鈴木保奈美さんが『35歳の少女』での挑戦を振り返る(2021/02/06 放送)
今週は、鈴木保奈美さんにリモートでお話を伺いました。
実は、恵さんとはこの番組が初対面だという鈴木さん。現在、出演した映画『おとなの事情 スマホをのぞいたら』が公開中です。
恵さん「まず個人的な感想としては、ホントに面白かったですよ。いやぁ、これは舞台でもいけるんじゃないかな?と思うぐらいの会話劇。テーブルを囲んで…」
鈴木さん「1時間半ぐらい、ほぼ一つのシチュエーションで」
1年ぶりに再会した3組の夫婦と1人の独身男性。彼らはある出来事をきっかけに交流を深め、年に1度パーティーを行っています。ところが、ある参加者の発言をきっかけに「スマホに届く電話やメールを隠さずに公開する」というゲームがスタート。そして、スマホに着信があるたびにパーティーは修羅場と化していきます…。
鈴木さん「ゲームみたいな軽い感じでもあり…でも、夫婦が3組いるので、別に隠し事なんかないですよね?夫婦なんだし、っていうところから始まるんですよね。で、みんな、いやぁ別にぃ…っていう感じで(笑)」
恵さん「リスナーのみなさん、ちょっと想像してみてくださいよ。目の前に自分の携帯を置いて、2時間半ぐらい…ま、もっと長いのかな。自分にかかってくる電話もオンフックですよ。みんなスピーカーホンにして聞かなきゃいけないし、メールやLINEもみんなに…」
鈴木さん「見せなくちゃいけないんです(笑)」
恵さん「どうですか?みなさん、これ。なぜそんなことをしなきゃいけないのか?って思いますが、見事な演出で、そんなやましいことがなけりゃやれるでしょ?って。これはホント、多数決の心理ですよね」
鈴木さん「建前の心理っていうんですか。別にやましくないからいいよ、っていう感じで始めてしまうんですよね」
そんな映画『おとなの事情 スマホをのぞいたら』で鈴木さんが演じるのは、益岡徹さん演じる医師の妻で、自身も売れっ子精神科医の六甲絵里というキャラクターです。
鈴木さん「凄く葛藤してる人なんですよね。外側から見たら、うらやましがられるような、なんでもできそうな素敵な人、っていう感じなんだけれど、私は、彼女は内面はとても幼い人だと思っていて。幼いけど賢いから自分の幼さをコントロールできなくて葛藤しているというか。非常に、外側から見える見え方と内面がギャップのある女性だなと思います」
恵さん「そうですね。これはもうホントに、映画を観てみんなと話したいんですけど、自分はどうなんだろう?って考えたんですね。要するに、夫婦間で言えないことがあるのか、言わないことがあるのか、っていうことが一つのテーマだと思うんですけど…」
鈴木さん「言い方とか、どこまで言っていいか?とかっていうのをちょっと気を使いながら話をするか、それを全部なんにも気にせずに開けっぴろげにバーンとするか、ちょっとそこでワンクッション考えるか、っていうのが…上手い言い方を思いつかないんですけど…なにかこう大人のやり取りというか、そんな感じはします。ちょうどこの映画もそういう大人のやり取りかなぁって思います」
恵さん「ホントですね。だから、ちっちゃい世の中みたいなのがそこに見えましたよね。今、鈴木さんが言ってた、すべてをさらけ出すことがまるで良いことのように聞こえますが、そうではなくて、なんでもさらけ出しちゃったら、もはやそこには秩序やルールがなくなるのかなと思って」
鈴木さん「うん、そうですね。はい」
恵さん「だから、仮に秘め事があったとしたら、俺は絶対に人に言わないようにしようと思ってます」
鈴木さん「仮に(笑)」
映画『おとなの事情 スマホをのぞいたら』には、3組の夫婦として、鈴木保奈美さんと増岡徹さん、常盤貴子さんと田口浩正さん、木南晴夏さんと渕上泰史さんが出演。そして、独身男性役は東山紀之さんです。
恵さん「もうホントに面白そうな皆さんが勢揃いという感じで。キャスティングも最高じゃないですか」
鈴木さん「最高ですね」
恵さん「これ、現場の雰囲気はいかがでしたか?」
鈴木さん「大人の知的な合宿みたいな感じですね(笑)」
そんな中で、東山紀之さんは今回、モテない男性を熱演しています。
恵さん「見事に演じておられましたね、今回」
鈴木さん「東山さんねぇ。面白いですよね」
恵さん「ホントに人を好きになる思いであったりとか、なかなかそれをみんなに言えないつらさであったりとか…」
鈴木さん「そう。なんかねぇ、可愛いんですよねぇ」
恵さん「でも、普段からシュッとしてるんでしょ?現場では」
鈴木さん「私も今回初めてお目にかかったんですけれど。どこかスキを突いてやろうと思うんですけど、スキがないんですよ。シュッとしてて(笑)。なんであんなに…カッコ良くっていい人なんですよね。面白くて。なんでしょうね。ずるいですよね(笑)」
また、鈴木さんは、常盤貴子さんともこの映画が初共演だったとか。
鈴木さん「私、常盤さんはいろんなドラマでずっと好きで拝見してたので、お目にかかれるっていうだけでもう嬉しくて」
昨年末に初のエッセー集『獅子座、A型、丙午。』が発売となった鈴木さん。同時期に放送されたテレビドラマ『35歳の少女』では、グレイヘアで柴咲コウさんの母親を演じました。
鈴木さん「これはチャレンジでしたね。まず脚本が遊川和彦さんという、もの凄い面白い作品をお書きになる方で。私も何本も湯川さんの作品を好きだったので、やったぁ!出られる!と思って。見てて好きだったら出たくなるっていう(笑)。それはもうホントに嬉しかったんですけど、まず最初の打ち合わせで、白髪でやってください、って言われて、はっ?と思って」
鈴木さん「私自身そういうの大好きですし、そうやって自分の外見から変えていくのってやっぱりこの職業の面白いところなので、染める気満々だったんですけど、なかなか地毛をちゃんと白くキレイにするのって難しいよって…」「スケジュールの関係なんかもあってできなかったんですけど」
鈴木さん「ただ、そうやって、ちょっと今までの私の見え方と違うものをやって欲しいっていうふうにオファーして頂くことがとても嬉しいですし。ホントにそういう意味ではチャレンジでしたけど、チャレンジできることがとても幸せでしたね。でもホント、遊川さんは注文がもう難しくて。いやぁ、大変でした。楽しかったけど、撮影中は毎日悩んで、毎日落ち込んでました(笑)」
ちなみに、鈴木さんはKing Gnu(キングヌー)が大好きなんだそうで、ドラマ『35歳の少女』の主題歌が彼らだと聞いた時に「やったぁ!と思った」とおっしゃっていました。
恵さん「鈴木さんにとって演じるっていうのはどんな作業ですか?」
鈴木さん「どんな作業なんでしょう…楽しいです。なんでしょうね。なんだかよくわからないですけど、毎回、いやぁ難しい、いやぁ大変だって言ってますけど、その大変な課程をも含めて面白いんだなぁとは思います」
恵さん「考えてみると、演じるってこれからますます楽しくなるような。要するに、今の年齢50代になってもいろんな役があるじゃないですか」
鈴木さん「そうですね。少し前までだと、女優さんって年齢によって役が狭まっていって、どうしても決まっていっちゃう、というイメージがありましたけど。でも、少し先輩の方々を見ててもいろんなふうに幅を広げてくださってるので。それはとてもありがたいと思います」
来週も引き続き、鈴木保奈美さんをお迎えします!
実は、恵さんとはこの番組が初対面だという鈴木さん。現在、出演した映画『おとなの事情 スマホをのぞいたら』が公開中です。
恵さん「まず個人的な感想としては、ホントに面白かったですよ。いやぁ、これは舞台でもいけるんじゃないかな?と思うぐらいの会話劇。テーブルを囲んで…」
鈴木さん「1時間半ぐらい、ほぼ一つのシチュエーションで」
1年ぶりに再会した3組の夫婦と1人の独身男性。彼らはある出来事をきっかけに交流を深め、年に1度パーティーを行っています。ところが、ある参加者の発言をきっかけに「スマホに届く電話やメールを隠さずに公開する」というゲームがスタート。そして、スマホに着信があるたびにパーティーは修羅場と化していきます…。
鈴木さん「ゲームみたいな軽い感じでもあり…でも、夫婦が3組いるので、別に隠し事なんかないですよね?夫婦なんだし、っていうところから始まるんですよね。で、みんな、いやぁ別にぃ…っていう感じで(笑)」
恵さん「リスナーのみなさん、ちょっと想像してみてくださいよ。目の前に自分の携帯を置いて、2時間半ぐらい…ま、もっと長いのかな。自分にかかってくる電話もオンフックですよ。みんなスピーカーホンにして聞かなきゃいけないし、メールやLINEもみんなに…」
鈴木さん「見せなくちゃいけないんです(笑)」
恵さん「どうですか?みなさん、これ。なぜそんなことをしなきゃいけないのか?って思いますが、見事な演出で、そんなやましいことがなけりゃやれるでしょ?って。これはホント、多数決の心理ですよね」
鈴木さん「建前の心理っていうんですか。別にやましくないからいいよ、っていう感じで始めてしまうんですよね」
そんな映画『おとなの事情 スマホをのぞいたら』で鈴木さんが演じるのは、益岡徹さん演じる医師の妻で、自身も売れっ子精神科医の六甲絵里というキャラクターです。
鈴木さん「凄く葛藤してる人なんですよね。外側から見たら、うらやましがられるような、なんでもできそうな素敵な人、っていう感じなんだけれど、私は、彼女は内面はとても幼い人だと思っていて。幼いけど賢いから自分の幼さをコントロールできなくて葛藤しているというか。非常に、外側から見える見え方と内面がギャップのある女性だなと思います」
恵さん「そうですね。これはもうホントに、映画を観てみんなと話したいんですけど、自分はどうなんだろう?って考えたんですね。要するに、夫婦間で言えないことがあるのか、言わないことがあるのか、っていうことが一つのテーマだと思うんですけど…」
鈴木さん「言い方とか、どこまで言っていいか?とかっていうのをちょっと気を使いながら話をするか、それを全部なんにも気にせずに開けっぴろげにバーンとするか、ちょっとそこでワンクッション考えるか、っていうのが…上手い言い方を思いつかないんですけど…なにかこう大人のやり取りというか、そんな感じはします。ちょうどこの映画もそういう大人のやり取りかなぁって思います」
恵さん「ホントですね。だから、ちっちゃい世の中みたいなのがそこに見えましたよね。今、鈴木さんが言ってた、すべてをさらけ出すことがまるで良いことのように聞こえますが、そうではなくて、なんでもさらけ出しちゃったら、もはやそこには秩序やルールがなくなるのかなと思って」
鈴木さん「うん、そうですね。はい」
恵さん「だから、仮に秘め事があったとしたら、俺は絶対に人に言わないようにしようと思ってます」
鈴木さん「仮に(笑)」
映画『おとなの事情 スマホをのぞいたら』には、3組の夫婦として、鈴木保奈美さんと増岡徹さん、常盤貴子さんと田口浩正さん、木南晴夏さんと渕上泰史さんが出演。そして、独身男性役は東山紀之さんです。
恵さん「もうホントに面白そうな皆さんが勢揃いという感じで。キャスティングも最高じゃないですか」
鈴木さん「最高ですね」
恵さん「これ、現場の雰囲気はいかがでしたか?」
鈴木さん「大人の知的な合宿みたいな感じですね(笑)」
そんな中で、東山紀之さんは今回、モテない男性を熱演しています。
恵さん「見事に演じておられましたね、今回」
鈴木さん「東山さんねぇ。面白いですよね」
恵さん「ホントに人を好きになる思いであったりとか、なかなかそれをみんなに言えないつらさであったりとか…」
鈴木さん「そう。なんかねぇ、可愛いんですよねぇ」
恵さん「でも、普段からシュッとしてるんでしょ?現場では」
鈴木さん「私も今回初めてお目にかかったんですけれど。どこかスキを突いてやろうと思うんですけど、スキがないんですよ。シュッとしてて(笑)。なんであんなに…カッコ良くっていい人なんですよね。面白くて。なんでしょうね。ずるいですよね(笑)」
また、鈴木さんは、常盤貴子さんともこの映画が初共演だったとか。
鈴木さん「私、常盤さんはいろんなドラマでずっと好きで拝見してたので、お目にかかれるっていうだけでもう嬉しくて」
昨年末に初のエッセー集『獅子座、A型、丙午。』が発売となった鈴木さん。同時期に放送されたテレビドラマ『35歳の少女』では、グレイヘアで柴咲コウさんの母親を演じました。
鈴木さん「これはチャレンジでしたね。まず脚本が遊川和彦さんという、もの凄い面白い作品をお書きになる方で。私も何本も湯川さんの作品を好きだったので、やったぁ!出られる!と思って。見てて好きだったら出たくなるっていう(笑)。それはもうホントに嬉しかったんですけど、まず最初の打ち合わせで、白髪でやってください、って言われて、はっ?と思って」
鈴木さん「私自身そういうの大好きですし、そうやって自分の外見から変えていくのってやっぱりこの職業の面白いところなので、染める気満々だったんですけど、なかなか地毛をちゃんと白くキレイにするのって難しいよって…」「スケジュールの関係なんかもあってできなかったんですけど」
鈴木さん「ただ、そうやって、ちょっと今までの私の見え方と違うものをやって欲しいっていうふうにオファーして頂くことがとても嬉しいですし。ホントにそういう意味ではチャレンジでしたけど、チャレンジできることがとても幸せでしたね。でもホント、遊川さんは注文がもう難しくて。いやぁ、大変でした。楽しかったけど、撮影中は毎日悩んで、毎日落ち込んでました(笑)」
ちなみに、鈴木さんはKing Gnu(キングヌー)が大好きなんだそうで、ドラマ『35歳の少女』の主題歌が彼らだと聞いた時に「やったぁ!と思った」とおっしゃっていました。
恵さん「鈴木さんにとって演じるっていうのはどんな作業ですか?」
鈴木さん「どんな作業なんでしょう…楽しいです。なんでしょうね。なんだかよくわからないですけど、毎回、いやぁ難しい、いやぁ大変だって言ってますけど、その大変な課程をも含めて面白いんだなぁとは思います」
恵さん「考えてみると、演じるってこれからますます楽しくなるような。要するに、今の年齢50代になってもいろんな役があるじゃないですか」
鈴木さん「そうですね。少し前までだと、女優さんって年齢によって役が狭まっていって、どうしても決まっていっちゃう、というイメージがありましたけど。でも、少し先輩の方々を見ててもいろんなふうに幅を広げてくださってるので。それはとてもありがたいと思います」
来週も引き続き、鈴木保奈美さんをお迎えします!