日中はコートがじゃまなくらいの陽気だった今日のスタジオにお迎えしたのは、
アーティストのカヒミ・カリィさん!
信じられないくらい小さい顔に、話すときにじっと見つめるその潤んだ瞳。
ささやくようなその声は歌うときの声そのままで、もう目の前に妖精が降り立ったのかと、
真剣に見入ってしまうほど、人を魅了する美しさの持ち主でした。
どこから見ても、壊れやすいお人形さんのような雰囲気なのに、
お話を始めると、意外と行動派であることも判明!
去年の秋に、なんと女性2人だけでモロッコにDVD撮影旅行に行き、
その一環で、サハラ砂漠にテントを張って、一泊なさったそうなんです!!
人里からラクダに乗って、3時間ほど歩いた先にあったのは、360度、見渡す限りの砂漠。
夜になって日が落ちたら、自分の目線から上180度すべてに星がきらめいていて、
空をドーム型に感じた瞬間だったそうです。
また、人工物が何も見えない状態に、なんだか自分が「惑星の上に立っている」とも感じ、
「地球ってやっぱり“星”だったんだ」と実感なさったとか。
「怖くなかったですか?」とうかがうと、
大きな目をきらきらさせて、
「とっても素敵な体験でした。でも、サソリがちょっと危なかったみたい・・・。」ですって!
それは危ない!!
やっぱり、自然の中での行動には、自然相手の危険がいっぱいなのです。
そして、そんな経験を経てきたカヒミさんがリリースされたのが、アルバム『NUNKI(ヌンキ)』。
タイトルの“NUNKI”とは、アラビア語で「星の中の星」という意味。
子羊座の中にある、小さな星なのだそうです。
アルバムを通して聞くと、なんだかとても『水』をたっぷり感じるような、
そんなつくりになっています。
また、歌詞を丁寧にたどっていくと、「海」「緑」「風」「花」など、
自然をあらわす単語がいっぱいにちりばめられています。
「地球って、実は大きな生き物で、私たちはそこに寄生しているだけなんじゃないか、って、
そんな気がするんです」
とおっしゃるカヒミさんの言葉そのままに、地球をとてもリスペクトし、
地球が「水の惑星」であることを思い出させてくれるような、しっとりしたアルバム。
疲れた日の夜、乾いた心に水をあげるのにぴったりな1枚です。
一度、ぜひ聞いてみてくださいね!