久しぶりにスーツ姿の方がちらほらと見られた、そんな渋谷のスペイン坂スタジオに、
今日お迎えしたのは、日本花の会・『樹木医』の和田博幸さん!
Hummingbird的に、「木」曜日は「木」の日、ということで、
木曜日はこれから、木や自然に関わる方達をお迎えしていこうと思います。
そのトップバッターの和田さんがなさっている、『樹木医』ってお仕事、最近よく聞きますよね。
でも、実際の所どんなお仕事をしているのか?
具体的に聞いて事がある方は少ないかもしれませんよね。
ということで、ハチドリ高柳はかぶりつきで聞いてしまいました。
まず、樹木医の方の主なお仕事は、
例えばどこかから「うちの木が枯れそうなんです!」という情報がもたらされると、
その木の所に「往診」に行きます。
そしてその木を「診察」し、どこが悪いのかを診て、それぞれの木にあった「処方箋」を出し、
そして「治療」する、と、まさにまさに「お医者さま」のお仕事!
木が少しでもすくすくと育てるように、いろいろな方法を考えるのだそうです。
中でも、木にとってやはり何より大事なのは、土。
しっかりとした根を張らせてあげる為に、土をきちんと作ってあげることが、とても重要なのだとか。
根は、あんなに地中深くもぐっているように見えますが、呼吸もしているので、
酸素をしっかりおくってあげることも、また大切なのだそうですよ。
最近では、山梨県の『神代桜』という、天然記念物の桜を回復させる為に、
実に4年の歳月をかけて土の交換をしてきたばかりなのだとか。
この桜は、天然記念物に指定されたあと、村の人々がちょっと石積みを作ってしまったり、
人が通れるだけの道だったものを、車が通れるように拡張したり、
そのせいで、木の近くを流れていた小川を、ちょっと遠くまで離してしまったりしたそうなのです。
それが、樹齢(推定)2000年(!)と言われるこの老桜には、
とても大きな環境の変化だったらしく、危うく枯れそうなところまで、
元気がなくなってしまったんですって!
それを、回復させる事が出来る、この『樹木医』というお仕事、とても素敵だな、と思いました。


例えばこの『神代桜』の話で言うと、環境を変えてしまって、
枯れる要因を作ってしまったのも人間だけど、
そんな木を、守ることが出来るのも人間だ、というところに、
ハチドリ高柳はとても希望を感じました。
木って、私たちに安らぎとか、心地よい風とか、命の大切さとか、
いろいろなことを感じさせてくれますよね。
そんな木に、人間の方からも少しずつでも恩返ししていけたら、
木と人間が、仲良く上手に共生していける世の中になるんじゃないかな、と、
そんな風にちょっぴり嬉しく感じた、ハチドリ高柳なのでした。