三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2020.12.08

好きに生きられて幸せ!という女性を増やしたい

株式会社 epi&company代表
松橋穂波
"そうだ、私女の子だ!”とハッとした


ゲストは、先週に引き続き、女性目線で企業と商品開発やプロモーションを行う
「株式会社 epi&company」代表の松橋穂波さんです。

先週は女性目線を大切にした様々な事業内容、サービスについて
詳しくうかがいました。
今朝は松橋さんが「epi&company」を立ち上げるまでをうかがいます。

宮城教育大学で、最初は先生を目指していたという松橋さん。
転機が訪れたのは大学2年生の時に起きた2011年の東日本大震災でした。

「春休みだったので東京に遊びに来ていたんです。
仙台に帰る途中で、宇都宮に寄って餃子を食べようとなり
餃子を食べてそろそろ仙台に戻ろうかという時に震災が起きました。
1週間宇都宮から動けず、そこから大宮に出て新潟に行き
日本海経由で仙台にバスで戻りました。
実家も港町なので津波の被害があり、
父も震災関連死という形で亡くなりました。
何かしなきゃと思いつつも、ただの大学生で何も出来ない自分もいて
父の死もあり落ち込んでいたこともあって
本当に抜け殻のように生活をしていました。」

そんな中、何かしなきゃという想いを具現化する2つのきっかけが訪れます。

「まずは友人たちに救われました。
震災当時はみんなでロウソクを囲んで食べ物などを分けながら生活するような
文化が根付いて、宅飲みが一般的になっていたんです。
それで友人たちがみんな私の家に来るんです。
毎月飲み会をして、震災や父のことに触れることは全くないんですけども
本当に楽しく何気ない会話をして、その仲間たちに元気をもらいました。

もう1つは、カナダの方の震災遺児や震災孤児向けの奨学金に応募し
それが通りまして授与式で包みをもらったんです。
他の奨学金を受ける方は男性の方が多く、女性は私一人。
私にだけその包みがあって、中身が化粧品だったんです。
その時現地の人に”あなたは被災者である前に女性だから
こういうのも大事よね”と言ってもらえてハッとしました。
"そうだ、私女の子だ!”とその時思ったんです。
当時は化粧やおしゃれをするのもダメという風潮があって
一方で復興を目指していく中では現地の人がいつまでも
暗いままでは絶対にダメで、現地にいる人がいきいきと何か行動を
始めないと真の意味での復興は無いということに気づいて
女性にとって物理的な意味では生きるためにおしゃれや化粧は必要ないんです。
化粧しなくても、おしゃれしなくても死なない。
でもそれをしないと心が死ぬんですよね。
そのことにプレゼントをもらった時に気づかされたということがあって
これを伝えるような、女性に向けたプロジェクトをしようって思ったんですよね。」

株式会社にする決心はどのタイミングでついたのですか?

「学生時代から友人たち、同じ女子大生を集めてファッションショーを
し始めまして、その活動が自分自身すごくたのしくなってしまったということと
関わってくれた女の子たちが”人生変わった”と言ってくれたのが
自分の中ですごくうれしくて、これを続けたいなと思ったんです。
続けるためにはどうしたらいいのかと思った時に
仕事にすれば続けられるなと思ったんですよ。」

震災から10年が経とうとしていますが、
東北のビジネスシーンとしてはいかがですか?

「かなり熱いと思います。東北全土もそうなのですが、仙台市が起業家支援に
チカラを入れていまして、色々なプロジェクトや補助金を出されていて
仙台市が中心になって、東北6県の各地や市を巻き込んで
起業家プログラムを行ったりしていて
これまで年齢が高い社長さんが多かったと思うのですが、最近は20代30代の
社長さんが増えていると思います。」

最後に、これからの夢を教えて下さい!

「私をたくさん増やすことです。
私は今、好きなことを好きな人達と、好きなように出来ていて
毎日すごく楽しいんです。会社の愚痴だったりとか、コロナへの不安など
色んな思いを抱えている方がいると思うのですけど
私のようにやりたいことがやれて好きに生きられて幸せ!という
人たちを増やしていきたいなと思います。」
株式会社 epi&company代表
松橋穂波
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