先日、南海トラフを震源とする地震の被害想定が発表されました。
内閣府中央防災会議の作業部会によると、
東日本大震災とおなじマグニチュード9の巨大地震が発生した場合、
関東より西の広い地域で断水や停電がおこり、
最悪の場合には950万人が避難することになります。
また、建物や経済活動への影響による損害は、220兆円にも上るとの想定です。
南海トラフ地震の被害想定は2003年に81兆円とされましたが、
今回はこの被害額を大幅に上回る数字に驚いた方も多いでしょう。
作業部会に参加している、
東北大学の今村文彦教授に、なぜこのように被害想定が大きくなったのか、伺ったところ、
東日本大震災がM9の大きさだったことを受け、
従来南海トラフ地震の想定がM8.5〜6で試算していたのをM9に見直したからだということでした。
M8,5からM9では、地震のエネルギー的には約8倍になるそうで、
被害の出る面積的には約2倍も広くなり、津波の高さも約4倍と想定されたそうです。
なお、今回の被害想定では、
地震発生から3日間で350万人分の食料が不足するという事実も
浮き彫りになりました。
被害がこれまでの想定よりも甚大で広範囲にわたるため、
各地から届くと想定していた支援物資が届かないなど
とても過酷な被害になると言われています。
この被害想定を受けて、内閣府は今年度には
被害削減の数値目標などを定めた防災戦略を策定するそうです。