
豊かな森は降った雨水や雪解け水を、葉っぱや土の中にいったん貯えてから徐々に川から海へと栄養がたっぷりの水を流していくという働きがあります。その栄養分によって、海の魚や貝が豊かに育つことから「森は海の恋人」と言われています。しかし、山林の開発や川への産業排水・生活排水の流入により、川や海はかなり汚れています。そこで、きれいな海を取り戻そうと全国では「漁民の森づくり」活動が展開されています。活動内容は漁師の皆さんが地元の住民と一緒に木を植えるというものです。島根県でも現在、浜田地区・西ノ島地区・大社地区・大田地区の4ヶ所で実施されています。その中でも大社地区では3月11日に植樹が予定されています。東洋一を誇る日御碕灯台がある、島根県出雲市大社町日御碕周辺ではもともと昔から「魚付保安林」、つまり森林のさまざま恵みを受けている魚のために、無許可での伐採を禁止されている森林として指定されていましたが、ここ数年松食虫の被害が深刻となり、平成14年に1800本あった松が翌年にはそのうちの500本近くが枯れてしまうなど松枯れが目立つ状態となってしまいました。そこでかつての「魚付保安林」を復活させたいという声が高まって、松くい虫抵抗性のクロマツを中心として地元住民・漁民が一体となって植樹を行っています。一仕事終わった後の海産物をふんだんに使った団子汁「御崎汁」は毎年、大好評なんだそうですよ。「魚付保安林」がよみがえって豊かな漁場に戻ると願っています。