2025.09.16
「あそび」を通じて課題解決を
ONE MORNING「 The Starters 」
火曜日のこの時間は社会に風穴を開けようと取り組む若き起業家をお迎えして
そのアイデアの根っこにあるものや未来へ向けたビジョンを伺います。
今週と来週のゲストは、株式会社IKUSA代表取締役の赤坂大樹さんです。
赤坂大樹さんは、2005年にキーエンスに入社。2012年に独立後、2018年から現在に至るまで株式会社IKUSAとして「あそび」をビジネスソリューションに提案・運営されています。
今週は株式会社IKUSAの事業内容について伺います。IKUSAは「遊び」をキーワードにいろいろなことされているということですが、なぜ「遊び」なのか?ということと、どういったことをされているのかを教えて下さい。
「弊社は企業様や、自治体様、商業施設様向けに、「あそび」をチームビルディングや、商業施設や自治体の活性化に使えるツールとして、年間1400件ほど提供している「あそび」総合カンパニーという会社でやらせていただいています。」
どういった依頼があってどういったこと提供しているんですか?
「例えば、企業様からチームビルディングを目的とした盛り上がるようなイベントは何かないか、300人、1000人ほどでやれるようなイベントはないか、というご依頼があったら、チャンバラ合戦のイベントや、企業ならではの楽しめるオリジナルの謎解きゲームなどを提供しています。」
チャンバラもやるんですね。そこから社名が「IKUSA」になったんですか?
「そうですね。弊社で一番初めにヒットしたサービスの『チャンバラ合戦』から社名を取っています。」
その『チャンバラ合戦』、どういったゲームなんでしょうか?
「叩いても痛くないスポンジ刀を持っていただいて、片方の肩に「命」と呼んでいるマグネットのボールをつけ、集団vs集団でその命と言われるボールを刀で撃ち落とし合うという合戦ゲームです。」
このチャンバラ合戦は何人からできるんですか?
「30人くらいからできるので、会社の規模的に大きくなくても全然大丈夫です。」
IKUSAさんとしては、ゲームに使うアイテムを送って貸与するだけなのでしょうか?
「アイテムを貸すだけでなく、現場にも立ち会っています。危険にならないようにルールをしたり、合戦のアドバイスをするための軍師役もやったりします。」
他にもいろいろゲームがあるようですが、『ある会議室からの脱出』というゲームはどういったルールなんでしょうか?
「こちらは、企業様から非常にニーズがあるサービスで、最近巷で人気のチームに分かれて謎を解いて脱出しましょうという謎解き脱出ゲームです。」
セッティングすればどんな会議室でもゲームできてしまうということなんですね。
「そうですね。今日みたいなラジオスタジオでもできますし、企業ならではのシチュエーションをパッケージ化し、カスタマイズして、企業様の独自の内輪の言葉などを利用したような謎解きを作ったこともあります。」
とても楽しそうですね。では、依頼を受けたら企業さんのことをヒアリングして、その会社さんに合った独自の「あそび」を提案してくれるわけですね。
「そうですね。そこがやっぱり弊社がセールスとして言っている「あそび」コンサルタントとしての特徴的な点ですね。」
例えば、男女比率的が偏った会社があったら、それもちゃんと加味した上で、男女でフェアにできる何かを提案したりしているというわけですね。
「おっしゃるとおりで、ご依頼と言っても「なんか盛り上がるもの」であったり、「謎解きがいいかなと考えているんだけど…」といったざっくりとしたご依頼も多いので、それに対して、細かなニーズをお伺いし、「するんだったら運動会の方がいいかもしれないですね」や、「これだったら、チャンバラ合戦の方がいいかもしれないですね」といった提案をさせていただいています。」
他にも、『NEW運動会』というものがあると聞いたんですがこれはどういったものですか?
「従来の運動会ですと、学生の時にやったような延長線でやってしまうと、やはりお父様や、ご高齢になるとアキレス腱を切ってしまうなど大きな怪我につながってしまうかもしれません。しかし、やっぱ現代大人になったからこそ楽しい運動会ってあるかなと思っていまして、例えば、バブルサッカーであったり、先ほど言ったチャンバラ合戦 を取り入れたりと、全体で楽しめ、頭を使う競技を入れたりしています。」
防災謎解きというものも気になるのですがこちらはどんなルールでしょうか?
「いろんなシチュエーションのものをご用意しておりまして、オンラインでやることもできますし、リアルでも皆さん会議室の中に入っていただいて、その中で、実は防災をAIのロボが暴走して、防災知識を問題にした皆さんの防災力を試めすような時間があるので、解いていくと、チームビルディングもできますし、防災知識も身につきます。」
最近だとどういった企業や団体、自治体で実施されていますか?
「例えば、企業様からの周年事業。コロナが明けてから皆さんのイベント開催率がとても上がってまして、「全社百人、数千人を集めたまリアルのイベントなんだけど、なにか面白い盛り上がるイベントない?全部やってよ」といった依頼はありましたね。」
実際に効果は出るんでしょうか?
「そうですね。やっぱり晴れの日の価値が非常に高くなっていると感じていまして、やっていただいた後にアンケートも取るんですけども、やっぱり満足度も95%以上ですね。」
始める前はやる気ががなくても、始まってしまうと火がついて楽しくなってしまうのがあそびの魅力ですよね。
「そうですね。楽しめない人ができるだけでないようなルール設計にすることを心がけています。」
実際いろいろなイベントあるんだなとわかったんですが、IKUSAさんではどのようにしてイベントを考えているんですか?
「我々の特徴としては、お客様からこんなことできないか、と言われたものを起点に商材開発をすることが多いです。 なので、最近ですと関西の商店街さんからのご依頼から、ペット運動会を作ったり、社内に心霊YouTuberをやっていたメンバーがいるんですが、ご依頼としてお化け屋敷を作ってしまったり、全国で展開できる科学ワークショップはできないかだったりと、商材開発はニーズを聞いて開発しています。」
幅広いジャンルですね。「あそび」の力は、企業の研修などに使えると気づいたのは、何でだったんでしょうか。
「これは一般向けのイベントをやっているときに、お客様から「自社の課題に合いそう」というようなお声をいただいたのがきっかけになっています。それって何に使いたいんですか?と聞くと、「みんなで何かやるときに意外とものがない」という話がありました。といっても、会社の費用を使うんだから日頃話したことないお客さんの人と話したい、飲み会以外で関係性を維持できるようなイベントが欲しいという要望があり、そこに叶うのが「あそび」という楽しめるようなソリューションであり、これをビジネスにするのはどうだろうかと思いました。」
我々はラジオ番組ですから、いつかラジオ局向けにあそびを開発してほしいなと思いました。
最後に、これまで乗り越えてきたハードルを教えてください。
「一番のハードルは、コロナの時にリアルイベントを全滅してしまったので、考えた末に全員でコロナの緊急事態宣言が出る直前に集まりました。そこでどうするか話し合った結果、戦うぞという話になり、結果的に2つ、非接触イベントの代理店をやるという案と、オンラインイベントにするっていう案が出まして、両方やることにしたんです。 結果的に、ゼロの売り上げから半年後には、5倍ぐらい売り上げが上がるようなオンラインイベントのサービスが大ヒットして、まあ、その後、3年間、事業が伸び続けた経験がやはり一番大きな印象ですね。






20代~30代の若手起業家をゲストに迎え、





