
徳島県との県境に近い東かがわ市五名地区は、イノシシによる農作物の被害が深刻でした。
収穫を前にした稲やサツマイモが狙われ、農家の方々の頭を悩ませていました。田畑に電気柵を設置したり、ワナを仕掛けたり・・・もちろん、経費も手間もかかります。
しかし当初は、こうして捕まえたイノシシは、肉にして自分たちで食べるか、知り合いにあげるかという方法をとっていたため、食べ切れなければ捨てるしかありませんでした。
そこで地域の方々で、イノシシの肉を販売することで経費を捻出し、多くの人にイノシシ肉を食べていただき、さらにそれを地域の名物にしようと考えました。
代表である木村さんは、解体所を構え、食肉処理と販売の免許を取得。「五色の里」を開設しました。
イノシシの肉は臭みがあるといわれますが、最初の血抜きをていねいに行えば、美味く食べられるそうです。
今、「五色の里」のイノシシ肉は、地元の温泉施設で提供されたり、産直市などで販売されるだけでなく、その美味しさがクチコミで広がり、県外からの注文も多くあるとのこと。
かつて、農家にとっての“迷惑”だった害獣が、“名物”になり、広がりつつあります。


