
滋賀県甲賀市の消防団員の深田等(ふかだひとし)さんは、使い古した消防ホースが産業廃棄物として捨てられることを知り、「もったいない、カバンでも作ってみよう」と、リサイクル商品を思いついたのが始まりでした。
最初は試行錯誤の連続だったそうで、ホースも麻や合成繊維、ポリウレタンのゴム引き、帆布など、いずれも頑丈な素材でできており、対応できる特殊工業用ミシンを用意し、裁断用の包丁や接着剤を探し歩かれたそうです。形も単純に切って縫い合わせたものから、立体的なかばんなど、雑誌を見て、流行も研究されたそうです。
商品のうわさも口コミで少しずつ広がり、今ではおしゃれに敏感な20〜30代の女性が主な客層だということで、なかでも緑や青、紫などカラフルな線が入ったホースや、文字をあしらったホースが人気だそうです。
深田さん曰く「一見重たそうに見えるけど、かつぐと意外に軽く、防水性も高い、環境にも優しいと思います」と笑顔で答えていらっしゃいました。(今日もプレハブ製の小さな工房には4台の工業用ミシンと、丸めた20メートル巻きの消防ホースが所狭しと置かれています。)


