今日のスタジオにお迎えしたのは、人類学者でいらっしゃる中沢新一さん!
先日、『ミクロコスモス?&?』を出版なさったことでも話題です。
ハチドリ高柳は、5月18日に行われた、イベントでご挨拶させていただいていたので、
ちゃんとお話できるのを楽しみにしていました。


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(やっぱり、お話をうかがっていても、どこからどう見ても「学者!」といういでたちの中沢さんでした。)
その、私が中沢さんにご挨拶させていただいたイベントというのは、
坂本龍一さんや桑原茂一さん、そして中沢さんなどが発起人として立ち上げた活動、
「more trees」のイベント。
要するに、自然エネルギーに依存できる社会を目指す、というコンセプトの元、
「もっと木を植えよう!」と訴えていくシンプルな活動なんですが、
言うのは簡単でも、実行するのは結構難しいですよね。
でも、中沢さんはやはり「木を植えること」の重要性を、しっかりと説明してくださいました。
そもそも、日本は森林に恵まれた、とても木の豊富な国。
でも、その木をある時期、とても多く伐採してしまいました。
それに気づいた日本人は、ちゃんと植林をしたのですが、植えたのは杉のような針葉樹がほとんど。
これで、かつての日本の森林のバランスが崩れてしまったのだそうです。
(そして、杉の花粉症などの弊害にも見舞われました!)
中沢先生によると、実は縄文時代の日本には、もっともっと広葉樹(クヌギ、ナラ、ドングリなど)が、
多かったのだとか。
ですから、これから木を増やすなら、
そのような広葉樹を増やしていかなくてはいけないのだそうです。
そして、日本の本来の里山の風景に、森林を戻していかなければいけない、とおっしゃっていました。

また、とても興味深いお話もしてくださいました。
今の東京のある場所が、「縄文海深期」と呼ばれていた時代に、どんな地形をしていたのか、
それを見ながら歩くことを「アースダイブ」というそうなのですが、
その「アースダイブ」をしてみると、現代の日本の街の形ほとんどが、
縄文時代に形作られていたそうなのです!
縄文時代の地図を見ると、なぜ皇居はあの場所にあるのか、
なぜ青山にはファッションのお店が多いのか、全てわかってしまうんですって!
それって、どういうことなんでしょう??
もっともっとお話がうかがいたい!というところで、残念ながら今回は時間切れ。
「またゲストにいらしてくださいねっ」と、目力を込めてお願いしながら、お別れしました。


それにしても、縄文時代に全部が決まっていたなんて。。。かな〜り気になります。
私と同じように気になったというアナタ、実はその答え、
中沢先生の著書の中にあるそうなのです!
『アースダイバー』という本に、縄文時代の東京の地図も含めて、
全部載っている、ということですから、ぜひチェックしてみてくださいね!