15周年を迎えた平原綾香さんが語るデビュー秘話(2018/05/12 放送)
今週は、平原綾香さんをお迎えしました。
2003年の12月17日に、クラシックの名曲「木星」を元にした「Jupiter」で鮮烈なデビューを飾った平原さん。代表曲となった「Jupiter」との出会いについて改めて振り返ってくれました。
「大学のジャズ科でサックスを勉強していた時に、たまたまクラシックの授業で先生がホルストの『木星』をかけてくれたのがきっかけで、これをカバーしようって。だから、真面目に授業出てて良かったですよ。真面目に出てなかったらたぶん私ここにいませんから。そうやってクラシックを歌わせてもらうこともチャレンジだったし、何もかもがチャレンジの日々でしたね」。
2003年の12月17日に、クラシックの名曲「木星」を元にした「Jupiter」で鮮烈なデビューを飾った平原さん。代表曲となった「Jupiter」との出会いについて改めて振り返ってくれました。
「大学のジャズ科でサックスを勉強していた時に、たまたまクラシックの授業で先生がホルストの『木星』をかけてくれたのがきっかけで、これをカバーしようって。だから、真面目に授業出てて良かったですよ。真面目に出てなかったらたぶん私ここにいませんから。そうやってクラシックを歌わせてもらうこともチャレンジだったし、何もかもがチャレンジの日々でしたね」。
平原さんが育ったのは、お父様がサックス奏者、お祖父様がトランペッターという音楽一家。ご自身も中学生の時にサックスを始め、高校は音楽科に進みます。そして、歌手としてデビューすることになったきっかけは高校生の時で、当時はそもそも歌うこと自体がチャレンジだったとか。
「その時(母校の)洗足学園っていうのは普通科と音楽科に分かれていて、普通科は学園祭があるとお店を出したりするんだけど、音楽科はミュージカルをやるっていうのがお決まりで。そこで初めて歌ったのがきっかけです」「ちょうど父のプロデューサーが観に来ていて、前の会社のドリーミュージックに連れて行ってくれて、デビューが決まりました」。
それまでは「マイクを持って歌ったことがなかった」という平原さんですが、ミュージカルと出会ったことで歌の楽しさに気づいたそうです。
「昔から引っ込み思案だったので、絶対に歌なんかうたえないと思ってたんですけど、ミュージカルのおかげですね。だから、声っていう楽器もあるんだ、って思った時に声がかかったので、やってみようかなって。でも、そこからが戦いでした。戦いっていうか大変だった…」。
現在は、デビュー15周年という節目を迎えて忙しい日々を過ごしているという平原さん。5月9日には通算11作目のニューアルバム『Dear Music ~15th Anniversary Album~』がリリースとなりました。
「19才で『Jupiter』でデビューしてから15年。ホントにいろんなチャレンジをしてきて。自分ができないなって思うことも、失敗してでもいいからやってみよう、っていう人生の繰り返しだったんですけれども、今回はほんとに平原綾香のチャレンジがギュって詰まったアルバムです」。
ご本人曰く「平原綾香の“今まで”と“これから”を表現した」という今回のアルバム。1曲目に収録されている「これから」は、いきものがかりの水野良樹さんが書き下ろしてくれたという新曲です。
「この曲を初めて聴いた時に涙が出ました。私はテーマについては一切言ってなかったのに『これから』っていうタイトルで来たからちょっとビックリしちゃって。運命の曲です」「いやぁ…なんでしょうね。ほんとに良い曲、ですよね。優しい曲に出会った。優しい人に出会ったって感じがしますね」。
そして、曲との巡り合いは「それこそ人との出会いと一緒ですね」と話してくれた平原さん。今回のアルバムタイトル『Dear Music』についてこう話してくれました。
「実は10周年アルバムの時は『Dear Jupiter』だったんです。やっぱり『Jupiter』も曲とはどうしても思えなくて、なんか一人の人間ぽい感じっていうか。ほんとに私に影響を与えてくれた人なので。だから、なんとなく音楽っていうのも人間のような存在。そんな接し方をしているから、今回もこういうタイトルにしました」。
お父様もお祖父様も音楽家ということで、幼い頃から平原さんの周りには音楽が当たり前のようにあったそうです。
「だけど、英才教育でもなければ、音楽をやりなさいって言われたこともないし、それよりもなんか人間としてどうあるべきか、みたいなことを言われる感じでした」。
お父様の平原まことさんは、ロックや演歌からジャズまで、様々なジャンルの作品に参加してきたサックス奏者。そして、娘の綾香さんもジャンルの垣根なくいろんな音楽に触れてきたとか。
「音楽っていうのはジャンルがないと思ってたから、クラシックを聴いててもクラシックじゃないと思って聴いていました」「それで逆に私は、音楽を、歌を始めた時に、アルバムを作った時にまったくバラバラな曲想のものを並べてしまって…」。
それが、2004年にリリースとなったファーストアルバム『ODYSSEY』でした。
「のちのち、私は凄く気に入っているアルバムなんですけど、最初はすごく自分を責めました。もっと流して聴いても、カフェで流れててもずっと一定して世界観が崩れないアルバムを作った方が良かったんじゃないか?とか」
「だけどある日、デビュー10周年ぐらいの時にCDショップに行ったら、平原綾香のコーナーができてて。で、そこの店員さんがよくポップを作ってくれるんですけど、“平原綾香っていうのはジャンルは音楽ただ一つ”って書いてて、もうCDの前で泣きました。嬉しかったです。まぁ、店員さんも悩んだんだと思うんですけどね(笑)。これはどこのジャンルなんだ?みたいな」。
↓こちらがニューアルバム『Dear Music ~15th Anniversary Album~』
来週も引き続き、平原綾香さんをお迎えします。お楽しみに!