
静岡県富士市大渕。
北に富士山、南に駿河湾を臨む標高450mの場所に、農家民宿「ちゃの生(き)」があります。
お茶やブルーベリーの畑が広がり、ここに宿泊しながら農業体験ができるのです。
女性オーナーの豊田さんは、ご両親が他界されて畑を受け継ぐ人がいなくなってしまったのを機に、“農業体験”という形での起業を決心しました。
開業の助けとなったのが、静岡県による『農林漁家民宿』開業支援システムでした。
かねてより、中山間部では宿泊施設が少ないことから、滞在型グリーン・ツーリズムの促進が遅れていた現状があります。
平成22年6月に実施した県政モニターによるアンケート調査では「グリーン・ツーリズムを楽しむ場合どのくらい滞在するのが適当か」という問いに対して、「1泊2日以上」との回答が89%となりました。
そこで県では、旅館業法等の規制緩和措置を前提として農林漁業者による小規模民宿の開業を支援することになったのです。
このシステムを利用して開業した農家民宿「ちゃの生」は、これから春になると本格的にお客様をお迎えする季節になります。
母である豊田さんが子育てを通して考えた安心できる“食”について、またお母様が遺してくれた“食の大切さ”を伝えてゆくべく、様々な取り組みを計画しているそうです。


