
3月も半ば、そろそろ冬眠していた生き物たちも目覚める頃ですね。
山口からはカエルに魅せられた女の子の話題をご紹介。
山口県美祢市立大田(おおだ)小学校6年の村田結菜(ゆな)さんが、この度「コンクリート側溝に落ちたカエルを救う『お助けシュロの糸』」の研究で日本自然保護大賞を受賞しました。
小学2年生で自然教室に参加したことをきっかけにカエルの生態に興味を持つようになった結菜さん、以後毎年夏休みの自由研究のテーマはカエル。4年生で運動能力を調べた際、(ちなみに109匹10種類のカエルで実験)側溝に落ちると30〜50cmの高さを登ることのできないカエルがたくさんいることを知りました。
「何とか助けられないか」と5年生で研究をすすめ、ロープなど様々試すうち、自然にやさしく費用も安いシュロの繊維を使うことにたどり付きます。束ねたシュロの繊維を側溝に垂らしカエルを登らせるのです。
6年生では、実際に農家さんに協力をしてもらい田んぼで実証実験。
シュロの繊維を三つ編みにし、程よくカエルが休憩できるようにし、乾燥を嫌うカエルのために湿度を保つ水ゴケを入れるなど工夫もしました。
側溝に垂らしカエルが登るか根気強く調査。28回で237匹ものカエルが「お助けシュロの糸」を使い側溝から脱出しました。途中、カラスが巣作りのためにシュロを持ちさるなどのアクシデントもあったとか・・・
カエルの種類によって、側溝に落ちやすい時期に違いがあることなども突き止めたそうですよ。「お助けシュロの糸」命名は?そう、芥川龍之介の「クモの糸」から。
3月22日には、地元で受賞記念研究発表やお助けシュロの糸の制作講習会も開かれます。
「お助けシュロの糸」の取組は山口県内各地に広がりそうです。
将来は、理科の先生や博物館員の夢を抱く結菜さん、この春からは中学生。カエル研究はさらに続きそうですね。小さな命にやさしい暮らしの大切さを教えられた思いです。


