2022.02.15
病気でプロを諦め、23歳で企業
ONE MORNING「 The Starters 」。
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。
今週と来週のゲストは、
株式会社TENTIAL代表取締役 CEOの中西裕太郎さんです。
よろしくお願い致します。
中西裕太郎さんは埼玉県出身で現在27歳。
高校時代はサッカーでインターハイに出場。
リクルートなどを経て、2018年にテンシャルを創業されています。
先週は主な事業内容を伺いました。
メディア事業から始まり、TENTIALという D2Cウェルネスブランドに事業を拡大されています。
今週は、中西さんが起業するまでの話を伺います。
高校時代にサッカーでインターハイに出場されたそうですね。
サッカーは子供の頃からやっていたのですか?
「幼稚園生ぐらいからサッカーを始めて、地元でやったんですけど、
たまたま中学生の時に自分が通った高校が高校サッカー選手権に出場をして、
それを見て地元の高校にお声をかけていただいたこともあったので、そこに進学をしました。」
「ポジションはミッドフィルダーをやってました。」
アスリートから社長になるという、興味深いんですけども、
埼玉県の強豪高校に特待生として入学して、インターハイにも出ると。
やはりそうなってくるとプロを目指したくなりませんか?
「たまたま僕の2個上の先輩がちょうどプロになりまして、
その番号をたまたま僕が受け継がせて頂いて、それで一時期メディアに取り上げていただいたこともありました。
清水さんという、今海外に行かれちゃったのですが、大宮のサッカーチームにいました。」
そこからプロには行かなかったんですか?
「ちょうどまさにインターハイを終えた後に、病気にかかってしまって、だいたい夏以降に進路を決めるのが高校サッカーなんですけど、
大学に進学するのか、プロサッカーに行くのかという時に病気を患ってしまったので、なかなかサッカーを続けることが難しくなってしまいました。」
夢閉ざされてしまうという経験はすごく辛い気持ちなのはわかるのですが、今振り返ってみてその経験はご自身にとってどういうものでしたか?
「今振り返るとすごく良かったと捉えられるんですけれど、当時はそうともいかなかったです。」
その後はどうされたのでしょうか?
「代わりに何か熱中できることを探し始めたのがきっかけで、たまたまオバマ大統領がプログラミングを学べって言う動画がありまして、
それ見て感化されて、プログラミングを学習をし始めました。」
独学ですか?
「そうですね、独学で学びました。」
ご自身で起業されるわけなのですが、起業しようという想いはずっとあったのですか?
「そうですね、何か自分で社会を変えたりだとか何か大きいことをしたいと思った時に、たどり着いたのがこのオバマ大統領の動画でした。」
TENTIALのようなスポーツビジネスを考えていたのですか?
「最初はそんなこともなくて、別の領域の事も考えたんですが、
自分のアイデンティティや原体験がスポーツにあるので、スポーツに貢献できるような事業はしたいなと思ってました。」
19歳の時にプログラミング学習サービスを手掛ける会社の創業メンバーになったんですか?
「そうですね、プログラミングを学ぶのってすごくハードルが高かったりとか難しかったりもするので、
そういうことをより多くの方に届けたいという想いで事業を立ち上げたのがきっかけでした。」
「その後にご縁があってリクルートに入社させていただいて、
そこで事業開発とか商品開発をさせていただくことがあって、それを経て起業したのが23歳の時ですね。」
そういう意味ではサッカーをずっとやって来られて、そこからプログラミングを学んでからは会社にも入ったりとか、
そういう経験もしっかりと積んで行ったのですね。
「ベンチャー企業・大企業っていうこの二つを若くして経験できたのは今の会社を作れる上で大きな経験になってます。」
ウェルネスに目を付けたきっかけは何だったのですか?
「社会の流れで、心と健康に対して意欲が進んでいたりするので、
僕らが培ったアスリートがやってる体のケアの情報ってまだまだ必要とされてるんじゃないかなと思ったのがきっかけでした。」
どうやって事業を進めていくのですか?
「ここが一番難しいところで、やろうと思っても何をしていいかわからなかったのですが、周りにアスリートやドクターの先生がいたので、
彼らが持ってる知識をWeb上で発信していくことができたら喜ばれるんじゃないかと思い、Webメディアを立ち上げたのが最初でした。」
Web メディアを立ち上げ、ゆくゆくは商品開発に至る訳ですけど、商品開発をする上でお金が必要になってくるわけじゃないですか?
お金はどうされたのですか?
「最初はお金が本当にないので、日本がやってる銀行に融資を頼んだり、
リクルートさんがお仕事くれたこともあって、それで耐え忍んでいたのが最初でした。」
お金を借りて、そのお金を使って何をやろうと思ったのですか?
「記事だとかメディア事業やっていたので、記事を書いてもらう執筆代とか、ウェブサイトの運営とかに投資させていただきました。」
不安はなかったですか?
融資を受けて、万が一うまくいかなかったらどうしようっていう気持ちにはならないのですか?
「自分は本当になくて、なんとでもなるなって思ってたし、当時ギラギラしてたので前しか向いてなかったです。」
社員はどうやって集めたのですか?
「最初は、最初は、知人やスポーツつながりで人を集めました。その影響で元アスリートが社員に多いです。」
「僕らが注目したのは、ビジネスの世界で結果を出した人達が社員に多くいらっしゃって、ちゃんとスポーツの経験とビジネスの経験があるようなメンバーが僕らの会社に集まってるところが大きな間違いかなと思ってます。」
最後にこれからの夢を教えてください。
「ウェルネス産業っていう領域の中で日本を代表するような会社を作ってきたいってのが直近の夢です。」
ありがとうございました。
株式会社TENTIAL代表取締役 CEO の中西裕太郎さんでした。
ありがとうございました。