
さて、徳島市から南西に車で約1時間、高さ1500メートル級の山々に囲まれた人口2000人の町「上勝町」です。上勝町は『2020年までにゼロ・ウェイスト』を目指すことを町議会で可決した町なのです。町議会で「ゴミゼロ宣言」をしたのは、米・セントローレンス大学のポール・コネット教授が上勝町を訪れたことがきっかけとなったそうです。
ポール・コネット教授が上勝町を訪れたとき「市町村の主導で期限を決め、『ゼロウェイスト宣言』をすることを勧めた」そうです。
ゴミの分別は大抵の自治体でやっていますが、上勝町の分別は半端ではありません。『34分別』です。それもゴミ収集車がくるわけではないので、町内唯一のごみ集積所「ゴミステーション」に持ち込む必要があります。毎日午前7時半から午後1時まで持ち寄ることができます。ステーションには町から委託を受けた町民が常駐しています。
上勝町のようにゴミ収集車が来ないにも関わらず徹底した分別ができるのは人口2000人という「小回りの利く自治体」のよさを利用した方法であるといえます。
生ゴミは各家庭で堆肥化(コンポスト)します。町が補助金を出し、生ゴミ処理機はほぼ全家庭にあります。生活ゴミの半分は生ゴミだそうです。生ゴミをコンポストするのは減量化の観点からも大切。こうして各家庭にコンポストの設置というのは、利用すべき土地はいっぱいあるし、田舎のよさを逆に利用した政策です。
分別を徹底することによって,町の焼却ごみは4年で半減したといわれています。
町の分別は、02年度では生ごみを除く79%がリサイクルされています。
町では、住民一人ひとりが問題意識を持ち、町の振興のための解決法を見出していく人材育成・実践活動も展開しています。個人をはじめ町内を5地域に分けグループにより疑問・課題を出し合い、解決に向け活動するもので、自発性を誘発することで「楽しくおもしろいまちづくり」につなげています。地域運動には補助金が支給される仕組みで、特徴を生かしたまちづくりが進みつつあります。

