今日スタジオにお迎えしたのは、マーケティングコンサルタントでいらっしゃいます、
甲斐徹郎さん!
マーケティングコンサルタント、という肩書きを持っていながら、
「個人住宅における環境共生の実現」に取り組んでいらっしゃるのだそうです。
そんな甲斐さんのお宅は、世田谷のど真ん中にありながら、
樹齢何百年のケヤキの木に抱かれ、緑のカーテンを持つ、
夏でもクーラーが要らない集合住宅、なんだそうです。
それって、一体どういうお家なの?そううかがいたくて、楽しみにお待ちしていました。


(そしていらっしゃった甲斐さんは、なにやらたくさんの道具を持っていらしていて・・・!)

スタジオに登場するや、甲斐さん、
木の板、発泡スチロールの板、そして鉄アレイ(!)を取り出しました。
「さ、編集長と高柳さん、この木と発泡スチロールと鉄アレイを触ってみてください。
どれが一番、冷たく感じますか?」

おっと。いきなりクイズですか?でもオモシロそう♪

そして触り比べてみると、木はなんだかあったかい。
発泡スチロールはあまり何も感じない。
そして鉄アレイは、圧倒的に冷たい!

そう答えると、甲斐さん、ニヤリ。
「じゃあ、この電子温度計で測ってみましょう。」

結果は、なんとすべて同じ温度!!
だって、触ったときにこんなに温度が違う感じがするのに!

「つまりね、全ては熱伝導率の問題なんですよ。
鉄は、熱伝導率がすごくいいから、すぐに手の温度が向こうに伝わってしまう。
それで、手のほうは冷たく感じてしまうわけなんですね。
要は、たとえ同じ温度でも、『体感』によって、人々はこれだけ違いを感じてしまうんです。
それを利用したのが、『体感』を追求することで生まれる、心地よさなんです。
風や植物、太陽を利用すると、たとえ温度が高くても『体感的に心地いい』家が建てられる。
それが、僕が今住んでいる、緑に覆われた家なんです。
夏でも、緑が太陽をさえぎってくれますし、心地よい風が吹いて、本当に気持ちいいですよ。」

写真を拝見すると、それはそれは素敵でオシャレなマンション!
こんな素敵なお宅が、そんなにエコなんて・・・!

「要はね、自分がどれだけ快適かってことを追求していけばいいんですよ。
我慢するより、細胞が喜ぶようなエコを追求していくと、エゴに見えるかもしれないけど、
結果的には絶対に地球に優しいものにたどり着く。
コンクリート打ちっぱなしで、窓ひとつないような家よりも、
緑に囲まれて、大きな窓からそよそよと風が吹いてくるような家のほうが、
誰でも気持ちいいな、と思うでしょ?
それを素直に追求していけば、絶対にエコものになるんです。
エゴ・エコで、いいんですよ。」

さすが、この辺がマーケティングコンサルタントで要らしたご経歴だな、と納得してしまいました。
自分の気持ちよさを追求していいなんて!
そしてそれがちゃんと、地球のためになり、利益も生まれる。
そんな手法が、もっともっとエコ界にも広がって行ったらいいのに!と感じてしまった、
ハチドリ高柳でした。