
シロウオは体長5cm程度の小さな透き通った魚。シラウオとは似て非なる魚なんですよ。
一般的に酢醤油で食べる「おどり食い」が知られていますが、卵とじや天ぷら、茶碗蒸しでもおいしく食べられます。
さて、明治維新の故郷として知られる城下町 萩の春の風物詩の一つが「シロウオの四つ手網漁」
産卵のため海から川へさかのぼるシロウオを捕まえる為、大きな四角の網を水中に沈め、川を上るシロウオが網の上に来たのを見計らって、タイミング良く網を水中からあげます。
網をひしゃくで軽く叩きながらシロウオをすくい、そのままバケツ等に入れる伝統の漁法です。
萩の人たちは、松本川の河口にこの網が仕掛けられると「春が来たなぁ」と感じます。
環境の変化、護岸工事などの影響で1950年頃の7トンをピークに年々漁獲が減っていたシロウオでしたが、今年はグンと産卵数が増えた事がこのほどわかりました。
今春、石に産み付けた卵の数は1平方メートル当たり平均3900個と前年の1・9倍。漁獲量も3年連続で増え710キロだったんです。
地元の漁師さんたちが、産卵場所のために石を入れたり、川底を掃除するなど環境整備に取り組んできた事の効果が表れた数字だと考えられています。
地道な取り組みが川を元気にしつつあることを、小さなシロウオが教えてくれました。


