鈴木保奈美さんが初のエッセイ集を語る(2021/02/13 放送)
先週に引き続き、今週も女優の鈴木保奈美さんをお迎えしました。
受験シーズン真っ最中ですが、鈴木さんは毎年、大学入試センター試験(かつての共通一次。今年からは大学入学共通テスト)の翌日に新聞に掲載される問題を解くのが恒例になっているとか。
鈴木さん「中学生の時かなぁ。母に、ちょっとやってごらんよ!って言われて、腕試しに…なんて始めて、国語と英語の試験を10代の頃、挑戦してたんですよ。でも、実際に自分が大学受験する時は、私立だったので共通一次受けなかったんですけど(笑)」「その後も、年に一度、英語だけは挑戦しています」
恵さん「今年、凄くて。英語のリーディング、(100点中)98点だったんですって?」
鈴木さん「そうですね。ビックリしました。頑張りました。まだ脳大丈夫だなと思いました(笑)」
恵さん「芸能界はこの特技をほっておいていいんですか?」
鈴木さん「でもほら、だからと言って喋れるわけじゃないっていうのが、難しいところで。全然喋れないし、一生懸命、私CNNのニュースとかも見るようにしてますけど、ぜんぜん聞き取れないですよね。できるようにならないですよね。なんでだろう…」
恵さん「でも、だから面白いんでしょうね」
鈴木さん「そうですね。できないことがあるから面白いんですね、きっと」
現在、出演映画『おとなの事情 スマホをのぞいたら』が公開中の鈴木さん。昨年末には、雑誌『婦人公論』での連載をまとめたエッセイ集『獅子座、A型、丙午。』が中央公論新社から発刊されました。
恵さん「まずタイトルは鈴木さんなんでしょう?」
鈴木さん「It’s me(笑)」「獅子座と丙午(ひのえうま)っていうのは、割と気性が強いというか、負けず嫌いだったりとか。占いと言えば占いなんですけど、やっぱりそういう傾向のキャラクターがあるかな、って私は思っていて。でも、それだけじゃなくて、実はA型っていう小心者のところもある。そのバランスがとても自分だなぁ、というふうに常々思います」
『獅子座、A型、丙午。』からは、そんな鈴木さんの素顔や普段の生活も見えてきます。
恵さん「ホントに鈴木さんが書かれているんだな、っていうのが嘘偽りなくわかるんですね。まるで語りかけられているような気分になったり…」「もちろんね、熟考なさって、いろいろ検索も含め、添削も含めてなさってるんでしょうけれども、ホントに本音の言葉がいくつもあって。あ〜鈴木さん、生きてるんだなぁって。当たり前ですけど」
鈴木さん「ははは(笑)」
恵さん「スクイージーっていうのを僕この本で初めて知って、自分でちゃんと調べ直しましたけれども。ちゃんとキレイにお風呂場の水を拭き取る…とか。だから、生活感も凄くあって。鈴木さんは聞かれてヤなんでしょうけど、生活してるんだなっていうのって、この本で見えましたね」
鈴木さん「いや、みんなそうですよ。私、去年、『35歳の少女』っていうドラマの時に、富田靖子さんと一緒のシーンがあって。で、富田さんと年が近いので、いろいろ話をしていた時にやっぱりお風呂場の話になりまして。家族が乾燥してくれないとホントに困るよね、っていう(笑)」
鈴木さん「お風呂場ってすぐ汚くなっちゃうよね、保奈美さんどうしてます?え〜靖子さんはどうしてる?っていう話で。あのスクイージーでピュッーてやる、で、乾燥の換気扇を回すと凄くいいんだよね、そうなんだよね、っていう話を2人で延々としてましたね。お風呂場をどうキレイに保つか、これ大問題です」
『獅子座、A型、丙午。』には、「やさしくてむずかしいこと」というタイトルのエッセイも収められています。
恵さん「世の中に対する鈴木さんのスタンスみたいなものもいくつかあって。これがまた所々にあるのが素敵だなと言いますか。自分の考えを持ってる人なんだな、って改めて思ったんですけど。あの『やさしくてむずかしいこと』っていうのは、凄い大事な、忘れてた感覚かなという気がして。小学校の卒業文集に先生が書いてくれた、やさしくてむずかしいこと、ろうかのゴミをひろうこと、っていう。ホントに素晴らしい先生だなと」
鈴木さん「この言葉がね、忘れられないんですよ。もう40年以上になるのに忘れられないんですよね」
恵さん「ホントにいい言葉で。で、その言葉にたどり着くまでの、この世の中の、なんでこんなことできないの?でも、これはやさしくてむずかしいことなんだな、って落としていくのが、もう本当に見事な文章力だと思うんですけど。でも、ホントにそうなんですね。サイレンが鳴っても車がどかないっていうことがあるんですね」
鈴木さん「ありましたね。救急車のサイレンが後ろから来た時に、え?なんでどかないんだろう?って。え、みんな早くどこうよ、って思った。ま、ちょっとしたことというか…」
恵さん「でも、世の中にいて、ちょっとあれ、なんで?って、こんな当たり前のことができないの?とか、ホントにそうなんだって思ってしまう瞬間なんでしょうね」
鈴木さん「でも、逆に言えば、自分もどこか違う局面で同じようなことをしてるかもしれないんですよね。きっとどこかで気づかずにやっちゃってると思うんです。人って誤りはあるものなので。そんなパーフェクトな聖人君子みたいな人はいないと思うので、その誤りに、あ、間違えちゃった…って気づけるかどうか、気づけるような自分でいたいなとは思います」
恵さん「凄い共感しますね」
鈴木さん「今いろんなことが矛盾するじゃないですか。例えば、撮影現場でスタジオで、換気しなくちゃいけないからってけっこう窓を開けて。でも、やっぱり冬寒いので暖房もガンガンつけますよね、その一方で。凄いこれって無駄をしてる、心苦しいけど、どっちも…って感じがして」
恵さん「突きつけられるのは矛盾もあるかもしれませんけど、コロナとだけ戦ってるわけじゃないってことなんでしょうね。本来ならばやっぱりやらなきゃいけないことがあるんだけど、今コロナが目の前にある危機だからもの凄くそっちに夢中になってるけど、ちょっと気づかされると、ちょっと待って、暖房つけっぱなしだけど本当にいいのかなこれ?とか、そういうことですよね」
鈴木さん「マスク捨てるの心苦しいなぁとか、矛盾することはありますよね。やっぱりその矛盾を抱えながらいくしかないのかもしれない、でも、ちょっと諦めるのは悔しいような気もしますし。その試行錯誤をしていくことが生きてるってことなのかな、っていう気がします」
『獅子座、A型、丙午。』では、3人の娘さんのこともたくさん書いている鈴木さん。実は、娘さんのお弁当作りは昨年で最後だったとか。
恵さん「この本の最後の方は、コロナ禍でのお弁当作りっていうことにもなってまして…」
鈴木さん「娘にお弁当作ってて、ちょうど最後の年だったので、去年。最後ちょっとフィナーレとして、なんだか華々しくなるのか、感傷的になるのかなぁ、って思っていたら、はっ!って気がついたら学校が急に休みになっちゃって。あれ?と思ったら、もうお弁当2度といらないということになってしまって。いつの間にか終わりましたね」
恵さん「一番意識したいところだったのに」
鈴木さん「そうなんですよ。セレモニーがなく終わってしまいました(笑)」
ちなみに、恵さんは、鈴木さんの旦那様・石橋貴明さんとは何度か食事したことがあるそうですが、鈴木さんご本人と話すのは今回の『Challenge Stories』が初めてだったそうです。
鈴木さん「なんか気が合いますよね!恵さん」「気が合う気がした!凄い嬉しかった!」
恵さん「いやぁ、それはこちらの方こそ、ですよ。でも、俺はこの本を読んだ時点でそんなことわかってましたよ。あ、おんなじだ!っていうところがいっぱいありましたもん」
鈴木さん「良かったぁ。嬉しい」
最後に、鈴木さんはご自身にとっての挑戦についてこう話してくれました。
鈴木さん「挑戦とは、自分に自分を信じさせてあげるために頑張ること。自分のことを信じさせてあげること、かなぁ」
恵さん「じゃあ、自分は元々は自分のことを信じてないんですね」
鈴木さん「信じてないんですよ。ホント、私も小心者だし、暗いし、ひねくれてるし、ウジウジしてるんです。でも、それだともう前に進めないから、自分を、大丈夫!挑戦してみればなんとかなる!っていうふうに…」
番組では、そんな鈴木さんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました!こちらを1名様にプレゼントします。このホームページのメッセージフォームから「鈴木保奈美さんの色紙希望」と書いてご応募ください!
受験シーズン真っ最中ですが、鈴木さんは毎年、大学入試センター試験(かつての共通一次。今年からは大学入学共通テスト)の翌日に新聞に掲載される問題を解くのが恒例になっているとか。
鈴木さん「中学生の時かなぁ。母に、ちょっとやってごらんよ!って言われて、腕試しに…なんて始めて、国語と英語の試験を10代の頃、挑戦してたんですよ。でも、実際に自分が大学受験する時は、私立だったので共通一次受けなかったんですけど(笑)」「その後も、年に一度、英語だけは挑戦しています」
恵さん「今年、凄くて。英語のリーディング、(100点中)98点だったんですって?」
鈴木さん「そうですね。ビックリしました。頑張りました。まだ脳大丈夫だなと思いました(笑)」
恵さん「芸能界はこの特技をほっておいていいんですか?」
鈴木さん「でもほら、だからと言って喋れるわけじゃないっていうのが、難しいところで。全然喋れないし、一生懸命、私CNNのニュースとかも見るようにしてますけど、ぜんぜん聞き取れないですよね。できるようにならないですよね。なんでだろう…」
恵さん「でも、だから面白いんでしょうね」
鈴木さん「そうですね。できないことがあるから面白いんですね、きっと」
現在、出演映画『おとなの事情 スマホをのぞいたら』が公開中の鈴木さん。昨年末には、雑誌『婦人公論』での連載をまとめたエッセイ集『獅子座、A型、丙午。』が中央公論新社から発刊されました。
恵さん「まずタイトルは鈴木さんなんでしょう?」
鈴木さん「It’s me(笑)」「獅子座と丙午(ひのえうま)っていうのは、割と気性が強いというか、負けず嫌いだったりとか。占いと言えば占いなんですけど、やっぱりそういう傾向のキャラクターがあるかな、って私は思っていて。でも、それだけじゃなくて、実はA型っていう小心者のところもある。そのバランスがとても自分だなぁ、というふうに常々思います」
『獅子座、A型、丙午。』からは、そんな鈴木さんの素顔や普段の生活も見えてきます。
恵さん「ホントに鈴木さんが書かれているんだな、っていうのが嘘偽りなくわかるんですね。まるで語りかけられているような気分になったり…」「もちろんね、熟考なさって、いろいろ検索も含め、添削も含めてなさってるんでしょうけれども、ホントに本音の言葉がいくつもあって。あ〜鈴木さん、生きてるんだなぁって。当たり前ですけど」
鈴木さん「ははは(笑)」
恵さん「スクイージーっていうのを僕この本で初めて知って、自分でちゃんと調べ直しましたけれども。ちゃんとキレイにお風呂場の水を拭き取る…とか。だから、生活感も凄くあって。鈴木さんは聞かれてヤなんでしょうけど、生活してるんだなっていうのって、この本で見えましたね」
鈴木さん「いや、みんなそうですよ。私、去年、『35歳の少女』っていうドラマの時に、富田靖子さんと一緒のシーンがあって。で、富田さんと年が近いので、いろいろ話をしていた時にやっぱりお風呂場の話になりまして。家族が乾燥してくれないとホントに困るよね、っていう(笑)」
鈴木さん「お風呂場ってすぐ汚くなっちゃうよね、保奈美さんどうしてます?え〜靖子さんはどうしてる?っていう話で。あのスクイージーでピュッーてやる、で、乾燥の換気扇を回すと凄くいいんだよね、そうなんだよね、っていう話を2人で延々としてましたね。お風呂場をどうキレイに保つか、これ大問題です」
『獅子座、A型、丙午。』には、「やさしくてむずかしいこと」というタイトルのエッセイも収められています。
恵さん「世の中に対する鈴木さんのスタンスみたいなものもいくつかあって。これがまた所々にあるのが素敵だなと言いますか。自分の考えを持ってる人なんだな、って改めて思ったんですけど。あの『やさしくてむずかしいこと』っていうのは、凄い大事な、忘れてた感覚かなという気がして。小学校の卒業文集に先生が書いてくれた、やさしくてむずかしいこと、ろうかのゴミをひろうこと、っていう。ホントに素晴らしい先生だなと」
鈴木さん「この言葉がね、忘れられないんですよ。もう40年以上になるのに忘れられないんですよね」
恵さん「ホントにいい言葉で。で、その言葉にたどり着くまでの、この世の中の、なんでこんなことできないの?でも、これはやさしくてむずかしいことなんだな、って落としていくのが、もう本当に見事な文章力だと思うんですけど。でも、ホントにそうなんですね。サイレンが鳴っても車がどかないっていうことがあるんですね」
鈴木さん「ありましたね。救急車のサイレンが後ろから来た時に、え?なんでどかないんだろう?って。え、みんな早くどこうよ、って思った。ま、ちょっとしたことというか…」
恵さん「でも、世の中にいて、ちょっとあれ、なんで?って、こんな当たり前のことができないの?とか、ホントにそうなんだって思ってしまう瞬間なんでしょうね」
鈴木さん「でも、逆に言えば、自分もどこか違う局面で同じようなことをしてるかもしれないんですよね。きっとどこかで気づかずにやっちゃってると思うんです。人って誤りはあるものなので。そんなパーフェクトな聖人君子みたいな人はいないと思うので、その誤りに、あ、間違えちゃった…って気づけるかどうか、気づけるような自分でいたいなとは思います」
恵さん「凄い共感しますね」
鈴木さん「今いろんなことが矛盾するじゃないですか。例えば、撮影現場でスタジオで、換気しなくちゃいけないからってけっこう窓を開けて。でも、やっぱり冬寒いので暖房もガンガンつけますよね、その一方で。凄いこれって無駄をしてる、心苦しいけど、どっちも…って感じがして」
恵さん「突きつけられるのは矛盾もあるかもしれませんけど、コロナとだけ戦ってるわけじゃないってことなんでしょうね。本来ならばやっぱりやらなきゃいけないことがあるんだけど、今コロナが目の前にある危機だからもの凄くそっちに夢中になってるけど、ちょっと気づかされると、ちょっと待って、暖房つけっぱなしだけど本当にいいのかなこれ?とか、そういうことですよね」
鈴木さん「マスク捨てるの心苦しいなぁとか、矛盾することはありますよね。やっぱりその矛盾を抱えながらいくしかないのかもしれない、でも、ちょっと諦めるのは悔しいような気もしますし。その試行錯誤をしていくことが生きてるってことなのかな、っていう気がします」
『獅子座、A型、丙午。』では、3人の娘さんのこともたくさん書いている鈴木さん。実は、娘さんのお弁当作りは昨年で最後だったとか。
恵さん「この本の最後の方は、コロナ禍でのお弁当作りっていうことにもなってまして…」
鈴木さん「娘にお弁当作ってて、ちょうど最後の年だったので、去年。最後ちょっとフィナーレとして、なんだか華々しくなるのか、感傷的になるのかなぁ、って思っていたら、はっ!って気がついたら学校が急に休みになっちゃって。あれ?と思ったら、もうお弁当2度といらないということになってしまって。いつの間にか終わりましたね」
恵さん「一番意識したいところだったのに」
鈴木さん「そうなんですよ。セレモニーがなく終わってしまいました(笑)」
ちなみに、恵さんは、鈴木さんの旦那様・石橋貴明さんとは何度か食事したことがあるそうですが、鈴木さんご本人と話すのは今回の『Challenge Stories』が初めてだったそうです。
鈴木さん「なんか気が合いますよね!恵さん」「気が合う気がした!凄い嬉しかった!」
恵さん「いやぁ、それはこちらの方こそ、ですよ。でも、俺はこの本を読んだ時点でそんなことわかってましたよ。あ、おんなじだ!っていうところがいっぱいありましたもん」
鈴木さん「良かったぁ。嬉しい」
最後に、鈴木さんはご自身にとっての挑戦についてこう話してくれました。
鈴木さん「挑戦とは、自分に自分を信じさせてあげるために頑張ること。自分のことを信じさせてあげること、かなぁ」
恵さん「じゃあ、自分は元々は自分のことを信じてないんですね」
鈴木さん「信じてないんですよ。ホント、私も小心者だし、暗いし、ひねくれてるし、ウジウジしてるんです。でも、それだともう前に進めないから、自分を、大丈夫!挑戦してみればなんとかなる!っていうふうに…」
番組では、そんな鈴木さんの挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました!こちらを1名様にプレゼントします。このホームページのメッセージフォームから「鈴木保奈美さんの色紙希望」と書いてご応募ください!