
琵琶湖には、大量の水草が繁殖するんですが、放置しておくと、水の流れや、水中への日射を弱めたりして、琵琶湖の自然体系に悪影響を与えるほか、湖岸に打ち上げられると、腐敗し、異臭を放ったり、ハエの大量発生を招いたりして、生活環境にも悪影響を与えます。
しかし、今までは、焼却処分するしか手立てがなく、昨年は、年間で5000トンから6000トンものゴミとなる水草が回収されています。
そこで、守山市と立命館大学の共同で、このほど「琵琶湖の水草堆肥化事業」が始まりました。
これは、市内の湖岸周辺から水草を回収し、ガラス温室で2,3ヶ月かけて乾燥発酵させます。
その間、世界で初めてとなる「ソフィックス」と呼ばれる、生物的指標に基づく土壌肥沃度診断を開発した立命館大学の久保教授が、こまめに発酵している水草を計測し、最適で、安定的な生産のできる有機肥料を作り上るというシステムの実用化を進めていくものです。
この事業は、守山市が産官学連携で進める「もりやま食のまちづくりプロジェクト」の一環でもあることから、この水草肥料で栽培した農作物のブランド化を目指します。
実は一昔前は、湖岸の農家が肥料に使っていたんですが、今では農業や生活の変化でほとんど活用されなくなっているんです。
今回の事業が成功すると、現代の科学が支える、伝統の復活ともなります。


