木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

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2025年06月15日Flow 第三百五十九回目「拓哉キャプテン × ハイヒール」Part2

今月のマンスリーゲストは、お笑いコンビ、ハイヒールのリンゴさんとモモコさんのお2人。
今週も賑やかなトークセッションになりそうです!


木村:お2人はとんでもないことをされてるんですけど。「世界の全ての大陸で、漫才を行う」って、これは誰が言い出したんですか?

リンゴ:関西ローカル(の番組)やから、もういよいよ分からへんと思うねんけど(笑)。番組で色んなとこをね。
それは、「行きたいところに行ってそこで漫才をする」って思ってて。漫才師が本業やから。「色んなとこで漫才しよ。」ってなって、それが世界遺産であったりとか。
その番組で行った海外を、JTBさんがツアーにして売るんですよ。大阪らしいでしょ(笑)? だから私らがご飯のメニュー決めて、「これツアーに付けて!」とか、「ここ行きたい!」とか「ここで!」とかって。そのツアーがくっついてくるから、どうしても世界遺産であったりとか、ちょっと変わったところ、皆が行きたいところになるんですよ。で、その各地で漫才をするっていう。

モモコ:「せっかくやったらここでできる。」、「せっかくやったらここでもできる。」、「せっかくやったらそこでやろうよ。」って。

リンゴ:サンパチマイク持って行って。

木村:でも、マイク1本とお2人が実在していれば、漫才は成立はすると思うんですけど、誰が受け取るんですか?

モモコ:お客さんは、もうほんまに全然…。南極の時はペンギンしかおらへんかったし(笑)。

木村:いや、南極でやんないでしょ。

モモコ:普通はね(笑)。

リンゴ:でも、北極もやってるから。

木村:漫才を? オーロラとかちらほらしながら?

リンゴ:氷河のとこで。南極と北極は全然ちゃう、っていうのは行ったから分かるし。

モモコ:本当に。何でも、行ってみな分かれへんよ。

木村:そうですか…。でも、そこでお2人は漫才をされて、それを番組として収録してるんですよね。南極、北極、世界遺産…。何か聞いたんですけど、モンサンミッシェル?

リンゴ:フランスね。やったやった。

木村:で、ケニアのサバンナ。イタリアのピサの斜塔。

リンゴ:上でやりました。

モモコ:斜めになりながら。

木村:え? 上でやった?

ハイヒール:上でやった。

木村:マイクも傾くんですか?

モモコ:マイクも傾く。私らも傾く。カメラも傾く(笑)。

木村:カメラが水平取らないんですか!? カメラも傾けるんですか(笑)。

モモコ:いっそのことこの雰囲気を分かってもらいたいという。

木村:斜塔のまま。へ〜。
で、イースター島のモアイの前?

リンゴ:これ今年ね。

木村:今年?

モモコ:番組が3月の末で惜しまれつつ終わったんですけど…。まぁ自分で言うのもなんですけど(笑)。

リンゴ:29年続いた番組が。

モモコ:その最後のご褒美に、「イースター行こう。」っつって。

木村:それ、お2人にとってはご褒美なんですか?

ハイヒール:ご褒美。

リンゴ:なかなか自力で行かれへん。

モモコ:モアイって、ほんまは目があんの知ってます? 白い目があるの。

木村:あの窪みは分かりますけど。

モモコ:あそこにほんまはね、サンゴでできた目玉があるんですよ。でも、その目玉の取り合いで部族間の抗争が始まって、モアイを引き倒したから、目玉がないモアイの方が多いんです。1つ倒れてるモアイの下に目玉が出てきて、「あ、モアイってほんまは目があったんや。」って分かったんですって。

木村:そのモアイヒストリーに急に進展する辺りが、この人たちガチなんだな、本当に行ってきてんだなっていうのが分かりますけど(笑)。

モモコ:ガチやで(笑)。行ってきた。

木村:その部族間の抗争があったっていうことも、やっぱり行かないと分かんないっすもんね。

モモコ:分からへんし、全部倒れてたっていうのも知らんかった。あれ日本人が起こしてあげてん。モアイ像全部倒れててん。

リンゴ:日本人の歴史学生の方とかもたくさん行ったんですけど、本来は立ってるモアイは1つもないんですよ。全部復元されたモアイで。

モモコ:倒されて壊れたモアイを何年か前に見た日本人が、「日本人やったら立たしてあげれるんちゃうか?」っていうことで、日本人が立たせてあげたっていうのがあって。

木村:その場で漫才をしてるお2人が、漫才の内容…要はネタの話ではなく、その現地の情報を…(笑)。
しかも、エジプトのスフィンクスってあるじゃないですか。そこでもやったんですか?

モモコ:足のとこね。

リンゴ:足の真ん中に立たせてもらって。

モモコ:足の間で漫才やらせてもらって。スフィンクスもびっくりしたやろな(笑)。

リンゴ:私猫飼いだしたんですけど、スフィンクスってようできてますよ、ほんまに。スフィンクスの形が風化しても本当の猫系の動物の形になってる。

モモコ:猫を飼ってそれに気づいてんな。

木村:うん…。でも、気になるのはそこなんだね?

リンゴ:あとエジプトですごいびっくりしたのは、王家の谷に行って、私は黄金のマスクのツタンカーメンに会いたかったんですけど、ツタンカーメンってな、年に何日かご褒美で王家の谷に展示されるんですよ。普段は博物館にいてはんねんけど。お客さんが多い時期とかに、サービスで、ツタンカーメンの墓にちょっと戻される時期があるんですよ。

木村:サービスなんだ(笑)。

リンゴ:知らんけども(笑)。その時だけ特別言うてたから。ほんで、ちょうど私らが行った時が戻ってる時やって。

木村:めちゃくちゃ引きがありますね。

リンゴ:そう! 「リンゴさーん! 左手にツタンカーメンが…。」言うたら、ちっちゃーい、黒いおっさんなんですよ。

モモコ:自分の中ではすごいもう「ツタンカーメン!」と思ってたから。

リンゴ:「黄金のマスク!」って思ってたのに、ちょっともうな、炭化したおっさんなんですよ(笑)。

木村:「黒いおっさん」(笑)。

リンゴ:あれショックやったよな。

モモコ:まぁな。当たり前やねんけどね(笑)。ちっちゃなって当たり前なんやねんけど、そっから急にテンションなくなって(笑)。テレビやのに元気なくなって、こっちの方がちっちゃいおっさんみたいになってもうて(笑)。

リンゴ:なんでや(笑)。

木村:急に漫才が始まる(笑)。

モモコ:もう私達は2人とも暇があったらどっか行きたい人やから。

リンゴ:人のいかないところに。ハワイとかヨーロッパとかやったら、年を重ねてからでも行けるじゃないですか。…まあ、もう今も年重ねてんねんけど。

木村:ツッコめねーじゃねーか(笑)!

ハイヒール:(笑)。

リンゴ:だから、そういうとこに行きたかってん。キューバとか行ったし。

木村:お2人で?

モモコ:もう全部。キューバは革命広場で漫才してな。

木村:すっげえな。じゃあもう行ってないところは…。

モモコ:まだめちゃくちゃある。ウユニ塩湖も行きたいし。「行きたいとこ、どこ?」とか言うて、私も言うし、リンゴも言うねんけど、ほんまこれだけずっと(行ってない)。遠いんかな? 通ったことないな。

木村:しかも、それもお2人とも一緒なんですか。

モモコ:そうそう。

リンゴ:私はインドも行ってみたい。はじめ、インドのロケもあったんですよ。そしたらカシミール地方で印パ戦争始まって、行かれへんなったんですよ。

モモコ:結構(日が)近かったのにな。急に変わって。

リンゴ:やっぱりそういう世界情勢の問題もあって。去年はトルコ行ったんですけど、その時も本当はイスラエル行くはずやったんですよ。

木村:でも危ないですもんね。

リンゴ:ちょうど、行くって言って企画を立てた時に色々(紛争が)始まって、結局イスタンブールから飛行機で行ける範囲内、みたいなことになって、動いたんですよ。だから、結構危ないことはあるよね。

モモコ:うん。

木村:結構ニアミスと言うか。お2人が「じゃあ今度はここ行ってみようか。」ってなったら、ギリギリで何かが勃発してしまったりとか。

モモコ:何十回の中には、何個か「あーあそこ行きたかったのになぁ。」とかあった。行きたいとこ行かんと、「え、ウズベキスタンって行くの? どういうとこ?」って言うたりとか。

木村:逆に、お2人から「あそこ(行きたい)!」っていうふうに言うんじゃなくて。

モモコ:「Aに行きたい!」って言っても、「いや、今回はBに行ってください。」みたいなのも、もちろんあった。

木村:それがウズベキスタン。

モモコ:私、その時初めて聞いたからね(笑)。「ウズベキスタンで何してきたん?」いうタイトルだったな、確か。

木村:で、何してきたんすか? 漫才ですか?

ハイヒール:漫才。

モモコ:漫才は絶対あるんです。

リンゴ:だから、南極で漫才やった時に、本当はギネスに載せたかったんですよ。「一番南の端でした漫才」っていう。

木村:最南端漫才。

リンゴ:それで申請しようと思ったら、ギネスって事前申請せんとあかんし、その「漫才」っていうカテゴリーが難しいんですって。「何をもって漫才と言うか」。

木村:でもアメリカの場合は2人ってあんまないんですよね。

リンゴ:1人でしょ。それと、やっぱお客さんの数も。

モモコ:お客さんの数も関係ある。

木村:そっか、「漫才」っていうのが認められづらいのか。

リンゴ:だから結局それはあかんかってん。

木村:いや、そっか。すげえなぁ。

モモコ:まだまだ行きたい。いっぱいあるわ、ほんま。

木村:でも、俺はないんだよなー。

モモコ:行きたいとこないの?

木村:いや、行きたいとこって言うか。だから自分からのベクトルがあんまないかも知れないです。

リンゴ:でもそれは、私らは「〇〇に行く」って言うけど、キャプテンは「〇〇にお邪魔する」っていう言い方するじゃないですか。だからやっぱりその旅とか国に対してのスタンスが違うねんな、と思った。私ら「ドカドカドカドカー!」って行くやん。

モモコ:そうそう。靴も脱いでへん(笑)。

木村:(笑)。それはちっちゃい頃からそうですよね。コンバース履きっぱなしですから(笑)。

モモコ:そうそう。ブーツも履きっぱなしやからね(笑)。

木村:いや〜、そっかぁ。どっか面白いとこあんのかなぁ?

リンゴ:いや、どこでも、やっぱり行くとほんまに、全然違う。

木村:でも、絶対ハイヒールのお2人と行ったら面白いだろうな。

リンゴ:じゃあ一緒に行こう!

木村:ん?

リンゴ:大阪で企画出してくる!

モモコ:通らへんと思うわ。

リンゴ:いや、通ると思うで。

木村:(笑)。どこですか? 僕を、「あいつ連れてく。」ってなったら、どこですか? 初めてのとこですか? それともお2人が行ったところで…。

リンゴ:1回目は…。

木村:1回目? シリーズ化がもう決まってるんですか(笑)。

モモコ:(笑)。すごいね。今、すぐ気づいたね(笑)。
1回目はな…。

リンゴ:行ったとこ。

モモコ:うん。行ったとこやな。私達が案内できるとこ。

リンゴ:2人で行ってなくても、どっちかが行ったことがあるとこ。

木村:今、何かオススメあります?

リンゴ:私がもう1回行きたいのは、ナスカの地上絵。もう、どんどん新しい地上絵が分かってきてるんですよ。

木村:なるほど。ナスカの地上絵って…。

リンゴ:ペルーですね。

木村:そうだ。いや行ったことないです。もちろん行ったことないし、あれはでも、何であるんですかね?

リンゴ:分かんないんです。

モモコ:気になった。ほら、そんなら、企画書(笑)!

リンゴ:ね。月から見える3つの建造物のうちの1つなんですよ。ナスカの地上絵、万里の長城、それからピラミッド。この3つが月から見えるんですよ。見たないです?

木村:その「月から見える」って、何で知ったんですか?

リンゴ:それは何か本に書いてあった(笑)。

木村:知らんけど(笑)。

ハイヒール:知らんけど(笑)。

モモコ:私、イタリア。

リンゴ:そう。モモコはイタリア好きやね。

木村:僕、ローマは撮影で2ヶ月ぐらい行ったことある。

リンゴ:えー!?

モモコ:すごい! でも、ローマは、言ってもちょっと大阪っぽいっていうか、日本人もいっぱい行ってるやん。

木村:そうかも知れないですね。

モモコ:サルデーニャ島ってとこに去年行ってんけど、ローマから飛行機で2時間ぐらい行かなあかんねん。本当に日本じゃない。私もう帰ってきて、色んな顔をさす(気付かれる)人らに、「ここ行ったら誰にも会えへんで!」って教えたぐらい。誰にも会えへん。

木村:日本人がいると嫌なんですか?

モモコ:やっぱり、皆のびのびしたいとかいうのもあるかな、と思って。

リンゴ:モモコの場合やったら「すっぴんで歩かれへん。」とか色々出てくるじゃないですか。

木村:(笑)。

モモコ:そうそう。整形したてで行っても誰も会えへん(笑)。

木村:だからツッコめねーって(笑)。

モモコ:(笑)。いや、食べるもんがめちゃくちゃ美味しい。昼にランチ食べながら、もうお腹いっぱいやのに、「晩に何食べる?」って言えるぐらい。

リンゴ:それ、豚の口調や。

モモコ:何でも、お腹いっぱいでも食べたい。

木村:ヤバイ。また漫才が始まった。

モモコ:始まってない(笑)。

リンゴ:もう、食べることにかけるうちの相方の情熱はすごいですよ。

モモコ:私もうご飯だけのために、韓国に半日とかも行く。日帰り。だって、飛行機やったら1時間よ? ほんで食べて…。

木村:まぁ、そうっすね。フットワークとしては軽いし、可能なんですね。

モモコ:全然可能。

木村:それ、行く時は、朝の何時発ですか?

モモコ:もうそのご飯の時間に合わせて。韓国は結構大阪からも飛んでるから。でも羽田しか飛んでへん時は、「東京まで行って、羽田行って、行けるか?」っていう時もあるし。2泊4日で、ハワイもすぐ行く。

木村:2泊4日で行くんですか?

モモコ:「行ける〜!」、「ご飯行く〜!」って言うて、すぐ行く。

リンゴ:私にはそれはないです。

木村:そこはないんですね。

リンゴ:そこまでの食に対する欲はないんですよ。

木村:いやでもモモコ姉さんの中での、ハワイだったり、韓国の日帰りだったり、軸は食事なんですか?

モモコ:そう。ご飯。「ご飯が食べたい。」って。

木村:ハワイで何食べるんですか?

モモコ:ハワイは、友達の別荘に行く時もあるし、向こうに住んでいる子が、「新しくこの店できたよ! 新しい店が美味しい。」って教えてくれたら、「早く行って皆に教えたい。」と思うから、「すぐ行く!」って。

木村:すご! 2泊4日で…。

リンゴ:食に対しては、もう情熱がすごい。
ネタ合わせの時に寝てる時があって、「ちょっと目つぶって考えてた。」って言われるねんけど(笑)。「絶対寝てたやん!」って思うねんけど(笑)。

モモコ:めっちゃ詰めるタイプ。

木村:「詰めるタイプ」(笑)。
ちなみに、そのネタはどちらが?

リンゴ:これは2人で出し合って。

木村:でも、片方は寝てるんですよね?

モモコ:いや、それはあります。もう長いねん。「もう今日は終わろう。」ってないねん。

木村:へ〜。

リンゴ:(笑)。だってシンプルに「ネタはやらないと。」、と思ってる。
でも、どうしてもネタがお互い譲られへんかったら、普通劇場の出番って朝の部と昼の部とか、昼の部と夜の部とかあるんで、どっちかでかけるんですよ。だから、モモコの案がA案やったら1回目かけて、私の案がB案やったら2回目かけて。で、ウケた方をするんですけど、その時に、絶対2人の中の決め事として、「な。私の方がウケたやろ?」とか、「私ので行こうな。」とかっていうのは、もう一切ないんですよ。分かってるから。

モモコ:3回目は、自然とウケた方をやるっていう。

木村:体感として(分かってる)。

リンゴ:喧嘩かなんか、もう大人やからないけど、そのネタだけは「こう落としたい。」っていうのはお互いあるから…。

木村:でも、以前は(喧嘩が)あったりしたんですか?

モモコ:雰囲気が悪くなったりしたらもうその場は別れるんですよ。

リンゴ:私ら、元々友達ちゃうから。会社に言われてコンビ組んでるから。

モモコ:ほんまに、ビジネスパートナー(笑)。
だからほんまに、ほとんどの漫才さんってそうやと思うけど、家族より長いこといるでしょ? もうほとんどを。だからもう、家族であって、家族でない感じやから、例えば一言も喋らんでも、別に気ぃ使えへん。「何か喋らな。」とか全然ない。喋りたい時だけ喋って、同じ部屋でも一言も口聞かへん。でも、別に喧嘩してるわけでもない。

リンゴ:今日、ここ来る新幹線で、私がおトイレ行って出てきたら、モモコがマスク着けて「声掛けられたくないオーラ」を満載に出してたんですよ。で、声掛けへんかってんけど、余りにもそのオーラがすごいから、「おはよう。」って言ったら、「わー!」って言うて(笑)。

モモコ:相方って分からんで「ほっそい女おるわ。」と思って(笑)。「ガリガリの女おるわ。」と思ったら…(笑)。

リンゴ:ガリガリちゃうわ(笑)!

モモコ:後で、「ほんまにビックリしたわ。でも人から見たら、あんたガリガリやで。」言うて(笑)。

木村:(笑)。でも、何だろうな。 全然、俺がイメージしているビジネスパートナーとは、真逆です。

モモコ:でもね、女の場合と男の場合はちゃうかもしれん。これはよう言うよね。漫才師の場合やけど、男の人って喧嘩しててもパッて舞台はできるけど、女ってもし喧嘩してたら出ちゃうから。

リンゴ:昔、うめだ花月で、ちょっとネタのことで揉めて、ほんで舞台上がった時に、今の桂文枝師匠がたまたま見ておられて。で、呼ばれて「喧嘩してるやろ?」、「舞台に出てる。」って言われました。

木村:その時は、「いらっしゃ〜い。」はないんですね(笑)。

モモコ:それは言わへんかったわ(笑)。

リンゴ:そんなこと、よう言うなぁ(笑)。

木村:いやいや、俺は外野ですから(笑)。

ハイヒール:(笑)。

[OA曲]
なし

2025年06月08日Flow 第三百五十八回目「拓哉キャプテン × ハイヒール」Part1

今月のマンスリーゲストは、お笑いコンビ、ハイヒールのリンゴさんとモモコさんのお2人。
どんなトークセッションになるのか!? お楽しみに!


木村:今日はね、俺ちょっといつもよりスピードを上げ目でお話していこうかなと思ってるんですよ。このラジオが始まる前に、リンゴ姉さんから「ゆっくり喋ってんだね〜。」っていうパスを頂きまして。「いや、もう今日はお2人をお迎えするに当たってめちゃくちゃストレッチしておいたんで、大丈夫です。」っていう。

リンゴ:筋肉伸ばして頂いて。ありがとうございますー!

木村:気分的にはですね、ハイヒールの2人に来て頂いて、このお2人が目の前にいるっていうのが、ちょっと個人的には緊張感があります。

リンゴ:いや、私らの方がもっと緊張してるよ。仕事の話が来た瞬間、「絶対に行く! 何があっても行く! 絶対行くー!」って叫んだもん。

モモコ:「そんな面白い企画ある?」って言って(笑)。

木村:本当ですか? だって、ハイヒールの2人が半蔵門にいるんですよ? ここにお2人が揃っていらっしゃるっていうのが…。
本当にありがたいことにお2人が目の前にいるっていう。

モモコ:いや、こっちやって。ほんまにな。

木村:個人的には、2017年に「無限の住人」という作品をやらせて頂いた時に、読売テレビの「あさパラ!」さんの方でインタビューをして頂いたりとか。

リンゴ:2人でお会いしたのは、そこが初めてなんですよね。モモコはその前に、大阪のラジオにグループでゲストに来て。

木村:はい!

モモコ:もうね、ほんまの新人の時よ。覚えてないと思う。

木村:いや、覚えてます!

モモコ:ほんだら、SMAPが一番最初に皆に配るようなやつって何やったか覚えてる?

リンゴ:ノベルティみたいなの?

木村:ノベルティ…?

リンゴ:ごめんね。歳になったら言葉が出ないのよ(笑)。助け合って、補い合って生きてるから(笑)。

モモコ:そう(笑)。一番最初に作ったっていうのは、ミサンガやってんね。私にミサンガを巻いてくれたん。木村くんが。

木村:え? 俺が結んだんですか?

モモコ:ラジオで、結んでくれて。

木村:それは、早々に切れたんですか?(笑)

モモコ:全然切れへんかって。それぐらい昔が最初。

リンゴ:そっから(間が)空いて、「無限の住人」でお会いしたっていうね。

木村:はい。で、「レジェンド&バタフライ」の時も、インタビューして頂いたりとか。

リンゴ:ありがとうございます。そしてここでお会いできる、と。

モモコ:そう。若者達をね。下の子達をね。

木村:いやもうこれは、僕も遠まわしに色んな方だったりとか、あと番組の情報だったりとかを耳にして、「えっ?」っていう。後輩のAぇ! groupだったり、WEST.だったり、SUPER EIGHTの色んなメンバーだったりを、モモコさんが、結構…。

リンゴ:可愛がってる。

木村:もう「可愛がる」というか…だからもう僕からすると、本当に「すいません。ありがとうございます。」っていうふうに言わなきゃいけないぐらい。

モモコ:村上くんも、「どれ見て喋るんですか?」って、「カメラの赤いとこ!」っていうぐらいの時から仕事してるから。皆14歳ぐらいかな? もう息子たち。もう今奢ってくれるようになって、ほんま嬉しい(笑)。

木村:基準はそこなんすか(笑)。払うか、奢るか。

モモコ:基準はそこ(笑)。「あ、立派になった。」、はっきりそれ。もう嬉しい。

木村:じゃあ俺はどっちになるんだろうなぁ。

モモコ:もちろん奢ってもらいますよ(笑)。

木村:そうなんですね。飯でいいんですよね。

モモコ:飯でいい(笑)。

木村:この番組はですね、ゲストの方がどう人生をFlowしてこられたのか、色々伺っていくような番組ではあるんですけども。ラジオだから伝わりづらいんですけど、オープニングは3人共ジャケット着てたんです。

ハイヒール:脱いだ、脱いだ。

木村:もうここの段階で、皆上着を脱ぎ、とりあえず臨戦態勢になった状態で始まってるんですけども(笑)。
じゃあ早速、リンゴさん。1961年の大阪府枚方市。枚方市って、あの「ひらかたパーク」がある?

リンゴ:そうそう。それを知っててくれてすごい嬉しい。

木村:そして、モモコ姉さんが、1964年。

モモコ:はい。3つ下。

木村:大阪府の阿倍野区。

モモコ:「あべのハルカス」のあるとこね。

木村:おお!

モモコ:分かる? 最近「ハルカス」で皆阿倍野を分かってくれる。それまでは分かってくれへんかったけど。

木村:僕びっくりしたんですけど、お2人は吉本さんのNSCの1期生なんですね。

モモコ:ダウンタウンと同期です(笑)。必ず先にそれを言う(笑)。

木村:いやいや、それ「ダウンタウンと同期」っていうのももちろん「わお!」なんですけど、1期生ってすごくないですか?

リンゴ:それは、吉本が漫才ブームで、もう手駒を出しすぎたんですよ。

モモコ:ちょうど私の前の紳竜とかね、ザ・ぼんちとか。

リンゴ:もうほんまに内弟子に入ってる子とかもバンバン舞台に上がって、そんなにウケないじゃないですか。

木村:それは、現場の皆さん次第ですけど…(笑)。

リンゴ:フォローしてくれてありがとう。で、漫才ブームがだんだん収束していくに従って、もう吉本に手駒がない。内弟子やったら3年かかる。「じゃあ1年で、学校で(漫才師を)作り出していこう」ということになって。
今の他の事務所も大体そういう学校あるんですけど、作ったのは吉本が最初なんですよ。

モモコ:だって43年前やからね。

リンゴ:3ヶ月前までボウリング場やったとこに学校に作ったんですから(笑)。

木村:(笑)。まぁ有効活用ですから。だってそれこそ、東京の吉本さんなんて元々学校ですもんね。ロケでお邪魔した時に、「これ学校だけど大丈夫?」って言ったら、「いや、ここ吉本です。」って言われて。「こちらでお着替えお願いします。」、「いや、これ教室じゃねーかよ。」と思って(笑)。
そのNSC1期生としてお2人が入られるんですけど、最初っからお2人で?

モモコ:別々。リンゴは現役の女子大生やってんな。

リンゴ:そう。大学行きながら(NSCに)行ってたんで。

木村:女子大生をやりながら、何故、NSCというところに?

リンゴ:私は大学受験とかする時にラジオを聴いてたんですよ。私ラジオ大好きで、今まで芸歴の中でラジオの仕事を欠かしたことはないんですけど、ラジオ聴いてたから「ラジオのパーソナリティになりたい。」と思って、そしたら吉本のこの学校の1期生に「DJコース」っていうのがあったんですよ。で、それに応募して、入学金払って、3ヶ月分の月謝払ったら、DJコースがなくなってたんです。

木村:(笑)。

モモコ:吉本らしいでしょ? 慌てて作ったから(笑)。

リンゴ:で、(コースが)「漫才・新喜劇・歌手・その他」になったんです。
それやったら、漫才やったら掛け合いとかして、その当時も割とお笑いの方がラジオとかされてたから、ラジオやるために「漫才コース」を選んだんですよ。

木村:じゃあもう、ゴールはラジオなの?

リンゴ:ラジオやったんです。

木村:ちょっと乗り換えた船が、漫才っていう。

リンゴ:でも、やっぱりやりたくないって言うか、そんなに好きでもなかったから、「やっぱ無理やな。そろそろ辞めて、違うちゃんとした放送の学校行こう。」と思ってた時に、吉本の会社から電話が掛かってきて、「年の近い子がいるから会ってみませんか?」って紹介されたのがモモコやった。

モモコ:その頃私は、高校も辞めて、遊びまくってて。

木村:何をしてたんですか?

モモコ:本当に、遊んでただけ(笑)。本当にやんちゃな女の子として遊んでただけ。

リンゴ:友達見ても、「あ、駄目、駄目、駄目、駄目。」ぐらいの感じ(笑)。

モモコ:ほっとけや(笑)。

木村:待って。どんな「駄目」なんですか?(笑)

モモコ:夜、車とか単車とかでちょっと走ったりとか。当時、「竹の子族」っていうのが流行ってて、竹の子族の「竹の子」っていう服屋さんが東京の原宿にしかない。で、「何とかタダで東京に行く方法を考えよう。」ってなって。
その時に(「笑っていいとも!」の前身の)「笑ってる場合ですよ!」っていうB&Bさんが司会してる番組があって、そこで「漫才をやって5日間勝ち抜いたらスターになれる」っていうコーナーがあって、「それやったら、タダで東京の新幹線代くれるらしい」っていう話を聞いて、それに応募して。
それを新喜劇の未知やすえさんから教えてもらって。全然友達ちゃうかったけど、間に入った人が「あの子が行ってるはずや。」って言うて行き方を教えてくれて、行ったけど、5日目で落ちてね。でも私達は竹の子の服買えたから「よかったよかった〜。」って言うてたら、大阪帰ってきたら、「あ、今日見た漫才師の子やろ?」って言われて。

リンゴ:やっぱ、顔がほら、目ぇ離れてるから、ちょっと特徴あるじゃないですか。

モモコ:いらんねん、そんなん(笑)。当時、視聴率が良かってん。
で、漫才をやったら、吉本から「学校があるから来なさい。」って言われて。途中から、お金も払わんと、一応スカウトって形で吉本に入らしてもらって。

リンゴ:ちょっと自慢してますよ。

木村:まぁ、そうっすね…(笑)。

モモコ:お金1円も払ってない(笑)。
(NSCに)行った時に、それこそダウンタウンとかトミーズがおって、なんか嫌そうにジャズダンスを踊ってるとこに連れてかれて。「ジャズダンスもな〜。」って思って、私もおもんないからすぐ「辞めます。」って言いに行ったら、「君に年の近い女の子がおるから、その子と会いなさい。」(と言われた。)それがリンゴやって。「彼女は何で今いないんですか?」言うたら、「ぎっくり腰で休んでる。」って言われて(笑)。

リンゴ:(笑)。

木村:それは本当だったの?(笑)

モモコ:そう。「そんな女イヤやわ。」思って。「女子大生で、ぎっくり腰で休んでる奴と会うの?」ってなったけど、まぁ会社に言われたからな。

木村:へぇ〜。

リンゴ:ほんで、ネタを見せて。お互いそんなに第1印象も良くなかったから。モモコとネタ合わせのために喫茶店で待ち合わせしたんですよ。そこに来たらね、どんどんモモコの友達が来るんですよ。「タン、タン、ターン!」言うて、ガム鳴らして。

木村:あ、ガム鳴らしながら(笑)。

リンゴ:「この子とコンビ組むの? この子かいなー!」言うて。

木村:ガムを「タンターン!」って言うのって、リンゴさん以外あんま聞いたことないですね。確かに分かりますけど(笑)。

リンゴ:(注文を)頼むのも、「私、オムライスのハム抜き。」とかね。「カレーの福神漬なし。」とか。

モモコ:ワガママやんね。

リンゴ:ワガママなん。「メニューっていうのは、こっから選ぶためにあんねん。」って、私初めての友達に説教しましたもん。「こん中から選べ!」って。

モモコ:皆は「変な奴やな〜。」って言うて(笑)。初めて会うたのに。しかもリンゴは勉強してて。私、英語の勉強してると思ったら、後で聞いたら、あれドイツ語やってんな(笑)。

リンゴ:試験やったんですけどね。

モモコ:そんな若い子の溜まるような喫茶店で、タータンチェックのスカートで、英語の勉強してて。来たら、「あんた達、ちゃんとしい!」とか怒るから、めっちゃ優等生の、「なに、あの子!」って、「学生の中で一番偉いとか思ってんの?」とか、私の友達も皆「変な人〜。」みたいな。

リンゴ:ほんでまた、その中の1人が「この後どうすんの?」(って聞いてきたから)「いや、帰りますー。」って言うたら、「ちょっと走りに行けへん?」みたいな(笑)。駄目、駄目、駄目、でしょ?(笑)

木村・モモコ:(笑)。

木村:でも、走りには行かなかったんですか?

リンゴ:行かなかったんですけど。

木村:本当に帰ったんですか。

リンゴ:ほんまに帰った。

モモコ:「私門限あんねん!」言うて帰られた(笑)。

木村:へぇ〜。

リンゴ:その頃、「ハマトラ(横浜トラディショナル)」っていう、タータンチェックに大きな安全ピン付けて、ミハマのペタンコの靴履いて、みたいなファッションやったから、もう到底受け入れられへんかってん。

モモコ:私達はヤンキー全盛期だったから(笑)。

木村:あー、そうっすね。

モモコ:皆茶髪。

リンゴ:皆毛皮の(服を着ていた)。

木村:もう、磁石で言ったら完全にSとNですよね。

モモコ:全然。そう。同じクラスやったら口聞いてへんかったと思う。

リンゴ:ただ、そこでネタをやったら、その当時のNSCの担当者…後のうちの大崎元会長なんですけど、大崎会長が「ここをこうやったら?」「ああやったら?」って言って、「じゃあちょっとNSC寄席に出てみるか。」って言って寄席に出ることになって。
NSCの傍になんば花月があって、なんば花月に「フレッシュコーナー」っていうコーナーがあるんですよ。普通の出番は15分やねんけど、フレッシュコーナーは3組で5分ずつやるんですね。「そこに出てみいひんか?」って言われて、今に至る。

モモコ:そう。ほんまに最初にたまたまやったのがまあまあウケたから、「次もやれ」、「次もやれ」っていう感じで、今に至る(笑)。

木村:でも「こうしろ。」じゃなくて、「2人でこうしてみれば?」っていう、そのアドバイスだけですよね。

モモコ:大崎さんが、ほんまにええ人やったと思う。私は、初めて知った「ええ大人」って感じ。「大人やのにいい人やん。」みたいな。ご飯連れてってくれるし(笑)。

木村:奢ってくれるし(笑)。

モモコ:大崎さんは、それぞれの子に「お前はこんないいとこある。」みたいな。

リンゴ:皆のいいとこ見つけてくれる大人でしたね。

モモコ:それこそ、大人が誰もダウンタウンを面白いと思ってない時から「おもろい!」って言ってた人やから、私らも「大崎さんの言うこと聞いとったらええか。」 みたいな感じで。

リンゴ:うちの「ハイヒール」っていうコンビの名前も、そのモモコの走り屋グループの名前やったんですよ。

木村:え?

モモコ:「レディース・レーシング」ね。英語で言うと(笑)。

木村:え、本当に?

リンゴ:すぐ変えると思ったから。もうそんな、名前で揉めるのも嫌じゃないですか。「ハイヒールならステッカーあんねやんか。ここ切ったら使えるし。」って。

モモコ:そう。「『レディース・レーシング』のとこ切ったらこのステッカー使えるで。」って言うて(笑)。

木村:マジっすか(笑)。じゃあチームの名前だったんだ。

リンゴ:あの、「タン、ターン!」言うチームですよ。

木村:ガム「タン、ターン!」の。

モモコ:でも、デビューしてすぐに取材されてね。「なんで『ハイヒール』なんですか?」って聞かれたから、私がそれを嬉しがって「『レディース・レーシング』の…。」って言おうと思ったら、リンゴがパッて急に「ハイヒールって女の子の憧れのもんで、2つで1つなんですー。」って。私は横で「えーーー!」言うて。

リンゴ:(笑)。

木村:いや、やっぱもう、タータンチェックの安全ピンはね、すげえ…!

モモコ:しっかりしとる。

木村:そこで、スパーンって。

モモコ:そう。そっから「レディース・レーシング」はずっと封印されてたから、今はほんま何で言うたか分からんけど(笑)。

木村・リンゴ:(笑)。

モモコ:ほんまに封印されてたからね。楽屋とかでは喋ってたけど、一応オンエアでは「ハイヒールは2つで1つ」って言うてはったから。

リンゴ:「女の子が最初に憧れる、紐バンドの靴から踵のある靴へ」って。

木村:いや、でも、何かすっげーいい話なんですけど。

モモコ:そう。漫才も2人で1つやからね。それでずーっと40年言い続けてたのに、何で今急に「レディース・レーシング」の話を言ったか分からへんけど(笑)。

リンゴ:最初は、うちの家は漫才やるの大反対やったんですよ。

モモコ:今でこそ漫才師は応援してくれるけど、やっぱり私らの時代は、ちょっとお笑いってランクが低い感じで、「お笑いなんか女の子がやったあかん。」みたいな感じやったもんな。

リンゴ:芸能界でも、歌舞伎があって、ずっーと(下が)あって、「イナゴ・バッタ・漫才師」ぐらいの感じじゃないですか。

木村:「イナゴ・バッタ・漫才師」?

リンゴ:そんな感じやんか。

木村:いや?

モモコ:今はね、だいぶM-1のお陰とか、色んなことで変わったけど、昔はやっぱり「漫才師になる」言うたら、大概の親は反対。

木村:本当ですか?

モモコ:「嫁に行く」言うても反対。

リンゴ:(家から)放り出されて、モモコの家に3ヶ月下宿してたんです。

木村:でもやっぱ、そういうお家だったからじゃないですか?

リンゴ:いや、普通の家ですよ?

木村:いやいや。だから、リンゴ姉さんは「普通」って仰るけど。

モモコ:普通よりちょっと上と思う。

木村:喫茶店でドイツ語の勉強するぐらいだから。

モモコ:大学生だからね。

木村:でしょう?

リンゴ:で、モモコの家に居候してたけど、私が、初めてできた娘の大学生の友達なんですよ。

モモコ:そうそう。友達ちゃうねんけどな(笑)。

リンゴ:友達みたいな。おばちゃんが「『こんにちは〜』って言う友達来たな。」言うて(笑)。

木村:むしろ、ガムも噛んでないし。竹の子の服も着てないし。

モモコ:着てないし。3ヶ月経って「おばちゃん、お世話になりました。出ます。」って時に、「リンゴちゃん残り! あんた(モモコ)出て行き!」って言われたからね(笑)。

リンゴ:私も悪いと思ってずっと家の掃除してたんですよ。

モモコ:お金ないけど住ましくれてるって言って。

リンゴ:ほんで、モモコと2人で出た時にモモコが「忘れ物した。」って言って。(その時)コンバースのバッシュを履いとったんですよ。

モモコ:会社からも「可愛い格好しろ。」言われて(笑)。

リンゴ:ほななかなか脱がれへんから、「もうええわ!」って言うて、コンバースのままブワーッ(家の階段を)上がって行ったんですよ。「え!? そこ私が掃除してんのに!」って言ったら、上からブーツ履いたおばちゃん降りてきたの(笑)。

木村:(笑)。

リンゴ:家族そっくりやった。

木村:すげえなぁ。

リンゴ:モモコのとこ、おばちゃんもクセ強いんですよ。

モモコ:そう。だから私の家族に会うたら、私がまともやねんな(笑)。

リンゴ:一番まとも。

木村:え!?

ハイヒール:「え?」って(笑)。

[OA曲]
なし

2025年06月01日Flow 第三百五十七回目

今週は、皆さんから頂いたメッセージをご紹介します!
最後までお付き合いよろしくお願いします。


まずは5月のマンスリーゲスト、ロバートの秋山竜次さんとのトークを聴いてくれた方からメッセージを頂いています。

【神奈川県 キョンキョン 56歳 女性】
秋山竜次さんとキャプテンの会話、楽しく拝聴しました。
私の中で秋山さんは「はっちゃけたお笑い芸人」というイメージでしたが、昨年、テレビで観た平安時代の真面目な役人を演じる姿に良い意味でイメージを裏切られていました。
小さい頃のエピソードや他の人には絶対作れない「子守歌」にあふれる才能を感じました。
これからもいろんなジャンルのゲストとのトークを楽しみにしています。


そして、もう1通!

【静岡県 フリーバード 41歳 男性】
キャプテン、こんにちは!
ロバート秋山さん回めちゃくちゃ面白かったです!
キャプテンがクリエイターズファイルなどさまざまなネタをご覧になっていて本当に大好きなんだなというのが伝わりましたし、秋山さんの面白さが滲み出るようなエピソードの数々も引き出されて楽しめました。
今度はキャプテンと秋山さんが一緒にネタをするところも見てみたいです!


木村:いや〜、でもこれを実現できたら、相当面白いっすよね。
ネタって言うか、彼の場合はね、やっぱりその場でポンポンポンポン卵を見落とすようなパーソナルだと思うので。だから話の流れで、急に「こういう人っていますよね。」って言って、何かそれに対してのエピソードだったり。
着眼点…要はフォーカスを合わせる場所っていうのがすごく独特で面白い人だったんで、非常に楽しかったです。ありがとうございました。

続いてのメッセージはコチラ!

【埼玉県 ぇそら 32歳 女性】
拓哉キャプテンこんにちBaaaaaaN
国立競技場で行われた「Snow Man 1st Stadium Live Snow World」の映画館生中継を見に行ってきました。
上映直前に木村さんがストーリーで国立競技場付近の写真をUPされていたので、もしやこれは…?と思いソワソワしながらLIVEを楽しんでいたところ、モップ隊が画面に映る中、見たことのあるデニムセットアップとストーリーでも紹介していた靴を履いた木村さんの姿を発見したんです。
私は大興奮を抑えることはできず、声は出せないので画面に映る木村さんに手を振り、隣にいる旦那をぶっ叩いて声を堪えていました。笑
家に帰って旦那と、20年前グループで国立競技場のステージに立ったのを現場で見ていたし、新国立競技場になってまた木村拓哉さんが国立のステージに立つのが見れたのはエモいよね!と話していました。
Snow Manのライブはいかがでしたか?ぜひ、裏話をたくさん教えてください。


木村:4月19、20日に、デビュー5周年という記念のタイミングで新国立競技場で開催されました、Snow Manの初スタジアムライブですね。
これ、一番最初は「差し入れを入れます?」って言われたんですよ。「俺は19日は無理だけど、20日ってその時間なら自分が行けるんじゃない?」っていう話になって。「だとしたら、差し入れするのはいいけど、(直接)行った方がいいんじゃない?」っていう話になって(笑)。それで「じゃあ行けるから行くよ。」って言う流れで行くことになり。

始まる前のメンバーに「お疲れー。」って入って行ったら、佐久間くんとか、深澤くん辺りが「えええええ!?」っていう話になって。皆がいる楽屋に「こんちはー。」って言って顔出させてもらったら、「えええええええ!?」ってなって。「あれ? 照どこにいんの?」って言ったら「多分、ケータリングで何か(お腹に)入れてると思います。」って言うから、「ああじゃあそっちに顔出すわ。」って言ってケータリングのスペースに行ったら、やっぱ案の定、すごいアスリートなメニューをちゃんと摂取してて。で「お邪魔するねー。」って言ったら「えー本当ですか? ありがとうございます!」ってなって。

ディズニーシーに一緒に行くタイミングあったんですよ。その時にちょっとアニバーサリーなことがあって、これでメンバー皆で乾杯してもらえたらいいかな、と思ってシャンパングラスみたいなやつを渡したんですけど、「確か、そういうものを渡したなぁ。」っていうふうに思って、「とりあえず新国立競技場でのライブ2daysが無事に終わりました、ってなったら、これで乾杯してね。」って言って、前もって渡しておいたグラスに注ぐものを、差し入れとして持っていったんですけど。

それでライブが始まって、「おお、すっげえ!」ってなり。「松本潤が演出した」っていう、「うわ、すげえこと考えんな。」っていうものを観て。
演出で、もう本当にすごい噴水を吹きまくるんですよ。演出としては「うわっ!」ってなるんだけど、その噴水を吹き上げた後のステージっていうのが、濡れてるわけですよ。それスタッフの方がバーっと上がってって、ラバーの黒のゴムのついたトンボみたいなのを使ってとにかく水をはけるっていうのと、実際にその水分をステージ上から綺麗に払うというモップのスタッフがいて。
もう一度メンバーがそこに上がってきた場合に滑っちゃいけない、ということで、水を拭いてるスタッフがいらっしゃって、「確かにあれは必要だよな。」、「ステージの水を一生懸命拭いてくれてるあの人達が、すごい素敵だな。」と思って。

で、その人たちが作業が終わって戻ってきたんですよ。戻って来た時に、「あ、こんなとこで見てるんですね。」みたいな感じで、目が合ったのね。「どうもお疲れ様です。」って感じで何人かを見送ってはいたんだけど、最後の1人のスタッフに「ちょっといいっすか?」って言って手招きしたら来てくれて、「モップ隊ってまだ(出番が)あるでしょ?」って聞いたんですよ。そしたら、「はい。」って言ったんで、「予備のモップってまだある?」って聞いたら、「はい、あります。」って言ってくれたんで、「その時に、ちょっと何本か(借りて)いいっすか?」って言ったら、「はい。え? はい。」みたいな感じで返答をしてくれて。

また(ステージを)観てたら、ものすごいスプラッシュがまたブワッと上がって、「お! …ってことは?」っていう(笑)。
そしたら本当に、先程一度ステージ上の水を全て取り払ってくれたスタッフが、また出てきたんですよ。「お、来た! モップ隊だ!」って思ってたら、僕とお話させてもらったスタッフの方が、「どうぞ。」って言って(モップを)持ってきてくれて。
で、自分以外に亀梨がいたんですよ。それで、自分が「行ってみよう。」と思ってバーッて行ったら、「ん?」って後ろに人気を感じて、パッと振り向いたら、亀梨が付いて来てて。そしたらピンスポがスパーンって当たって…だから「見つかっちゃった人」ですよね。完全に。
で、見つかっちゃった自分は「へっ? 何でピンスポ来てんだ?」って思ったら、今度はそれをライブのステージ上のスクリーンに映し出されるカメラマンに抜かれ、そしたら「うわー!」ってことになり。
それで、ぇそらさんが映画館で声を我慢してくれた状態に…横にいた旦那さんがぶっ叩かれるっていう状況になったんですけど(笑)。

「新国立競技場になって、また国立のステージに立つのが見れた。」っていうふうに言ってはくれてますけど、僕は全然その感覚で行ってないので、ちょっとそこら辺のエクスキューズを言わせて頂こうかなって思いました。

続いては、先日、映像が公開された映画「TOKYOタクシー」についてのメッセージです。

【沖縄県 しおん 59歳 女性】
拓哉キャプテン毎週楽しく拝聴しています。
TOKYOタクシー楽しみです。実は私の夫がタクシードライバー。
サラリーマン(エンジニア)からの転職です。
サラリーマン時代はプラントの設計などしていたので、全く違う業界で毎日発見や驚きで、お客様の命を乗せている緊張もあり、まだまだ大変なようです。
キャプテンは、CMのお披露目のときの履歴書はとんでもない職種が書いてありましたね。
擬似体験とはいいながら、キャプテンは研究されているのが映像から毎回伝わってきます。
タクシードライバーでちょっと残念な気持ちになることがあるそうで、キャプテンの映画で、タクシードライバーさんの悲喜交々(ひきこもごも)が世の中に伝わってくれたら嬉しいなと思います。


木村:まあでも、疑似体験は非常にさせてもらってますけど…。
「作品・脚本」という火種があって、「自分」っていう薪をくべて、ちょっとずつ火を大きくしていくんですけど。やっぱり「自分」だけだと、燃えていられる時間と言うか、物質としても、足していった時の火の大きさが足りないっていうのがあるので、その足してくものの薪の1つとして、2つとして、いつも毎回くべさせてもらってるな、って思うのが、実際の方達の気持ちだったり、意見だったり、あるあるだったり。それこそ、ここにも書いてありますけど、「残念な気持ちになることもある。」っていうその事実。「悲喜交々(ひきこもごも)」っていうものも、薪としてくべてるなっていう感じはしますね。

本当に、こんなに豊かな時間を過ごせる現場っていうのが、「ああ、やっぱり山田組ってそういう場所なんだな。」って思ったし、だからすごい作業は楽しかったですし。
そんな「TOKYOタクシー」なんですけども、11月21日公開なので、皆さん、もうしばらくお待ちください。

次の作品についてのメッセージも頂いています!

【神奈川県 ちなみ 35歳 女性】
「教場」映画化発表されましたね!待ちに待ってました〜!
映画化されると聞いた時どうでしたか?
いち視聴者としては、あの風間教官が大画面で観られる嬉しい!って気持ちと、いやいやスクリーンで観る風間教官こわすぎん…?て気持ちになりました^^;
今後もまだいろいろ発表があると思うので心待ちにしてまーーす!
身体に気をつけて撮影ファイトです!


木村:ありがとうございます(笑)。「こわすぎん?」って、そう思わせちゃってるのは「悪いな。」っていう気持ちになっちゃうんですけども。
かと言って、別にホラーを撮ってるわけじゃないので、いち「教場」の延長線として、現場で、共演者の皆さん、スタッフの皆さんと共に、今着々と撮影をしております。ぜひぜひ楽しみに待っててほしいなと思います。
今後、共演者だったりとか、色んなことが情報解禁されると思いますので、僕の口が滑らない限り大丈夫だと思います。気をつけます!

[OA曲]
M.心得/Uru
M.心得/木村拓哉

2025年05月25日Flow 第三百五十六回目「拓哉キャプテン × ロバート 秋山竜次」Part3

今月のマンスリーゲスト、お笑いトリオ、ロバートの秋山竜次さんとのトークも今週が最後!
秋山さんにとっての「人生の1曲」も伺います!


木村:「秋山歌謡祭 in Zepp Nagoya」。

秋山:そうなんですよ。これ、ライブをやることになったんですけど、一応流れがあって。(ロバートの)お笑いライブの時に、客席にポツンと小学生がいたんですよ。「何であんな子供が1人いるんだ?」みたいな、いっつもメモってる少年がいて。

木村:それ、お父さんお母さんとか、お姉ちゃんお兄ちゃんと来てるんじゃなくて?

秋山:1人で、なんですよ。東京でお笑いライブやる時に小学生の子供がいて、明らかに目立つんで、よく相方と「何だろうな? あの子供みたいなヤツ。」みたいな(話をしていた)。
で、何回やっても来てて、ある時、それをイジったんですよ。そしたら、「大阪から来てる。」と。お父さんが単身赴任で東京に住んでるんで、夏休みとか春休みを利用して、その時だけお父さんに頼んで泊めてもらって。お父さんの家に泊まりながらお笑いライブに来てるんで、遠くの全然違う端の方にお父さんはいるんですよ。お父さんは席を取らずに子供を楽しませてあげてて、子供は1列目、2列目でメモってて。

木村:メモってるの(笑)。

秋山:まず、そいつは全然笑わないんです。「お前、何で笑わねーの?」って言ったら、「今とりあえずここではメモって、家に帰ったら笑います。」みたいな。いや、別にそんなメモるようなことをこっちも言ってないし(笑)。それで、毎回ライブのケツに、そのメモった中で今日の面白かったところを聞いたりしてたんですよ。お客さんからも認知され始めまして、僕が「じゃあもうお前を“メモ少年”って名前にするよ。」って言って。
(メモ少年は)中学校になっても、高校になっても、ずっと来るんです。大体お笑い好きって、違うコンビの方に行ったりとか、お笑いもあんま見なくなったりとか、回転があるんですよね。でも、ずっとそいつだけはいて。
大阪に住んでてベースは大阪なんで、今度は僕が大阪に営業で行ったら、学生同士で模造紙で横断幕みたいの作って、『ようこそ!大阪へ!』みたいな(掲げていた)。「あいつ、いるじゃねーか!」みたいになって。
そっから、今度は東京の大学に入ったんですよ。大学で実行委員になって、「(学園祭で)自分の好きな人を呼べる」っていう権利がある役職にまでなって、それで、僕ら(ロバート)を1組だけ呼んだんです。吉本のシステム的に、大体3組〜4組で行くんですよ。大体1組10分〜15分でやって、最後エンディング、みたいな。だけど「いや、もうロバートさんだけでいいんで。」って言って、僕らだけの1時間のライブがあったんです。

木村:(笑)。

秋山:それを劇場の時に話してきたんで、吉本の人に「あいつ、結構ハードなヤツだから。ちょっと1回話を聞いてあげて。」って言って、繋がって、(学園祭に)行くことになったんです。その学祭が終わった後に、「いやもう、満足できました!」みたいな感じになったんですけど。
そいつはリハーサルも全部分かってるんで、全部自分でして、「何が来てもいいように僕がリハーサルしましたんで、曲でもいいですし、ネタでもいいですし、全部やりますんで。」って言ったんです。で、そこで盛り上がったんですよ。
終わったと思ったら、今度は「一緒に働きたい。」ってことになって。劇場の出口から出る時に出待ちみたいにいて喋りかけてきて、「あの、吉本に入りたいと思って。ロバートさんのマネージャーとして仕事をしたいんですけど。」ってなって。「いやでも、吉本に入ったからといって、僕らと仕事できるとは限らないよ。」って、僕は分かってるんで正直に言いました。僕もお客さんと喋るわけにもいかないんで、もう、本当に数秒ですよ。「いや、まぁでも分かんないから、それだったら、テレビ局とかに入って俺たちの番組作ってくれよ。」って言ったんですよ。
僕もそこまでは…「してくれ」とは言ってますけど、とにかく案として(話した)。

木村:分かる分かる。

秋山:そいつ、今度は、僕らがレギュラー番組やってた名古屋のメ〜テレに就職したんですよ。そのまんまガチで入って、それで企画書を書いて、YouTubeとかの番組やり始めて、僕と何回か仕事して、最終的に特番みたいなのを任せられて、番組を作ったんですよ。

木村:それがこれ(「秋山歌謡祭」)?

秋山:それがこれです。

木村:じゃあこれ、元メモ少年が?

秋山:メモ少年が総合演出でやってるやつです。

木村:ディレクターで? すごくないですか?

秋山:もう、マジで子供だったヤツが、1回も浮気せずに(笑)。
(「秋山歌謡祭」は)2023年からで(今年)3回目なんですけど、年1回、メ〜テレの上の方が、そいつに好きにやらせてやるチャンスを与えてくれて。でもそいつはもう「秋山さんの変な歌が聴きたいんです!」って言って、全部番組をフォーマットにしてやったんです。
ローカル番組だったんですけど、またやり方が今風で、それをすぐにYouTube載っけたんですよ。配信とかにも載っけずにYouTubeに上げて、それがもう何百万再生ってなって、それで2回目が決まったんです。今度の2回目、3回目はほぼほぼ全国になっちゃって。なかなかの快挙ですよ、本当に。

木村:もう、メモ少年が真っ直ぐなんだね。

秋山:メモ少年が真っ直ぐすぎてすごいんですよね。もう本当に、こいつがやりたいことに乗っかってあげてるだけです。

木村:彼の欲ではなくて、彼自身が見たいものを…「僕はこれが見たいんだ!」っていうのを作ったら、それが全国に広まって。

秋山:だから感動しました。皆さんも喜んで。それが、今度Zeppで初めてのライブでやるってなって、メモ少年も「やりたい!」ってだいぶ張り切ってますね。

木村:もう少年じゃないでしょ?

秋山:ギリ20代…? もう少年じゃないですけど。

木村:すごいね。そういう熱意と言うか。

秋山:すごいんですよね。「このパターンはあんまりないな。」と思って。ここまで、番組までやるのは珍しいですもんね。

木村:でも、そういう少年達の人生にタッチしてるのがあからさまに分かったりすると、やりがい感じるでしょ?

秋山:本当にそうですね。めちゃくちゃ感じますね。

木村:そんな、人生にタッチしまくってる秋山竜次に、うちの番組に来てるメールに付き合ってもらっていいですか?

秋山:いいですよ。ありがとうございます!

木村:これはいいアドバイスが出ると思います。

メッセージはコチラ!

【愛知県 ゆずか 12歳 女性】
拓哉さん、こんにちは! 
4月から新中学1年生の柚花と申します。
あたしは将来の夢は、イラストレーターさん、『ちゃお』の漫画先生、バードトレーナーさん、鳥博士、水族館飼育員さん、書道の先生、お母さん、保育士さん、歌のお姉さん、パン屋さん、ハガキ職人さん、なりたいものがたっくさんありすぎて、1つに決められません!
どうしたらいいですか?


秋山:結構数がありますね。いやいや、こんだけあるって、逆にいいっすね。

木村:「イラストレーター」にもなりたい。

秋山:漫画系も好きだし、動物系も好きなんですかね。

木村:まず1つ、夢に「お母さん」が入ってるっていうのが、何か温かい子なんだろうな、って思うんですけど。

秋山:そうですね。かと思ったら、歌の方も行きたいって。

木村:「歌のお姉さん」。だから出役もちょっと。なのに、「歌のお姉さん」の後に「パン屋さん」っていうのを挟んでますけど、「ハガキ職人」が入ってますからね。だから、出役も裏も、ですよ。出役と裏の間にパン屋さんが挟まってる。

秋山:(笑)。すごいっすね、パンもやるんだもんなぁ。だって、漫画も締め切り来ますからね。忙しいでしょ? でも「出役やんなくちゃいけないから。」って。

木村:そう。なのに、鳥にも何かをし…。

秋山:「クワークワー! コココココ…!」 漫画を片手で描いて、で、歌も歌うでしょ?

木村:で、書道の先生もやるから。マジックじゃなくて筆だよね。

秋山:そうですね。やっぱ毛だから。鳥…!

木村:羽(ハネ)!

秋山:跳ね、止め、返しとか。くちばし…!

木村:(笑)。

秋山:いや、「全部一気にやる。」って言ってるんじゃないんですよ(笑)。全部1人でこれやったらもう、すごいよね。1人エンターテイナー。

木村:すごい。だから本当に秋山竜次の「クリエイターズ・ファイル」と一緒ですよ。

秋山:まさにそうですよ。本当に細々としたやりたいやつはもう全部やって欲しいんで、1個に絞らないで欲しいですけどね。もう今から「1人クリエイターズ・ファイル」をシミュレーションしといて、どんどん絞っていくのもいいんじゃないですか?
何個か組み合わせられたりできますよね。「バードトレーナー」と「鳥博士」は一緒にできますもんね。
「書道の先生」やりながらの「パン屋さん」も。書道の先生がお品書きで店頭にガーッと『カレーパン』とか『卵サンド』とか書いてると、「あそこ、すごいお品書きの字が上手いよね。」って。

木村:「他のお店よりでかくない?」っていう。

秋山:今月の推しのパンを、なんかあの清水寺で書かれる「今年の漢字」みたいに、『今月のパン』を朝に書き出したら面白いですよね。

木村:何で「書道の先生」と「パン屋さん」を一緒にしたのかが(笑)。

秋山:でも、できなくはないですよね?

木村:できなくはないけどさ。でも、「保育士さん」と「歌のお姉さん」って(一緒に)できそうだよね。

秋山:本当ですね。ここはいけますね。
いや、いいっすよ。羨ましいと思います。こんだけ(なりたいものが)パッと出てくるのは。

木村:ね。豊かでいいよね。応援したくなるな。

秋山:楽しみですね。

木村:楽しみです。是非、その時はまた教えてください。
今月はマンスリーゲストにロバートの秋山竜次をお迎えしてお送りしてきました。「秋山歌謡祭」はZepp Nagoyaで開催が決定されてて、日程は9月22日、23日、2DAYSっていう。

秋山:本当に、こんなのないですから。もうね、こんなのをやるとは思ってないし、「何を2DAYSもやらせてんだよ。」って話ですから。お笑いなんで、ガンガン叫ぶ歌い方なんで声も喉も持たないし…。

木村:メモ少年が見たいんだもん。

秋山:メモ少年が、マジで2日(会場を)押さえやがったんですよ。何ならこの2日目なんか2回公演みたいのをしてるから、「そんなんは無理だから。」っつって、最後はトークライブにしてもらいましたよ。

木村:あ、1日で2回まわそうとしたんだ?

秋山:23日はそうです。「馬鹿野郎、お前。歌えるわけないだろう!」と。「そうですかね?」みたいになっちゃって。

木村:すごいね。もうプロモーターみたいなっちゃってるね(笑)。

秋山:本当に(笑)。ただただ、「たくさんやりたい熱意」がすごくて。(「秋山歌謡祭」は)この中で出てきた色んな変な歌を歌う、お祭りですね。

木村:でもきっと、先週のラジオの中で僕も言わせてもらいましたけど、“秋山竜次が生み出した「みんなの歌」”っていうのは、多分メモ少年は賛成してくれると思います。

秋山:本当ですか?

木村:「あー、いや、木村さん。それまだ浅いです。」って俺が言われるかもしれないけど。「秋山竜次ってそんな尺度じゃないです。」ってメモ少年には言われるかもしれない。

秋山:(笑)。いやいや、そんなこと大丈夫ですから。メモ少年は、まず、今木村さんから(自分の)名前が出てることに飛び上がってると思います。まずその次元です。

木村:いや、でも素晴らしいと思いますよ。

秋山:ありがとうございます。

木村:是非是非、また何かあったら、僕のことを、そして世の中の皆さんのことを、メモ少年のことを、笑顔にしてほしいなと思います。

秋山:本当に嬉しいです。

木村:この番組は、毎回ゲストの方に「人生の1曲」っていうのを伺ってるんですけど。これ、「やまいも」とか駄目だよ。秋山竜次にとっての「人生の1曲」は、何なりますか?

秋山:全てこれに詰まってると思います。まず、小学校5年生ぐらいにCDを初めて買ったんです。本当に「嘘つき。笑かそうとしてるんだろう。」じゃなくて、マジで小学校5年生で初めて買ったシングルが…「Lambada(ランバダ)」です。

木村:え、そのアーティスト名は?

秋山:Kaomaっていう。

木村:あ、向こうの?

秋山:はい。石井明美さんのカバーの方じゃなくて、マジの方の、向こうの。あれを小5で買ったんですよ。

木村:何でそれ選んだの?

秋山:CMで流れてて、お姉さんたちがビーチで踊ってて、「何だ、この楽しい歌は!」って思って。CMソングを口ずさむのが好きだったんで、そのCMになる度に歌ってて「え、これマジでちゃんと全部欲しいんだけど。」と思ってたんです。その時にクリスマスだったんで初めてラジカセを買ってもらったんですよ。「1枚CD買っていいよ。」って言われて、「Lambada」を選んだんです。

木村:(笑)。

秋山:そこが原点です。流行りませんでした?

木村:流行った! やっぱ、太陽の紫外線も感じるし。露出もちょっと高めだし。

秋山:そうなんです。露出も日焼けも含め。こういうポルトガル語みたいなやつが好きなんですよ。「マカレナ」も。全部適当に歌いたくなっちゃうんです。何かあのノリ好きですね。

木村:そうね。好きなのが何となく分かった。いや〜、中身濃かったな〜。

秋山:僕、大丈夫ですか?

木村:Flowのリスナーの皆さん、日曜のお昼に、これは衝撃的な時間が流れてると思う。

秋山:(笑)。「Lambada」でお別れ(笑)。

木村:「人生の1曲」が「Lambada」ですから(笑)。

[OA曲]
M.Lambada/Kaoma

2025年05月18日Flow 第三百五十五回目「拓哉キャプテン × ロバート 秋山竜次」Part2

今月のマンスリーゲストは、お笑いトリオ、ロバートの秋山竜次さん!
今週は、さらにディープに語り合います!


木村:何で、芸人さんと言うか、人に笑ってもらうっていう立場に行こうと思ったんですか?

秋山:職業にしようとは思ってなかったんですけど、クラス会とか、例えば中学生とか高校生の時にあった、在校生で「3年生を送る会」とか、僕はどうしてもそういう時にやりたくなっちゃうんですよね。何かをやるタイプだったんですよ。キャンプのキャンプファイヤーで出し物をやんなくちゃいけないって時に、やったりするタイプだったんですよね。

木村:ちなみに、キャンプファイヤーの時は何やったの?

秋山:これはもう基本全然酷いですけど、英語の先生がいて、その英語の先生のモノマネをしてましたね。それをキャンプファイヤーでやりたくて、その1個のためにコスチューム作ってやりました。

木村:嘘でしょ?

秋山:やりました。めっちゃウケましたね(笑)。

木村:その内容を…見てくれる人と合わせる人の一番良い中間地点を、多分毎回見つけるんだろうね。

秋山:そうですかね。確かに王道過ぎるのとかはあんまりで。
小学校の時もそうでした。文集で「面白い人ランキング」みたいなのがあったんですよ。それの1位が「ともたにくん」っていうめっちゃ面白い子で、もう分かりやすい、要はテレビで流行ったジョークを入れたりする子が人気あったんですよ。
で、僕は2位だったんです。その時に自分で気づいて、「2位だけど、まあ、これはこれで僕のやり方だから。」みたいな(笑)。

木村:(笑)。

秋山:「既存のものをやらない」っていうだけで。

木村:「俺はクリエイトしてる。」っていう。

秋山:「クリエイトしてる」(笑)。っていうのを、その文集を作った小6の時に、自分で納得しました。「うん、うん。2位でもいいんだ、俺は。」って思いました。

木村:すげーな。小6の時からその自己分析してるって、あんまないと思う。

秋山:自然と悔しくなかったんですよね。

木村:確実にクリエイターですよね。小6の時点で。すげえ。
で、馬場ちゃんとは…?

秋山:同級生で、もうとにかく仲が良くて。小学校も中学校も高校も全部同じです。

木村:じゃあ、選んだ高校も一緒だったんだ?

秋山:一緒です。でも、仲良かったんですけど、馬場はどっちかって言うとお笑いをする方じゃなくて、僕がふざけてるのをいっつも横でケタケタ見てるヤツだったんですよね。

木村:でもロバートの時もそうですよね(笑)。

秋山:そうなんです。だからもうそのまんまなんですよ。
僕が上京して吉本の養成所に入る時に皆に何となく聞いたら、相方を探しに来る人もいるし、連れてくる人もいるっていうことなんで、俺1人だし、東京だし、友達もいないし、「誰か地元で仲いいヤツいないかな?」となったら、馬場が唯一、大学にも何も行ってなかったんで、「行く!」って言って。単純に僕と一緒に行ってワーワーやりたいだけなんで、付いてきちゃって(笑)、そっから養成所に入ったんですよ。
養成所の時に、全員1人1人がちょっと面白い自己紹介しなくちゃいけなかったりするのがあったんですよ。1分間スピーチみたいな。だから馬場がギャグやるヤツじゃないので、あいつがつまらないと思われたらこっちもマイナスだと思ったんで、それも自分が書いて、前日馬場に「こういうふうに言えよ。」とか言って(渡して)、全部やってました(笑)。

木村:それはウケてた?

秋山:ウケてました。

木村:じゃあ、逆にすごいね。馬場ちゃん。

秋山:皆言います。「いや、馬場が芸人やってるのも未だに分かんないんだけど。」って友達に言われますもん(笑)。「だって、あんまりジョークやんなかったじゃん。お前に付いてっただけじゃん。」みたいな。

木村:むしろ見てた。

秋山:見てた側ですから。でも、やっぱり僕のことを見てくれてくれてた分、その辺のアンテナが良くて、「これどうだと思う?」とか言ったら「あ、それいいね。」とか、その辺のジャッジが誰よりも優れてるんですよね。やっぱ子供の時の感覚でずっと見てるんで。

木村:やっぱ特別な感度が備わるんじゃないですか。
で、山本くんとは、いつなの? どのタイミングだったんですか?

秋山:養成所の中で会いました。年も同じで。あいつがね、もう色んな人と組みまくってたんです。1年の間は、「誰が一番相方として適してるか」を探す期間でもあるんですよね。卒業したらもういきなり劇場のオーディションがあって、そこから出されるんで。
(山本は)元々コンビで入ってきたのに多分そのコンビはすぐに別れて、そこからもうほとんどのヤツが山本と組んでるんですよ。とにかく「軽い男」みたいな、手を出しまくってるんですよ。

木村:ヤバイじゃん。

秋山:「またあいつ、違うヤツと組んでるよ。」って。「たった1回だけ、1回だけね。」とか言いながら(笑)。毎週ネタ見せがあるんですけど、その時に「また違うヤツと来てるよ。」、「あいつ軽すぎねーか?」みたいな。

木村:なのに、なんでロバートに流れ着いたの?

木村:元々僕と、馬場と、インパルスっていうコンビの板倉と一緒に、3人で組んでたんですよね。その板倉がツッコミやってくれてたんですけど、卒業する間際に「やっぱりちょっと俺もボケたいな。」っていうことで、堤下と一緒にインパルスを組んだんです。
けど、そうすると、1年間秋山をツッコんでくれてた人がいきなりいなくなったんで、「どうしよう、これ。」ってなった時に、もう1年の終わりなのでほとんど決まってた中で、数人まだ固まってないヤツがいて(笑)。その中にあいつ(山本)がいて(笑)。
あいつ、すぐ来たんですよ。「え、俺やろうか?」って来たから、「やべー、来たよ。またこいつ軽いな。こういうふうにすぐ来るんだ。」と思って。でも、1年間の間にそいつが面白く感じちゃって、年も同じだし、感覚も、喋りも、趣味も合うし、「1回ちょっとやってみる?」って言って一夜だけやったんです。

木村:一夜だけ。ワンナイト。

秋山:1ネタ。ワンナイトで。それがすげーウケちゃって。「じゃあもうちょっと行くか。」って続けてる感じで、どんどん固まっていったんです。

木村:きっと山本くんの中でも、味わったことのない手応えだったんじゃない?

秋山:そうですかね? 3人組も初めてだったでしょうし。

木村:だから「こんなワンナイト、俺は今まで経験なかったよ。」っていう。

秋山:「もう1回いいかな? もう1回ネタ見せしようよ。」って。僕もやっぱ山本の味…あいつにしか気持ち良くさせてもらえない部分があるんですよ。山本のツッコミが欲しい時がありますもん。「なんでやねん!」とか「なにやってんだよ!」とかじゃなくて、基本的に「何だ〜?」とか、「おかしい〜。」とか、何かそれだけで行くんですよ(笑)。(そのツッコミが)何だか欲しいなっていう時ありますよ。やっぱり体が覚えちゃってるから(笑)。

木村:そうだね(笑)。ネタは誰が作ってるんですか?

秋山:ネタは僕ですね。

木村:全部?

秋山:全部です。でも僕らのネタは「ネタ」っていうネタじゃないんですけどね。ちゃんと台本も作るタイプじゃないので、何となくやりたいようなことを書いて、山本の前に持っていって、本当に巻き込まれたみたいないい表情をしたら、「あ、これアリだな。」みたいな。そういうサークルみたいなのばっかなんですよね。

木村:でも、その巻き込んでく立ち位置には、確実に竜次が竜巻の中心になっているんでしょ?

秋山:はい。

木村:で、2人が「勘弁してくれよ!」って。

秋山:そうですね。「こう動いてくれ」っていう、構造とかストーリーが上手いこと重なったコントじゃなくて、基本的にコーナーみたいなコントばっかなんですよね。
例えば、「邪念0(ゼロ)研究所」とかいう(ネタがあって)、もう本(台本)とかないんですよね(笑)。

木村:マジか! その場で出てくるワードだったりとか。

秋山:そうですね。1回それでやってみて。僕らのネタでは半分ぐらいですかね。

木村:え、それすげーじゃん。毎回「竜次」っていう世界観の中での、映画監督だったり舞台の演出家の方がよく開かれる、ワークショップと一緒だよね。

秋山:そうですね。適当にですけど、ワークショップでいけちゃってるんですかね。

木村:だって、設定は「邪念0研究所」っていうタイトルで、もうワードが出てるから。

秋山:(そのワードで)1時間ぐらい全然授業できます。

木村:でしょ? もう完全にワークショップですよ。

秋山:だから僕、知らない会社でも、最初に会社の名前と「どういう会社ですか?」だけ1ヶ所聞くと、あとはもうそれっぽいことで1時間ぐらい講演できますもん(笑)。その場で出てくる言葉だけで話すんです。

木村:皆さん、これはワークショップですよ。今、僕が辿り着いた答えは、僕らは「秋山竜次」っていうワークショップを提供してもらって、それを楽しんでるんだね。

秋山:そうですかね。

木村:このパーソナルは、やっぱり会ってみて正解だったな。

秋山:いやいや、本当にマジで嬉しいです。

木村:いやもう話がさ…。普通は、トークのマスを1マス1マス(進めて)、飛ばしても3マスぐらいなんだけど、秋山竜次は場合によっては20ぐらい飛ばすから。だって「はねるのトびら」のお話とか、「キングオブコント」だっけ? 優勝したエピソードとか、普通絶対に挟むはずなんだもん。

秋山:そうか(笑)。確かにそうですね、すいません(笑)。いやもう、「今伝えたい!」っていうのが勝っちゃって。普通は振り返りますもんね。

木村:普通は振り返った際に、「やっぱそこは通るよね。」っていう。「必ずこの駅には停まるよね。」っていう駅でも停まらないもん。
実際今2人のパパでもある秋山竜次なんですけど。オリジナルの童謡を作って、娘さんに聴かせてるっていうのは…。

秋山:そうです、聴かせてたんですけど…。ただの「どんぐりころころ」とか、「普通の歌はもういいや。何か違うやつで育てたいな。」と思って。

木村:「みんなのうた」に既存してあるものではないやつを。

秋山:既存してないやつをひたすら押し付け続けて。例えばですけど、「やまいも」とか、ずっと寝かしつけの時にやってたんですよ。

木村:(笑)。それじゃあ寝ないよね? それを聴かされたら、むしろバッキバキになってくるよね。

秋山:寝ないんです。それをひたすら歌い続けてきて。実はあるように育ててるんですけど、高校生ぐらいまでそれで行って、(娘さんに)壮大なドッキリを仕掛けようと思って。いつか、友達とかの中で「こういう歌あったよね?」って話したら「え、そんな曲ないよ。」って言われて、「えっ?」てなって、「うちだけ!?」っていうのをやりたくて。

木村:あ、やりたいんだ。

秋山:やりたくて、丁寧にやってたんです。今は小6なんですけど、もう小学校低学年の段階で「(そんな歌は)ないでしょ?」って言われました。あんまりボケ過ぎてないから、行けると思ったんですけどね。

木村:いや、作って欲しいですよ。僕らが小学校の時に配布された、「今日は〇ページの『グリーングリーン』を歌いましょう。」って言って歌ってた、「みんなのうた」っていうのがありましたけど、秋山竜次には、今配布されてない、既存のものではない「みんなのうた」(を作って欲しい)。

秋山:それは子供に向けていいってことですか?

木村:いや、それは大人に向けて。

秋山:大人に向けての。

木村:「秋山竜次クリエイトのみんなのうた」を楽しみにしたいな。

秋山:最近僕、「関係者」って歌を作ったりとかしました。若手の頃、関係者のパスがかっこ良くて。ジーパンに貼ったりとか、パソコンとかで「関係者の何かを使って」とか(憧れていた)。今自分も関係者の方になったかも知れないですけど、関係者のあのパスって意外と憧れる人いるんじゃないかなと思って、そういう歌にして。最終的には「心配しなくても、みんな地球の関係者なんだよ」っていう歌を作りました(笑)。それを「みんなのうた」の大人バージョンで。

木村:そうだね。行けるよね。

[OA曲]
M.関係者〜ぼくにもなれるかな?〜/秋山竜次

2025年05月11日Flow 第三百五十四回目「拓哉キャプテン × ロバート 秋山竜次」Part1

今月のマンスリーゲストは、お笑いトリオ、ロバートから秋山竜次さん!
どんなトークセッションになるのか!? お楽しみに!


木村:すげー、目の前にいる…。

秋山:いや、もう全く逆です、木村さん。それ僕が今言いたいっす。「目の前にいるよ、木村拓哉が。」っていうのを言いたくて仕方ないけど。ちょっと緊張します。何か次元が違いますわ。
僕のこと知ってくれてるんですか?

木村:だって、最近終わっちゃいましたけど、「ロケ(秋山ロケの地図)」。俺、あれTVerでお気に入り登録しましたからね。

秋山:いやマジか(笑)!

木村:あとびっくりしたのが、映画に主演されている役者さんがゲストにいらっしゃって、ひたすら色々コーナーを…。

秋山:「秋山と映画」っていう。テレビ朝日です。
僕本当に変な番組ばっかで。月1の映画番組とか、あと3分で好きな歌を歌うとか。あと番組終わった後に1社提供の2分番組とかあるじゃないですか。あれめちゃくちゃやってるんですよ。

木村:いやだから、そこをできる人が誰もいないからですよ。楔(くさび)みたいな存在なんだと思う。「秋山じゃないと、ここ止めらんねーよ。」っていう。

秋山:いや、それでしたら嬉しいですけど。

木村:確実な楔ですよ。秋山くんと組んでるスタッフ…、要は出演者が、「手を抜いてると、多分そこを完全に秋山くんの方から指摘されるな。」って感じてるのはあると思う。だから、(秋山くんが)絡んでる番組は全部、スタッフの手抜きがない。それはすごい感じる。

秋山:マジっすか(笑)。僕も1カロリーやりたいんですよね。そういう芸風ですから、やれる箇所がないと。

木村:そうじゃなかったら、「クリエイターズ・ファイル」とか絶対に作らないよね。

秋山:「クリエイターズ・ファイル」も知っていてくれてるんですか。もう100人以上やっていて、ちょうどこの間で10年だったんですけど、本当に趣味みたいな感じで楽しくて仕方なくて。

木村:やっぱ、あれ趣味ですか?

秋山:あれは本当にもう、月1回のお楽しみでずっとやってて。元々はフリーペーパーなんですよ。本を買った時に、たまに冊子で付いてくるやつがあるんですけど、そのフリーペーパーの3ページ4ページ、「自由にしませんか?」って言われてやってたんですよ。キャラクターに扮して、「ロバート秋山」というのを出さずに。
出さずに、普通に真面目にインタビューに答えてたら誰も気づかなくて。2年間ぐらいした時に、やっと誰かが「何だ、このウェディングプランナー。秋山みたいじゃないか。」みたいな感じで、やっとSNSで広がったみたいで。それまではずっとYouTubeで回してたんですけど、そっからやっと広がったんです。
あれ、楽しいんですよね。

木村:あれだけ引き出しの数があると、絶対に好きな引き出しが見つかるもんね。

秋山:そうっすね(笑)。もう事務所みたいです。子供系が来たら、「あ、上杉みちくんをお出しします。」とか、全職あります。
「劇団えんきんほう」って言って、遠近が生きる状況じゃないと仕事を受けない。もう40何歳なんですけど。

木村:同じ小学校の教室の中でのロケは、大変そうだなと思ったけど。

秋山:Netflixのやつですね(笑)。観てくれてるんや(笑)。それまでですか(笑)。自分が教室の中で引きでいて、遠近法でクラスメイトと同じサイズ感に。

木村:あれは、ロケ大変ですよね。あと、透明過ぎる新人?

秋山:はい。藤原采ちゃんですね。透明感ありすぎて、逆に見えなくなっちゃう。サーモグラフィーでしか見えない(笑)。

木村:そうそう(笑)。あれはちょっとドキッとしましたね。

秋山:マジっすか(笑)。

木村:あと個人的に「あーこれ好きだな。」って思ったのは、職業…。

秋山:「TORIMAKI」ですか?

木村:そうそう、TORIMAKI! 取り巻きを仕事にしたのすごいと思う。

秋山:本当ですか。TORIMAKIは世界初のプロの取り巻きで。歌姫さんとか、とにかく取り巻きが多い人の取り巻きを育成するために、専門学校を作って、フォーメーションとか「とにかく歌姫を囲め。」とか。1列とか。で、話題もちゃんと持ってなきゃ駄目だから、「沈黙の時に、歌姫様に振れ。」とか。
TORIMAKI知ってくださってるんですか(笑)。

木村:今配信されてるやつは、全部知ってます。

秋山:マジっすか。

木村:うん。ホテルの従業員さんも、ちょっとベテランすぎて…。

秋山:ホテルって、あの「カンペリーザホテル」の。

木村:はい。そん時、自分も若干ホテルマン系の作品に携わったりしたので、「あ、なるほど。こういう捉え方が、こっちの角度もあるんだな。」って。

秋山:いやいや、僕で学んじゃ駄目です。あんなやつ(笑)。

木村:学ぶよ。だって学びいっぱいあるもん。

秋山:あれめちゃくちゃですよ。「温泉じゃない。」とか言っておならしてるんですから(笑)。お客さんが「温泉の部屋が良かった。」って言ったから、わーって行って、「あれ? お客様、ここ温泉ですよ。」とか言ってぷーっておならして、「あ、硫黄の匂いが。」みたいな感じで、その場で片付けていくんですから。

木村:そう、対処。あれはもう、大体学びになりますよ。

秋山:いや学びには…。本当に適当に言ってるだけなのに、僕も途中でおかしくなっちゃって。映像を撮ってる時とかも、嘘のことだけで固めて言ってるじゃないですか。

木村:でも、あの現場にはきっと、技術さんも含め、色んなスタッフ、色んな出演者の方達がいるけど、「楽しんでやってそうだな。」っていうのがすごい伝わってくる。

秋山:楽しいです。クスクス笑ってます。「なんだ、これは?」っていう(笑)。

木村:本当はね、この番組は「ゲストがどういう人生をFlowしてきたのか」聞く番組なんですけど、そこをスキップしちゃったなぁ。一応原点に戻るね。
今日のゲスト、ロバートの秋山くんなんですけども、フルネームは秋山竜次。1978年、北九州出身。

秋山:福岡県の博多とかじゃない、北九州ってところがあって、そこです。博多弁でもないし、その昔炭鉱があったりとか、工業の感じでしたね。

木村:だから、割とパワフルですね。

秋山:パワフルです。親父もそうですし、周りも皆パワフルでしたね。

木村:同じロバートの山本くんが、今現在プロボクサーでもあるんですけど。

秋山:山本博ですね。そうなんです。

木村:あと馬場(裕之)ちゃん。

秋山:料理ですね。変なんですよ、このトリオ。

木村:このトリオ、どういうトリオなの?

秋山:いや、本当に僕が一番聞きたいんです、この2人に。僕が一番変なやつのつもりなのに、結局、僕が一番ベーシックみたいになっちゃって。
だって何なら、相方も今もうボクシングのライセンスどころか、試合はやったんですけど、それも試合で勝ったんですよね。(芸人を)やりながら。
この間たまたまテレビを見てたら、井上尚弥さんの試合の時に先輩方とか色んな人からすごいLINEが来て、「なんで博がいるんだよ?」って。で、ネット見たりして探したら、井上尚弥さんの横の方であいつがベルトを持ってるんですよ。協会のジャンパー着て、本当に姿消して。「お前、何やってんの?」って聞いたら、「いやいや、前からやってたし。今急に言われても、ずっと俺はこれをやっていたよ。」ってLINEが入ってきたんですよ(笑)。

木村:(笑)。

秋山:協会に入って、インスペクターという仕事なんですかね? ちゃんと選手のことをケアして、ついて行ってトイレを見て、とか。要は、選手がドーピングとかやっちゃいけないこともあって、それもあり、とにかく全部世話をする協会の人らしいんですけど。あいつが、それをジャンパー着て普通にやっていたんです。皆、「何であいつがいるんだ?」みたいになってて。

木村:だから、竜次が気づかなかった職種だよね。

秋山:僕、本当にそこに気づかなかったです。何なら、わざわざコントやるために衣装を発注して、「リアルに(見えるには)どうしよう?」ってやって近づいてるのに、「自然にリアルなやつが周りにいた。」っていう。それは勝てない。

木村:「自然にリアル」っていうのはもう最強だからね。

秋山:最強です(笑)。

木村:で、馬場ちゃんは料理。

秋山:今、宮古島でお店やったりとか。飲食店をやってますね。

木村:じゃあ3人の活動って全然してない?

秋山:正直、ここ2年ぐらい(3人で)動けてないですね。本当に個人活動が多いです。

木村:今は動く予定もないですか?

秋山:いや、僕はやりたいですよ。僕はコントやったりとか、もうそれが一番やりたかったんで。ですけど、馬場も地方に行ってたりとかするんで、ちょっと今は「そうする時間にしようか?」って、「好きにやったら?」っていう感じの時間ですね。

木村:自由時間。

秋山:自由時間ですね。皆年取って来ると、「俺やりたいんだけど。」みたいのが出てくるんでしょうね。

木村:でも逆に、やりたいことを…。だって竜次がちっちゃい頃は、水泳頑張ってたんでしょ?

秋山:僕は水泳…スイミングスクールですね。いやでも、そんなに僕は…。

木村:ちっちゃい頃、なりたいものとかはなかったの?

秋山:ちっちゃい頃なりたかったのは、本当に泳ぐのが好きだったんで、「南国の海の近くで働きたいな。」と思ってただけです(笑)。

木村:ちっちゃい頃に? ちっちゃい頃、既に「南国」って思ってたの。

秋山:親父が一時期、サイパンで仕事してた時があって。

木村:え、お父さんは何やってんの?

秋山:今は飲食なんですけど、ずっと転々と色んな仕事してて。外国に行ったり、サイパンでリムジンとかそういうのを借りて、ロケーションみたいな…。

木村:ああ、ロケーションサービス?

秋山:昔、一時期、サイパンが結構よく使われてたらしくて。

木村:サイパン、グアムは多かったですね。

秋山:はい。その時に会社を作って、そっちでCMとかのコーディネートをしてたりとか。あと、最初は俳優さんもちょっとやってました。

木村:へー! お父さんが?

秋山:はい。一番最初は、とにかく北九州から出てきて、高倉健さんとかに憧れてて、名前はないですけど大部屋俳優みたいなとこの斬られ役と言うか。

木村:じゃあ、太秦とかいたのかな?

秋山:太秦も行ってたみたいです。東映って言ってました。

木村:へー!

秋山:僕も中学ぐらいの時に(お父さんが)映画に出てたんで観たんですけど、全部包丁で突き刺されてたんです(笑)。1個すごかったのは、山城新伍さんにふすま越しに槍で突き刺されてる親父がいて。もう口がカクカクってなって、トラウマになっちゃいました(笑)。映画であろうが、親父が山城新伍さんに槍で突き刺されてるのが頭に残っちゃって。作品を観たら、全部死んでるんですよ。
名前も、僕に嘘ついてたんですよ。「ジョーっていう名前だよ。」みたいなこと言って。ほんで、蓋開けたら、実際は芸名もなかったんですね。

木村:でも、斬られる方、槍で刺される方がいなければ、その作品はできてないですからね。

秋山:もちろんそうです。

木村:だから出演者としては嘘はついてないですよね。刺されちゃうっていうのは竜次には言ってなかったかもしれないけど(笑)、出てるっていうのは本当だから。

秋山:本当に衝撃でした。でも「親父は映画を目指してたんだ。」っていうのは思って。
だから、数年後、僕が梅宮辰夫さんの芸をやってそこで繋がった時に、親父はその時代の俳優さんを崇拝してるんで、「なんて芸ををやるんだ、お前は!」って思ってたみたいですけどね(笑)。

木村:やっぱりお父さんのDNAが半分入ってるんだよね。間違いなく。 その「転々とされる」っていうのも、多分「クリエイターズ・ファイル」のあの100種類に等しいと思うし。
「留まらない」と言うか。その留まらないっていうお父さんのスタンスと、今の竜次の、色んなところに目が行く、アンテナの周波数を合わせる、っていう感じが、多分完全にマッチしてるんじゃないですか?

秋山:なるほど。ちょっと血を引いてるんですかね?

木村:いや、引いてるでしょ! 引いてなかったら、絶対そっちじゃないと思うもん(笑)。

秋山:(笑)。

[OA曲]
なし

2025年05月04日Flow 第三百五十三回目

今週は、皆さんから頂いたメッセージをご紹介します!
最後までお付き合いよろしくお願いします。

まずは4月のマンスリーゲスト、timelesz新メンバーの5人とのトークを聴いてくれた方からたくさんメッセージを頂いています。


【埼玉県 そらまめ 58歳 女性】
拓哉キャプテン、こんにちワ!timeleszの新メンバー5人とのトーク聴きました。
Flowの前の菊池風磨さんの新番組から聞いていたのですが、そちらにも5人が出ていて、Flowのゲストに挑む前のドッキドキを話されていました。
キャプテンへの質問を一生懸命考えている5人と「その質問いいんじゃない?」って、これまた一生懸命にアドバイスする風磨さんがすごく健気に感じました。
最後に「木村さんはすっごく優しいから、ちゃんと挨拶して大きな声でハキハキ話しなさい」という風磨さんの言葉に送り出された5人がやって来てFlowが始まりました。
LIVEに足を運んでくれる事への感謝や屈託のない笑顔、子供みたいな泣き顔…
そんなキラキラした表情を自分に向けてくれる幸せを語ってくれたキャプテンに感動しました。
私たちもキャプテンがそこにいてくれる事、私たちがここにいられる事が嬉しくてたまらないです。
それがキャプテンに伝わっている事が嬉しいです!


もう1通ご紹介します。

【東京都 まるもち 38歳 女性】
木村くんスタッフの皆さんこんにちは。
timelesz新メンバー5人をマンスリーゲストに迎えていただきありがとうございました!
タイプロから急成長した篠塚くんの話ありがとうございました。
コンサートはファンの人生の時間を貰っているというステージに立つ意識の高さや、ファンと直接会える空間を大切にしている木村くんのお話を聞いて、やはり長年のレジェンドだなぁと実感しました。
と同時に、このタイミングで木村くんからお話を聞けて、新メンバーにとっても貴重な時間になったと思います。
日曜日は風磨くんの「アワーズ」を聴いて、そのまま「Flow」を聴くことが日課になりそうです!
これからもtimeleszをよろしくお願いします。
季節の変わり目ですので体調にはお気をつけください。ずっと大好きです。


木村:ありがとうございます。
実際あの5人が来てラジオでお話をさせてもらってる時、後半の方で、心配だったのか、横をパッと見たら風磨もいて。スタジオのスタッフがいつも座ってくれている、エンジニアの方が音のバランスを整えてくれたりとかしている卓があるんですけど、そこに風磨がいて、「あれ? 風磨も来てるんだ。」っていう。

でも、単純に楽しかったですね。「timelesz project=タイプロ」にお邪魔させて頂いた時には、まだ直接的な関係値ではなかったので、まだ皆さんにはほんの少し他人行儀な話し方をしてたんですけど、いざ新メンバーという形になった場合には、関係性としては先輩・後輩になっちゃったので。ここはもうざっくばらんに言いたいことをズバズバ僕も言わせてもらったな、っていう感じはありますけどね。
5人が来てくれてる時に本人達には伝わったとは思うんですけど、本当に「皆が、スタッフからしたら光を当てたくなるような存在になってほしい。」っていう感じにね、なってくれたらいいよね。

ライブもあるらしいし。「We're timelesz LIVE TOUR 2025 episode 1」というものが、6月28日の千葉 LaLa arena TOKYO-BAY公演を皮切りに、全国8都市、合計24公演、あるらしいですけど、そこでどういうものを皆さんに届けられるか。
あと、メンバー3人も、新しく加わった5人も、8人の皆が何を感じ合えるか、共有できるか、っていうのは、相当大きい第二章になるんじゃないかなと思いますけど。それは楽しみにしたいですね。

続いてのメッセージはコチラ!

【愛知県 ひろみん 51歳 女性】
拓哉キャプテンこんにちワン!!!
台北に訪問して現地のファンの方達の熱量が凄かったですね。
現地でのエピソードを聞かせて下さい!


木村:うちの「木村さ〜〜ん!」のスタッフもちゃっかり空港に来てた時には笑いましたけどね。「来たんか〜い!」みたいな感じで。
実際に台北のファンの皆さん、その熱量には驚かされてると言うか。Simplyっていう会社の「夜酵素」っていうサプリメントのPRで、会見? カンファレンスに出席させてもらった後の時間に、「あ、やっぱりこういう流れになるんだ。」って思ったんですけど、「木村さ〜〜ん!」のスタッフから普通に「木村さん、この後(予定は)ないっすよね?」って言われて。「いや、ないけど…。『ないっすよね。』って言いながら、もうそのカメラ回ってるよね?」っていう、その流れでそのまま始まったかな。

お仕事を一緒にやらせてもらっている、Simplyの楊さんっていう社長さんがいるんですけど、楊さんが「是非どこかに食べに行かれるんだったら、すごい高級ということではなく、ローカルが皆『美味しい』って食べに行ってる場所に行かれるのはどうですか?」っていう形で紹介してくれたのが、「天東86 牛肉麺」っていう(お店)。「これが美味しいんだよ。」って言って紹介してくれて、食べたんですけど、「やっぱり地元の人が美味しいって通ってるお店は美味しいよね。」って、その中でも言わせてもらいました。

その後に、「古着屋さんありますけど、行ってみます?」ってなって。お店の規模はこぢんまりとした感じではあったんですけど、やってらっしゃる現地の人に「何でこれ(古着屋を)始めたの?」って言ったら、「始めたきっかけは全てあなたです。」っていうふうに言われて。「え? どういう意味?」って思ったら、「これ覚えてます?」って言われて、「ああ、なんかドラマの劇中でこれと同じようなの着てたな。」っていうふうに言ったら、「そうそう! じゃあこれは?」、「あ、それロンバケのオープニングタイトルで着てたな。」、「あーそうそう! じゃあこれは?」って言って、「いや、これそういう意味か。」と思って。
「こういうビンテージの古着に嵌まったきっかけは、あなたです!」っていうふうに言ってくれた「トラヴィス・ヴィンテージ」っていう(お店)、「あなたがやってるんで僕もやってます。」って言って、波乗りやってるんだろうな〜っていう日に焼けた感じはしてましたね(笑)。髪型も。

それで、これはスタッフのチョイスだったんですけど…。僕は日頃からあんまり「お茶を嗜む」っていうのがそんなになくて。「せっかく本場に来たんだから、本場のお茶を味わってみたらどうですか?」って言われて、「じゃあ行ってみようか。」って言ってお邪魔したら、やっぱりいいもんでしたね。
やっぱり料理もそうですけど、目の前でお茶を淹れて頂く、あんなすごいコミュニケーションって(ない)。日本で言う「茶道」も1つの究極のホスピタリティだし、究極のコミュニケーションだなと思いますけど、ああいう人と人が向き合った間に存在する匂いだったり、味だったり、それを共有できるっていうのも、すごい経験だなっていう。「だからこの文化ってなくならないんだろうな。」っていうふうに、改めて思ったかな。

続いてのメッセージはコチラ!

【鹿児島県 ともき 24歳 男性】
拓哉キャプテン!こんにちは!
「SEE YOU THERE」のLive DVD発売、ずっっと待っていたのでとても嬉しいです!!
僕は名古屋と福岡に行かせていただいたのですが、トレイラー映像を見てあの時の風景が一気に蘇ってきました!早くフルで観たいです!!
これからもお身体に気をつけてずっと歌い続けてほしいです!!
また騒げる場所で会いましょう!!


【神奈川県 ちなみ 35歳 女性】
拓哉くんこんにちは!
ライブツアー「SEE YOU THERE」映像化待ちに待ってましたあああ!!嬉しい〜〜*\(^o^)/*
朝起きてすぐそのニュースを知り、すぐさまティザー映像見てバチバチに目覚めました…!いい目覚めすぎた!
Backstage Documentaryが1時間も入っているとのことで、どんなバックステージ映像が観られるのかすごく楽しみです!
拓哉くんはもう観ましたか?発売楽しみにしてます!


木村:そっかそっか、お知らせがあったんだよな。
去年のツアーを映像化せてもらえるということで、7月2日にリリースされるようです。そのBlu-ray&DVDになります。
今回は、横浜アリーナでやらせて頂いたものが軸となって、色々映像を撮ってもらったりして、それを色んなミックスでやってもらってるらしいんですけど。

そしてそのバックステージのドキュメンタリーが、1時間も…これ1時間もいるかな? 長くないですか?(笑)
でも確かに、スタッフが気づいたらいつもいるんですよ。「あ、まーた何かやってんな〜。」とか言いながら「え? 今どうどういう映像を撮ってるんですか? もしくは撮れてるんですか?」って冗談で言ったら、「いやもうめっちゃくちゃヤバい、もう超いいっすよ!」とかいうふうに言ってて。「じゃあ、今度それ纏めて見せてよ。」って言ったら「分かりました! じゃあ今度編集して、木村さんに見せる用のやつを作ってきますんで、ちょっと待っててください。」って言われて「おお、じゃあ待ってるわ。」って言ってたら、気づいたらツアー終わってて。「おーい! 見てないやん!」って思ったら、「はい。『Backstage Documentary』っていう形になってるみたいです。」って。

ライブの方は、「どんな切り取り方をされてるんだろう?」っていうので、じっくりまでは見てないですけど、流れは何となく「あー、そうそう、こういう瞬間あったよね。」って思いながら、バーッと流し見をさせてもらいましたね。
でもその「Backstage Documentary」っていうのは、何が入ってるか分かんないです。でも、ツアーメンバーだったりとか、パフォーマーの皆だったり、バンドのメンバーだったりにも、色んな話を聞いてくれてるらしいので、そこはちょっと僕も楽しみだな、と思ってます。
もし、モノができたら、まず僕はそのバックステージの方から観ようかなと思っております。

7月のリリースまで、皆さん楽しみに待っていて欲しいと思います!

[OA曲]
M.ここにいる/木村拓哉

2025年04月27日Flow 第三百五十二回目「拓哉キャプテン × timelesz」Part3

今月のマンスリーゲスト、timeleszの新メンバー5人とのトークも今週が最後!
5人にとっての「人生の1曲」も伺います!


木村:今だからストレートに正面切って聞いちゃいますけど、オーディションやってた時って皆はどう思ってました? 逆に、原とか寺西はもうお仕事してたから。

寺西:それこそ、僕は会社に入ったのが風磨と同期で、勝利と聡ちゃんに関しては後輩なので、そのメンバーに審査されるっていうのは、正直気持ち的に単純ではなかったと言うか。ただ、それでも腹くくって「timeleszのメンバーになりたい!」って思ってからは、もちろんまっすぐに取り組んできたんですけど。やっぱり最初の頃とかは、ちょっと変な気まずさみたいなものとかもあったりしました。

木村:このプロダクションにいたっていうこと、その事実自体が、違和感だよね。ギクシャクしがちな要素になるよね。

寺西:そうだと思いますね。他の候補生とまた環境が違うので、そこの審査基準みたいなのも…。

木村:だって、そこは1回取り払われるわけじゃん。「できますか?」、「はい、できましたよ。」っていう。「自分はできますか?」っていうことになるじゃん。篠塚みたいに、「いや、全然できません。」ってなってたんだけど、「できるようになってきましたよ。どうします?」みたいなことにもなるわけじゃん。

寺西:そうなんですよ。だから自分でもびっくりするぐらい、自分の新しい一面みたいなのがこのオーディションを通してすごく出会えたな、っていうのは実感としてありますね。

木村:韓国系のグループのオーディション番組っていうのは、今まで観たことあるでしょ?

猪俣:僕はなかったです。

木村:マジか。サッカーしてて。

猪俣:はい(笑)。でも、見られるポイントとかが分かんないからこそ、自分の素のまま、そのままを全部出せれたのかな、と思いました。

木村:にゃるほど…。篠塚も一緒?

篠塚:そうですね。僕もそういうオーディション番組を余り観たことはなかったんで…。

木村:別に、その途中経過に目を向けることはそんなになかったんだ。途中経過よりも、今確実に存在している、作品だったり、人だったり(を見ていた)。

篠塚:はい。なので、オーディションは「一旦、等身大でぶつかろう。」っていう気持ちで行けてましたね。

木村:ほう…。立派だな。あの時は「僕、まだちょっと自信ないっす。」っていう感じはあったけど、スキルは上がってきたし、髪はド金髪になってるし…。

timelesz:(笑)。

原:(篠塚は)もう本当に真面目で、バラエティーとかも台本を直前まで一番まじめに読んで、自分の見え方とかトークをちゃんと話せるように練習したりとかしてるタイプ。

木村:バラエティーの練習って、どうやるんですか? 俺分かんねーもん。

篠塚:大先輩に言えることじゃないんですけど、バラエティーの収録とかも本当に初めてでやっぱりちょっと緊張もあるので、自分の発言するターンの時にあらかじめどういう発言するか、とかを準備しておかないと。せっかく台本を一度用意されてるんで、読んでおかないと、もしかしたら自分が緊張して流れとかも全部飛んじゃうかもしれないし。だからいつも、ちゃんと読んでおこうってなってますね。

木村:逆に、他の皆はしないの?

原:僕も割と準備しちゃう方です。自信がないので、それで不安を埋める。

木村:「自信がない。」って言って、ホントですか〜?

原:本当ですって(笑)。

猪俣:木村さん、でも原くんはバラエティーがあると、絶対に僕たち3人に言ってくれる言葉があって。「お前ら、好きにやれ。俺が滑らせねぇから。」って(笑)。

木村:「俺が滑らせない。」、「好きにやれ。」と。

原:ただ、僕が一番滑ってます。いつも(笑)。

木村:それでいいんだと思うよ。
でも、ああやって、2月5日に最終的に自分たちの名前が1人1人呼ばれてって。あの時に、腹くくれました? それとも、もう名前を呼ばれる前に、(腹を)くくれてた?

篠塚:僕の場合は、良くも悪くもくくれてたのかな、って。「受かっても落ちてももう悔いなし」、ぐらいまでは、腹くくってましたね。
それこそ、正直、最終審査ではあんまり緊張しなかったと言うか。今までは結構緊張してたんですけど、結構やったし、この期間は楽しかったし。色んな人と会えて、僕の知らない世界を知れて。そういう意味では、最終審査では「一旦やることやったし。」っていう気持ちでいれましたね。

木村:へ〜。さっきはあんなに「事前の台本は目を通す。」って言ってたけど。こういう質問とかって、台本には書いてないわけじゃん。書いてなくても答えられるわけじゃん。だから、それが篠塚のルーティンだったら読み続けてもいいと思うけど、多分大丈夫だと思う。

篠塚:本当ですか…?

木村:うん。ちゃんと相手のことをキャッチしておけば。言ってることだったり、言ってる目だったり、フィーリング…この間の空気感を感じ取れれば。もちろん「台本をしっかり読み込む」っていうのがルーティンだったら続けてもいいと思うけど、それはちゃんとできてるから大丈夫でしょ。

篠塚:ありがとうございます。

木村:他にも、実際に「あ、俺ってメンバーになったんだな。」っていうふうに実感した瞬間ってのはいっぱいあったと思うんですけど、「こういう存在でいたいな。」、とかありますか?
特に「ダンスレッスンがあった」っていう篠塚、猪股、橋本の3人は、今は主に振り付けだったりとかダンスのスキルだったりとか歌だったりとかっていうのがメインになってると思うけど、「何かこういうのをやってみたいな。」とか、正直なところであったりします?

篠塚:僕はバラエティー。いっぱい観てたし…。

木村:バラエティーって言うのは、言うべき言葉も、タイミングも、色も、テンションも、もうその場の…。

原:それこそ脊髄反射で。

猪俣:あ〜、(自分に)合ってますね。

木村:お〜い! 合ってんだ! やっば!
もう、そのまんま色々やってみれば? 多分、今この時間において、俺は結構楽しませてもらってるから。

timelesz:おお〜!

木村:多分、色んな人のことをそうさせると思うよ(笑)

猪俣:でも僕も、「嵌まってないな。」って思う時はあります。

木村:え!?

timelesz:(笑)。

猪俣:たまにバラエティーとかで、「あ、今日嵌まってないわ。」って。

木村:「今日」だけじゃないと思う。

timelesz:(笑)。

猪俣:そういうことがあるので、そこは勉強だなって思ってます。

木村:いやむしろ、嵌まったら猪股じゃないと思うよ。そのまま行ってくれ。

猪俣:はい。

木村:他に何かありますか?

橋本:お芝居のお仕事をしてみたいなっていうのがあります。

木村:好きな作品とかありますか?

橋本:「Nのために」とか、「最愛」とか、そういうちょっとサスペンス系、事件系のドラマを観るのが好きで。

木村:そっち系が好きなんだ。へぇ〜。

原:元々、芝居をちょっとやってたんだよね。

橋本:はい、ちょっとだけ。お芝居も、前の活動の時に少しだけ勉強させて頂いてたので、お芝居をちょっとやってみたいなっていうふうにも思ってます。

木村:へ〜。どうしよう、共演者になってたら。

timelesz:うわ〜。すごいね!

橋本:是非お願いします。

木村:でも分かんないもんね。どのタイミングでどの役と出会えるかって言うと、本当に俺も分かんないし。マジで。だから、いつ誰がどうなるか分かんないですよね。
今月はマンスリーゲストに、timeleszの新メンバーの5人を迎えてお送りしてきました。課題曲になってました「Rock this Party」の配信がリリース中ということで。ミュージックビデオも公開中、と。
で、オーディション中に課題曲になってた12曲の配信コンピレーションが、もう配信中なんですね。「Hello We're timelesz」っていう。

timelesz:はい。

木村:そして、今もうライブの予定が組まれているということで。「We're timelesz LIVE TOUR 2025 episode 1」として、6月28日から8月24日。でも、寺と原坊が、「一部公演には出演できない」って書いてあるけど。以前から決まってた舞台とかのお仕事とのスケジュールが被っちゃったんだ。

寺西:どうしても、タイプロ前からどっちも決まっちゃってて。それでもやっぱり少しでも多くのファンの方にお会いしたいっていうので、色々協議を重ねた結果、この形でやることになりました。

木村:でも、それはいつかフォローができればいいんじゃない? 今回はタイミングが合わなかったのであれば、次の機会にフォローができればいいんじゃないですか?

寺西:ありがとうございます。

木村:本当に、今日こういう場がなかったら皆とはお話できなかったから、こうやってお話させてもらってよかったなと思ったし。逆にこうやって話せたから、今後、皆さんが色々チャレンジすることだったりとかにも、自分は着目してみようかな、と思います。よろしくお願いします。

timelesz:ありがとうございます! よろしくお願いします!

木村:この番組、毎回ゲストの方に「人生の1曲」っていうのを伺ってるんですけど、今日来てくれた5人にとっての共通の1曲、それはどんな曲になりますか? 決めてた? 「いっせーの、せ!」で言ってみる?

timelesz:はい!

木村:今日来てくれた5人にとっての、「人生の1曲」。タイトルをお願いします! せーの…!

timelesz:「RUN」!

木村・timelesz:おお〜〜!!(拍手)

木村:マジ? へえ〜、理由は?

原:ファイナル審査で、候補生の僕ら8人だけで歌わせて頂いた曲で。やっぱり元の3人にとっても、ファンの方にとっても、すごく大切な曲だって僕らは承知の上で歌わせて頂いて、僕らに託してくれたメンバーもそうですし、あのファイナル審査の曲で僕らも人生が変わってるので、多分5人共通でそういう理由だと思ってます。

木村:ほ〜。なるほど。ありがとうございました。

[OA曲]
M.RUN/timelesz

[後TM]
M.Rock this Party/timelesz

2025年04月20日Flow 第三百五十一回目「拓哉キャプテン × timelesz」Part2

今月のマンスリーゲストは、新体制となったtimeleszから、新メンバーの寺西拓人さん、原嘉孝さん、橋本将生さん、猪俣周杜さん、篠塚大輝さんの5人!
今週も野郎ばっかでお送りします!


木村:でも、全然慣れた? そうでもないでしょう?

篠塚:全然慣れないですね。僕は本当に1年前までただの大学生だったので。

木村:でも、「将来こうなってみてーな。」って思って、大学行ってたの?

篠塚:いや、そういうわけではないです。小学校の時とかはこの事務所に憧れたりしてはいたんですけど、テレビとかも好きなので。木村拓哉さんとかもそうですし、色んな人を見て、カッコいいなとか色々思ってはいたんですけど、大学生になって、こういう世界に入ることは本当に一切考えてなかったです。

木村:でも、オーディションには(応募した)。

篠塚:そうですね。ちょっとこれは初めてだったんですけど。

木村:自分で申し込んだ?

篠塚:はい。友達に後押しされたっていうのもあるんですけど、「ちょっと1回だけ挑戦してみようかな。」みたいな感じで。

木村:その後押ししてくれた友達っていうのは、大学の友達?

篠塚:ただの高校の友達です。

木村:今「ただの友達」って言っちゃってるけど、その友達の後押しがなかったら多分ここにいないかもしれないね。

篠塚:いないですね。

木村:だからそれは「ただの」じゃないかもしれないよね。「かけがえのない友達」だよね。

篠塚:本当にそうです。

木村:すごいね。

篠塚:はい。なので、もう今のこの状況とかも未だ信じられないですし…。

木村:いや、いい加減信じてもらわないと。

timelesz:(笑)。

木村:逆に、橋本くんはどうですか?

橋本:僕も、1年前は焼肉屋さんで働いてたので。

木村:でも、何かに所属してたよね?

橋本:はい、ちょっと前に2021年まで(ボーイズグループに)所属してました。

木村:その後は…。

橋本:焼肉屋さんでバイトして。

木村:美味しい賄いを食べていた、という。

橋本:そうです(笑)。

木村:へえ〜。逆に「こういうお話(timelesz project)がある」っていうのを聞き、自分で(応募した)?

橋本:はい。ネットで知って、その時に何かビビッと来たような感覚になって。

木村:ビビッと?

橋本:はい(笑)。直感的じゃないですけど、運命的なものを一瞬感じて、「やってみたいな。」っていうふうに思いました。

木村:で、自分で申し込んだ。

橋本:はい。

木村:それは全員一致して、自ら(申し込んだ)?

timelesz:そうです。はい。

木村:へえ〜。あの時、それこそタイプロの中身でも言わせてもらったけど、まずそういうふうに思ってくれたこと自体に、僕は「ありがとう」だし。
実際にあの時は「3人(佐藤・菊池・松島)をよろしくお願いします。」っていうふうには言ったけど、今現在はもう体制が変わって今日は同じメンバーとして来てもらってるので。あの時は、俺、ある意味、初めてお会いする方たちとして言葉を言わせてもらったんですけど、こっからは全然ガンガン言わせてもらう。

timelesz:ありがとうございます! よろしくお願いします!

木村:逆に、こちらこそ、以後よろしくお願いします(笑)。

timelesz:よろしくお願いします!

木村:そうそう、この間ニュースで知ったんだけど、番組が始まるよね。

timelesz:「タイムレスマン」。

木村:「マン」が付いたら、結構厳しいぞ。きっと。

timelesz:(笑)。

木村:コンセプトが「全力で、汗をかく!」っていう。

寺西:汗もいろんな種類の汗なんで。ただ肉体動かすだけじゃないって部分も、実はあったりするんです。

木村:メンバーのみ? 誰かゲストをお迎えするとかそういう番組ではなく?

原:そこはわからないですけども、取りあえずは。

木村:すごいね。「タイムレスマン」。「全力で汗をかく」って、うわ、俺は絶対嫌だ〜! これをコンセプトにされたら「うわー!」って思うなぁ。色んなことやるんだろうね。苦手なこととか大丈夫なの? 高所恐怖症とかいない?

橋本:ちょっと高いところが苦手ですね。

木村:でも、多分あると思う。「お願いしまーす。」って。で、皆でセスナ2機に4人4人で別れて乗って…。

timelesz:うわぁ〜。

木村:プロのスカイダイバーの方達とタンデムで、上空3500m…フィートで言ったら3万フィートとかからパンッと飛んで、皆で「うわー!」って、あるかもしれないよ。

原:将生が高所恐怖症だったら、今後コンサートとかで、上がったりするリフターとかがちょっと…。

木村:リボンリフターとか、そうだよね。

原:だってあれも多分怖いでしょ?

橋本:いや、怖いと思います。下見ると「キュッ」ってなっちゃうんですよ。

原:歌うどころじゃなくなっちゃうかもよ。

木村:でも、多分あるよ。

橋本:うわぁ…。頑張って克服します!

木村:克服なのか、もうキュッとなってる自分を晒すしかないよね。それを客席の皆がどう思ってくれるか、どう感じてくれるか、になるかもしれないし。
どうだろう? あと苦手なことってある?

猪俣:僕は、おばけが本当に苦手で。

木村:それはガチなやつ? それとも屋敷系?

猪俣:どっちもです。だから、例えばおばけ屋敷とか無理かもしれないですね。

木村:絶対あると思う。カメラマンさんが暗視カメラで…。あと、自分でセルフィーで持たされて、「入口でオープニング撮るんで、皆さんそれぞれ2人1組で行ってきてください」とか。
タイムレスマンのスタッフがこのラジオ聴いてたら、間違いなく次の企画でありますよ。

寺西:確かに、序盤で来そうな企画。

猪俣:例えば、お笑いにならないぐらい怖い時ってどうすればいいんですかね?

木村:それがスタッフの力じゃないですか。「お笑いにならないぐらいのリアクションになっちゃいますよ、俺。」ってことですか?

猪俣:はい。

木村:猪俣くんと一緒におばけ屋敷に行ったことはないでしょう? 肝試しもしたことがないでしょ?

timelesz:ないです。

木村:じゃあ多分、2人1組で…誰が一緒になるか分かんないけど、やるんじゃん?

猪俣:マジか…。おばけ屋敷に行ったら、怖いのを笑わせられる自信がないんですよ。

木村:いやだから、おばけ屋敷に行って、笑わせる必要はないんだよ。だって、おばけ屋敷に行けばいいんだもん。

猪俣:もう足が1歩も動かないんですよ…。

木村:2人1組だから。

猪俣:そっか。連れってってくれればいいのか。

木村:誰かが背負うのか、後ろから猪俣くんのことを(押すのか)。この間のリールの動画を見る限り、多分、原辺りだと思う。

原:嫌だなぁ〜。

木村:後ろから押してんじゃない? 「お前、早く行けよ!」、「いいから行けよ!」って言って。

timelesz:(笑)。

原:でも、俺もビビリなんで。

木村:じゃあ、多分出てくるまで30分ぐらい掛かるかな。

原:掛かると思います。でも、絶対に企画としてありますよね。

木村:絶対来ると思うよ。高いところも絶対あるだろうし、おばけ屋敷なのか、まぁ夏の時期になったら絶対そっち系もあるよね。肝試しとかさ、〇〇スポットとか、ありそうですけど。
多分、スタッフがまず苦手なものから洗ってくと思うし。「小中高、サッカーをやってました。」っていう人に普通にサッカーボール蹴らせないと思うんですよ。だから「怖いのが苦手。」ってなったら、きっと「あ、そうなんだ。」ってなるし。

寺西:「タイムレスマン」のスタッフさん、今めっちゃ感謝してると思います(笑)。

木村:新体制でのライブツアーも、6月28日、千葉 LaLa arena TOKYO-BAY公演を皮切りに、「We're timelesz LIVE TOUR 2025 episode 1」というのが開催される、という。で、8月24日静岡のエコパアリーナ。その公演まで全国8都市、計24公演っていう。
これすごいね。8都市はすごい豊かだね。いいなぁ。

timelesz:楽しみです。

木村:楽しみだろうし、その分、きっと大変だと思う。でも、今「大変」の前に「楽しみ」っていうのがポロッて出てきてたけど、それがすごくいいことだと思う。大変なのが分かってるじゃん。なんだけど、一番最初の言葉が今「楽しみ」だったから、それがすごいいいことだと思う。
でも言っとくけど、すごい大変だからね(笑)。

timelesz:そうですよね(笑)。

木村:今まで経験したことのないぐらい大変だと思う。

原:やっぱ会場によっても色々キャパも違うし、音の響きとかも…。

木村:それは、偉そうに言うとそうかもしれないけど、そこを補ってくれるのがスタッフだし。
そこは本当に、皆が一番気持ちいい状態でできるように持ってってくれるのがスタッフだったり。まぁ橋本は「怖い。」って言うかもしれないけど、後ろの席の人までちゃんと見やすいように高いリフターを上げて、皆が見えるところに持ち上げてくれるのもスタッフだし。皆が縦横無尽に「ここは振り付けないし、フォーメーションもないから、フリーで行きたいところに行って。」っていう(場面で)、メンバー1人1人にサーチをずっと当て続けて追っかけてくれるのもスタッフだし。
でも、実際にお客さんは、東京の方達と関西の方達で、若干笑ってくれる…ツボなのかポイントなのか(異なる)。(関西では)メンバー同士が話してても「なんでやねん!」っていうのが普通にあったりとか。
両耳にイヤモニをぶっ込んじゃってると会場の声が聞こえないから、逆にオーディエンスマイクも存分に立てておいてもらって、イヤモニにお客さんの声がちゃんと反映できるように。MCになった時には、できるだけそのオーディエンスマイクの出力を上げてもらったりとか。

timelesz:へぇ〜。

木村:メンバー同士だけの会話になりがちになっちゃうけど、そうやってすると、そこにお客さんがいてくれて、それこそ皆が突っ込んでくれたり、笑ってくれたり、「ええ!?」って驚いてくれたりしたリアクションが聞こえるから、直にイヤモニにボーンって返ってきた時には、会話もしやすくなるし。
やっぱり「どんだけキラキラ笑ってんの?」っていう笑い声が聞きたいじゃん。あと、「ええ!?」って驚いた顔と、音。皆の感情が声になって。今はコロナも落ち着いたから声も出せるし。
やっぱそれを整えてくれるのはスタッフじゃない? そのリハーサル期間に、光を当てたくなる、整えたくなる、その人を高いところに持ち上げたくなる、そういう人に、皆にはなってもらいたいと思う。

timelesz:ありがとうございます。

[OA曲]
M.Anthem/timelesz

2025年04月13日Flow 第三百五十回目「拓哉キャプテン × timelesz」Part1

今月のマンスリーゲストは、10ヶ月にも渡るオーディション「timelesz project」を経て新体制となったtimeleszから、新メンバーの寺西拓人さん、原嘉孝さん、橋本将生さん、猪俣周杜さん、篠塚大輝さんの5人!
どんなトークセッションになるのか? お楽しみに!


木村:俺、この間お邪魔したんですよ。

timelesz:ありがとうございます!

木村:家で「Netflixを何か見よっかな?」って点けた時に、風磨がすごい睨んだ写真が上がってて、「何これ?」って思って、ピコピコってカーソル合わせて決定をしたら、オーディションをやってるっていうのを自分が知って。風磨と勝利と聡が、Flowのマンスリーゲストに来てくれた時に、「そういえば、(timelesz projectを)やってるね。」って言ったら、「そうなんですよ。今やってるんですよ。」ってなって、「じゃあタイミング合ったら行くね。」、「マジっすか?」ってなって、「うん。じゃあね。」って終わったんですよ。
なので、最終的に今日の5人と、他の3人がいる現場に急遽お邪魔したら、その時に、原嘉孝辺りは野生のクマに出会ったようなリアクションを…(笑)。

timelesz:(笑)。

原:正直、マジで吹っ飛びました(笑)。

木村:いや、あんなに人って横移動するんだって(笑)。

原:本当ですよ。いやだって、僕はこの事務所に入って15年ぐらいですけど、木村さんとお会いできる機会なんてもうほぼほぼなかったですから。

木村:でもその間、原と寺西は、ドラマとか舞台とかで色々参加させてもらってた期間があるわけでしょ?

寺西・原:はい。

木村:で、今後も単独でミュージカルだったりとか、舞台とか、控えてるよね。

寺西:はい、そうですね。メンバーに加入するのが決定する前に頂いてたお仕事がいくつかあるので、そちらはしっかりやらせて頂いて。

木村:でも、timeleszになってから、もう早速、バラエティーもそうだし、歌番組だってこの間やってたよね。
どうですか? 実際、timeleszのメンバーとなり、「タモさんじゃん!」って(いう感じになりました)?

timelesz:なりました!

木村:やっぱなりました? なりますよね!
あと、自分達と同じ日に番組のゲストになったアーティストの方たちがいて、「うわっ!」ってなるよね?

timelesz:なりました。

木村:誰になりました?

timelesz:サザンオールスターズさん。マジでヤバかったです。

木村:それはヤバいな! 1発目でサザンオールスターズさんと一緒だったんだ。

原:木村さん、僕、原由子さんと親戚なんです。めちゃくちゃ遠いんですけど。

木村:マジで? それ、「原」を利用してるだけじゃないの?

原:違います! そんなことないです。もうこれは裏取れてますから。家系図を見ると、繋がるんですよ。

木村:ご挨拶したの?

原:ミュージックステーション中にも、カメラ回ってるとこで、そういうトークをさせてもらって。

木村:番組の事前のアンケートなんかで、スタッフがそこを拾ってくれて。

原:はい。2〜3回、「これは本当なの?」っていう確認のメールは来ましたけど(笑)。

木村:(笑)。へえ〜、そうなんだ。

原:そうなんですよ。感動しました。

木村:じゃあ、桑田さんが親戚になるってこと?

原:まぁ、ほぼサザンオールスターズです。

木村:そうだよね。

timelesz:いやいや、「ほぼ」ではないでしょ!

木村:サザンスターズの中の1つ、「サザン」という銀河系の星の中の1つだよね。

原:僕は小粒で(笑)。

木村:今後、その粒はどうなるかわからんよ。
でも、すごいね。後は、あの日ってどなたがいらっしゃったっけ?

猪俣:あいみょんさんと…。

木村:あいみょんさん、どうでした?

猪俣:僕は個人的に、方言がすごい綺麗だなっていう。

木村:は?

猪俣:僕には方言がすごい刺さってしまって。「なんでやねん。」みたいな方言があって、「方言っていいな。」って思いました。

木村:…やっぱり、猪俣くんの扉って、不思議な扉だよね。

timelesz:(笑)。

原:変化球飛んでくるから(笑)。

木村:方言良かった?

猪俣:僕的には方言がすごく刺さりました。

木村:そりゃそうなるよ。だって、あんな素敵な「歌」っていう表現をして、そのプロフェッショナルの人たちが歌番組に集合するわけだから。そりゃ刺さるよね。

猪俣:本当に興奮しました。

木村:興奮しちゃったの?

timelesz:(笑)。

猪俣:違うアーティストさんとか、初めて生で近くで見れたので。最初は緊張したんですけど、どんどん自分達も「やってやろう!」っていう気持ちになって。

木村:他のメンバーはどうでした? 篠塚は?

篠塚:そうですね。それこそ先輩のSixTONESさんがパフォーマンスをしてくださって、めちゃくちゃカッコよかったんですよ。僕達…特にこの3人(橋本・猪俣・篠塚)は、本当に色々初めてなことだらけなんですけど、SixTONESさんが「行けよ!」みたいに優しく声かけてくださって、それでだいぶ緊張が解れました。

木村:なるほど。でも、ちらほら流れてくるリールみたいなやつあるじゃん。あれで、ちょくちょく「Rock this Party」の(ダンス動画を)上げてるじゃん。めっちゃ上手くなったよね。

篠塚:ありがとうございます…!

木村:そう思わない?

原:振り覚えもすごい速くなってるし。

木村:普段何やってんの? 何でこんな急に(上手く)なったの?

篠塚:タイプロ期間からそうですけど、色んな人に教わってますし、NOSUKE先生率いるTeam"S"さんには、今日も僕達3人はダンスレッスンして頂いてました。

木村:そもそも、ダンスレッスンってどうですか?

篠塚:僕は楽しいですね。やっぱりどんどん体の使い方とかが分かってきたり、鏡を見ていて、振りがずっと雑だったのがピタッて上手くできた時とかあるんですよ。そういう時、「あれ? ちょっと、っぽくね?」みたいな感じで、嬉しかったりします。

木村:へ〜。タイプロやってた時…今だからはっきり言えるけど、オーディション期間中は結構厳しかったもんね(笑)。

篠塚:大変厳しかったです(笑)。

木村:だからこの間、(TikTokやInstagramの)動画を観た時に、「あれ? この間(timeleszに)なったばっかだよな、こいつ。」って思って。変わったね。

篠塚:光栄です。

木村:トークだけじゃなくて、「ああ、猪俣ってこういうとこでもボケるんだ。」って。わざとカメラに被るようにポジショニングして…。

timelesz:(笑)。

木村:今は、5人が横並びで、僕から見て、右から猪俣、篠塚、橋本、寺西、原っていうふうに並んでるんですけど、逆に俺が面接を(受けてるみたい)。「あなたは何でこの会社を希望したんですか?」みたいな感じで、俺が答えなきゃいけないような座り位置になってるんですけど。
まぁでも、ビックリしたわ。

timelesz:ありがとうございます。

木村:でも、ビックリしただけだからね。まだ「すげぇ!」とは思ってないからね。

原:ライブをやらせて頂くんですけど、もう、オーディション中のスピードじゃやっていけないんです。次から次へと何曲も覚えなきゃいけないので。

木村:ライブの現場っていうのは、カーソルを合わせて決定ボタンを押したら誰でも観れるような世界ではないからね。それはきっとテレビ画面越しでも皆のことを「観る」っていう人生の一部分の時間に充ててくれてるのは一緒かもしれないけど、やっぱライブ会場に足を運んでくれるっていうのは、完全にその人達の一部分を自分たちに向けてくれることだから。大変だね。

原:だから、3人は特に、個人仕事を今ちょっと減らして、そういうパフォーマンス力を上げる期間にして、注力しようという…。

木村:その3人…猪俣くん、橋本くん、篠塚くんは、ライブに向けての集中期間にするじゃん? じゃあ、2人(寺西・原)はどうするの?

原:いや、もちろんもちろん!

寺西:準備してます!

原:準備めちゃくちゃしてますし、元々決まっていたお仕事も並行しつつ…。

木村:なるほど。

原:ただ、やっぱり僕らもライブをやるっていうのは…てらはグループを組んだことないので初めてになりますし、そこに照準を合わせて。

寺西:(初めてなのは)3人と同じです。

木村:でもな、「同じ」って言っても、経験値としてはやっぱ違うしね。正直。
ライブ会場って、テレビカメラの向こう側の、実際の人の目をリアルに感じることができるじゃん。本当に客席にいてくれる人たちの目が、こうやって…それはいくつになっても「何でそんなにキラキラした顔してんの?」っていう顔をしていてくれるから。

原:木村さんでも、やっぱりずっと変わらずそう思うんですか。

木村:毎回思う。

timelesz:へ〜!

木村:毎回、「何でこんなに屈託のない感じで笑ってくれるんだろう。」とか、場合によっては本当にちびっ子みたいに泣いてる時もあるし。それを見ると、逆にヤバいっていう、こっちがそれにちょっと伝染しそうになる時もあるし。あの空間だから感じ取ることができるものはめちゃくちゃあると思うし、それはめちゃくちゃパワーになるんじゃないですかね。

猪俣:楽しみだ。

木村:楽しみだ(笑)!

原:木村さんに緊張しすぎて、うちの橋本将生が一言も喋ってないんです。すいません。

橋本:すいません。橋本将生です(笑)。

木村:橋本くん的には、ライブに向けて楽しみにしてることだったり、あと歌番組で、「あの人やばかったっす。」っていうのは、誰がいました?

橋本:そうですね。僕、桑田佳祐さんと中学校が一緒で…。

木村:え? 何なの、それ?

timelesz:本当にたまたまです(笑)。

木村:それもたまたまなんだ。

橋本:まず、出身が一緒で、中学校も一緒で、謂わば先輩に当たるわけなんですけど、カメラが回ってないところでちょっとだけ会話させて頂いたんですよ。すっごい緊張しました。でも本当に嬉しかったです。車の中でサザンさんがずっと流れてて、すごいレジェンドのような方なので、お話できてめっちゃ嬉しかったです。

木村:どうですか? 取材とかいっぱい受けたでしょ? もう大丈夫になりました?

猪俣:もう大丈夫です。「求められてる答えを返せてるのかな?」っていうのは不安なんですけど、でも自分なりの答えを出してるので、大丈夫です!

木村・timelesz:(笑)。

timelesz:すいません、うちの猪俣が(笑)。

木村:猪俣…! ずっとそういう感じ?

猪俣:僕ですか?

木村:うん。元々何部?

猪俣:サッカー部です。小学3年生の時から、小・中・高校までやってました。

木村:は〜…。好きな海外の選手は?

猪俣:僕の世代なので、メッシ選手とか、クリスティアーノ・ロナウド選手とかが好きです。

木村:いや、それでいいんですよ。「僕の世代なので」って言われると(笑)。いや、皆好きですよ。

timelesz:(笑)。

木村:なるほどね。でも、何だろうな? 返しが不思議だよね。

猪俣:ありがとうございます。

原:脊髄(反射)で喋ってますから。脳を通さず。

木村:一度ここ(脳)に入ってないんだ。もう脊髄だけで。

猪俣:はい。

木村:本人も今「はい。」って言ってたよ(笑)。認めたねー。「僕は脊髄で話してる。」

猪俣:話してます。

木村:なるほど。
オーディションは10ヶ月間か。で、最終審査、東京ガーデンシアターっていうところで、2月5日、ここにいる5人が名前を呼ばれて、勝利と風磨と聡の3人と共に「新生timelesz」という8人組に。
すごいよね。元いたメンバーより人数多いんだもんね(笑)。でも、その10ヶ月っていう期間が、きっとそのバランスっていうのを整えてくれたんじゃないかな、って思うし。
それで僕がお邪魔した時が、多分課題曲の振り付けの、初めての振り入れの日だったんだよね?

timelesz:はい。

木村:「Rock this Party」の配信も実際にリリースされ。で、何かの映像観たんだよな…。どっかに行ってたよね?

timelesz:ミュージックビデオの撮影でハワイに…。

木村:早くもハワイに行ってるの!? うちっぽいな〜。とにかくグループが形成されると、何故かハワイに行くっていう(笑)。

timelesz:(笑)。

原:タイプロ前から決めてたらしいです。風磨くんが、もう来年(新メンバーが)決まったタイミングで、ここのスケジュール空けてくれって。

木村:とにかくハワイって? ビーチでウェーイって(笑)。そこまで考えてたんだ。

[OA曲]
M.Rock this Party/timelesz


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