
岩手の県北に位置する二戸市の浄法寺地区では入梅から初冬ごろまでの半年間、漆の木から漆をとる「漆掻き(うるしかき)」という作業が行われます。
国産の漆の生産量が減る中、浄法寺地区の漆の生産量はおよそ8割をしめていて「浄法寺塗(じょうぼうじぬり)」という漆器から、国宝や重要文化財の修復など、いろんな所でこの漆が使われています。
一滴でも大事にしたい漆ですが、この「漆掻き」で採られた「漆」は専用の厚手の和紙で濾して使いますが、この漆がしみ込んだ和紙は今まで捨てられていました。
それをもったいないと考えた浄法寺漆を広める活動されている方が、この和紙を再利用できないかと考えランプシェードや巾着などの作品を作りました。
まだ試作品ということですが、厚手の和紙なので丈夫ですし、漆の深く渋みのある茶色に和紙の皺が素朴な風合いとなっています。
漆を塗るという事もお椀や箸など物を長くきれいに使うための技術。漆のしみ込んだ和紙を利用した作品で、物を大事に使っていくという想いが受け継がれていくのではないでしょうか。新しい作品が生まれることが期待されています。


