
滝に打たれる荒行の場としても有名な、岡山市北区下足守にある龍泉寺。古墳群のある龍王山の中腹にあり、その周辺はハイキングコースとしても魅力的なエリアです。
そんな龍泉寺の周辺には、きれいな水と自然を源にした豊かな湿地が広がっていて、全国でも珍しい湿地植物やトンボなどの生きものが多く生息・生育しています。
例えばこの季節には、準絶滅危惧種に指定されている「フジバカマ」、現在各地で自生されるものが少なくなっている「オミナエシ」などの他、指先ぐらいの大きさの小さな「ハッチョウトンボ」といった昆虫の姿も見られます。
こうした龍泉寺の自然を守り、未来へつないでいるのは、2009年から活動している「龍泉寺の自然を守る会」。高齢の方が中心となって取り組むボランティア団体で、訪れた人が湿地帯に入らないよう間伐材で橋や遊歩道、標識などの設置を行ったり、春から秋にかけては定期的に観察会を開催しています。
この秋は、若い世代にも関心を持ってもらえるよう、子どもを対象にしたイベントも企画しています。「手を加えすぎてもいけないし、手付かずだと荒地になるから、難しい。」と、会の皆さん。試行錯誤しながらも、美しい湿地を未来につなぐために、日々、活動に励んでいます。


