちょっと分野が変わってくるんですが、目指していきたいなと思っています。」

そして、宇宙ビジネスの話題といえば先日、日本の民間宇宙開発会社HAKUTOが、
月面探査レース挑戦を「断念」というニュースがありました。
これについて、同じく宇宙をテーマにした会社としてどう感じられたのか伺いました。

「昨年から今年にかけてHAKUTOの活躍がすごく取り上げられて、
 一般的に宇宙ビジネスの認識がすごく高まったと思うんですね。
 今後はHAKUTO以外の宇宙ベンチャーでも、
 もう宇宙ビジネスは眉唾ものではなくなってきたので、投資を受けるとか、
 他方面から援助を受けやすい環境になってきたと思います。
 宇宙開発は技術だけではなくて投資を募るとか、ファイナンスの面で難しいのと、
 あと、何かあったときにリスクをカバーするお金が必要になったりと、
 ビジネスなのでお金の問題が常にかかってきます。」

これから益々、期待のかかる宇宙ビジネス。
今後、注目している宇宙ビジネスについて伺いました。

「私の地元、つくばの大学のベンチャー企業が超小型の人工衛星を使って
 研究とかだけではなく教育に使ったり、もしくは個人で使うような天体観測用の
 人工衛星を自分で持てる位の値段で… 
 まぁ100万〜10000万円くらいかかってしまうんですが、
 今まで人工衛星を使うっていうことに対しては凄くハードルを下げたサービスを
 展開しようとしているので、楽しみにしています。
 子供たちにも、打ち上げまでに人工衛星を作るにはこういうことが必要ということを、
 学んでもらうことができるので、科学技術の教育に力を入れている
 スーパーサイエンスハイスクールとかで、
 プラスアルファの教育をできると思います。」

株式会社ジャンプ・トゥ・スペースの代表の大島佳世子さんに伺いました。
大島さん、ありがとうございました。
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