
安曇野市の「犀川白鳥湖」は、毎年シベリアからやってくる白鳥たちの越冬地として有名です。今シーズン安曇野では、去年のおよそ2倍という史上最多の2398羽が確認されました。毎シーズン、この白鳥達の面倒を見ているのがボランティア団体「アルプス白鳥の会」です。安曇野が白鳥たちの“第二の故郷”として安全に冬を過ごせるように、餌付けや、岸辺の清掃などに取り組んでいます。そんな安曇野も春を向かえ、3月はじめに始まった北帰行も落ち着きました。冬の賑やかさが嘘のように静まり返った白鳥湖。しかし、その白鳥湖に未だ留まる白鳥がいます。怪我のため去年も安曇野で夏を過ごした「ふくちゃん」。そして、今年も湖に留まる様子の「ふくちゃん」に寄り添うように残った「こうちゃん」の2羽。「恋人かも!?」と噂されるこの2羽の白鳥が無事この夏を過ごせるようにと、これからも「アルプス白鳥の会」の方々が岸辺から見守ります。その眼差しは、同じ地球に住む仲間を、家族を見守るような、温かいものを感じます。