三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2022.02.01

不安を潰し、アイデアを書き出す

フォーチュンファクトリー株式会社
代表取締役
坂内綾花さん
「謎の箱」の通販を手掛ける会社


ONE MORNING「 The Starters 」。
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。

今週と来週のゲストは、「謎の箱」の通販を手掛ける
フォーチュンファクトリー株式会社 代表取締役の坂内綾花さんです。

坂内綾花さんは、新潟市の出身で、現在23歳。
中学卒業後、専門学校への進学をきっかけに東京に引っ越し、
アルバイトをしながら起業の準備をして、2018年に「フォーチュンファクトリー」を設立されています。

先週は主な事業内容を伺いました。
「謎の箱」何が入っているかわからないフォーチュンボックスが自宅に届けられるというユニークなシステムでした。
買う方にとっては、ワクワク感もありますし、中身の商品がまだあまり知られていないけども、
開けてみたら普段使わないものが入っていて、それが良いもので、メーカーにとっても知ってもらう良い機会になったりと、
他にはあまりないようなビジネスモデルだなと思いました。

今週は坂内さんが起業するまでのお話を伺っていきたいんですけど、
まずは中学を卒業していきなり上京されてますよね。
新潟から上京したそうですが、思い立ってきたのですか?

「急に思い立ったってわけではないですね。
早くに自分で何かをしたいなとか、東京に出てきて何か大きなことをしたいっていう思いはありました。」

そういうことは、例えば高校に入って色々学んでから東京へ行こうかなとかっていう気持ちにならなかった?

「そうですね。
元々は飲食店をしたかったので、パティシエの専門の学校に行ったんですけど途中でやめてしまって、そこからはアルバイトをしていました。
飲食店もやりたいし、でも飲食店だと開業資金も結構かかってしまうので、すぐには難しいなと思って日々過ごしていました。」

上京する時に親御さんは、何ておっしゃってたのですか?

「心配は若干されましたけれども、理解されてたのかなと思うので迷惑をかけないようにして頑張りなさいという感じでした。」

フォーチュンファクトリーを創業されたのは、2018年ってことなので、当時まだ18歳!?
これまた思い切った行動、簡単じゃなさそうとか、ちょっとできないかもみたいな不安はなかったのですか?

「そうですね、起業しようと思ってから起業するまで1年から1年半くらい時間をかけて、
準備期間を設けているので、不安というよりかはやっと進めるっていう感じです。」

なぜ起業しようと思ったのですか?

「何か始めたいっていう思いがあったので、ネット通販であればそこまで開業資金もかからずにできるのではないかと考えました。」

アルバイトとかそういう経験もあったのですか?

「アルバイトしていました。
ネット通販で起業するって決めてからは浅草のアンテナショップでアルバイトをして、
実際に百貨店の催事とかに行ったりして、お客さんの反応を見たりとか販売の仕事をしたりしました。」

「フォーチュンボックスを始めようと思ったきっかけが、
当時ルームシェアをしていたことがあって、その彼女に仕送りが送られてきていまして、
一緒に今月何が届いたかなと開けて楽しんでいたことが元になっています。」


なるほど、そこから発想を得たのですね。
どうやって立ち上げるのですか?

「当時は、クラウドファンディングを利用して販売をはじめました。
クラウドファンディングは、予約販売という形になるので、資金がない私でもできるシステムになっています。」

「本当に、もう一個も売れないかもしれないとか、もしかしたらきっと面白がってくれる人がいるっていうような望みを持って始めました。」


実際どうだったのですか?

「最初のプロジェクトが20日間だったんですけど、
その中で362名様にご支援いただくことが最終的にできまして、びっくりしました。本当にありがたい限りです。」

先週も言ってましたが、最初の1年間お一人で作業していたのですよね?

「最初は自分でできるだろうと思ったんですけど、6畳くらいの部屋で作業を始めたんですよ。
360個のダンボールに囲まれて寝るような感じになってしまいました。」

起業も1年か1年半ぐらい準備したということなのですが、その時の収入とか、生活はどうされたんですか?

「その時、実際に事業を始めるってなる前はアルバイトをしていて、始めてからはフォーチュンファクトリー1本でやらせて頂いてます。」

不安ありませんでしたか?

「不安を取り除くように準備してきて、売れなかった時のことも考えましたし、
お客さんが不安に思うことを全部書き出して、それをフォローするようなプロジェクトページにしました。」

「何が届くかわからないから、「自分に不要なものだったらどうしよう」という不安だったら、「誰か好きそうな方にあげてください」や、
消費できないものやサイクルできないものはお届けしないようにしています。」

それでもミスしてしまうこともありますよね?

「ミスした時は、改善できるように同じミスをしないようにルールブックに書き出しています。」

坂内さんは、会社の目的の一つとして10代の起業をもっと簡単にするということがあると伺ったのですが、10代の方に伝えたいことはありますか?

「若いからこそ挑戦しやすいっていうのもあると思っていて、
失うものが少ないって言ったら語弊があるかもしれないんですけど、結婚してなかったり子供がまだいなかったりとかっていうことで、
もっと行動しやすかったり、今は起業しやすいシステムがたくさん出てきているので、
クラウドファンディングとかも SNS とかでも何かやりたいなと思ったら、しっかり準備をしてやっていくのがいいのかなと思います。」


アイデアを出すコツとかはありますか?

「アイデアを出すコツは、"食品"だと食べ方、食感とか食品の言葉とかを書き出したりして、
それをシャッフルして、もちもちのカレーとか出てきたりして、もちもちのカレーって何だろうな、
なにを入れたらもちもちになるのかなみたいな感じで考えたりとか、そのような考えるきっかけとかを探しています。」

日頃から何か考える訓練をして置くことが大事ということですかね?

「そうですね。本を読んだりすることも大事だと思います。」

本当に刺激もらいます。
確かに、10代の起業は坂内さんが言うから説得力があって、
世界のカーネルサンダースさんが60超えてからのケンタッキーフライドチキンを作ったように遅くないって言うんだけども、
チャレンジしてそれがうまく行った時にこのチャレンジをもっと若い時に行ってたらもっと良かったのになってきっと思うはずなんですよ。
だから遅い早いは関係ないけども、早くにできた方がきっといいよねっていうのがすごくわかります。

「やりたいことがあったり、起業したいなと思うんだったら是非やって欲しいなと思います。」


最後にこれからの夢を教えてください。

「フォーチュンボックスっていうのを新しい市場として世の中に定着させていきたいです。」


ありがとうございました。



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