東京都の実態調査によると、都内の分譲マンションの棟数は、
およそ5.3万棟で、そのうちのおよそ9割が23区に建てられています。
安全な家に住んでいる方は基本的に「在宅避難」が推奨されていて
最近では特に自宅における防災への備えの重要性が高まっています。
今朝は、東京建物株式会社のマンションブランド「Brillia」で
6月ごろから始まるユニークな防災の取り組みをご紹介します。
その前に、Brilliaではどんな防災対策が行われているのでしょうか?
東京建物株式会社 Brillia ブランディング担当
中山佳彦さんに聞きました。
Brilliaの防災対策ガイドラインというものを制定しています。
その中には、「そなえる」、「まもる」「たすけあう」という
この3つをコンセプトに災害時に生じるリスクを抑制する
独自の防災対策で住んでからの安心を提供しています。
なので、共用部のみならず専有部にも対策を実施しています。
具体的には、共用部では防災用品を保管する防災倉庫だったり、
あとは専有部には、防災リュックといういざという時に役立つ、
防災備品の管理をするようなリュックを全戸に配布しているというそういった
ソフトで保管させていただいている。という事になります。
入居者に向けた防災セミナーはもちろん、
最近では、「防災カードゲーム」を開発し、
希望する管理組合に渡す取り組みも行っているそうです。
そして、今回、防災×アートという視点での新たな取り組みが始まります。
以前、防災FRONTLINEでもご紹介した、
「備える絵画」で「sonae」という商品を覚えていますか?
絵画のフレームの中にいざという時に活用できる「防災トイレキット」
が収納されていて災害が起きた時には取り出して使う事ができる
新しいタイプの防災アート(グッズ)です。
今回Brilliaオリジナルの「備える絵画」=「sonae」を
マンション入居者に向けて販売するプロジェクトでがスタートします。
絵画は、ヘラルボニーが主催する国際アートアワードで 東京建物
Brillia賞を受賞した内山.Kさんの作品「赤と青の世界の地図」
中山さんは、アートと防災の融合についてこう話しを続けます。
アートである良いという所は、いざという時に身近な存在であればあるほど、
直ぐに備える事ができるとおもうんですよね。
おそらく皆さんいろんなやつをやっていると思うんですけど、
どっか押し入れの奥に保管されていたりとか、
いざという時に出しにくい場所にある事が多いと思うんですけど、
それが壁に飾っていある事で、その防災をいざという時に取り外して使う事ができるというのは、
sonaeさんと一緒に開発した商品で一番のポイントかなと思います。
あと、sonaeさんの商品はトイレキットにふっているのが一番のポイントでして、
災害時のトイレ問題が一番健康被害だったり、体験の声を聞くと、
トイレが苦労したポイントをあげている人が多いと言う事をsonaeさんからお聞きして、
私たちも非常に共感して、この商品を作りたいと思ったポイントの一つですね。
防災を日常にするという考え方ですね。
これから求められていく防災の考え方なのではないでしょうか?
中山さんのお話しの中でも触れられていましたが、
マンションの在宅避難で気を付けなければならないのは、
排水管の損傷に気が付かずに水洗トイレを使用すると
下の階で汚水があふれでる恐れがあるという事です。
使えそうだなと思っても、安全性が確認できるまでは、
携帯用トイレや簡易トイレを使うよう行政機関などにより周知されています。
あなたは、トイレの備えできていますか?
普段はインテリアとして日常を彩り、
災害の時はすぐに、防災用品として活躍する、
暮らしの傍らに寄り添うアートを活用した新たな
傍彩(ぼうさい)の取り組みをご紹介しました。