
「田原町デザイン会議」というのは、昨年の春、田原町に住んでいる人たちで発足させたグループです。発足の目的は「住んでよかった、ずっと住みたい、住んでみたい、ここで子育てしたい」と、みんなが思える町を作ること。メンバーだけではなく、福井県や福井市といった行政、福井大学などとうまく連携しながら活動しています。
活動は4つの委員会にわかれて行っています。「花緑委員会」「河川委員会」「子ども委員会」「広報委員会」です。その中から今日は特に「河川委員会」についてご紹介したいと思います。
「河川委員会」の主な役割は、近くを流れる「底喰川(そこばみがわ)」の川づくりについて考えることです。県が進めている「底喰川」の河川改修に計画の段階から参加し、整備のあり方や維持管理、景観などを考えます。同時に、住んでいる人たちにもっと川に親しんでもらおうと、「川とまちの学習会」を定期的に開催し、底喰川の植物観察、河川空間のデザイン、マップづくり、ゴムボートを使った川下り、ごみ拾いなど、参加型のイベントを行ってきました。そして今年初めには、改修案をまとめ、提言として発表しています。
川が美しくなれば人が集う、人が集えばもっと川を美しくしようと考える・・・。自分の町にどれだけ愛着を持てるか、環境整備は誰かにやってもらうものではなく、自分たちの手でなんとかしようと思わないと前進しないのだとあらためて感じました。

