ハチドリ高柳の白髪WEEKも今日で最終日。
でも、なんだかちょっとさびしい気もします。
今週は、自分が思い込んでいた常識はめっちゃめちゃに壊されましたが、
その分、学ぶことのとても多い、実りある一週間だったように思うのです。
そして、その集大成としてお招きしたのは、東京大学名誉教授でいらっしゃいます、
石井吉徳先生!
『石油最終争奪戦−世界を震撼させる「ピークオイル」の真実』の著者でもいらっしゃいます。


(最終日になって、ようやく半分くらい顔を出せました。
今日のお話も衝撃でしたが、石井先生のお話がとてもオモシロかったから!)

この一週間、京都議定書のウソや温暖化の真実、そして生態系のことなど、
様々なお話をうかがってきましたが、最終日の今日は、エネルギーのお話。
そもそも石油って、本当はあとどれくらいもつの・・・?

すると先生は、いたずらっぽくニコニコしながらおっしゃいました。
「じゃ、ここでクイズです。地球上にある全ての石油を集めると、2兆バーレルになります。
これを、富士山を逆さにして、富士山をお椀に使って全部入れると、
果たして富士山、何杯分になるでしょうか?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?
検討もつきません。
私の答えは「3000杯!」
そして編集長を見ると、珍しく自信なさげにきょときょとしながら、
「・・・・・・・・・・・・・・・・・うーん、じゃあ、1億杯・・・?」

すると石井先生、嬉しそうに笑いながら、
「実はね、23%しかないんです。」とひと言。

「えーーーーーーーーーーーっっっっっっ!!!!!!??????」
編集長も私も、スタジオの外にいるスタッフも、全員で一斉にのけぞってしまいました。
だって、地球上全部の石油が、富士山の初冠雪の白い部分くらいしかないの?
ウソでしょ???
すると石井先生、さらに追い討ちをかけるように、またひと言。

「しかもね、もうその半分、使っちゃってるんですよ。」

・・・・・・・・・・・・げっ。。。。。。。

ホントに、もう石油ってそんなちょっとしか残ってないのね・・・。
こんなに現実的に、その事実を突きつけられたのは、生まれて初めてでした。
そして石井先生のお話は続きます。

「だからね、実はもう、リサイクルとか言ってる場合じゃないんですよ。
とにかくリデュース=節約。石油を使わないようにしなければいけないんです。
でも、ホントは簡単なんですよ。無駄遣いをしなければいいだけの話なんですから。
無駄遣いってね、文字通り「無駄」に使わないだけの話ですから、
何も不便はないはずなんですよ。
お水だって、わざわざ遠い外国で取れたものを、石油かけて運んできて、
お店で電気いっぱい使って冷やして売ってる。
でもそんなもの買わないで、水道の水を飲めばいいんです。
日本は、世界でも数少ない、水道水が飲める国なんですから。」

・・・そうですよね。
確かに、私たちの生活には、しなくてもいい贅沢や無駄がいっぱい。
それをちょっとだけそぎ落とすだけで、どんなにか石油の節約になるでしょう?
まさか、残りの石油が富士山の10〜12%くらいだなんて思っていなかったので、
私自身にも、あまり逼迫して感じるものがなかったのは、正直な事実です。
でも、ここまで来ていると知った以上は、もう本当に、無駄遣いをやめなくては。
今まで以上に、かたーくかたーく心に誓った、ハチドリ高柳でした。

それにしても今週は、本当に勉強になりました。
ショックを受けたり、のけぞったり、何も信じられなくなったり、白髪がはえそうになったり、
色々したけれど、やっぱり世の中に出回っている情報全てを、
鵜呑みにしてはいけないのだと、心から実感しました。
そして、私自身がまだまだ勉強不足であることを痛感させられました。
これから、これまで以上に努力して、いっぱいいっぱい勉強しなくちゃいけないな、と、
心底反省した、ハチドリピンチWEEKでした。

ということで、手始めにお勉強。
今日の石井先生の『石油最終争奪戦〜』を、読み始めました。
これを読破したら、次は先生の最新刊、
『石油ピークが来た−崩壊を回避する「日本のプランB」』を読んでみようと思います。
世界では一体何が起こっているのか。
日本はその中で何をすればいいのか。
より一層、広い視野で見られるようになって行きたいと思います。
がんばっていきますので、今後とも『Hummingbird』、よろしくお願いしますね!