秋の登山シーズンになりましたね。登山者数が増えると遭難事故も増える傾向があります。
先月19日には長野県・槍ケ岳であわせて7人の方が遭難しました。
また10月は引き続き台風や急な雨に注意が必要なシーズンです。
けさは、もし遭難や災害に巻き込まれてしまった時に、
迅速な救助につながる「登山届」をウェブ上で提出できる「コンパス」についてお伝えします。
「コンパス」はこれまで登山口などで、紙で提出していた登山届をウェブ上で
提出できるシステムです。登山届を提出する以外に、地図から登山計画を作成したり、
アプリ版では、目的地までの時間や距離、天気や標高差を確認したりすることもできます。
このコンパスの特徴について、
開発した日本山岳ガイド協会・理事長の武川 俊二さんに伺いました。
武川さん:
登山届を提出するというのも一方的に提出ではなく、
自分の家族、友人たちと共有できるところが大きなポイントになっています。
つまりどこへ行ってるかということが、仲間にわかる内容になっています。
また、登山届と同時に下山したという連絡もその中で処理できるのが
今までの方法とは違ってる点です。
コンパスのメリットは時系列でずっと時間を書いて自分の行動予定を作ることによって
自分の登山計画をシュミレートすることができ、
遭難防止には大きなメリットになってます。
仲間や家族と情報を共有するというのが大きなポイントですね。
この「コンパス」は現在、全国37の警察・自治体と連携していて、
警察が遭難者と同じルート・時間帯を歩いていたほかの登山者への
目撃情報の聞き込みに使う資料にもなります。
さて、緊急事態宣言も解除され、
これから登山をしようとする人も多いかと思います。
最後にこの時期の登山で気を付けたい点についても武川さんに伺いました。
武川さん:
天候による災害はここ10年、だいぶ状況が違っています。
集中的な豪雨というのは非常に大きく、山岳地域であるともっと極端に現れます。
それによって何が起こるかというと、増水とがけ崩れ。
増水と同時にその山が崩れてきて、流木とか押し寄せてくるので、
歩けなくなってしまう様なことは度々あります。
ですから、強い雨が降るとなったときは速やかに
山から下りるっていうのが一番の原則になります。
登山をしているときも常に天候を観察し、
怪しい雲が出てきたら天気情報をアプリなどで調べて、
雷雨が近づいてくることが分かれば、山頂へ行かず引き返すという的確な判断が大事になってきます。
また、登山の計画の際には気象情報の事前収集だけでなく、
登山道の最新情報を確認し、登山道のどこに山小屋があるのか事前に把握しておきましょう。