
栃木県北部に位置する那須塩原市で60年。
昔から愛用されていた、経木(きょうぎ)を、今も作り続けている「島倉産業」の工場にお邪魔しました。
経木とは、木を薄く削って紙のようにしたもの。
ビニール製品がまだ普及していなかった昭和30〜40年代には、多くの商店街で、食べ物を包むのに使われていました。
経木の原料である赤松が豊富な県北部には、かつては、経木工場は30軒以上ありましたが、現在はたった2軒。
プラスチック製品が広まると、姿を消していきました。
そんな中でも、経木ならではの良さを伝えたいと、経木を作り続け、土にも還る環境に優しいエコな包装紙としてPR。
今再びそのよさが、見直されつつあります。
松の経木には、通気性・抗菌性に優れているため、鮮度を保つ効果があり、生肉店や、鮮魚店、寿司店などで使われ、他にも、和菓子や、納豆、揚げ物、たこ焼きなど様々なモノを包むのに、使われています。
生きた木を使用しているため、程よく水分を吸ってくれ、お結びなどを包めば、お米はふっくら、のりはしっとりふわっと木の香りもして、とても美味しくいただけます。
また、生産過程ででる、木屑やおがくずは、薪ストーブを使用している方に譲ったり、酪農家に再利用してもらったり、と何一つ無駄にならないのも感心しました。
この経木が、那須塩原市が認定している那須塩原ブランドに認定され、ハガキやコースター、栞など新しい製品も誕生しています。
自然の力、そしてそれを活かす人の知恵を知り、これからも、残したい逸品だと感じました。


