三協フロンテア presents The Starters(ザ スターターズ)

パーソナリティ ユージ・吉田明世20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、
彼らがどんな発想や未来への展望を持ってブレイクスルーを起こそうとしているのかお話を伺います。
高い意識とモチベーションで社会に風穴を開けようと取り組む彼らの話が、
「あなたも、世の中を変えられる!」という、
朝、仕事へ向かうビジネスパーソンのやる気のカンフル剤になることを目指してゆきます。

Guest ゲスト

2025.08.12

サービスを通じてSNS時代の手助けを

株式会社INFLU
代表
水戸亮太
公式LINEを使ったECサイトが作れるサービスの運営


ONE MORNING「 The Starters 」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。

今週は先週のゲストは、株式会社INFLU代表の水戸亮太さんです。
水戸さんは、1989年、大阪のお生まれ。大学中退後、飲食店オーナーとしてビジネスをスタート。この店は廃業してしまいましたが、この経験をもとに中小規模の飲食店を応援すべく、株式会社INFLUを創業されています。公式LINEを使ってECサイトが作れるサービス『Lea = レア』は、低コストで手軽に運営できるため、資金や人手に余裕のない中小の飲食店などには大変うれしいサービスでした。そして、もう1つ、自分の分身を作るAI、「WATASHI AI」というサービス。自分の分身を作ることで、悩んだ時に対話することができるということで、応用範囲が今後も広がりそうなサービスでした。
今週は水戸さんのこれまでとこれからについて伺っていきます。まず、大学は中退したとお聞きしたのですがこれはなぜだったんでしょうか。

「自分のやりたいことが別で見つかったというのと、ちょっと会社員が難しそうだなというのに気づいたからですね。」

そのやりたいことが飲食店オーナーだったということですが、なぜ飲食店のオーナーになりたいと思われたんですか?

「最初は居酒屋でのアルバイトがきっかけで、飲食店をやりたいなという気持ちはなんとなくありました。僕は在日韓国人3世で、祖母がキムチ屋さんをやっていたり、他の親戚も韓国料理屋をやっていたりと、個人でお店をやっている身内が多かったんです。それもあってすごく僕の中で飲食店が商売として馴染みがあったというのと、その時がちょうどK-POPが流行り始めたタイミングだったので、韓国料理屋だったら自分でも流行りに乗ってうまくいくんじゃないかと思い、飲食店の道に進みました。」

しかし、店は最後までは続かず、店を畳むことになってしまったんですよね。

「オープン当初から失敗があって、若かったということもあり甘い見積もりでやっていたんです。当時、韓国料理は女性人気があって、かなり流行っていたんです。ビジネスの立地として、働く女性が取り上げられ始めた時期だったことに加え、店舗の商圏に韓国料理屋がなかったので、その二つの要素でうまくいくんじゃないかと思っていました。」

今お話を聞いていると、そういったことも大事な要素かと思うんですが、最終的にはうまくいかなかったんですね。

「そうですね。商店街的な場所でやっていたので、それこそ立ち食いそばなどのワンコインランチがかなり流行っている激戦区で、値段設定に苦戦しました。加えて、中年の男性がメインターゲットの町だったので、女性のお客さんは全体を占める割合が少なかったことも要因の一つです。」

このお店は1人で営まれていたんですか?

「少し手伝ってもらったりはしましたが、基本的には従業員なしで一人で働いていましたね。」

一人で営業する中で実際にオープンしてからたくさんお客さんが来店して、常連さんもできていたとお聞きしました。すごいですね。しかし、そのお店も2年で廃業されたということなんですけれど、そこから再び飲食をするのではなく、『Lea = レア』などのサービスにシフトされたなぜだったんですか?

「お金の底がつきてしまったこともあり、何か1人できないかなと考えていたところに、友人に、ブログやメールマガジンなどのアフィリエイト広告で収入を得られるフリーランスの仕事を紹介してもらい、それによって収入が入るようになったのが、方向性をシフトしたきっかけでした。ちょうどその時に公式ラインが出始めたんです。」

公式LINEというシステムは初めはなかったですもんね。方向性を大きくシフトした理由として『Lea = レア』の開発者である兵頭さんとの出会いも大きかったんじゃないでしょうか?

「そうですね。それは大きかったと思います。」

ご自身で飲食店をやっていた経験があり、その時は残念ながらうまくいかなかった。その時の経験が今に生きていると感じる部分はどういったところですか?

「そのお店の立場に立てるというのは、強みだと思っています。例えば「LINEの運用できます」、「SNSの運用できます」という会社さんや、フリーランスの方はたくさんいらっしゃると思うんですが、自分でも飲食をやっていて苦労した経験がある人がそういったECサイトを運営する上で相談できるというのは、信頼性が違うと思うんですよね。要は、表面上のところではない部分の苦労も知っているので、お役に立てることはかなりあると思うんです。飲食店の辛さもわかっているからこそ、やはりその力になれることがしたいとうことで、この『Lea = レア』というサービスがすごく相性が良かったんです。」

『Lea = レア』はサービスを始めてすぐに広まりましたか?

「かなり苦労しましたね。そもそもの認知を広げていくにあたり、LINEのマーケットプレイス自体は、LINE公認のツールなのでLINE社さんのページには載っているのでそこからは一応流入はあるとはいえ、実績をやっぱ最初作らないと認知は広がらないので、その実績作りが一番苦労しましたね。今では先週に紹介したような実例も出せるようになりました。」

一時期はコロナで飲食業界は大変だったと思うんですが、今後の飲食業界について、いかがお考えでしょうか?

「実は僕、焼肉屋さんもやっているんですが、そんな僕が感じるのは、日本の常連さんを大事にするお店さんと、海外のインバウンドを取り込んでいこうという店で、かなり二極化しているんじゃないかなというふうに思っています。そこでやはりSNSを使って集客したり、それこそうちの『Lea = レア』を使って、全国にお客さんを獲得していくことが重要であり、その風潮は広がっていくと思います。」

水戸さんがやっている焼肉屋さんのお客さんはどういったお客さんが多いですか?

「心斎橋という土地柄もあり、結構外国人の方が多く来ます。難しいのが、インバウンド向けに寄せていくと、日本人が来てくれなくなってしまうので、バランスが難しいんですよね。」

そういった気持ちを自己自身で飲食店をされているからこそ理解でき、サービスに生かされているということですね。
今後はどんなサービスを作っていきたいですか?

「AIなどの新しい技術を積極的に取り組んでいきたいんですが、やはりサービスを全国に広げていきたいという思いがあります。僕はもともと大阪出身で、心斎橋で焼肉屋をやっているんですが、大阪から全国に広げて、農家さんなんかにも使ってもらえるような業務形態に合わせたサービスをお届けする、社会活動的なところもやっていけるいいなと思っています。」

最後に、これからの夢を教えてください。

「僕自身、もっと会社を伸ばしていきたいという想いがあります。それこそうちのサービスを使って、全国のお客さんを獲得できたとか、そういった声がどんどん増えていけたら嬉しいなというふうに思っております。」

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