番組が始まる直前から、小雨がぱらつきだした今日のスペイン坂スタジオにお迎えしたのは、
The Body Shopの社会環境担当、藤田紀久子さん。
ご登場と同時に、スタッフからため息がもれてしまうような、なんとも素敵で、美しい女性でした。
お話になるときにひらひらと舞うような真っ白い手には、淡いパールのネイル。
美を作り出す会社にお勤めの方は、ご自身も指先まで美しいのだ、と、
ハチドリ高柳は感動すら覚えてしまいました。
そんな「美貌」の藤田さんがお話くださった、The Body Shopの環境への取り組みのひとつが、
「コミュニティー・トレード」と呼ばれる取引手法。
例えば、今年のクリスマス商品の中の、「ボディー・バター」(いわゆるボディークリーム)には、
どれにも「シアーバター」という、
アフリカ産の木の実から取れる保湿成分が含まれています。
例えば、そのシアーバターを、アフリカはガーナの人々に生産してもらって、
The Body Shopが、定期的に適正な価格で、公正に買い取る。
それが、「コミュニティー・トレード」、というわけです。
この手法だと、例えば定職や定収入をもたないガーナの人々に、
一定の仕事や給与を供給できることになり、彼らの生活基盤を支えることができるのです。
この方法は、一般的には「フェア・トレード」と言って、最近様々な企業で、
取り組みが始まっています。
でもそれって、実は私たちにとって、とっても手軽に「世界のために役立つ」ことができる、
素敵なボランティアなんですよ。
例えば、自分が実際にガーナに出かけて行って、そこに暮らす人たちを助ける活動をするのは、
仕事もあるし、自分の生活もあるし、なかなか難しいことですよね。
でも、自分が何かお買い物をするときに、ちょっとよく考えて、
こういったフェア・トレードやコミュニティー・トレードのモノを選んでみる。
それだけで、世界のどこかで生活している人たちを、助けることができるのです。
ちなみにThe Body Shopでは、この「原産者→企業→消費者」で成り立つ三角形のサイクルを、
「ハッピー・ゴーラウンド」と呼んでいるのだそう。
原産地の人たちは一生懸命シアーバターを作り、企業は一生懸命それを買い取り、
消費者は、一生懸命それを選んで購入する。
そのサイクルが永遠に続けば、永遠に原産地の人たちを助けることができます。
そのために私たちができることは、まずそんな商品を選ぶこと、そして買うこと!
それって、とっても簡単で、ハチドリな一歩だと思いませんか?
何も、たくさんのものを買う必要はありません。
いつも自分が使っている生活必需品を、ちょっとそんな商品にエコシフトしてみるだけのこと。
これだったら、私たちにも明日からできそう!
毎日のお買い物のときに、ハチドリ目線でちょっと考えてみましょうね!