
こちらの場所、ちょうど、上野と浅草の間に位置しているんですが、実は、古くから伝統工芸の職人や、靴やカバンなどファッションの製造業者が多く集まっていることで知られている地域なんですね。
そこで、地場産業を現代的な方法で盛り上げようと、台東区が主体となって、使われなくなった小学校をアトリエに改装、若手デザイナーに、安い値段で、活動の拠点を提供したというわけです。
3年前に、台東区役所が運営を初めて、現在、こちらのビレッジに入居しているのは19組のデザイナー。
入居期間は、原則、3年間。台東区の狙いは、デザイナーとして創業した後も、引き続き同じ地域にとどまってもらって、デザイン力のある商品や、付加価値の高い製品を発信してもらうことです。
そうして最終的には、欧米のブランドや、値段が安いだけの海外ブランドにも負けない基盤を作るという夢を持っています。
「デザイナーズビレッジ」。当初の予想を超えた反響で、現在、台東区は、改築したこの小学校だけでなく、同じ地域に点在する空き家も再利用して、デザイナーや職人に提供する計画を進めています。
廃校になったひとつの小学校からスタートした台東区の取り組みは、もしかしたら、日本を変えるぐらい大きなプロジェクトになるかもしれませんね。

