
山口県の中部にある周南市には、本州で唯一ナベヅルが冬を越すやしろ八代盆地があるんです。この周南市で、先月末、「『生きものと人・共生の里』を考える会議」が開かれました。この会議では、ツルやトキ、コウノトリの保護と野生への復帰にとりくんでいる、山口の周南市をはじめ、新潟県佐渡市など全国4つの市の市長が集まって、それぞれの活動の報告がありました。そもそも、周南市へ 冬を越すために飛んでくるナベヅルは毎年、減っています。そこで、今年2月には、鹿児島県いずみし出水市から周南市へ送られてきた幼いツル3羽を、環境に慣れさせてから自然へ放す試みにいま取り組んでいます。3羽のツルは、順調に育っていて、最近は夕暮れに盛んに飛んで、鳴き声は「ピヨピヨ」から「クルー」へ変わったそうです。こんな取り組みを、今回の会議で、周南市の市長が報告しました。会議では、最後に、それぞれの地域の情報交換と交流をより進めることが盛り込まれた「生きものと人・共生の里」周南宣言が採択されました。それにしても、本州で山口県内にだけツルが飛んでくるところがあること、これは山口県民の一人として、誇りに思います。このあとも、いま山口県内で育っているツルが順調に育つことを願っています。