2026.02.17
タクシー業界の課題を解決したい
ONE MORNING「The Starters」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。
今週と来週のゲストは株式会社 PM Agent 代表取締役CEOの梅津哲豪さんです。
梅津哲豪さんは1992年生まれ、台湾のご出身。大学を卒業後、これまで様々な会社でセールスや企業向けマーケティング支援に従事。2019年にPM Agentを創業されています。
今週は主な事業内容をうかがいます。僕らもお世話になっているタクシー業界に関わるお仕事ということでどんな事業なのか、概要を教えて下さい。
「私たちはタクシー業界に特化した転職支援サービス、「RIDE JOB」を展開しておりまして、タクシードライバーになりたいと思う方に我々のRIDE JOBにご登録いただいて、主にタクシー会社様にご紹介しているというような事業内容になっています。」
タクシードライバーになりたいけど、どこにコンタクトしたらいいのかわからない、どうやって資格を取ったらいいのかわからないという方々を全体的に支援するということですか。
「そうですね。 我々に来る方は、明確にタクシーで働きたいっていう方もいれば、「何か最近タクシーって稼げるって聞いたんだけど」というような興味本位で来られる方も様々いらっしゃいまして、ほとんどが未経験者の方から我々が丁寧にご説明させていただいています。」
そもそもなんですけど、タクシー業界って稼げるんですか?
「今、都内であれば、まあ年収500万円以上も現実的になってきてはいます。」
そうなんですね!それは能力が上がればもっと稼げるようになったりするんですか?
「そうですね。歩合制があるのに加え、さらに今はインバウンドの影響もあるので能力次第でより稼げます。」
利用される方も多いですし、タクシードライバー不足というニュースもよく耳にするんですけれども、実際足りてないんですか?
「そうですね。僕らも事業を始めた時に調べたんですが、2020年のコロナ禍で全体のタクシードライバーの3割以上が辞めてしまいました。徐々に戻ってきてはいるものの、どうしてもタクシー会社では、採用して働いてもらっても一定数シニアの方もいらっしゃいますので、辞める方も出てくるということで定期的に人が足りなくなるというような業界になっていますね。」
ビジネスモデルとして、例えばタクシー業界に入りたい方がPM Agentさんにお願いした時に、利用者の側からお支払いをするものというのはあるんですか?
「ご転職される方に関しては一切の費用は頂いておりません。僕らがやっているビジネスモデルとしては、実際にタクシー会社様に入社をされたら、タクシー会社さんから紹介料を成果報酬型でいただくというような形になっています。」
それは利用しやすいですね!
でも、タクシードライバーになりたくても「運転大丈夫かな」、「道覚えてないしな…」といった方もいると思うのですがそういった教育的なところはいかがでしょうか?
「タクシーが稼げるかもしれないと思ってはいるものの、道が覚えられるか不安、免許についての不安、そういったありとあらゆるご不安、ご質問の部分も、全て我々の方でお話しさせていただいて、研修が充実している会社もあれば、早く稼ぎたいという方にはすぐにでも現場に出られるようなタクシー会社様。タクシーといっても本当にいろんな会社様がありますので、その方に合った会社様をご紹介させていただいております。」
日本人以外の方も登録される方はかなりいらっしゃるんですか?
「まさしく今、外国人材も働けるビザが実は 2024年に解禁されまして、我々もそこに挑戦させていただいて、去年の7月から実は中国国籍の方が二人、ベトナム国籍の方が一人、特定技能と呼ばれるビザでタクシー会社様にご紹介することができました。」
すごいですね!なかなか道を覚えるのも大変なんじゃないかと思いましたが、今はナビがあるので道を覚える必要もないですもんね。
外国人の方の採用に積極的に取り組まれているのは、やはり梅津さんも台湾ご出身ということにつながるんでしょうか。
「そうなんです。私が台湾人の母と日本人の父の下で育ったこともあり、元々外国人雇用に関しては興味関心があったんです。 その中でタクシー業界は高齢化が進んでいる業界ではありますので、例えばライドシェアや、海外では自動運転の実用化が進んでいるところもあるものの、やっぱり日本には法的な制限もあり、普及には時間がかかります。そういった背景から、我々は外国人を採用することで、外国人の方は若くて積極的な方も多いので、しっかりと教育や育成をしていくことが前提ではありますが、外国人の雇用も期待できるんじゃないかなというふうに思っています。」
RIDE JOBは基本的にタクシードライバーへの転職支援なんですか?
「最近はタクシー会社さんから「こんなにドライバーさんが紹介できるのであれば他の職種もお願いしたい」と、言われるようになりまして、今特に力を入れているのが、自動車の整備士さんになります。整備士さんも圧倒的に人材が足りていない業界になんです。」
今これだけ車があるのに直せる人がいなれば困ってしまいますよね。
でも、それこそ未経験者は大丈夫なのかなと思う業界でもありますよね。専門学校で知識をつける必要があるイメージがあります。
「おっしゃるとおりで、国家資格が必要な職種になってきますので、なかなか未経験者では就職しにくい業界ではあるんですけども、我々も専門学校にアプローチをさせていただいたり、今アジアの国々でも日本車がたくさん走っていますので、そちらで経験をされてきた若手の整備士さんに日本語も教育していきながら、日本に呼び込んだりといったこともやっております。」
話は戻りますが、ドライバーの人材不足や高齢化問題を解決する手段として、賃金アップがどの業界も必要不可欠な部分なのかなと思うんですが、現状はどうなんでしょうか?
「人手不足の解決手段の賃金アップというところでいうと、運賃の改定であったり、会社さんによっては、利用できるアプリを複数導入したりしている会社さんもあります。他には乗用車の箱型のジャパンタクシーだけではなくて、アルファードといった何人も乗れる車両を導入することで単価を上げることで賃金アップに繋げていく、というのが今の業界のトレンドです。」
一方で、タクシー業界が抱える課題って何かありますか?
「これはやはり我々がやっているだけありますが、「採用」と「定着」が課題です。タクシードライバーという職業柄、今まで50代、60代、中には70代になってしまうような方も地域によっては多いんですけども、そういった方がいつ辞めるかがわからないとなると、タクシー会社さんって常に車が余っちゃっているという状況なんです。そのためにも採用を常にやっていくが必要です。あとは定着ですね。今はカスタマーハラスメント問題もありますので、ドライバーを守れる仕組みが必要です。ドラレコの導入はかなり進んでいますが、ほかにもタクシードライバーのプライバシー保護も進んでいます。昔は助手席の前にタクシー運転手さんのお名前が貼ってあったと思うのですが今はプライバシー保護の観点から廃止されていますよね。」
言われてみればそうですね!少し寂しい気持ちもありますが、ドライバーさんを守るためには必要なことですよね。
RIDE JOBを通して解決したりできるかもしれないタクシー業界の課題は何でしょうか?
「やはり我々はタクシーというトラディショナルな業界ではあるんですけども、ライドシェア、自動運転、そして外国人の雇用、こういったところを我々の力で採用へと大きく前進させていきたいなというふうに思っています。」
最後に、これまで乗り越えてきたハードルを教えてください。
「たくさんあるんですけども、私事業に一回失敗したことがありまして、その時たくさんの社員とお客さんを他の会社さんに譲渡したっていう経験があります。その時は本当に自己破産も寸前でしたね。」






20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、





