三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2018.03.06

食で生産性をあげる!

川岸亮造
株式会社KOMPEITO
代表
川岸亮造
新しいマーケットで野菜革命!

今週も先週に引き続き、
株式会社KOMPEITO代表、川岸亮造さんにお越しいただきました。
川岸さんは、1982年生まれ。東京の高校、大学を卒業後、
2007年にコンサルティング会社に入社。経営コンサルタントを5年経験した後、
2012年、株式会社KOMPEITOを創業。野菜宅配サービス「OFFICE DE YASAI」が
野菜宅配における、これまでにない新しいスタイルとして注目を集めています。
個人宅ではなく、「オフィス」をターゲットにした野菜の宅配サービス。
この「OFFICE DE YASAI」のサービス展開について伺いました。

「今展開しているオフィスでOFFICE DE YASAIなんですけれども、
 スタンダードプランとランチプラン、フローズンプラン、
 3つのプランで進めておりまして、もともとやり始めた時にからやっているのは、
 スタンダードプランということで進めています。
 ランチプランは我々のサービスを比較的大人数の企業様でやろうとすると
 費用がかかってしまうので、その費用を抑えながら、
 でも野菜は食べさせたいというお客様がいらっしゃいましたので、
 我々が指定する仕出し弁当屋さんのお弁当をを入れていただければ、
 野菜は利用料を抑えた形で提供ができますというプランです。
 フローズンのプランは名前の通り冷凍のプランです。
 生鮮食品をお届けするというところで、配りやすいエリアと
 配送しに行けないエリアがあるんですが、コールドプレスジュースや、
 無添加のご飯など、冷凍の食材として届けられるものを提供することで、
 配送エリアから離れた方にも提供しています。
 最初は東京中心にサービスを展開していましたが、
 会社の従業員の食事のことを面倒を見る、福利厚生として考えるサービスは
 東京だけでやるものでもないと思いますので、
 いろんな地域で展開をするといったことを踏まえるとフローズンプランで、
 まずは食事のことを従業員の方に気づいてもらうような施策を
 進めていきたいと思っています。」

色々なニーズに対応をしている「OFFICE DE YASAI」
まだまだ、可能性をうかがわせますが、
その先にはどんなことを見据えているのでしょうか?

「今働き方改革が注目のワードになっていますが、
 僕らは『食で生産性をあげよう』ということを言っています。
 働き方改革は時間を短く働く、仕事を効率化しようというのがメインですが、
 働いている個人からするとその日にしっかりとパフォーマンスを出せるかが重要で、
 アスリートがすごく食事に気を遣われていることを考えると、
 働いているオフィスワーカーの人たちもしっかり食事に気をつけて、
 毎日パフォーマンスをしっかり出せる、持っている能力を発揮できる状態で
 仕事をするというのが大事なんじゃないかなと思っていまして、
 そうすると足りていない食物繊維やビタミンをで補えることが大事かなと、
 オフィスで野菜を活用していただいて取り入れていただくと、
 しっかりパフォーマンス維持できるようなコンデションが
 整えられるんじゃないかと思っています。」

その一方で、日本の農業は今、
食の安全やTPP、生産者不足など様々な問題を抱えています。
こうした問題についてどう考えているのか、伺いました。

「ここ何年も日本の農業は担い手が少ない、
 高齢化しているといった問題課題が多いと言われているんですが、
 僕はそこを逆手にとってチャンスにできるんじゃないかと思っています。
 例えば、今までの決まった売先だけではなく、視野を広く見れば、
 海外に野菜や果物を販売していくということも可能性がすごく広がると思います。
 僕のよく知っている生産者の方は、そもそも海外に輸出をするのではなく、
 インドでイチゴ農園を開いて、日本の技術でつくったイチゴを
 現地で販売すると言うような、日本に留まらずにいろんなところで
 自分たちの技術を使って展開すると言うことを考えると、
 新しい農家像が生まれると思っています。」

では、実際にはどんな人材が必要とされていくのでしょうか?

「野菜に関わる仕事でどんな人たちが必要になってくるかと言うのを考えると、
 今まで全く海外に行ったことがない方が海外でいきなり販売しようとか、
 海外でものをつくってってみようというのは非常に難しいと思います。。
 でも逆にいえばそれは、他の産業や企業で、
 海外で現地法人を立ち上げましたという方なら、経験を生かして、
 新しく現地の方と一緒に仕事をするということができるようになっていくと思います。
 また、効率を上げるということで考えると工業化やAIビックデータなども
 非常に大事になってきます。健康状態や質の状態をビックデータで集めて、
 今の状況に合わせてハウスをどのタイミングで開いたら良いか、
 水をどのタイミングであげたらよいかなど、
 データを解析することで見えるようになってきたり、
 大きな農場だとドローンを使って上から見た生育状態で肥料を出すとか、
 そういった最新技術との組み合わせることで、
 今までよりも品質の高いものを狙った時期につくるということが
 できるようになってくると思っています。
 僕らの会社では、新しいオフィスでのマーケット、
 働く人たちの市場をつくっていこうとでやっていますので、
 そういった新しいマーケットを自分から作る、
 そういったアイデアを試してみたいと言う方々と
 一緒にぜひ仕事をしてみたいなというふうに思っています。」

二週に渡って、株式会社KOMPEITO代表、川岸亮造さんのインタビューお届けしました。
川岸さん、ありがとうございました!
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