
町内の道の駅では販売に加え、併設しているレストランでは「しし鍋定食」が登場。猪の肉と吉備中央町で育った白菜や椎茸などを一緒に味わえます。その他岡山市内のレストランでも好評で、県外へも販路拡大に向けての動きが広がっています。
岡山県内で昨年度の猪による農作物への被害額はおよそ1億4900万円。ピーク時の平成15年からは減少傾向にありますが、被害はあとを絶ちません。
猪が山からまちに下りてくる原因は様々で、農家の後継者不足から手入れの行き届かない田畑が増加したことなどが挙げられます。特に今年度は特に夏の猛暑の影響でドングリなどの餌が少なく、田畑の作物を食い荒らす被害が例年に増して起きているようです。
そこでこの地域では、猪を防除や駆除ではなく“利用”しようと町民たちが立ち上がり、加茂川有害獣利用促進協議会を設立。そして町内初となる食肉加工場を昨年オープンさせ、安心・安全な猪肉を販売・流通できる環境を整備しました。
協議会代表の三谷健さんは「猪肉の利用価値を高め販路を広げながら、吉備中央町の他の産物も活性化させたい」願っています。
厄介者の印象をもちがちな猪ですが、食べると脂がよく乗っていて旨みたっぷり。この素材の恵みが、今後も地域に様々な福をもたらしてくれることを期待しています。


