
通年昼夜完全自然放牧では、夏も雪の積もる寒い冬も一年中のんびりと大自然の中で、牛たちは暮しています。牧場には牛舎はありません。牛たちの食事は季節の草花です。当然食べ物も変化してきます。牛乳も四季の草花と共に、味、風味、色合いなど刻々と変化し、その日その時にしか味わえない自然な牛乳です。また子牛は人間が育てません。お母さん牛に育てられます。子牛たちは好きなだけお母さん牛と一緒にいられ、好きな時にお母さん牛から直接ミルクをもらいます。牛たちが幸せで健康でなければ絶対に美味しい牛乳を搾れるわけがありません。自然放牧という手法は以前昔の日本には存在していました。しかし、いつしか効率だけが求められ、日本から消えていった歴史と技術です。今回、島根県邑南町の洲濱正明さん(23)が案内人となり、大田市の牧場を見学、その後、邑南町のミルク工房で牛乳ができるまでの工程を見学、試飲するツアーが企画されました。題して「全国で3例しかない完全自然放牧の牛乳ができるまでを見せてもらう旅」。それは、牛たちの自然のままの生き方ができる環境を整えることが私達人間の使命だと学ぶ旅でした。
