ヒット作を連発する敏腕編集者がついにCDデビュー!?(2019/04/27 放送)
今週は、編集者の箕輪 厚介(みのわ こうすけ)さんをお迎えしました。
編集者として数々のベストセラーを世に送り出してきた箕輪さん。昨年夏には、ご自身の著書『死ぬこと以外かすり傷』を発表してこちらもヒットしましたが、自分で本を書こうと思ったきっかけは「単純にオファーが来たから」だとか。
編集者として数々のベストセラーを世に送り出してきた箕輪さん。昨年夏には、ご自身の著書『死ぬこと以外かすり傷』を発表してこちらもヒットしましたが、自分で本を書こうと思ったきっかけは「単純にオファーが来たから」だとか。
「こうやったら売れるなとか、こういうのが求められてるなっていうのがわかるんで、自分が著者だったら物凄いスピーディーに簡単に出せるなと思って。お受けしてチャチャって作った…だから全然時間かかってないです。」
“恥をかけ、血を流せ”、“目的だけをにらみつけろ”、“手を動かせ”、“熱狂せよ”といった熱い言葉が詰まっている『死ぬこと以外かすり傷』。帯には、箕輪さんが著書の編集を手がけた落合陽一さんや堀江貴文さんも推薦コメントを寄せています。堀江さんのコメントは「箕輪くんは今一番速い。1週間単位で成長している」というもので、箕輪さんはこれを受けてこうおっしゃっていました。
「編集者って読者よりもその本に影響を受ける人だと思うんで、僕がこの短期間でうわって成長したとするならば、僕が編集させて頂いた本の著者のメッセージだとか生き方を染み込ませてもらってるからですね。彼らの影響はホントに強いです。」
さらに、箕輪さんは今年4月17日に著書と同じタイトルのオムニバスアルバム『箕輪厚介 presents 死ぬこと以外かすり傷』をリリース。今回のオープニングトークでは、このCDについてこんなことをおっしゃっていました。
「いろんな芸能人の方とかスポーツ選手とかを編集者として見てて、なんかこうガーッて調子乗って最後にCDを出したら大体終わりだなっていうのを思ってて…。まさか自分がやっちゃうとは思わなかったっすね(笑)えっ、俺やっちゃってんじゃん!って(笑)」
「でも、CDを出しちゃう人の気持ちがわかりました。要は、もう自分の意志じゃない車に乗っけられてるわけなんで…運転してないんですよ。ああ、もうこれは止めらんないなっていう…。だから、野球選手とか芸人さんが歌を出すのも決して本人が調子乗ってるわけじゃなくて、もう止められない車に乗ってるってことだって。」
アルバム『箕輪厚介 presents 死ぬこと以外かすり傷』には、北島三郎さん、和田アキ子さん、RCサクセション、三木道三さんといった有名アーティストの曲に並んで、箕輪★狂介なるアーティストの名前も…。これは箕輪さんがプロデュースする新人だそうで、プロフィールには「2018年12月24日、極寒のロシアのカムチャッカに滞在中に、箕輪厚介と偶然出会う。」と書かれています。
「声が良かったんで…デビューするぞ!って(笑)。なんか叫んでたんですけど、かすれ方があるなと思って。やるって決めたら頑張るヤツでしたね。」
そんな箕輪★狂介さんが歌う「徒花」は“ぼくのりりっくのぼうよみ”が提供してくれたという曲で、もう1つの「You know what? (I'm 箕輪)」はラッパーのSKY-HI(AAAの日高光啓さん)が手がけたヒップホップ。箕輪さんは「You know what? (I'm 箕輪)」についてこう話してくれました。
「僕が編集した著者たちの名前を散りばめてくれて…友達の名前ばっかりを。見城(けんじょう)さんとかホリエモンとか。」「上手い。ホントに全部言い表してくれて。」
「それまでSKY-HIと会ったのなんて1回、中華料理屋でご飯食べたぐらいなんで、もう全部なんとなく見て作ってくれて、ホント才能あるなと思いますね。」
ちなみに、箕輪★狂介さんは現在、CDのリリースイベントで各地を回っています。
箕輪さんにそもそも編集者を目指したきっかけを伺うとこんな答えが返ってきました。
「だいたい高校ぐらいから。そんなに明確には思ってないですけど、それこそラジオの放送作家さんとか編集者とかバラエティ番組のプロデューサーさんとか、面白いものをやってる、けど出役じゃない裏方ぐらいなとこがいいなぁ…とはザックリ思ってました。」
「ダウンタウンの松本さんとラジオやってる高須(光聖)さんとか。テレビでは見ないんだけどラジオでクスクス笑ってる人、みたいな。ああいう立場に憧れてた部分はありますね。」
「芸人さんになるとかはまったくリアリティがないですけど、ラジオとかにハガキ書いて読まれたりしてた時もあったんで、なんかそういう文章書いたり、企画考えたりすることで生活できれば楽しそうだな、っていう。だから高須さんとか鈴木おさむさんとか秋元康さんとか、そんな裏方なんだけど名前が知れてる人に憧れてた部分はありますね。」
現在は幻冬舎で編集者として活躍している箕輪さん。さきほども名前が登場した見城徹(けんじょう とおる)さんは幻冬舎の代表取締役社長で、今の箕輪さんのように数々のベストセラーを生み出してきた敏腕編集者です。
「その当時はSNSとかがなかったんでちょっと違いますけど、やっぱり“見城徹”って名前を轟かせながら大物を口説き、独特のプロモーションをやってヒットを作ってたっていうのは見城さんがやってきたことですよね。」
そして、箕輪さんは編集者の仕事について改めてこんなふうに説明してくれました。
「基本的に著者、書き手が書きたいもの、表現したいもの。書き手の才能だったりを文章に落とし込むことを手伝って。で、それが1冊の本になって、それがどうやって世に届くか…今だったらSNSとかを使ってどうやってプロモーションするか?とか。流れを作ってく…プロデューサーみたいな部分まで含めて。」
「ホント、人によって違います。書き手がめちゃめちゃ文章上手くて言うことがなかったら、もう文章に関しては勝手に書いてくださいと。こっちはどっちかと言ったらプロモーションを考えるけど、逆にホリエモンとか自分で書かないような人はもうこっちでガーッて書いて…みたいな。」
「(企画を立てるのは)両方あります。例えばホリエモンの『多動力』って本だったら、『多動力』っていうタイトルで堀江さんに本書いてほしいなって思って、自分発ですし。逆に著者の人から本出したいんだけど…って相談を受けることもあるんで、ケース・バイ・ケースですね。」
「最初の方はあんまりタッチしないでやりたいようにやらせておいて、なんとなくの方向性とか売れる道筋が見えてから、表紙のイメージを作ったり、帯の文章とか考えたり、プロモーション案とか考えたりして、一気に加速させていくって感じですね。」
また、箕輪さんは“箕輪編集室”というオンラインサロンを主催していますが、箕輪さんがヒット作を連発させている秘密はどうやらこのサロンにもあるようです。
「最初はホントに手が足りなくて…でも下っ端なんてバイトとか僕の裁量では雇えないんで、もう勝手にアシスタント雇っちゃおうと思って。で、ツイッターで募集したら30人ぐらいからメールが来たんで、これいけるなと思って。月5千円にして、僕が編集を教えるとこで僕の仕事を一緒にやりましょう!みたいにしたら、瞬く間に200人ぐらい行ったんじゃないですかね。」
「で、意外とこっちの道あるなと思って、それをちゃんと育てて大きくして、今1000人ぐらいになって。」
「僕がいろんな本業以外のこともやって、月1冊本を出し続けて、しかもほとんどヒットに持っていけるっていうのは、その1000人のメンバーの力がかなり大きいですね。」
「地方の書店さんへの営業が凄くて。日本全国の箕輪編集室のメンバーが各地の本屋さんに営業してくれたり。1000人いるんで相当な…出版社で1000人営業マンがいるところって日本にないんで。そういう強さはありますね。」
「狙ったわけじゃないですけど、結果そうなって。誰かが真似しようと思っても結構できないのはここですね。大手出版社でも地方の営業って1人が出張で月1回行く…とかなんで。こっちは日本全国に1000人いるんで、その書店員さんと飲み会とかやってますからね。もうズブズブなんですよ。だから、この本売りたいんだけど…って言ったら、もうとんでもない棚が展開されるんですよ。」
↓こちらが箕輪さんのCD『箕輪厚介 presents 死ぬこと以外かすり傷』
来週も引き続き、箕輪 厚介さんをお迎えします!