2008年は、環境関係にとってとても大切な年。色々な節目があるのです。
京都議定書で定められた、日本が削減しなくてはいけない温室効果ガス−6%を、
達成しなければいけないのが、今年から2012年までの間。
5月には横浜で、「元気なアフリカを目指して」をテーマに、『アフリカ開発会議』が開かれます。
その流れを受けて7月には、「環境・気候変動」をテーマにした、
北海道洞爺湖サミットが、開催されることにもなっています。
また、世界中でも様々なイベントが予定されています。

その中でも注目なのが、スペインのサラゴサ、という都市で行われる、『サラゴサ国際博覧会』。
「水と持続可能な開発」をテーマに行われるこの博覧会、一体どんなものなんでしょうか?
今日は、日本でこの『サラゴサ国際博覧会=(通称)サラゴサ博』を支える、
JETRO=日本貿易振興会の「サラゴサ博覧会チーム」から、河田美緒さんをお迎えしました!


(マスコットの「フルービー」くんと一緒に来てくださった河田さん。もう2年近く、
このサラゴサ博一筋でいらっしゃるそうです!)

まずは、この「サラゴサ博」ってどんなもの?ってところから、河田さんにお伺いしました。

「ちょっと前に、愛知博ってありましたよね?
規模はだいぶ小さいですが、あのスペイン版、と思っていただければいいと思います。
サラゴサって、スペインの中ではマドリッドとバルセロナの間くらい、右上あたりにあるんですが、
すごく日本びいきの土地柄なんですよ。空手をやっている方も多いし、漫画も人気です。」

で、今回は「水と持続可能な開発」がテーマなんですねー。
でも、「規模は小さい」とは言っても、期間中600万人の入場を見込んでいて、
6月14日から9月14日までの93日間に、3400以上のイベントも企画されているんです。

ちなみに日本のパビリオンでは、江戸時代の水の使用状況や、当時のリサイクルの様子を、
川をさかのぼっていく3面映像で、お見せすることになっているそうです。
絵は全て浮世絵を使う、ということですから、外国の方たちにも興味を持ってもらえそうですね。
また、「SUSHI Restaurant」も併設する予定♪
海外の方たちの「SUSHI」ブームに、もっと火がつくかもしれません。

それにしても、日本では、
蛇口をひねれば浄水された水が常に出てくるのが当たり前のようになっていますが、
現在も、世界では31カ国の人々が、水不足に悩んでいます。12億人は汚れた水を飲み、
30億人は、下水施設が未整備な地域に住んでいます。
水は命の源であるにも関わらず、それが安全に供給されずに苦しんでいる人が、
世界にどれだけいることでしょう。

水の惑星と呼ばれる地球。
今回の博覧会のテーマに「水」が選ばれたのも、わかる気がします。
それだけ、世界で危機感をもっている人が多い、ということなのでしょう。

「水」をテーマに行われる、『サラゴサ国際博覧会』。
今年の5月頃から、きっと様々な場所で、耳にすることが増えてくると思います。
覚えておいてくださいね!