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星野ルネさんがカメルーンと日本のことわざを語る!  (2020/08/29 放送)

先週に引き続き、今週も漫画家の星野ルネさんにリモート収録でお話を伺いました。

アフリカのカメルーンで生まれ、4歳からは日本で育ったルネさん。今年5月には集英社から『ワンダフル・ワールド・ワーズ アフリカ少年が見つけた世界のことわざ大集合』が発売になりましたが、カメルーンには「この世はニワトリの尻。今日は卵、明日は糞(ふん)」という ことわざがあるんだとか。

「ニワトリは同じお尻から卵も糞も出す。そのどっちが出てくるかはわからないと。だから、今日起こることもわからないし、明日起こることもわからない。人生何が起こるかわからないんだよって」

「人生何があるかわからないんだからわかった気になって生きないで、毎日楽しみながら生きていこうよ、という」


子供の頃から言葉が大好きで、ことわざや四字熟語の本を読むのも好きだったという星野ルネさん。日本のことわざでは「笑う門には福来る」が一番好きなんだそうです。

「これはもうメチャクチャいいですね」

「誰でもできるじゃないですか、これって。背が高い低い、足が速い遅いとか、歌が上手い下手とか、何の能力の差も関係ない。誰でも笑うことはできる。で、笑うだけで幸せが来るっていう、こんないい言葉はないということで、これを子供の時に読んだ時に、え!マジで?!笑ってるだけでいいの?!みたいな。ハハハ(笑)。けっこう影響受けてるんですけど」

「実際、社会で生きてても、いろんな職場で働いてきたけど、よく笑う人って可愛がられるじゃないですか。先輩とか上の人が言った冗談とかでもなんでも、反応がいい人、凄い笑う人とかってやっぱ可愛がられるし、得するし、仕事に失敗してもけっこう許してもらえるし、仕事を振ってもらえたりもするし。よく笑う元気な人って。やっぱ笑う門には福来るってのは事実なんですね」

「この言葉はみんな忘れかけてるけど、最近あんまり笑ってないな、忘れてるなっていう人にはぜひ思い出してもらって、ちょっと笑顔を…できるだけ楽しく明るく元気に生きていこう!っていうのをもうちょっと大事にしてもらいたいかなと思いますね」

また、ルネさんはもう1つ、好きな日本のことわざとして「急がば回れ」も挙げてくれました。

「人間ってついつい いろんなことを焦っちゃうじゃないですか。あ、これができてない、俺はまだこれをやってない…って思うんだけど、待て待て!と。逆にゆっくりやった方が結果早くなることもあるんだから、自分があんまり進めていない時もそんな慌てなくていいじゃん、って思える」


兵庫県の姫路市で育ち、大人になってから上京したという星野ルネさんは、カメルーンという国民性についてこんなことをおっしゃっていました。

「カメルーンは、東京と関西どっちかと言うと関西の方のノリに近いですね。まず人と人の距離が近いんですよ」

「バスに乗って移動する、高速バスで…そういう場所では静かにしましょう、っていうのが日本じゃないですか。でも、カメルーンはそういうバスに乗ったら客はみんな喋ってる、しかも知らないもの同士でみんな喋って…」

「外歩いてる人が頭の上にお皿を載せてて、そこにフルーツとかを載せて販売したりするんですけど、自分の反対側の商品が欲しくて、赤の他人にお金を渡して、ごめんそれ俺の分買っといて!って買ってもらったりとか。日本とは全然違うなって」

ちなみに、ルネさんご自身はどちらかと言うと一人で過ごす方が好きなタイプなんだとか。

「凄い社交的でいつでも元気で明るいと思われるタイプなんですけど…スイッチが入ってる時は凄い元気で喋るけど、普段は一人で散歩したりとか、山登ったり、本を読んだり、映画を見たり、一人で静かにしてる方が好きなんですよ、どちらかと言うと」

「本を読んだり、絵を描いたりするのって、人がいるとできないじゃないですか。僕の好きなことって、本を読むとか、プログラミングだったりとか、映画を見たりとか、一人でやる趣味が多いので」「90%はそっちに使いたくて、10%ぐらいは人と一緒に遊んだりとか話したりとかっていう」


“アフリカ系日本人”の星野ルネさんは、今の日本の社会についてこんなことを話してくれました。

「昔は外国の人とかミックスの方とかもあんまりいなかったので、それについて考えることもなかったですけど、今はだんだん増えてきてるんですよね。そうなった時にどうコミュニケーションをとっていいのかっていうのが、まだ全然日本の中で議論されていないというか、周知されていない。だから、何気なく言ったことが不快にさせたり傷つけたりっていうことがたくさん出てきているっていう、そういう状況を感じますね」

「からかってやろうと思ってわざとイヤなことを言ってくる子もいるんですけど、中には全然悪気もなく普通に言ってることが、いやそれは失礼なんだけどな…っていうこともやっぱりあったりするので。そういうのはこれからどんどん日本の社会みんなで情報を共有して学んでいかなきゃいけないんだろうな、っていうのは思いますけど」

そして、ルネさんにコロナ禍でマスクをしていない人に対するバッシングが起こっていることについて伺うと、こう答えてくれました。

「普通に考えれば、マスクをするって法律で決まってるわけではないので、マスク警察の人が言う筋合いはおそらくないんですね。それはもうこういう時期だからみんなマスクしようぜっていう気持ちはわかるけど、矯正する権利はないので」

「ただ、僕が一番思うのは、恐怖心で頭を支配されてしまっている人に正論をぶつけたところで意味がない。一番の問題は、マスク警察の人たちっていうのは恐怖心で頭がいっぱいになっちゃってる。なんとなく相手が嫌がることを言ってしまうとかっていうのは別に教育でいくらでも変えられるんですけど、恐怖心とか、あの人たちは危ない!って思い込んでるとか、そういうものがあるともう人間って冷静な判断ができなくなるので」

ルネさんは今、そういった心に余裕のない人が増えることを懸念しているそうです。

「コロナショックもそうですけど、もし日本がこれから景気がどんどん悪くなって失業率も上がって…とかってことになってくると、心に余裕がない人が増えると他人に優しくできなくなりますから」

「差別問題とか人権問題って、教育も大事なんですけど、実は精神的な余裕も凄く大切で。自分が余裕がある時って、人に対しても優しくする余裕があるんですけど、自分がいつ仕事がなくなるかわかんない、食べていくのもよくわかんない、病気になっていつ死ぬかもわかんない…ってなると、他人を考える余裕がなくなってしまうので」

「外国人とかいろんな人に対して優しくできる人って自分の中の悩みや問題をちゃんと解決できている。そういった余裕がある人ほど他人にも優しくできているので」

「そういう意味では、多様性のある社会を作っていくのに、みんなが心に余裕を持てるようなメッセージ、みんなで助け合っていこうよとかっていうメッセージをみんなで伝えて、日本の人達みんなが絆をちゃんと持てるような状態を作って、みんなで余裕を作ってあげるっていうのが凄い大事だなって。あとは教育で頑張っていく、時間と教育で頑張っていく」


星野ルネさんにとっての挑戦とは、頭の中にある「チャンスのカードをめくること」なんだとか。

「人生には…何にもしなければカードってめくれないんですけど…あれをやってみたい、これをやってみたいっていう、思いつくいろんなことがあると思うんですね。それはもう、自分の頭のテーブルに載ってるカードなんですよ」

「めくった結果どうなるかはわかんないんですけど、めくったらたまたまそれが凄い受け入れられたりとか、やったら楽しかったとか、いろんなことがある。ま、それに失敗して凄い大変なことになることもあるけど、挑戦っていうのはその自分の中にあるカードをめくる行為なので、僕は生きてる間に可能な限りたくさんのカードをめくりたい」

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