三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2022.01.04

日本語よりプログラミングの方が簡単

ナーブ株式会社
代表取締役
多田英起さん
VRで人々のライフスタイルの変革を目指す会社


ONE MORNING「 The Starters 」。
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。

今週と来週のゲストは、VRで人々のライフスタイルの変革を目指す
ナーブ株式会社 代表取締役の多田英起 さんです。

よろしくお願いします。

多田英起さんは兵庫県西宮市生まれの現在42歳。
高校卒業後、アメリカに留学、帰国後はITコンサルティングなどを経験し、
2015年にナーブ株式会社を創業されています。

今週は多田さんのこれまでについて伺っていきます。

何でもお父様が機械に強い方だったと伺ってます。

「父親は、三菱自動車の電気設計やってた人なので、
小学校の頃に、ドラクエとかスーパーマリオが凄い流行っていて、
ファミコン買って欲しいと依頼して買ってもらったんですね、
で、買ってきたのがマイコンというパソコンみたいなものですね。
これじゃあゲームできないじゃないかって怒ったのですが、
じゃんけんゲームの作り方という本を見せられた記憶がありますね。
漢字が多くて何も読めなかったのですが、漢字よりベーシックの方が読めたので、
プログラミングの方が簡単で、日本語の方がすごい難しかった記憶があります。」


高校は、工業高校に進学されたそうですね。


「授業でプログラミングあったのですが、あまり面白くなくて、
私はどちらかと言うと物作りが好きだったので、当時バックトゥザフューチャーのスケボーを作りたくて、
必死にものづくりをしようとしたわけで、そしたら意外と難しいことがあって、
体重を前に動かすと前に進んだり、後ろに重心を動かすと止まるんですよ。
実は、物理に答えがあって、勉強めちゃくちゃ楽しくなりました。
考えても分からないことが本読んだら教えてくれるんですよ。
勉強してないのは自分だったっていうのに気付くっていうのがちょうどそのタイミングでしたね。」


そこから、アメリカの大学に行かれたんですよね?


「そうですね、日本で働いた後にアメリカに行ったんですけども、
アメリカで、IBM から Microsoft とかが出来上がっていく時代だったんで、
大学発ベンチャーっていっぱいできていて、
これは大学に行ったら良いんだと思って、
アメリカン大学に行こうと思ってボストンについたらですね、
そもそも、着いたら Arrival at Departure 到着口と出発口、これが読めなかったんです。
羽田までは日本語ついてますが、アメリカはついてないんですよ。
とりあえず、Departureがデパートに見えたので、デパートではないからこっちかな?って進んだら合ってました。」


どちらの大学に行かれたんですか?


「もともと、ノースイースタン大学というボストンにある大学だったのですが、そこはビジネスが強い大学だったんですね。
プログラミングある程度できる状態で入っちゃったので面白くなかったんですね。
私が思ってたアメリカって、みんなビルゲイツと思っていたのですが、
そんな訳ないわけですよ。

そんな中、ビジネスを勉強するとめちゃくちゃ面白いと、
経済って数学でわかるの?と、当時バックトゥザフューチャーを作った時に、
物を動かすのが物理で動いたように、経済は数学で動くんだという感動がありましたね。」


新たな興味のあるビジネスに出会って、日本に帰国後はどうなったのでしょうか。

「帰国するきっかけになったのは、父親が骨髄腫という治らない病気になったっていうので電話かかってきて、
帰らなきゃっていうことで急いで帰りました。
父親の看病をずっとしていて、父親が亡くなることになるのですが、
亡くなった後、どうしようかなって悩んでる時にベンチャーから誘われて、東京に来ました。」

「そのベンチャー企業の社長さんが、奥さんに会社のお金を3億円使い込むって事件があって、
良い話なのか悪い話なのか、そこから整理しなきゃですよね。
そこで、部下を就活する必要があって、一般応募で僕じゃなくてこの子とって欲しいと言って、
向こうからしたらもうパニックですよね。
最後の2人を取ってくれたのが、前職の社長さんで、
お前は疲れてるから、この二人だけは取ってあげるけどお前は来なくて良いと言ってくれて、
とてもありがたいお話だったので、
3年間一緒に働かせてくださいって言って握手して、内田さんという社長に惚れまして、3年間やりました。」


その3年後どうしたのですか?


「3年後になって、面白くなかったので、これでお暇させて頂きますと伝えたら、
『少し待て、3ヶ月一緒に何かやろう』って言われて、
なんでも好きなこと考えていいから、やっておいでって言われたんですね。
とは言っても私一人で、どうしたら良いかわからなく、お客さんに電話しまくったんですね。

これから事業部立ち上げることになりました。何するか決まってません。僕一人です。

某会社の部長さんからいきなり、500万と言われて、
これから考えればいいと言われ、部長の決済金額の限界値が500万だから、
500万出すから後はどうにかしなさいと。これが、VR 事業をするきっかけにもなるような事業部を作ったきっかけです。」


やりたいことが見つかる前にお金が集まるってすごいですね。
多田さんへの信頼ですよね。

多田さんがこの先 VR の中でも、細かいことを言い出したら色んなジャンルがあると思うんですけども、どういうところに今注目してますか?


「我々は体験してから買うっていうのを形にしていきたいとずっと言い続けていて、
例えば行ったことがない旅行を体験して旅行買ったりとか、
もしくは、不動産も作る前に体験して頂いたりとかということを考えてきたのです。
そういう軸でいくと、今度は逆に食品だとかアパレルっていう世界にも提供していこうとしていて、
例えば、スーパー行って、
ノルウェー産サーモンって言われても、ノルウェーの川って想像したことある人少ないと思います。
もしそこで体験できたらどうだろうかとか。
地方の市場がそのまま近くのスーパーにあったら超楽しいですよね。
なので多分、買い物の楽しさってこれから無限に広がっていくと思うので、
そこに我々の裸眼 VR の技術を多く適用させて頂いて、
これからコト売りと言って、
裏側のストーリーに対して買うと思うので、
裏側のストーリーをしっかり作る時代、
それを僕らはしっかりと伝えていく時代ってのが来るんじゃないかなと思っています。」

2週に渡ってありがとうございました。
ナーブ株式会社 代表取締役の多田英起 さんでした。


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