木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

2025年05月18日Flow 第三百五十五回目「拓哉キャプテン × ロバート 秋山竜次」Part2

今月のマンスリーゲストは、お笑いトリオ、ロバートの秋山竜次さん!
今週は、さらにディープに語り合います!


木村:何で、芸人さんと言うか、人に笑ってもらうっていう立場に行こうと思ったんですか?

秋山:職業にしようとは思ってなかったんですけど、クラス会とか、例えば中学生とか高校生の時にあった、在校生で「3年生を送る会」とか、僕はどうしてもそういう時にやりたくなっちゃうんですよね。何かをやるタイプだったんですよ。キャンプのキャンプファイヤーで出し物をやんなくちゃいけないって時に、やったりするタイプだったんですよね。

木村:ちなみに、キャンプファイヤーの時は何やったの?

秋山:これはもう基本全然酷いですけど、英語の先生がいて、その英語の先生のモノマネをしてましたね。それをキャンプファイヤーでやりたくて、その1個のためにコスチューム作ってやりました。

木村:嘘でしょ?

秋山:やりました。めっちゃウケましたね(笑)。

木村:その内容を…見てくれる人と合わせる人の一番良い中間地点を、多分毎回見つけるんだろうね。

秋山:そうですかね。確かに王道過ぎるのとかはあんまりで。
小学校の時もそうでした。文集で「面白い人ランキング」みたいなのがあったんですよ。それの1位が「ともたにくん」っていうめっちゃ面白い子で、もう分かりやすい、要はテレビで流行ったジョークを入れたりする子が人気あったんですよ。
で、僕は2位だったんです。その時に自分で気づいて、「2位だけど、まあ、これはこれで僕のやり方だから。」みたいな(笑)。

木村:(笑)。

秋山:「既存のものをやらない」っていうだけで。

木村:「俺はクリエイトしてる。」っていう。

秋山:「クリエイトしてる」(笑)。っていうのを、その文集を作った小6の時に、自分で納得しました。「うん、うん。2位でもいいんだ、俺は。」って思いました。

木村:すげーな。小6の時からその自己分析してるって、あんまないと思う。

秋山:自然と悔しくなかったんですよね。

木村:確実にクリエイターですよね。小6の時点で。すげえ。
で、馬場ちゃんとは…?

秋山:同級生で、もうとにかく仲が良くて。小学校も中学校も高校も全部同じです。

木村:じゃあ、選んだ高校も一緒だったんだ?

秋山:一緒です。でも、仲良かったんですけど、馬場はどっちかって言うとお笑いをする方じゃなくて、僕がふざけてるのをいっつも横でケタケタ見てるヤツだったんですよね。

木村:でもロバートの時もそうですよね(笑)。

秋山:そうなんです。だからもうそのまんまなんですよ。
僕が上京して吉本の養成所に入る時に皆に何となく聞いたら、相方を探しに来る人もいるし、連れてくる人もいるっていうことなんで、俺1人だし、東京だし、友達もいないし、「誰か地元で仲いいヤツいないかな?」となったら、馬場が唯一、大学にも何も行ってなかったんで、「行く!」って言って。単純に僕と一緒に行ってワーワーやりたいだけなんで、付いてきちゃって(笑)、そっから養成所に入ったんですよ。
養成所の時に、全員1人1人がちょっと面白い自己紹介しなくちゃいけなかったりするのがあったんですよ。1分間スピーチみたいな。だから馬場がギャグやるヤツじゃないので、あいつがつまらないと思われたらこっちもマイナスだと思ったんで、それも自分が書いて、前日馬場に「こういうふうに言えよ。」とか言って(渡して)、全部やってました(笑)。

木村:それはウケてた?

秋山:ウケてました。

木村:じゃあ、逆にすごいね。馬場ちゃん。

秋山:皆言います。「いや、馬場が芸人やってるのも未だに分かんないんだけど。」って友達に言われますもん(笑)。「だって、あんまりジョークやんなかったじゃん。お前に付いてっただけじゃん。」みたいな。

木村:むしろ見てた。

秋山:見てた側ですから。でも、やっぱり僕のことを見てくれてくれてた分、その辺のアンテナが良くて、「これどうだと思う?」とか言ったら「あ、それいいね。」とか、その辺のジャッジが誰よりも優れてるんですよね。やっぱ子供の時の感覚でずっと見てるんで。

木村:やっぱ特別な感度が備わるんじゃないですか。
で、山本くんとは、いつなの? どのタイミングだったんですか?

秋山:養成所の中で会いました。年も同じで。あいつがね、もう色んな人と組みまくってたんです。1年の間は、「誰が一番相方として適してるか」を探す期間でもあるんですよね。卒業したらもういきなり劇場のオーディションがあって、そこから出されるんで。
(山本は)元々コンビで入ってきたのに多分そのコンビはすぐに別れて、そこからもうほとんどのヤツが山本と組んでるんですよ。とにかく「軽い男」みたいな、手を出しまくってるんですよ。

木村:ヤバイじゃん。

秋山:「またあいつ、違うヤツと組んでるよ。」って。「たった1回だけ、1回だけね。」とか言いながら(笑)。毎週ネタ見せがあるんですけど、その時に「また違うヤツと来てるよ。」、「あいつ軽すぎねーか?」みたいな。

木村:なのに、なんでロバートに流れ着いたの?

木村:元々僕と、馬場と、インパルスっていうコンビの板倉と一緒に、3人で組んでたんですよね。その板倉がツッコミやってくれてたんですけど、卒業する間際に「やっぱりちょっと俺もボケたいな。」っていうことで、堤下と一緒にインパルスを組んだんです。
けど、そうすると、1年間秋山をツッコんでくれてた人がいきなりいなくなったんで、「どうしよう、これ。」ってなった時に、もう1年の終わりなのでほとんど決まってた中で、数人まだ固まってないヤツがいて(笑)。その中にあいつ(山本)がいて(笑)。
あいつ、すぐ来たんですよ。「え、俺やろうか?」って来たから、「やべー、来たよ。またこいつ軽いな。こういうふうにすぐ来るんだ。」と思って。でも、1年間の間にそいつが面白く感じちゃって、年も同じだし、感覚も、喋りも、趣味も合うし、「1回ちょっとやってみる?」って言って一夜だけやったんです。

木村:一夜だけ。ワンナイト。

秋山:1ネタ。ワンナイトで。それがすげーウケちゃって。「じゃあもうちょっと行くか。」って続けてる感じで、どんどん固まっていったんです。

木村:きっと山本くんの中でも、味わったことのない手応えだったんじゃない?

秋山:そうですかね? 3人組も初めてだったでしょうし。

木村:だから「こんなワンナイト、俺は今まで経験なかったよ。」っていう。

秋山:「もう1回いいかな? もう1回ネタ見せしようよ。」って。僕もやっぱ山本の味…あいつにしか気持ち良くさせてもらえない部分があるんですよ。山本のツッコミが欲しい時がありますもん。「なんでやねん!」とか「なにやってんだよ!」とかじゃなくて、基本的に「何だ~?」とか、「おかしい~。」とか、何かそれだけで行くんですよ(笑)。(そのツッコミが)何だか欲しいなっていう時ありますよ。やっぱり体が覚えちゃってるから(笑)。

木村:そうだね(笑)。ネタは誰が作ってるんですか?

秋山:ネタは僕ですね。

木村:全部?

秋山:全部です。でも僕らのネタは「ネタ」っていうネタじゃないんですけどね。ちゃんと台本も作るタイプじゃないので、何となくやりたいようなことを書いて、山本の前に持っていって、本当に巻き込まれたみたいないい表情をしたら、「あ、これアリだな。」みたいな。そういうサークルみたいなのばっかなんですよね。

木村:でも、その巻き込んでく立ち位置には、確実に竜次が竜巻の中心になっているんでしょ?

秋山:はい。

木村:で、2人が「勘弁してくれよ!」って。

秋山:そうですね。「こう動いてくれ」っていう、構造とかストーリーが上手いこと重なったコントじゃなくて、基本的にコーナーみたいなコントばっかなんですよね。
例えば、「邪念0(ゼロ)研究所」とかいう(ネタがあって)、もう本(台本)とかないんですよね(笑)。

木村:マジか! その場で出てくるワードだったりとか。

秋山:そうですね。1回それでやってみて。僕らのネタでは半分ぐらいですかね。

木村:え、それすげーじゃん。毎回「竜次」っていう世界観の中での、映画監督だったり舞台の演出家の方がよく開かれる、ワークショップと一緒だよね。

秋山:そうですね。適当にですけど、ワークショップでいけちゃってるんですかね。

木村:だって、設定は「邪念0研究所」っていうタイトルで、もうワードが出てるから。

秋山:(そのワードで)1時間ぐらい全然授業できます。

木村:でしょ? もう完全にワークショップですよ。

秋山:だから僕、知らない会社でも、最初に会社の名前と「どういう会社ですか?」だけ1ヶ所聞くと、あとはもうそれっぽいことで1時間ぐらい講演できますもん(笑)。その場で出てくる言葉だけで話すんです。

木村:皆さん、これはワークショップですよ。今、僕が辿り着いた答えは、僕らは「秋山竜次」っていうワークショップを提供してもらって、それを楽しんでるんだね。

秋山:そうですかね。

木村:このパーソナルは、やっぱり会ってみて正解だったな。

秋山:いやいや、本当にマジで嬉しいです。

木村:いやもう話がさ…。普通は、トークのマスを1マス1マス(進めて)、飛ばしても3マスぐらいなんだけど、秋山竜次は場合によっては20ぐらい飛ばすから。だって「はねるのトびら」のお話とか、「キングオブコント」だっけ? 優勝したエピソードとか、普通絶対に挟むはずなんだもん。

秋山:そうか(笑)。確かにそうですね、すいません(笑)。いやもう、「今伝えたい!」っていうのが勝っちゃって。普通は振り返りますもんね。

木村:普通は振り返った際に、「やっぱそこは通るよね。」っていう。「必ずこの駅には停まるよね。」っていう駅でも停まらないもん。
実際今2人のパパでもある秋山竜次なんですけど。オリジナルの童謡を作って、娘さんに聴かせてるっていうのは…。

秋山:そうです、聴かせてたんですけど…。ただの「どんぐりころころ」とか、「普通の歌はもういいや。何か違うやつで育てたいな。」と思って。

木村:「みんなのうた」に既存してあるものではないやつを。

秋山:既存してないやつをひたすら押し付け続けて。例えばですけど、「やまいも」とか、ずっと寝かしつけの時にやってたんですよ。

木村:(笑)。それじゃあ寝ないよね? それを聴かされたら、むしろバッキバキになってくるよね。

秋山:寝ないんです。それをひたすら歌い続けてきて。実はあるように育ててるんですけど、高校生ぐらいまでそれで行って、(娘さんに)壮大なドッキリを仕掛けようと思って。いつか、友達とかの中で「こういう歌あったよね?」って話したら「え、そんな曲ないよ。」って言われて、「えっ?」てなって、「うちだけ!?」っていうのをやりたくて。

木村:あ、やりたいんだ。

秋山:やりたくて、丁寧にやってたんです。今は小6なんですけど、もう小学校低学年の段階で「(そんな歌は)ないでしょ?」って言われました。あんまりボケ過ぎてないから、行けると思ったんですけどね。

木村:いや、作って欲しいですよ。僕らが小学校の時に配布された、「今日は〇ページの『グリーングリーン』を歌いましょう。」って言って歌ってた、「みんなのうた」っていうのがありましたけど、秋山竜次には、今配布されてない、既存のものではない「みんなのうた」(を作って欲しい)。

秋山:それは子供に向けていいってことですか?

木村:いや、それは大人に向けて。

秋山:大人に向けての。

木村:「秋山竜次クリエイトのみんなのうた」を楽しみにしたいな。

秋山:最近僕、「関係者」って歌を作ったりとかしました。若手の頃、関係者のパスがかっこ良くて。ジーパンに貼ったりとか、パソコンとかで「関係者の何かを使って」とか(憧れていた)。今自分も関係者の方になったかも知れないですけど、関係者のあのパスって意外と憧れる人いるんじゃないかなと思って、そういう歌にして。最終的には「心配しなくても、みんな地球の関係者なんだよ」っていう歌を作りました(笑)。それを「みんなのうた」の大人バージョンで。

木村:そうだね。行けるよね。

[OA曲]
M.関係者~ぼくにもなれるかな?~/秋山竜次

2025年05月11日Flow 第三百五十四回目「拓哉キャプテン × ロバート 秋山竜次」Part1

今月のマンスリーゲストは、お笑いトリオ、ロバートから秋山竜次さん!
どんなトークセッションになるのか!? お楽しみに!


木村:すげー、目の前にいる…。

秋山:いや、もう全く逆です、木村さん。それ僕が今言いたいっす。「目の前にいるよ、木村拓哉が。」っていうのを言いたくて仕方ないけど。ちょっと緊張します。何か次元が違いますわ。
僕のこと知ってくれてるんですか?

木村:だって、最近終わっちゃいましたけど、「ロケ(秋山ロケの地図)」。俺、あれTVerでお気に入り登録しましたからね。

秋山:いやマジか(笑)!

木村:あとびっくりしたのが、映画に主演されている役者さんがゲストにいらっしゃって、ひたすら色々コーナーを…。

秋山:「秋山と映画」っていう。テレビ朝日です。
僕本当に変な番組ばっかで。月1の映画番組とか、あと3分で好きな歌を歌うとか。あと番組終わった後に1社提供の2分番組とかあるじゃないですか。あれめちゃくちゃやってるんですよ。

木村:いやだから、そこをできる人が誰もいないからですよ。楔(くさび)みたいな存在なんだと思う。「秋山じゃないと、ここ止めらんねーよ。」っていう。

秋山:いや、それでしたら嬉しいですけど。

木村:確実な楔ですよ。秋山くんと組んでるスタッフ…、要は出演者が、「手を抜いてると、多分そこを完全に秋山くんの方から指摘されるな。」って感じてるのはあると思う。だから、(秋山くんが)絡んでる番組は全部、スタッフの手抜きがない。それはすごい感じる。

秋山:マジっすか(笑)。僕も1カロリーやりたいんですよね。そういう芸風ですから、やれる箇所がないと。

木村:そうじゃなかったら、「クリエイターズ・ファイル」とか絶対に作らないよね。

秋山:「クリエイターズ・ファイル」も知っていてくれてるんですか。もう100人以上やっていて、ちょうどこの間で10年だったんですけど、本当に趣味みたいな感じで楽しくて仕方なくて。

木村:やっぱ、あれ趣味ですか?

秋山:あれは本当にもう、月1回のお楽しみでずっとやってて。元々はフリーペーパーなんですよ。本を買った時に、たまに冊子で付いてくるやつがあるんですけど、そのフリーペーパーの3ページ4ページ、「自由にしませんか?」って言われてやってたんですよ。キャラクターに扮して、「ロバート秋山」というのを出さずに。
出さずに、普通に真面目にインタビューに答えてたら誰も気づかなくて。2年間ぐらいした時に、やっと誰かが「何だ、このウェディングプランナー。秋山みたいじゃないか。」みたいな感じで、やっとSNSで広がったみたいで。それまではずっとYouTubeで回してたんですけど、そっからやっと広がったんです。
あれ、楽しいんですよね。

木村:あれだけ引き出しの数があると、絶対に好きな引き出しが見つかるもんね。

秋山:そうっすね(笑)。もう事務所みたいです。子供系が来たら、「あ、上杉みちくんをお出しします。」とか、全職あります。
「劇団えんきんほう」って言って、遠近が生きる状況じゃないと仕事を受けない。もう40何歳なんですけど。

木村:同じ小学校の教室の中でのロケは、大変そうだなと思ったけど。

秋山:Netflixのやつですね(笑)。観てくれてるんや(笑)。それまでですか(笑)。自分が教室の中で引きでいて、遠近法でクラスメイトと同じサイズ感に。

木村:あれは、ロケ大変ですよね。あと、透明過ぎる新人?

秋山:はい。藤原采ちゃんですね。透明感ありすぎて、逆に見えなくなっちゃう。サーモグラフィーでしか見えない(笑)。

木村:そうそう(笑)。あれはちょっとドキッとしましたね。

秋山:マジっすか(笑)。

木村:あと個人的に「あーこれ好きだな。」って思ったのは、職業…。

秋山:「TORIMAKI」ですか?

木村:そうそう、TORIMAKI! 取り巻きを仕事にしたのすごいと思う。

秋山:本当ですか。TORIMAKIは世界初のプロの取り巻きで。歌姫さんとか、とにかく取り巻きが多い人の取り巻きを育成するために、専門学校を作って、フォーメーションとか「とにかく歌姫を囲め。」とか。1列とか。で、話題もちゃんと持ってなきゃ駄目だから、「沈黙の時に、歌姫様に振れ。」とか。
TORIMAKI知ってくださってるんですか(笑)。

木村:今配信されてるやつは、全部知ってます。

秋山:マジっすか。

木村:うん。ホテルの従業員さんも、ちょっとベテランすぎて…。

秋山:ホテルって、あの「カンペリーザホテル」の。

木村:はい。そん時、自分も若干ホテルマン系の作品に携わったりしたので、「あ、なるほど。こういう捉え方が、こっちの角度もあるんだな。」って。

秋山:いやいや、僕で学んじゃ駄目です。あんなやつ(笑)。

木村:学ぶよ。だって学びいっぱいあるもん。

秋山:あれめちゃくちゃですよ。「温泉じゃない。」とか言っておならしてるんですから(笑)。お客さんが「温泉の部屋が良かった。」って言ったから、わーって行って、「あれ? お客様、ここ温泉ですよ。」とか言ってぷーっておならして、「あ、硫黄の匂いが。」みたいな感じで、その場で片付けていくんですから。

木村:そう、対処。あれはもう、大体学びになりますよ。

秋山:いや学びには…。本当に適当に言ってるだけなのに、僕も途中でおかしくなっちゃって。映像を撮ってる時とかも、嘘のことだけで固めて言ってるじゃないですか。

木村:でも、あの現場にはきっと、技術さんも含め、色んなスタッフ、色んな出演者の方達がいるけど、「楽しんでやってそうだな。」っていうのがすごい伝わってくる。

秋山:楽しいです。クスクス笑ってます。「なんだ、これは?」っていう(笑)。

木村:本当はね、この番組は「ゲストがどういう人生をFlowしてきたのか」聞く番組なんですけど、そこをスキップしちゃったなぁ。一応原点に戻るね。
今日のゲスト、ロバートの秋山くんなんですけども、フルネームは秋山竜次。1978年、北九州出身。

秋山:福岡県の博多とかじゃない、北九州ってところがあって、そこです。博多弁でもないし、その昔炭鉱があったりとか、工業の感じでしたね。

木村:だから、割とパワフルですね。

秋山:パワフルです。親父もそうですし、周りも皆パワフルでしたね。

木村:同じロバートの山本くんが、今現在プロボクサーでもあるんですけど。

秋山:山本博ですね。そうなんです。

木村:あと馬場(裕之)ちゃん。

秋山:料理ですね。変なんですよ、このトリオ。

木村:このトリオ、どういうトリオなの?

秋山:いや、本当に僕が一番聞きたいんです、この2人に。僕が一番変なやつのつもりなのに、結局、僕が一番ベーシックみたいになっちゃって。
だって何なら、相方も今もうボクシングのライセンスどころか、試合はやったんですけど、それも試合で勝ったんですよね。(芸人を)やりながら。
この間たまたまテレビを見てたら、井上尚弥さんの試合の時に先輩方とか色んな人からすごいLINEが来て、「なんで博がいるんだよ?」って。で、ネット見たりして探したら、井上尚弥さんの横の方であいつがベルトを持ってるんですよ。協会のジャンパー着て、本当に姿消して。「お前、何やってんの?」って聞いたら、「いやいや、前からやってたし。今急に言われても、ずっと俺はこれをやっていたよ。」ってLINEが入ってきたんですよ(笑)。

木村:(笑)。

秋山:協会に入って、インスペクターという仕事なんですかね? ちゃんと選手のことをケアして、ついて行ってトイレを見て、とか。要は、選手がドーピングとかやっちゃいけないこともあって、それもあり、とにかく全部世話をする協会の人らしいんですけど。あいつが、それをジャンパー着て普通にやっていたんです。皆、「何であいつがいるんだ?」みたいになってて。

木村:だから、竜次が気づかなかった職種だよね。

秋山:僕、本当にそこに気づかなかったです。何なら、わざわざコントやるために衣装を発注して、「リアルに(見えるには)どうしよう?」ってやって近づいてるのに、「自然にリアルなやつが周りにいた。」っていう。それは勝てない。

木村:「自然にリアル」っていうのはもう最強だからね。

秋山:最強です(笑)。

木村:で、馬場ちゃんは料理。

秋山:今、宮古島でお店やったりとか。飲食店をやってますね。

木村:じゃあ3人の活動って全然してない?

秋山:正直、ここ2年ぐらい(3人で)動けてないですね。本当に個人活動が多いです。

木村:今は動く予定もないですか?

秋山:いや、僕はやりたいですよ。僕はコントやったりとか、もうそれが一番やりたかったんで。ですけど、馬場も地方に行ってたりとかするんで、ちょっと今は「そうする時間にしようか?」って、「好きにやったら?」っていう感じの時間ですね。

木村:自由時間。

秋山:自由時間ですね。皆年取って来ると、「俺やりたいんだけど。」みたいのが出てくるんでしょうね。

木村:でも逆に、やりたいことを…。だって竜次がちっちゃい頃は、水泳頑張ってたんでしょ?

秋山:僕は水泳…スイミングスクールですね。いやでも、そんなに僕は…。

木村:ちっちゃい頃、なりたいものとかはなかったの?

秋山:ちっちゃい頃なりたかったのは、本当に泳ぐのが好きだったんで、「南国の海の近くで働きたいな。」と思ってただけです(笑)。

木村:ちっちゃい頃に? ちっちゃい頃、既に「南国」って思ってたの。

秋山:親父が一時期、サイパンで仕事してた時があって。

木村:え、お父さんは何やってんの?

秋山:今は飲食なんですけど、ずっと転々と色んな仕事してて。外国に行ったり、サイパンでリムジンとかそういうのを借りて、ロケーションみたいな…。

木村:ああ、ロケーションサービス?

秋山:昔、一時期、サイパンが結構よく使われてたらしくて。

木村:サイパン、グアムは多かったですね。

秋山:はい。その時に会社を作って、そっちでCMとかのコーディネートをしてたりとか。あと、最初は俳優さんもちょっとやってました。

木村:へー! お父さんが?

秋山:はい。一番最初は、とにかく北九州から出てきて、高倉健さんとかに憧れてて、名前はないですけど大部屋俳優みたいなとこの斬られ役と言うか。

木村:じゃあ、太秦とかいたのかな?

秋山:太秦も行ってたみたいです。東映って言ってました。

木村:へー!

秋山:僕も中学ぐらいの時に(お父さんが)映画に出てたんで観たんですけど、全部包丁で突き刺されてたんです(笑)。1個すごかったのは、山城新伍さんにふすま越しに槍で突き刺されてる親父がいて。もう口がカクカクってなって、トラウマになっちゃいました(笑)。映画であろうが、親父が山城新伍さんに槍で突き刺されてるのが頭に残っちゃって。作品を観たら、全部死んでるんですよ。
名前も、僕に嘘ついてたんですよ。「ジョーっていう名前だよ。」みたいなこと言って。ほんで、蓋開けたら、実際は芸名もなかったんですね。

木村:でも、斬られる方、槍で刺される方がいなければ、その作品はできてないですからね。

秋山:もちろんそうです。

木村:だから出演者としては嘘はついてないですよね。刺されちゃうっていうのは竜次には言ってなかったかもしれないけど(笑)、出てるっていうのは本当だから。

秋山:本当に衝撃でした。でも「親父は映画を目指してたんだ。」っていうのは思って。
だから、数年後、僕が梅宮辰夫さんの芸をやってそこで繋がった時に、親父はその時代の俳優さんを崇拝してるんで、「なんて芸ををやるんだ、お前は!」って思ってたみたいですけどね(笑)。

木村:やっぱりお父さんのDNAが半分入ってるんだよね。間違いなく。 その「転々とされる」っていうのも、多分「クリエイターズ・ファイル」のあの100種類に等しいと思うし。
「留まらない」と言うか。その留まらないっていうお父さんのスタンスと、今の竜次の、色んなところに目が行く、アンテナの周波数を合わせる、っていう感じが、多分完全にマッチしてるんじゃないですか?

秋山:なるほど。ちょっと血を引いてるんですかね?

木村:いや、引いてるでしょ! 引いてなかったら、絶対そっちじゃないと思うもん(笑)。

秋山:(笑)。

[OA曲]
なし

2025年05月04日Flow 第三百五十三回目

今週は、皆さんから頂いたメッセージをご紹介します!
最後までお付き合いよろしくお願いします。

まずは4月のマンスリーゲスト、timelesz新メンバーの5人とのトークを聴いてくれた方からたくさんメッセージを頂いています。


【埼玉県 そらまめ 58歳 女性】
拓哉キャプテン、こんにちワ!timeleszの新メンバー5人とのトーク聴きました。
Flowの前の菊池風磨さんの新番組から聞いていたのですが、そちらにも5人が出ていて、Flowのゲストに挑む前のドッキドキを話されていました。
キャプテンへの質問を一生懸命考えている5人と「その質問いいんじゃない?」って、これまた一生懸命にアドバイスする風磨さんがすごく健気に感じました。
最後に「木村さんはすっごく優しいから、ちゃんと挨拶して大きな声でハキハキ話しなさい」という風磨さんの言葉に送り出された5人がやって来てFlowが始まりました。
LIVEに足を運んでくれる事への感謝や屈託のない笑顔、子供みたいな泣き顔…
そんなキラキラした表情を自分に向けてくれる幸せを語ってくれたキャプテンに感動しました。
私たちもキャプテンがそこにいてくれる事、私たちがここにいられる事が嬉しくてたまらないです。
それがキャプテンに伝わっている事が嬉しいです!


もう1通ご紹介します。

【東京都 まるもち 38歳 女性】
木村くんスタッフの皆さんこんにちは。
timelesz新メンバー5人をマンスリーゲストに迎えていただきありがとうございました!
タイプロから急成長した篠塚くんの話ありがとうございました。
コンサートはファンの人生の時間を貰っているというステージに立つ意識の高さや、ファンと直接会える空間を大切にしている木村くんのお話を聞いて、やはり長年のレジェンドだなぁと実感しました。
と同時に、このタイミングで木村くんからお話を聞けて、新メンバーにとっても貴重な時間になったと思います。
日曜日は風磨くんの「アワーズ」を聴いて、そのまま「Flow」を聴くことが日課になりそうです!
これからもtimeleszをよろしくお願いします。
季節の変わり目ですので体調にはお気をつけください。ずっと大好きです。


木村:ありがとうございます。
実際あの5人が来てラジオでお話をさせてもらってる時、後半の方で、心配だったのか、横をパッと見たら風磨もいて。スタジオのスタッフがいつも座ってくれている、エンジニアの方が音のバランスを整えてくれたりとかしている卓があるんですけど、そこに風磨がいて、「あれ? 風磨も来てるんだ。」っていう。

でも、単純に楽しかったですね。「timelesz project=タイプロ」にお邪魔させて頂いた時には、まだ直接的な関係値ではなかったので、まだ皆さんにはほんの少し他人行儀な話し方をしてたんですけど、いざ新メンバーという形になった場合には、関係性としては先輩・後輩になっちゃったので。ここはもうざっくばらんに言いたいことをズバズバ僕も言わせてもらったな、っていう感じはありますけどね。
5人が来てくれてる時に本人達には伝わったとは思うんですけど、本当に「皆が、スタッフからしたら光を当てたくなるような存在になってほしい。」っていう感じにね、なってくれたらいいよね。

ライブもあるらしいし。「We're timelesz LIVE TOUR 2025 episode 1」というものが、6月28日の千葉 LaLa arena TOKYO-BAY公演を皮切りに、全国8都市、合計24公演、あるらしいですけど、そこでどういうものを皆さんに届けられるか。
あと、メンバー3人も、新しく加わった5人も、8人の皆が何を感じ合えるか、共有できるか、っていうのは、相当大きい第二章になるんじゃないかなと思いますけど。それは楽しみにしたいですね。

続いてのメッセージはコチラ!

【愛知県 ひろみん 51歳 女性】
拓哉キャプテンこんにちワン!!!
台北に訪問して現地のファンの方達の熱量が凄かったですね。
現地でのエピソードを聞かせて下さい!


木村:うちの「木村さ~~ん!」のスタッフもちゃっかり空港に来てた時には笑いましたけどね。「来たんか~い!」みたいな感じで。
実際に台北のファンの皆さん、その熱量には驚かされてると言うか。Simplyっていう会社の「夜酵素」っていうサプリメントのPRで、会見? カンファレンスに出席させてもらった後の時間に、「あ、やっぱりこういう流れになるんだ。」って思ったんですけど、「木村さ~~ん!」のスタッフから普通に「木村さん、この後(予定は)ないっすよね?」って言われて。「いや、ないけど…。『ないっすよね。』って言いながら、もうそのカメラ回ってるよね?」っていう、その流れでそのまま始まったかな。

お仕事を一緒にやらせてもらっている、Simplyの楊さんっていう社長さんがいるんですけど、楊さんが「是非どこかに食べに行かれるんだったら、すごい高級ということではなく、ローカルが皆『美味しい』って食べに行ってる場所に行かれるのはどうですか?」っていう形で紹介してくれたのが、「天東86 牛肉麺」っていう(お店)。「これが美味しいんだよ。」って言って紹介してくれて、食べたんですけど、「やっぱり地元の人が美味しいって通ってるお店は美味しいよね。」って、その中でも言わせてもらいました。

その後に、「古着屋さんありますけど、行ってみます?」ってなって。お店の規模はこぢんまりとした感じではあったんですけど、やってらっしゃる現地の人に「何でこれ(古着屋を)始めたの?」って言ったら、「始めたきっかけは全てあなたです。」っていうふうに言われて。「え? どういう意味?」って思ったら、「これ覚えてます?」って言われて、「ああ、なんかドラマの劇中でこれと同じようなの着てたな。」っていうふうに言ったら、「そうそう! じゃあこれは?」、「あ、それロンバケのオープニングタイトルで着てたな。」、「あーそうそう! じゃあこれは?」って言って、「いや、これそういう意味か。」と思って。
「こういうビンテージの古着に嵌まったきっかけは、あなたです!」っていうふうに言ってくれた「トラヴィス・ヴィンテージ」っていう(お店)、「あなたがやってるんで僕もやってます。」って言って、波乗りやってるんだろうな~っていう日に焼けた感じはしてましたね(笑)。髪型も。

それで、これはスタッフのチョイスだったんですけど…。僕は日頃からあんまり「お茶を嗜む」っていうのがそんなになくて。「せっかく本場に来たんだから、本場のお茶を味わってみたらどうですか?」って言われて、「じゃあ行ってみようか。」って言ってお邪魔したら、やっぱりいいもんでしたね。
やっぱり料理もそうですけど、目の前でお茶を淹れて頂く、あんなすごいコミュニケーションって(ない)。日本で言う「茶道」も1つの究極のホスピタリティだし、究極のコミュニケーションだなと思いますけど、ああいう人と人が向き合った間に存在する匂いだったり、味だったり、それを共有できるっていうのも、すごい経験だなっていう。「だからこの文化ってなくならないんだろうな。」っていうふうに、改めて思ったかな。

続いてのメッセージはコチラ!

【鹿児島県 ともき 24歳 男性】
拓哉キャプテン!こんにちは!
「SEE YOU THERE」のLive DVD発売、ずっっと待っていたのでとても嬉しいです!!
僕は名古屋と福岡に行かせていただいたのですが、トレイラー映像を見てあの時の風景が一気に蘇ってきました!早くフルで観たいです!!
これからもお身体に気をつけてずっと歌い続けてほしいです!!
また騒げる場所で会いましょう!!


【神奈川県 ちなみ 35歳 女性】
拓哉くんこんにちは!
ライブツアー「SEE YOU THERE」映像化待ちに待ってましたあああ!!嬉しい~~*\(^o^)/*
朝起きてすぐそのニュースを知り、すぐさまティザー映像見てバチバチに目覚めました…!いい目覚めすぎた!
Backstage Documentaryが1時間も入っているとのことで、どんなバックステージ映像が観られるのかすごく楽しみです!
拓哉くんはもう観ましたか?発売楽しみにしてます!


木村:そっかそっか、お知らせがあったんだよな。
去年のツアーを映像化せてもらえるということで、7月2日にリリースされるようです。そのBlu-ray&DVDになります。
今回は、横浜アリーナでやらせて頂いたものが軸となって、色々映像を撮ってもらったりして、それを色んなミックスでやってもらってるらしいんですけど。

そしてそのバックステージのドキュメンタリーが、1時間も…これ1時間もいるかな? 長くないですか?(笑)
でも確かに、スタッフが気づいたらいつもいるんですよ。「あ、まーた何かやってんな~。」とか言いながら「え? 今どうどういう映像を撮ってるんですか? もしくは撮れてるんですか?」って冗談で言ったら、「いやもうめっちゃくちゃヤバい、もう超いいっすよ!」とかいうふうに言ってて。「じゃあ、今度それ纏めて見せてよ。」って言ったら「分かりました! じゃあ今度編集して、木村さんに見せる用のやつを作ってきますんで、ちょっと待っててください。」って言われて「おお、じゃあ待ってるわ。」って言ってたら、気づいたらツアー終わってて。「おーい! 見てないやん!」って思ったら、「はい。『Backstage Documentary』っていう形になってるみたいです。」って。

ライブの方は、「どんな切り取り方をされてるんだろう?」っていうので、じっくりまでは見てないですけど、流れは何となく「あー、そうそう、こういう瞬間あったよね。」って思いながら、バーッと流し見をさせてもらいましたね。
でもその「Backstage Documentary」っていうのは、何が入ってるか分かんないです。でも、ツアーメンバーだったりとか、パフォーマーの皆だったり、バンドのメンバーだったりにも、色んな話を聞いてくれてるらしいので、そこはちょっと僕も楽しみだな、と思ってます。
もし、モノができたら、まず僕はそのバックステージの方から観ようかなと思っております。

7月のリリースまで、皆さん楽しみに待っていて欲しいと思います!

[OA曲]
M.ここにいる/木村拓哉

2025年04月27日Flow 第三百五十二回目「拓哉キャプテン × timelesz」Part3

今月のマンスリーゲスト、timeleszの新メンバー5人とのトークも今週が最後!
5人にとっての「人生の1曲」も伺います!


木村:今だからストレートに正面切って聞いちゃいますけど、オーディションやってた時って皆はどう思ってました? 逆に、原とか寺西はもうお仕事してたから。

寺西:それこそ、僕は会社に入ったのが風磨と同期で、勝利と聡ちゃんに関しては後輩なので、そのメンバーに審査されるっていうのは、正直気持ち的に単純ではなかったと言うか。ただ、それでも腹くくって「timeleszのメンバーになりたい!」って思ってからは、もちろんまっすぐに取り組んできたんですけど。やっぱり最初の頃とかは、ちょっと変な気まずさみたいなものとかもあったりしました。

木村:このプロダクションにいたっていうこと、その事実自体が、違和感だよね。ギクシャクしがちな要素になるよね。

寺西:そうだと思いますね。他の候補生とまた環境が違うので、そこの審査基準みたいなのも…。

木村:だって、そこは1回取り払われるわけじゃん。「できますか?」、「はい、できましたよ。」っていう。「自分はできますか?」っていうことになるじゃん。篠塚みたいに、「いや、全然できません。」ってなってたんだけど、「できるようになってきましたよ。どうします?」みたいなことにもなるわけじゃん。

寺西:そうなんですよ。だから自分でもびっくりするぐらい、自分の新しい一面みたいなのがこのオーディションを通してすごく出会えたな、っていうのは実感としてありますね。

木村:韓国系のグループのオーディション番組っていうのは、今まで観たことあるでしょ?

猪俣:僕はなかったです。

木村:マジか。サッカーしてて。

猪俣:はい(笑)。でも、見られるポイントとかが分かんないからこそ、自分の素のまま、そのままを全部出せれたのかな、と思いました。

木村:にゃるほど…。篠塚も一緒?

篠塚:そうですね。僕もそういうオーディション番組を余り観たことはなかったんで…。

木村:別に、その途中経過に目を向けることはそんなになかったんだ。途中経過よりも、今確実に存在している、作品だったり、人だったり(を見ていた)。

篠塚:はい。なので、オーディションは「一旦、等身大でぶつかろう。」っていう気持ちで行けてましたね。

木村:ほう…。立派だな。あの時は「僕、まだちょっと自信ないっす。」っていう感じはあったけど、スキルは上がってきたし、髪はド金髪になってるし…。

timelesz:(笑)。

原:(篠塚は)もう本当に真面目で、バラエティーとかも台本を直前まで一番まじめに読んで、自分の見え方とかトークをちゃんと話せるように練習したりとかしてるタイプ。

木村:バラエティーの練習って、どうやるんですか? 俺分かんねーもん。

篠塚:大先輩に言えることじゃないんですけど、バラエティーの収録とかも本当に初めてでやっぱりちょっと緊張もあるので、自分の発言するターンの時にあらかじめどういう発言するか、とかを準備しておかないと。せっかく台本を一度用意されてるんで、読んでおかないと、もしかしたら自分が緊張して流れとかも全部飛んじゃうかもしれないし。だからいつも、ちゃんと読んでおこうってなってますね。

木村:逆に、他の皆はしないの?

原:僕も割と準備しちゃう方です。自信がないので、それで不安を埋める。

木村:「自信がない。」って言って、ホントですか~?

原:本当ですって(笑)。

猪俣:木村さん、でも原くんはバラエティーがあると、絶対に僕たち3人に言ってくれる言葉があって。「お前ら、好きにやれ。俺が滑らせねぇから。」って(笑)。

木村:「俺が滑らせない。」、「好きにやれ。」と。

原:ただ、僕が一番滑ってます。いつも(笑)。

木村:それでいいんだと思うよ。
でも、ああやって、2月5日に最終的に自分たちの名前が1人1人呼ばれてって。あの時に、腹くくれました? それとも、もう名前を呼ばれる前に、(腹を)くくれてた?

篠塚:僕の場合は、良くも悪くもくくれてたのかな、って。「受かっても落ちてももう悔いなし」、ぐらいまでは、腹くくってましたね。
それこそ、正直、最終審査ではあんまり緊張しなかったと言うか。今までは結構緊張してたんですけど、結構やったし、この期間は楽しかったし。色んな人と会えて、僕の知らない世界を知れて。そういう意味では、最終審査では「一旦やることやったし。」っていう気持ちでいれましたね。

木村:へ~。さっきはあんなに「事前の台本は目を通す。」って言ってたけど。こういう質問とかって、台本には書いてないわけじゃん。書いてなくても答えられるわけじゃん。だから、それが篠塚のルーティンだったら読み続けてもいいと思うけど、多分大丈夫だと思う。

篠塚:本当ですか…?

木村:うん。ちゃんと相手のことをキャッチしておけば。言ってることだったり、言ってる目だったり、フィーリング…この間の空気感を感じ取れれば。もちろん「台本をしっかり読み込む」っていうのがルーティンだったら続けてもいいと思うけど、それはちゃんとできてるから大丈夫でしょ。

篠塚:ありがとうございます。

木村:他にも、実際に「あ、俺ってメンバーになったんだな。」っていうふうに実感した瞬間ってのはいっぱいあったと思うんですけど、「こういう存在でいたいな。」、とかありますか?
特に「ダンスレッスンがあった」っていう篠塚、猪股、橋本の3人は、今は主に振り付けだったりとかダンスのスキルだったりとか歌だったりとかっていうのがメインになってると思うけど、「何かこういうのをやってみたいな。」とか、正直なところであったりします?

篠塚:僕はバラエティー。いっぱい観てたし…。

木村:バラエティーって言うのは、言うべき言葉も、タイミングも、色も、テンションも、もうその場の…。

原:それこそ脊髄反射で。

猪俣:あ~、(自分に)合ってますね。

木村:お~い! 合ってんだ! やっば!
もう、そのまんま色々やってみれば? 多分、今この時間において、俺は結構楽しませてもらってるから。

timelesz:おお~!

木村:多分、色んな人のことをそうさせると思うよ(笑)

猪俣:でも僕も、「嵌まってないな。」って思う時はあります。

木村:え!?

timelesz:(笑)。

猪俣:たまにバラエティーとかで、「あ、今日嵌まってないわ。」って。

木村:「今日」だけじゃないと思う。

timelesz:(笑)。

猪俣:そういうことがあるので、そこは勉強だなって思ってます。

木村:いやむしろ、嵌まったら猪股じゃないと思うよ。そのまま行ってくれ。

猪俣:はい。

木村:他に何かありますか?

橋本:お芝居のお仕事をしてみたいなっていうのがあります。

木村:好きな作品とかありますか?

橋本:「Nのために」とか、「最愛」とか、そういうちょっとサスペンス系、事件系のドラマを観るのが好きで。

木村:そっち系が好きなんだ。へぇ~。

原:元々、芝居をちょっとやってたんだよね。

橋本:はい、ちょっとだけ。お芝居も、前の活動の時に少しだけ勉強させて頂いてたので、お芝居をちょっとやってみたいなっていうふうにも思ってます。

木村:へ~。どうしよう、共演者になってたら。

timelesz:うわ~。すごいね!

橋本:是非お願いします。

木村:でも分かんないもんね。どのタイミングでどの役と出会えるかって言うと、本当に俺も分かんないし。マジで。だから、いつ誰がどうなるか分かんないですよね。
今月はマンスリーゲストに、timeleszの新メンバーの5人を迎えてお送りしてきました。課題曲になってました「Rock this Party」の配信がリリース中ということで。ミュージックビデオも公開中、と。
で、オーディション中に課題曲になってた12曲の配信コンピレーションが、もう配信中なんですね。「Hello We're timelesz」っていう。

timelesz:はい。

木村:そして、今もうライブの予定が組まれているということで。「We're timelesz LIVE TOUR 2025 episode 1」として、6月28日から8月24日。でも、寺と原坊が、「一部公演には出演できない」って書いてあるけど。以前から決まってた舞台とかのお仕事とのスケジュールが被っちゃったんだ。

寺西:どうしても、タイプロ前からどっちも決まっちゃってて。それでもやっぱり少しでも多くのファンの方にお会いしたいっていうので、色々協議を重ねた結果、この形でやることになりました。

木村:でも、それはいつかフォローができればいいんじゃない? 今回はタイミングが合わなかったのであれば、次の機会にフォローができればいいんじゃないですか?

寺西:ありがとうございます。

木村:本当に、今日こういう場がなかったら皆とはお話できなかったから、こうやってお話させてもらってよかったなと思ったし。逆にこうやって話せたから、今後、皆さんが色々チャレンジすることだったりとかにも、自分は着目してみようかな、と思います。よろしくお願いします。

timelesz:ありがとうございます! よろしくお願いします!

木村:この番組、毎回ゲストの方に「人生の1曲」っていうのを伺ってるんですけど、今日来てくれた5人にとっての共通の1曲、それはどんな曲になりますか? 決めてた? 「いっせーの、せ!」で言ってみる?

timelesz:はい!

木村:今日来てくれた5人にとっての、「人生の1曲」。タイトルをお願いします! せーの…!

timelesz:「RUN」!

木村・timelesz:おお~~!!(拍手)

木村:マジ? へえ~、理由は?

原:ファイナル審査で、候補生の僕ら8人だけで歌わせて頂いた曲で。やっぱり元の3人にとっても、ファンの方にとっても、すごく大切な曲だって僕らは承知の上で歌わせて頂いて、僕らに託してくれたメンバーもそうですし、あのファイナル審査の曲で僕らも人生が変わってるので、多分5人共通でそういう理由だと思ってます。

木村:ほ~。なるほど。ありがとうございました。

[OA曲]
M.RUN/timelesz

[後TM]
M.Rock this Party/timelesz

2025年04月20日Flow 第三百五十一回目「拓哉キャプテン × timelesz」Part2

今月のマンスリーゲストは、新体制となったtimeleszから、新メンバーの寺西拓人さん、原嘉孝さん、橋本将生さん、猪俣周杜さん、篠塚大輝さんの5人!
今週も野郎ばっかでお送りします!


木村:でも、全然慣れた? そうでもないでしょう?

篠塚:全然慣れないですね。僕は本当に1年前までただの大学生だったので。

木村:でも、「将来こうなってみてーな。」って思って、大学行ってたの?

篠塚:いや、そういうわけではないです。小学校の時とかはこの事務所に憧れたりしてはいたんですけど、テレビとかも好きなので。木村拓哉さんとかもそうですし、色んな人を見て、カッコいいなとか色々思ってはいたんですけど、大学生になって、こういう世界に入ることは本当に一切考えてなかったです。

木村:でも、オーディションには(応募した)。

篠塚:そうですね。ちょっとこれは初めてだったんですけど。

木村:自分で申し込んだ?

篠塚:はい。友達に後押しされたっていうのもあるんですけど、「ちょっと1回だけ挑戦してみようかな。」みたいな感じで。

木村:その後押ししてくれた友達っていうのは、大学の友達?

篠塚:ただの高校の友達です。

木村:今「ただの友達」って言っちゃってるけど、その友達の後押しがなかったら多分ここにいないかもしれないね。

篠塚:いないですね。

木村:だからそれは「ただの」じゃないかもしれないよね。「かけがえのない友達」だよね。

篠塚:本当にそうです。

木村:すごいね。

篠塚:はい。なので、もう今のこの状況とかも未だ信じられないですし…。

木村:いや、いい加減信じてもらわないと。

timelesz:(笑)。

木村:逆に、橋本くんはどうですか?

橋本:僕も、1年前は焼肉屋さんで働いてたので。

木村:でも、何かに所属してたよね?

橋本:はい、ちょっと前に2021年まで(ボーイズグループに)所属してました。

木村:その後は…。

橋本:焼肉屋さんでバイトして。

木村:美味しい賄いを食べていた、という。

橋本:そうです(笑)。

木村:へえ~。逆に「こういうお話(timelesz project)がある」っていうのを聞き、自分で(応募した)?

橋本:はい。ネットで知って、その時に何かビビッと来たような感覚になって。

木村:ビビッと?

橋本:はい(笑)。直感的じゃないですけど、運命的なものを一瞬感じて、「やってみたいな。」っていうふうに思いました。

木村:で、自分で申し込んだ。

橋本:はい。

木村:それは全員一致して、自ら(申し込んだ)?

timelesz:そうです。はい。

木村:へえ~。あの時、それこそタイプロの中身でも言わせてもらったけど、まずそういうふうに思ってくれたこと自体に、僕は「ありがとう」だし。
実際にあの時は「3人(佐藤・菊池・松島)をよろしくお願いします。」っていうふうには言ったけど、今現在はもう体制が変わって今日は同じメンバーとして来てもらってるので。あの時は、俺、ある意味、初めてお会いする方たちとして言葉を言わせてもらったんですけど、こっからは全然ガンガン言わせてもらう。

timelesz:ありがとうございます! よろしくお願いします!

木村:逆に、こちらこそ、以後よろしくお願いします(笑)。

timelesz:よろしくお願いします!

木村:そうそう、この間ニュースで知ったんだけど、番組が始まるよね。

timelesz:「タイムレスマン」。

木村:「マン」が付いたら、結構厳しいぞ。きっと。

timelesz:(笑)。

木村:コンセプトが「全力で、汗をかく!」っていう。

寺西:汗もいろんな種類の汗なんで。ただ肉体動かすだけじゃないって部分も、実はあったりするんです。

木村:メンバーのみ? 誰かゲストをお迎えするとかそういう番組ではなく?

原:そこはわからないですけども、取りあえずは。

木村:すごいね。「タイムレスマン」。「全力で汗をかく」って、うわ、俺は絶対嫌だ~! これをコンセプトにされたら「うわー!」って思うなぁ。色んなことやるんだろうね。苦手なこととか大丈夫なの? 高所恐怖症とかいない?

橋本:ちょっと高いところが苦手ですね。

木村:でも、多分あると思う。「お願いしまーす。」って。で、皆でセスナ2機に4人4人で別れて乗って…。

timelesz:うわぁ~。

木村:プロのスカイダイバーの方達とタンデムで、上空3500m…フィートで言ったら3万フィートとかからパンッと飛んで、皆で「うわー!」って、あるかもしれないよ。

原:将生が高所恐怖症だったら、今後コンサートとかで、上がったりするリフターとかがちょっと…。

木村:リボンリフターとか、そうだよね。

原:だってあれも多分怖いでしょ?

橋本:いや、怖いと思います。下見ると「キュッ」ってなっちゃうんですよ。

原:歌うどころじゃなくなっちゃうかもよ。

木村:でも、多分あるよ。

橋本:うわぁ…。頑張って克服します!

木村:克服なのか、もうキュッとなってる自分を晒すしかないよね。それを客席の皆がどう思ってくれるか、どう感じてくれるか、になるかもしれないし。
どうだろう? あと苦手なことってある?

猪俣:僕は、おばけが本当に苦手で。

木村:それはガチなやつ? それとも屋敷系?

猪俣:どっちもです。だから、例えばおばけ屋敷とか無理かもしれないですね。

木村:絶対あると思う。カメラマンさんが暗視カメラで…。あと、自分でセルフィーで持たされて、「入口でオープニング撮るんで、皆さんそれぞれ2人1組で行ってきてください」とか。
タイムレスマンのスタッフがこのラジオ聴いてたら、間違いなく次の企画でありますよ。

寺西:確かに、序盤で来そうな企画。

猪俣:例えば、お笑いにならないぐらい怖い時ってどうすればいいんですかね?

木村:それがスタッフの力じゃないですか。「お笑いにならないぐらいのリアクションになっちゃいますよ、俺。」ってことですか?

猪俣:はい。

木村:猪俣くんと一緒におばけ屋敷に行ったことはないでしょう? 肝試しもしたことがないでしょ?

timelesz:ないです。

木村:じゃあ多分、2人1組で…誰が一緒になるか分かんないけど、やるんじゃん?

猪俣:マジか…。おばけ屋敷に行ったら、怖いのを笑わせられる自信がないんですよ。

木村:いやだから、おばけ屋敷に行って、笑わせる必要はないんだよ。だって、おばけ屋敷に行けばいいんだもん。

猪俣:もう足が1歩も動かないんですよ…。

木村:2人1組だから。

猪俣:そっか。連れってってくれればいいのか。

木村:誰かが背負うのか、後ろから猪俣くんのことを(押すのか)。この間のリールの動画を見る限り、多分、原辺りだと思う。

原:嫌だなぁ~。

木村:後ろから押してんじゃない? 「お前、早く行けよ!」、「いいから行けよ!」って言って。

timelesz:(笑)。

原:でも、俺もビビリなんで。

木村:じゃあ、多分出てくるまで30分ぐらい掛かるかな。

原:掛かると思います。でも、絶対に企画としてありますよね。

木村:絶対来ると思うよ。高いところも絶対あるだろうし、おばけ屋敷なのか、まぁ夏の時期になったら絶対そっち系もあるよね。肝試しとかさ、〇〇スポットとか、ありそうですけど。
多分、スタッフがまず苦手なものから洗ってくと思うし。「小中高、サッカーをやってました。」っていう人に普通にサッカーボール蹴らせないと思うんですよ。だから「怖いのが苦手。」ってなったら、きっと「あ、そうなんだ。」ってなるし。

寺西:「タイムレスマン」のスタッフさん、今めっちゃ感謝してると思います(笑)。

木村:新体制でのライブツアーも、6月28日、千葉 LaLa arena TOKYO-BAY公演を皮切りに、「We're timelesz LIVE TOUR 2025 episode 1」というのが開催される、という。で、8月24日静岡のエコパアリーナ。その公演まで全国8都市、計24公演っていう。
これすごいね。8都市はすごい豊かだね。いいなぁ。

timelesz:楽しみです。

木村:楽しみだろうし、その分、きっと大変だと思う。でも、今「大変」の前に「楽しみ」っていうのがポロッて出てきてたけど、それがすごくいいことだと思う。大変なのが分かってるじゃん。なんだけど、一番最初の言葉が今「楽しみ」だったから、それがすごいいいことだと思う。
でも言っとくけど、すごい大変だからね(笑)。

timelesz:そうですよね(笑)。

木村:今まで経験したことのないぐらい大変だと思う。

原:やっぱ会場によっても色々キャパも違うし、音の響きとかも…。

木村:それは、偉そうに言うとそうかもしれないけど、そこを補ってくれるのがスタッフだし。
そこは本当に、皆が一番気持ちいい状態でできるように持ってってくれるのがスタッフだったり。まぁ橋本は「怖い。」って言うかもしれないけど、後ろの席の人までちゃんと見やすいように高いリフターを上げて、皆が見えるところに持ち上げてくれるのもスタッフだし。皆が縦横無尽に「ここは振り付けないし、フォーメーションもないから、フリーで行きたいところに行って。」っていう(場面で)、メンバー1人1人にサーチをずっと当て続けて追っかけてくれるのもスタッフだし。
でも、実際にお客さんは、東京の方達と関西の方達で、若干笑ってくれる…ツボなのかポイントなのか(異なる)。(関西では)メンバー同士が話してても「なんでやねん!」っていうのが普通にあったりとか。
両耳にイヤモニをぶっ込んじゃってると会場の声が聞こえないから、逆にオーディエンスマイクも存分に立てておいてもらって、イヤモニにお客さんの声がちゃんと反映できるように。MCになった時には、できるだけそのオーディエンスマイクの出力を上げてもらったりとか。

timelesz:へぇ~。

木村:メンバー同士だけの会話になりがちになっちゃうけど、そうやってすると、そこにお客さんがいてくれて、それこそ皆が突っ込んでくれたり、笑ってくれたり、「ええ!?」って驚いてくれたりしたリアクションが聞こえるから、直にイヤモニにボーンって返ってきた時には、会話もしやすくなるし。
やっぱり「どんだけキラキラ笑ってんの?」っていう笑い声が聞きたいじゃん。あと、「ええ!?」って驚いた顔と、音。皆の感情が声になって。今はコロナも落ち着いたから声も出せるし。
やっぱそれを整えてくれるのはスタッフじゃない? そのリハーサル期間に、光を当てたくなる、整えたくなる、その人を高いところに持ち上げたくなる、そういう人に、皆にはなってもらいたいと思う。

timelesz:ありがとうございます。

[OA曲]
M.Anthem/timelesz

2025年04月13日Flow 第三百五十回目「拓哉キャプテン × timelesz」Part1

今月のマンスリーゲストは、10ヶ月にも渡るオーディション「timelesz project」を経て新体制となったtimeleszから、新メンバーの寺西拓人さん、原嘉孝さん、橋本将生さん、猪俣周杜さん、篠塚大輝さんの5人!
どんなトークセッションになるのか? お楽しみに!


木村:俺、この間お邪魔したんですよ。

timelesz:ありがとうございます!

木村:家で「Netflixを何か見よっかな?」って点けた時に、風磨がすごい睨んだ写真が上がってて、「何これ?」って思って、ピコピコってカーソル合わせて決定をしたら、オーディションをやってるっていうのを自分が知って。風磨と勝利と聡が、Flowのマンスリーゲストに来てくれた時に、「そういえば、(timelesz projectを)やってるね。」って言ったら、「そうなんですよ。今やってるんですよ。」ってなって、「じゃあタイミング合ったら行くね。」、「マジっすか?」ってなって、「うん。じゃあね。」って終わったんですよ。
なので、最終的に今日の5人と、他の3人がいる現場に急遽お邪魔したら、その時に、原嘉孝辺りは野生のクマに出会ったようなリアクションを…(笑)。

timelesz:(笑)。

原:正直、マジで吹っ飛びました(笑)。

木村:いや、あんなに人って横移動するんだって(笑)。

原:本当ですよ。いやだって、僕はこの事務所に入って15年ぐらいですけど、木村さんとお会いできる機会なんてもうほぼほぼなかったですから。

木村:でもその間、原と寺西は、ドラマとか舞台とかで色々参加させてもらってた期間があるわけでしょ?

寺西・原:はい。

木村:で、今後も単独でミュージカルだったりとか、舞台とか、控えてるよね。

寺西:はい、そうですね。メンバーに加入するのが決定する前に頂いてたお仕事がいくつかあるので、そちらはしっかりやらせて頂いて。

木村:でも、timeleszになってから、もう早速、バラエティーもそうだし、歌番組だってこの間やってたよね。
どうですか? 実際、timeleszのメンバーとなり、「タモさんじゃん!」って(いう感じになりました)?

timelesz:なりました!

木村:やっぱなりました? なりますよね!
あと、自分達と同じ日に番組のゲストになったアーティストの方たちがいて、「うわっ!」ってなるよね?

timelesz:なりました。

木村:誰になりました?

timelesz:サザンオールスターズさん。マジでヤバかったです。

木村:それはヤバいな! 1発目でサザンオールスターズさんと一緒だったんだ。

原:木村さん、僕、原由子さんと親戚なんです。めちゃくちゃ遠いんですけど。

木村:マジで? それ、「原」を利用してるだけじゃないの?

原:違います! そんなことないです。もうこれは裏取れてますから。家系図を見ると、繋がるんですよ。

木村:ご挨拶したの?

原:ミュージックステーション中にも、カメラ回ってるとこで、そういうトークをさせてもらって。

木村:番組の事前のアンケートなんかで、スタッフがそこを拾ってくれて。

原:はい。2~3回、「これは本当なの?」っていう確認のメールは来ましたけど(笑)。

木村:(笑)。へえ~、そうなんだ。

原:そうなんですよ。感動しました。

木村:じゃあ、桑田さんが親戚になるってこと?

原:まぁ、ほぼサザンオールスターズです。

木村:そうだよね。

timelesz:いやいや、「ほぼ」ではないでしょ!

木村:サザンスターズの中の1つ、「サザン」という銀河系の星の中の1つだよね。

原:僕は小粒で(笑)。

木村:今後、その粒はどうなるかわからんよ。
でも、すごいね。後は、あの日ってどなたがいらっしゃったっけ?

猪俣:あいみょんさんと…。

木村:あいみょんさん、どうでした?

猪俣:僕は個人的に、方言がすごい綺麗だなっていう。

木村:は?

猪俣:僕には方言がすごい刺さってしまって。「なんでやねん。」みたいな方言があって、「方言っていいな。」って思いました。

木村:…やっぱり、猪俣くんの扉って、不思議な扉だよね。

timelesz:(笑)。

原:変化球飛んでくるから(笑)。

木村:方言良かった?

猪俣:僕的には方言がすごく刺さりました。

木村:そりゃそうなるよ。だって、あんな素敵な「歌」っていう表現をして、そのプロフェッショナルの人たちが歌番組に集合するわけだから。そりゃ刺さるよね。

猪俣:本当に興奮しました。

木村:興奮しちゃったの?

timelesz:(笑)。

猪俣:違うアーティストさんとか、初めて生で近くで見れたので。最初は緊張したんですけど、どんどん自分達も「やってやろう!」っていう気持ちになって。

木村:他のメンバーはどうでした? 篠塚は?

篠塚:そうですね。それこそ先輩のSixTONESさんがパフォーマンスをしてくださって、めちゃくちゃカッコよかったんですよ。僕達…特にこの3人(橋本・猪俣・篠塚)は、本当に色々初めてなことだらけなんですけど、SixTONESさんが「行けよ!」みたいに優しく声かけてくださって、それでだいぶ緊張が解れました。

木村:なるほど。でも、ちらほら流れてくるリールみたいなやつあるじゃん。あれで、ちょくちょく「Rock this Party」の(ダンス動画を)上げてるじゃん。めっちゃ上手くなったよね。

篠塚:ありがとうございます…!

木村:そう思わない?

原:振り覚えもすごい速くなってるし。

木村:普段何やってんの? 何でこんな急に(上手く)なったの?

篠塚:タイプロ期間からそうですけど、色んな人に教わってますし、NOSUKE先生率いるTeam"S"さんには、今日も僕達3人はダンスレッスンして頂いてました。

木村:そもそも、ダンスレッスンってどうですか?

篠塚:僕は楽しいですね。やっぱりどんどん体の使い方とかが分かってきたり、鏡を見ていて、振りがずっと雑だったのがピタッて上手くできた時とかあるんですよ。そういう時、「あれ? ちょっと、っぽくね?」みたいな感じで、嬉しかったりします。

木村:へ~。タイプロやってた時…今だからはっきり言えるけど、オーディション期間中は結構厳しかったもんね(笑)。

篠塚:大変厳しかったです(笑)。

木村:だからこの間、(TikTokやInstagramの)動画を観た時に、「あれ? この間(timeleszに)なったばっかだよな、こいつ。」って思って。変わったね。

篠塚:光栄です。

木村:トークだけじゃなくて、「ああ、猪俣ってこういうとこでもボケるんだ。」って。わざとカメラに被るようにポジショニングして…。

timelesz:(笑)。

木村:今は、5人が横並びで、僕から見て、右から猪俣、篠塚、橋本、寺西、原っていうふうに並んでるんですけど、逆に俺が面接を(受けてるみたい)。「あなたは何でこの会社を希望したんですか?」みたいな感じで、俺が答えなきゃいけないような座り位置になってるんですけど。
まぁでも、ビックリしたわ。

timelesz:ありがとうございます。

木村:でも、ビックリしただけだからね。まだ「すげぇ!」とは思ってないからね。

原:ライブをやらせて頂くんですけど、もう、オーディション中のスピードじゃやっていけないんです。次から次へと何曲も覚えなきゃいけないので。

木村:ライブの現場っていうのは、カーソルを合わせて決定ボタンを押したら誰でも観れるような世界ではないからね。それはきっとテレビ画面越しでも皆のことを「観る」っていう人生の一部分の時間に充ててくれてるのは一緒かもしれないけど、やっぱライブ会場に足を運んでくれるっていうのは、完全にその人達の一部分を自分たちに向けてくれることだから。大変だね。

原:だから、3人は特に、個人仕事を今ちょっと減らして、そういうパフォーマンス力を上げる期間にして、注力しようという…。

木村:その3人…猪俣くん、橋本くん、篠塚くんは、ライブに向けての集中期間にするじゃん? じゃあ、2人(寺西・原)はどうするの?

原:いや、もちろんもちろん!

寺西:準備してます!

原:準備めちゃくちゃしてますし、元々決まっていたお仕事も並行しつつ…。

木村:なるほど。

原:ただ、やっぱり僕らもライブをやるっていうのは…てらはグループを組んだことないので初めてになりますし、そこに照準を合わせて。

寺西:(初めてなのは)3人と同じです。

木村:でもな、「同じ」って言っても、経験値としてはやっぱ違うしね。正直。
ライブ会場って、テレビカメラの向こう側の、実際の人の目をリアルに感じることができるじゃん。本当に客席にいてくれる人たちの目が、こうやって…それはいくつになっても「何でそんなにキラキラした顔してんの?」っていう顔をしていてくれるから。

原:木村さんでも、やっぱりずっと変わらずそう思うんですか。

木村:毎回思う。

timelesz:へ~!

木村:毎回、「何でこんなに屈託のない感じで笑ってくれるんだろう。」とか、場合によっては本当にちびっ子みたいに泣いてる時もあるし。それを見ると、逆にヤバいっていう、こっちがそれにちょっと伝染しそうになる時もあるし。あの空間だから感じ取ることができるものはめちゃくちゃあると思うし、それはめちゃくちゃパワーになるんじゃないですかね。

猪俣:楽しみだ。

木村:楽しみだ(笑)!

原:木村さんに緊張しすぎて、うちの橋本将生が一言も喋ってないんです。すいません。

橋本:すいません。橋本将生です(笑)。

木村:橋本くん的には、ライブに向けて楽しみにしてることだったり、あと歌番組で、「あの人やばかったっす。」っていうのは、誰がいました?

橋本:そうですね。僕、桑田佳祐さんと中学校が一緒で…。

木村:え? 何なの、それ?

timelesz:本当にたまたまです(笑)。

木村:それもたまたまなんだ。

橋本:まず、出身が一緒で、中学校も一緒で、謂わば先輩に当たるわけなんですけど、カメラが回ってないところでちょっとだけ会話させて頂いたんですよ。すっごい緊張しました。でも本当に嬉しかったです。車の中でサザンさんがずっと流れてて、すごいレジェンドのような方なので、お話できてめっちゃ嬉しかったです。

木村:どうですか? 取材とかいっぱい受けたでしょ? もう大丈夫になりました?

猪俣:もう大丈夫です。「求められてる答えを返せてるのかな?」っていうのは不安なんですけど、でも自分なりの答えを出してるので、大丈夫です!

木村・timelesz:(笑)。

timelesz:すいません、うちの猪俣が(笑)。

木村:猪俣…! ずっとそういう感じ?

猪俣:僕ですか?

木村:うん。元々何部?

猪俣:サッカー部です。小学3年生の時から、小・中・高校までやってました。

木村:は~…。好きな海外の選手は?

猪俣:僕の世代なので、メッシ選手とか、クリスティアーノ・ロナウド選手とかが好きです。

木村:いや、それでいいんですよ。「僕の世代なので」って言われると(笑)。いや、皆好きですよ。

timelesz:(笑)。

木村:なるほどね。でも、何だろうな? 返しが不思議だよね。

猪俣:ありがとうございます。

原:脊髄(反射)で喋ってますから。脳を通さず。

木村:一度ここ(脳)に入ってないんだ。もう脊髄だけで。

猪俣:はい。

木村:本人も今「はい。」って言ってたよ(笑)。認めたねー。「僕は脊髄で話してる。」

猪俣:話してます。

木村:なるほど。
オーディションは10ヶ月間か。で、最終審査、東京ガーデンシアターっていうところで、2月5日、ここにいる5人が名前を呼ばれて、勝利と風磨と聡の3人と共に「新生timelesz」という8人組に。
すごいよね。元いたメンバーより人数多いんだもんね(笑)。でも、その10ヶ月っていう期間が、きっとそのバランスっていうのを整えてくれたんじゃないかな、って思うし。
それで僕がお邪魔した時が、多分課題曲の振り付けの、初めての振り入れの日だったんだよね?

timelesz:はい。

木村:「Rock this Party」の配信も実際にリリースされ。で、何かの映像観たんだよな…。どっかに行ってたよね?

timelesz:ミュージックビデオの撮影でハワイに…。

木村:早くもハワイに行ってるの!? うちっぽいな~。とにかくグループが形成されると、何故かハワイに行くっていう(笑)。

timelesz:(笑)。

原:タイプロ前から決めてたらしいです。風磨くんが、もう来年(新メンバーが)決まったタイミングで、ここのスケジュール空けてくれって。

木村:とにかくハワイって? ビーチでウェーイって(笑)。そこまで考えてたんだ。

[OA曲]
M.Rock this Party/timelesz

2025年04月06日Flow 第三百四十九回目

今週は、皆さんから頂いたメッセージをご紹介します!

まずは、3月のマンスリーゲスト、ONE OK ROCKボーカルのTakaさんとのトークを聴いてくれた方から、たくさんメッセージを頂いています。


【埼玉県 たま 52歳 女性】
木村くんとTakaの対談、めちゃくちゃ楽しみにしてました!
木村くんがワンオクのファンである事は知っていましたが、ついに2人の対談が実現したか!と夢を見ているようです。
ピンチの時ほど、ワクワクする!って言ってたTakaの言葉に、様々な不条理溢れる現実も前を向ける気がして勇気を貰いました。
2時間半も収録した今回の対談、全部聴きたい気持ちでいっぱいです。
この企画を実現してくれたスタッフのみなさん、オファーを受けてくれたTaka、本当にありがとうございました。


木村:他にも、このような形のメールがわんさか来ています。

そして、もう1通ご紹介します。

【埼玉県 ゆう 27歳 女性】
拓哉キャプテンこんにちは!
まさか!まさか!まさか!FlowにTakaが来るなんて!!!!
幼稚園の頃からずっと好きな拓哉キャプテンと、高校生のときにどハマりして、ずっと好きなワンオクのTakaがコラボするなんて!!
私にとっては、「好き×好き」で、最高の3月でした!ありがとうございます!
率直に、Takaと対談して、どう感じましたか?
加えて、ワンオクの中でキャプテンが一番好きな曲はどの曲ですか?
これからもゲストとの対談を楽しみにしてます!
そして、拓哉キャプテンとONE OK ROCKを推し続けます!!!!!


木村:ありがとうございます。ワンオクに代わって、僕がお礼を言わせて頂きます。その分もありがとうございます。

率直に、素敵だと思わせてくれる、感じさせてくれるアーティストの1人だと思って、僕はお会いしました。
こうやって向き合ってお話させてもらうのは初めてだったんですけど、元々同じプロダクションにいたっていう経緯もあるけれども、「ワンオクのボーカルとして、きっと胸を張って自分の前に現れてくれるんだろうな。」っていうふうに勝手に思っていたので、もうまさにその通りだったし。
でも意外だったのが、彼の方から、自分に対して、そこまでちゃんと思ってくれているとは思ってなかったので、そこがちょっと意外でしたね。
だから逆に、僕は楽曲だったりパフォーマンスも素晴らしいなと思うし、それをバンドという形で継続維持している。そして、アメリカだったり南米だったりと、「世界」っていうワールドワイドに挑戦をするっていう、共に「挑戦をする」っていうことを続けているあのバンドはすごいな、と思うし。
バンドの中の百獣の王として君臨しているTakaには、やっぱり僕は無条件のリスペクトができるなって思っていますけどね。

それにしても、楽しかったですね。本当にあっという間。
いつもはもっと「ゲストの方がどう人生をFlowしてきたのか?」っていうのをやらせてもらっているはずなんですけど、出会って、言いたいことをお互いに言い合ってて、ホストが、「今『Flow』っていうラジオ番組をやってるんだ」っていうことに気づき(笑)、「ちょっとやらないと駄目だよね。」って言って、一瞬、進行表に目を落としかけたんだけど、ゲストの方から質問攻めに遭い、それに答えてたら、「いや、そろそろ締めてもらっていいですか?」っていう感じで終わってた、っていう。

だから今度は、タイミングさえ合えば、よかったらボーカルのみとは言わず、バンドのメンバー皆さんで来て頂けたら、もっとすげぇ盛り上がりに…なるのかどうかわかりませんけども。
とりあえず今は、アルバム『DETOX』の後のツアー。まずはそのツアーの成功ですよね。

そして、現在公開中の映画「クランメゾン・パリ」についてもメッセージ頂きました!

【神奈川県 ザクロ 60歳 女性】
拓哉キャプテンこんにちは。
私は今パリに来ています。
年末年始にかけて、グランメゾン東京からのグランメゾンパリ、おかわりグランメゾンパリと何度も見ているうちに、どうしてもパリに行ってみたくなり、会社のリフレッシュ休暇取得期限もあったので、思い切って、今からでも3月に間に合うパリツアーを探して申込、とうとう来てしまいました!
ツアーなので、初日にシャルルドゴール空港からベルサイユ宮殿~ルーアン~モンサンミッシェルと大移動をし、2日目はモンサンミッシェル~シャルトル、そしていよいよパリです!
明日から映画の聖地巡礼、セーヌ川にかかるビラケム橋、ヴァンドーム広場のブシュロン本店、レモンポワンカレ通りのメゾンレヴカ、そして、レストランケイを廻ろうと思います。
もちろん、パリの三つ星レストランを予約する余裕はとてもないので、通りから眺めるだけになりそうですが。
丁度去年の今頃、拓哉キャプテンもパリで撮影されていたんですよね。
そう思うと、映画のシーンが蘇ってきて胸が熱くなります。
あと3日間、思いっきりパリを満喫したいと思います。
拓哉キャプテンは東京タクシーの撮影、体調に気をつけて頑張ってくださいね。
素敵な作品になることを楽しみに、いつまでも応援しています。


木村:ありがとうございます。映画観て盛り上がっちゃってパリにいる、っていうザクロさんなんですけど。
いや~、これ、すごいね。映画観てたら「(パリに)行きたい。」って思って、行っちゃったってことでしょ? いいっすね。何か豊かさを感じるな。だって、映画観て、「ここ行きたい。行ってみたい。」と思って、もう、このザクロさんは(パリに)いるんですよ。
これ、パリからメールを送ってくれてるってことだもんね。「あと3日間」って書いてあるから。すごいね。

でもね、このザクロさんじゃないんですけど、「東京タクシー」のスタッフにも全く同じような人がいて。
「東京タクシー」、まだ撮ってるんですよ? まだ「東京タクシー」撮ってるんですけど、とあるスタッフが「いやもう、『グランメゾン・パリ』観たらパリに行きたくなっちゃって。」、「本当に行く。」って言ってました(笑)。「え? 誰と行くの?」って言ったら、「1人ですよ。」って言って。旦那さんも「東京タクシー」に携わってくれてる関係者なんですけど、そのご本人も担当してくれてるんですよ。なんだけど、「旦那を1人現場に置き、私はパリに行ってきます。」って言ってました(笑)。
だから、「僕の周りにもいたわ。」と思って、今その方のエピソードをお話させてもらったんですけど。

いや、ザクロさんのツアー、これは結構濃いですよ。だって俺、ベルサイユ宮殿行ってないもん(笑)。撮影ではお邪魔してますけど、ベルサイユ宮殿は行ってないでしょ? あとモンサンミッシェルも行ってないですからね。
ザクロさんが組んでくれてる「映画の聖地巡礼」のメニューは、もちろん僕は撮影で全部行ってるんで、「あー、行った行った。」っていう感じで頷けるんですけど、パリツアーに組み込まれている、モンサンミッシェルからのシャルトルとか、僕は行けてないです(笑)。
だから「グランメゾン・パリ」の撮影でお邪魔した僕は、内容的にはザクロさんに越されてますね。本当に行動力に拍手なんですけども、やられたなぁ。抜かれたなぁ。

続いてのメッセージはこちら!

【広島県 ひさこ 53歳 女性】
キャプテンこんにちは。
私は11月公開の東京タクシーがもう楽しみで仕方ありません。
どんなキャプテンに会えるのだろうかと今から待ち遠しいです。
私の息子もタクシードライバーです。
学校を出てから就職はしましたが、色々あり、やっと今のタクシードライバーに落ち着きもう少しで1年になります。
「こんなお客さん乗せた」、「こんな遠くまで行ってきたよ」、「お客さんにおにぎりいただいちゃった」、「今日の天気の運転は恐いわ」色々と話をしてくれます。
息子なりのドラマがあるんだなと羨ましく、嬉しい感じです。
とってもいい仕事に就けたなと心から思っています。
始まったばかりの息子のドラマにエールを送ってやってくれませんか?
キャプテンもお身体大事にしてお仕事乗り切ってください。応援しています。では。


木村:ひさこさんは53歳でしょ? その息子さんがタクシードライバーになって、今、1年が経とうとしているらしいんですけど。
でも書いてあるよね。「学校出てからは就職はしたんだけど、色々あって、今のタクシードライバーに落ち着いた。」って。まぁな。色々あるかもしんないしな。
本当に交通事故だけには気をつけてほしい。やっぱ車だとさ、自分が気をつけてても、周りから(事故を)貰ってしまうことも、可能性としてはゼロではないから、まずは安全運転。それと、時間帯、もしくは場所によっては、ちょっとお酒の入ったお客さんを乗せなきゃいけないタイミングもあるかもしれないしさ。お客さんも全員「人」だからどんな人が乗ってくるかわかんないし。

でもね、そういう「息子なりのドラマがあるんだな。」っていうふうに受け取ってるひさこさんがいてくれるっていうのは、やっぱ息子さんにとっては、そのドラマの一番のお客さんだと思うしね(笑)。
引き続き、息子さんのエピソードが、今後、何話も何話も、ずっとエピソードとして続いていったら面白いだろうな、っていうふうに思うし。続けていくならば、健康と、運転上の安全と、っていうのには本当に気をつけてほしいなと思うし。いや、楽しみですね。

乗せるお客様によって自分の行き先っていうのが変わるのがタクシードライバーだと思うんですけど、実際のドライバーの息子さんには、その行った先で出合える時間だったりを、それも1つのドラマとして楽しめたら、より豊かなドラマになるかなと思うので、是非是非そちらを謳歌してほしいな、と思いますね。

[OA曲]
M1.The Beginning/ONE OK ROCK

[後TM]
M.Rock this Party/timelesz

2025年03月30日Flow 第三百四十八回目「拓哉キャプテン × ONE OK ROCK Taka」Part4

ONE OK ROCKのボーカル、Takaさんとのトークも今週が最後!
Takaさんにとっての「人生の1曲」も伺います!


木村:バンドの話しようよ。今現在20周年で、20年前の話を、Taka本人に言ってもらった方がいいよね。
ベースのRyotaくんとギターのToruくんが、元々一緒に踊ってたよね。

Taka:そうです(笑)。HEADSというグループで踊ってました(笑)。

木村:それで、TakaはTakaで、違うところでくるくる踊って。
ToruくんとRyotaくんは踊ってたんだけど、「俺ちょっとこっち(楽器)もやるわ。」みたいな感じになって、そっから練習し…。

Taka:まさにそうです。今言って頂いた通りです。
なので、一番最初に素人が楽器を持ってやり始めたけど、うちのギターのToruは自分が歌えないことにすぐに気づいて、「ボーカリストを探すぞ。」っていう方向になって。僕はその当時まだバイトしてたんですけど、そのバイト先に友達の紹介で現れて。
僕はその1個前に、適当にやってたバンドがあったんです。バンドと言うか発表会程度のものなんですけど、2回ライブをやって、そこにうちのギターが来て、で、バイト先にも来て、半ば強引にこのバンドのリハーサルスタジオに連れて行かれる、っていう。
そこで初めて会ったメンバーと、大きい音をスタジオで出して、「なんかこれいいな。」っていう。

木村:その時は、Tomoyaくんはいたの?

Taka:まだいなくて。しばらくして、2人ぐらいサポート入れた後にTomoyaを紹介してもらって、正式加入って感じで。
当初は5人でしたね。5人でやってて、ちょうどドラマのタイアップが決まって、主題歌が決定したタイミングで、1人脱退しちゃったんですよ。なのでそこから4人です。
おそらく、一般的に「ONE OK ROCK」っていうものが少しずつ認知されていったのは、そのぐらいからだと思います。

木村:ちなみに、「ONE OK ROCK」って誰が考えたの?

Taka:ちょうどスタジオにナイトパックっていうのがあって、金曜日、土曜日、日曜日かな? 夜中の1時からの深夜帯パックが安いんですよ(笑)。夜中の1時から朝の5時まで、1人たぶん1500円とかで借りられたので、学生でお金もないので、とにかくそこだけを練習の時間に使ってて。
いつも自分たちが練習を始めてた時間が夜中の1時からだったんで、「“one o'clock”でいいんじゃねーの?」っていう感じで決まったんですよね(笑)。

木村:(笑)。

Taka:さすがに「“one o'clock”って“1時”じゃん!」ってなって、文字を変えてって、「“ONE OK ROCK”で“ワンオクロック”って読めるよ。」って、ちょっと半ばオヤジギャグみたいな感じなんですけど(笑)。でも「何かこれ嵌まったな。」っていうので、このバンド名にしました。

木村:見事に嵌まったよね。

Taka:はい。良かったなと思って。

木村:「演出」って言ったら言葉はチープなんだけど、皆が皆、セルフプロデュースができてるなっていう感は、すごい感じます。

Taka:いや、ありがたいです。嬉しいです。
僕ら、本当に仲良くて。「ONE OK ROCKが中心にあって、自分たちはそれをどうやって1人1人のメンバーとして大切にできるか?」っていうことをいつも気にしてるバンドなんですよ。なので、もうONE OK ROCKありきで行動していくって言うか。
だから自分たちは、個人になった時にあんまり目立ちたいとかっていう感覚が実はそんなになくて。バラバラになると静かになるっていう(笑)。集まると、ONE OK ROCKのことを考えるいい集団になるっていう感じなんです。

木村:へぇ~。そして海外への活動を積極的に始めていくわけなんですけど。それもメンバーで決めたの?

Taka:これは、結構僕の独断で…。

木村:出たよ、「ライオン」。「うちのライオンが言ってるんですよ。」っていう(笑)。「行くぞ!」って。

Taka:(笑)。はい。その当時は、マネージメント的、会社的にも、「よし、次はドームツアーを目指して頑張ろう!」みたいな、そういう感覚だったと思うんです。でも、僕らがいた会社は、アミューズという大きい会社で、福山(雅治)さんだったり、サザン(オールスターズ)さんだったり、もちろん他の世界を見渡せば、ミスチル(Mr.children)さん、B'zさん、っていうモンスターがいっぱいいらっしゃって。やっぱり彼らがもう既に作ってきた、いわゆる「バンドの」とか「アーティストとしての道」みたいなものを、僕はただ辿るだけなような気がしちゃってたんですよね。
僕はそれがすごく恐怖でもあって。「だったら海外に出て、まだ誰もやってないことをしたい。時間はかかるけど、今じゃないと時間なくなっちゃうからもう遅くなる。」と。「だから今からやろうかな。」っていうので、思い立ったようにメンバーに話をして。もしそれを会社に言ったら、ひょっとしたら「それだったら色々応援の仕方が変わってくる。」って言われるかもしれないっていう感じがしたので、「最悪辞めて、皆で一軒家に住むって話になるかもしれないけど、覚悟してね。」みたいな感じで(笑)。それで、事務所にそういう自分たちの意向を伝えに行ったんです。

木村:逆に、メンバーは?

Taka:メンバーは本当に優しくて。僕、ベースには「森ちゃん」って呼ばれるんですけど、「森ちゃん。大丈夫そう、それ?」みたいな(笑)。家族会議みたいな感じで、「そこまで言うんだったら行くけど。まあ大丈夫か!」みたいな、そういうぬるーいテンションで進んでいってました。

木村:ヤバいね。

Taka:ヤバいっすよね(笑)。Ryotaは「ま、大丈夫か!」みたいな感じでした。Toruはもう黙ってるって感じですね。「うん、じゃあそうしようか。」みたいな。TomoyaはTomoyaで、「うん、頑張ろう!」っていう、雷神様じゃないですけど、一番後ろなんで、やっぱグッと支えるっていう性格なんですよね。Ryotaは心配性で、でもなんか最後は「まぁ大丈夫か」みたいな感じです(笑)。
自分達が絶妙なバランスで生きてるんで、そういうことの決断の繰り返しで、今20年目っていう感じです。

木村:すごいわ。

Taka:でも、グループってすごい大変じゃないですか。僕、これって簡単なことじゃないと思うんですよ。それぞれ違う人たちが1つのものを一緒にやるって。しかもそれが、舞台とか、ドラマとか、映画とか、何ヶ月とかで決まってることではなくて、ずーっと(続くから)。

木村:だよね(笑)。

Taka:そんな簡単なことじゃない。皆、そういうふうに思ってないと思うんですよ。
実は僕、ずっと前にラジオに出させて頂いた時に、たぶんSMAPさんが1回活動を休止するっていうタイミングだったと思うんですけど、僕はその時にラジオでお話させて頂いて。
「皆は、テレビで見てる人達のグループって普通に存在してて当たり前だと思ってるかも知れないけど、そんなことマジでないし、こんだけ長いことをやれるって(すごいことだから)、もはや終わる時とか、活動を休止する時には、もうリスペクトで拍手してやってくれ。」っていう(笑)。「頼むから分かってやってくれ。」みたいなことを結構熱弁した瞬間があって。

木村:へ~。ありがたいわ。

Taka:だから、本当にグループでの活動は、僕はそこがすごく一番大変だと思ってるんで、意識はしてるんですけど、たまにそういうちょっとライオンみたいなところが出てくると、皆アタフタし出すっていう話です。

木村:なるほど。でも、「ちょっとアメリカに行ってみようぜ!」ってトライした時に、すごいカジュアルに言うと、「いや、ロックってこういうことじゃねーの?」っていうふうに思ってたイメージとか、「こういう匂いですよね。」って思ってたことが、「え、待って。こんなにフルーティーなんですか?」みたいな。「え、今皆やってるのってこれなんですか?」っていうその幅は、実際にはあった?

Taka:でも僕は、たぶんずっとロックじゃないところ育ちなんで、逆に言うと、このバンドでずっとロックを探してたんですよね。「ロックって何?」っていう、それをずっと探してたんですけど。いざ、海外に出だして10年とかで、色んなロックバンドとも仲良くなって、もう大体自分が憧れて聴いてきた人達とはコミュニケーション取れるような距離感になってきた時に、「あ、ロックって想像してたのと違うかも。」っていうのは、思いました。 実際、今も思ってます。

木村:今も?

Taka:はい。今仰った、いわゆる「ロック」って、ルールブックをまさに逆さまにしたような、攻撃的なもの…「怒り」だったりとかっていう、そういうものが原動力のものだ、っていう自分の感覚で、最初はこのバンドやってたんですけど。
やっぱファンが増えていくと、人からどんどん愛されてその愛の量が増えていって、それを自分で感じてしまった時に、もうそこに怒りとか1ミリもなくなっちゃって、むしろ感謝になって。そうすると「あれ? 俺らってこのまま幸せとか感謝とかを歌い続けるバンドになってくのかな?」みたいな、「怒りって何だったっけ?」みたいな、逆にそっちを忘れ出しちゃって。
それでも続けることを選んで、海外に出ていって色んなアーティストと話をしたりした時に、「結構スイートだな…」みたいな(笑)。っていうのはありましたね。

木村:(笑)。

Taka:「え、ロックンローラーって繊細なの?」とか、「すごく可愛らしいんだ。」とか、今もそっちの方にびっくりしてますね。「逆に、強い人っていないんだ。」とか、「実は、人の痛みにすごい寄り添ってる人達なんだな。」とか。
そういう意味で、そういうことを要所要所で、人からお話を聞いたりとか自分でこうふうに聞かせて頂いて、感じたりした瞬間に、「あ、ロックだな。」って思っちゃうんですよね。「あ、この人はロックだ。」みたいな。

木村:ほう。

Taka:なので、今日僕が木村くんにお会いさせて頂いて、こうやってお話してる時に、さっきも「ロックなんですね。」って言ったんですけど、それってたぶん僕の中では、超繊細で、皆が思ってるいわゆる「木村拓哉」っていうイメージとはまたちょっと違った部分を僕は今感じられて、それがロックなんだなって思ってるんですよね。

木村:へ~。世界共通のはずのワードなんだけどね。これはちょっと言い過ぎかもしれないけど、「ラブ」と「ロック」って、何だろうな? こっちの天秤に「ラブ」をドンって乗っけると、カシャーンって天秤は傾くと思うんだけど、「ラブに釣り合うものなくね?」っていうところに、可能性としてあるのは、「ロック」かもしれないですね。

Taka:めっちゃそうだと思います。すごい…今の歌詞になるかもしれないですね(笑)。

木村:(笑)。

Taka:っていうぐらい、でもたぶん世の中の人ってそこにまでフォーカス当てたことないと思うんで。でも、僕も本当にそう思ってます。なので、「だからロックンローラーってカッコイイんだな。」とかって思ったりもしますし。

木村:ちょっと、ライオンに聞いておこうかな。今後の指針と言うか、目標と言うか、今現在、あったりしますか?

Taka:今回リリースさせてもらうアルバムが、だいぶ政治的なことを歌ってるアルバムなんです。普段僕がアメリカに住んでるっていうこともあって、「アメリカから見た日本」だったり、「日本から見たアメリカ」だったり、そういう世界が今置かれてる状況みたいなものを、一応僕とかメンバー…ONE OK ROCKとしての解釈で、世の中に問い質したいような部分をかなり激しく歌ってるアルバムにはなってるので。そういったメッセージが世界中の人に届いて、何か問題提起の1つになってくれたら嬉しいな、という心境で今頑張ってます。

木村:そしてこの番組、毎回ゲストの方に「人生の1曲」っていうのをちょっと偉そうに伺ってるんですけど。Takaにとっての「人生の1曲」って聞いていいですか?

Taka:森進一で、「冬のリヴィエラ」です(笑)。

木村:マジか…。

Taka:はい。僕実は、一番最初にテレビに出させて頂いた時って、「ミュージックステーション」で自分の親父の曲をカバーして出たんですよ。で、それが僕が中学校1年生の夏だったんですけど、会社に入って1週間でそういう感じになって。そこからなので、その曲はもう歌い切った感があったんです。でも、なんだかんだ言って、やっぱり親の曲が常に家で流れてる家庭だったので。

木村:ご自宅で、割と再生されてたんですか。

Taka:めちゃくちゃしてたんですよね。たぶん、覚えるように。

木村:それを浸透させるっていうことで、か。

Taka:そうですね。なので、僕もちっちゃい時からライブだったりコンサートだったり、家族皆で行くんですけど、ちっちゃい時から聴いてるので、全部歌えるんですよね。
その中でも、演歌ではなくて、ちょっとポップスも入ってて、っていう曲で、意外と今聴いても「いいな。好きだな。」っていうのは「冬のリヴィエラ」なんです。やっぱり僕のルーツになるのかな、と思って、今日はその曲をあえて選んでみました。

木村:お~。今、この「人生の1曲」の選び方を垣間見た瞬間に、「なんだよ!」っていう。「ぶつかったただけじゃん!」、「超仲いいじゃん!」っていう感じっすよね。

Taka:(笑)。

[OA曲]
M1.冬のリヴィエラ/森進一

2025年03月23日Flow 第三百四十七回目「拓哉キャプテン × ONE OK ROCK Taka」Part3

今月のマンスリーゲストは、結成20周年を迎えるロックバンド、ONE OK ROCKからボーカルのTakaさん!
今週は、さらにディープに語り合います!


木村:コロナの時とかどうだった?

Taka:あれはさすがに、周りの友達もなかなか大変な状況でした。ただ、やっぱり「ずーっとこれはないな。」と思ってたんですよ。

木村:へー。確信があった?

Taka:はい。「絶対明るくなるし、辛いことがあった後は必ず楽しいことがある」っていう、そのモチベーションではいたので。
ちょうどあの当時、自分たちで独立したばっかりだったんですけど、無観客ライブっていうものを初めてやらせてもらって。でもそこには自分の今思ってる気持ちみたいなものを全部ぶつけたので、結果的に自分の中では、ああいう思いをぶつけてライブができて良かったなと思ってますし、やっぱりどっかで希望はあったような気がします。

木村:あ、俺、それも観たな。すごいテンションで、ステージで着てる衣装とかも白っぽかったよね。スタッフにすごく怒ってた(笑)。

Taka:Taka:ありがとうございます。何かああいう、作品を作ってる時はめちゃくちゃガチモードなんですけど。でも多分、同じ感じじゃないですか? そんなことないですか?

木村:ガチモード…ですね。

Taka:ですよね。木村くんは、勝負事めっちゃ強いじゃないですか。ダーツとか、ゲームやったりとか…。

木村:でも、たぶんそれは運だよ。

Taka:そうなんですか? あんな勝ち続けられます?

木村:「そこにそんな本気になる?」って言われるぐらい(笑)。「お前、なに今本気になってんの?」っていうぐらい、本気になります。

Taka:なるほど(笑)。すげえ! それはもう、勝手になっちゃうんですか? 勝負師の心が騒ぐんですかね?

木村:勝負師っていう感覚はないけど、何か嫌なんですよね。

Taka:「負けたくない」みたいな?

木村:いや、負けてもいいけど、「負けるかどうかは、今自分が本気でやるかどうかだろう?」っていう…。

Taka:それは絶対「ロックンロール」ですね(笑)。それは超ロックンロールですよ、マジで。

木村:(笑)。いや、それだけっすよ。

Taka:いやいや、もうめっちゃいいです。そういう精神力は大好きです。僕も、まさにそうだと思ってるんで。

木村:マジですか。

Taka:はい。やっぱり僕はどう考えても世代なので、ドラマももちろん観てましたし。学校に行って話題になることって、その当時は今みたいにYouTubeとかTikTokもないのでテレビが中心で、テレビとか雑誌の影響力もすごいんですよね。
僕らの世代は、雑誌…ファッション雑誌、アイドル雑誌、ドラマ、もちろんCMもそうですけど、映画、そこがやっぱ僕の中ではエンタメの中心だったので。自分の家庭がエンタメにあるということもあるんですけど…。

木村:それはもう特殊だと思う。マジで。

Taka:(笑)。なので、たぶん見方が普通の人達とは違ったのかもしれないんですけど。
でもやっぱり、アイコンとか、憧れたりとか、木村くんが来てるジャンパーを街に探しに行ってみたりとか、っていうのは、あんまり他にいなかったですね。

木村:マジですか。

Taka:はい。お金貯めて買いに行こうとしてましたもんね。APEの茶色のジャケットとか。
だから僕も、「もし自分がこの後バンドをやってったら…」みたいな、もしくは「芸能界で何かをやってったら…」、っていう想像を子供の頃に何となくした時に、「やっぱ影響力ってこういうことなんだな。」みたいな。良くも悪くもですけど、でもいい方向に持っていけて、それで周りの人たちを助けることができるってすごい素敵だなって言うか。それを持てるかどうかは、この世界にいる以上はすごく大事なことなのかもしれないなと思いながら、いつも見てました。

木村:ありがとうございます。

Taka:本当に。何で今日これが実現してるのかも、僕はちょっとまだ分かんないんですけど(笑)。

木村:いや、だから、TakaがTakaだったから、実現してるんですよ。
今のやり返しで言うわけじゃないですけど、ライブで着てるやつを見て「何これ?」って思って、自分で買い物に行った時に「これ、あれじゃない? ワンオクのTakaがこういうの着てたよね?」って言って、俺はオフホワイト買いました。

Taka:ヤバ! ヤバ過ぎ!

木村:(笑)。やり返してやる。そういうキャッチボールは、多分見えないところでしてるんですね。

Taka:うわ、嬉しい。本当にありがとうございます。

木村:いやいや。

Taka:(YouTube番組は)ロスでも観ますし、あと普通に移動中とか…。海外でもバチバチ観てます。

木村:何で海外で観てんだよ(笑)。
逆に、Takaだったり、ワンオクのメンバーとかでは、そういうのはやらないんですか?

Taka:いや、僕らって結構そうやって皆さんに「いつも音楽を聴いています。」って言って頂いたりとか、声掛けて頂くことって、嬉しいんですけど、普段あんまり自分たちがその人たちだっていう自覚がないんですよね。ステージの上に立ってる時は「やってやるぞ!」っていう気持ちはあるんですけど、いざ降りると、なんかもう普通過ぎて。
今日も僕、自分がゲストっていうより本当にインタビュアーの気持ちで来てるんで、何かあんまりそういう感覚がないんです。

木村:そんなTakaが…、これはもう今更なんだけど、ちょっとだけやるよ? 「Takaがどう人生をFlowしてきたのか?」っていうことを、それだけちょっと確認でポロっと行きます。

Taka:OKです!

木村:ONE OK ROCKのボーカルのTakaなんですけど、1988年、東京都の渋谷区に生まれ。ちびっこだった時、それこそくるくる回ったり歌ったりとかする前は、どんなちびっこだったんですか?

Taka:結構サッカー少年で。小学校2年生から6年生まで…厳密に言うと、中学校1年生の夏までですね。それまでは、サッカーをずっとやってる少年でした。

木村:それで、なりたかったのは?

Taka:でも僕はその当時、親には「歌手になりたい」とかっていうのは恥ずかしくてちょっと言えてなくて。

木村:だからあれだよね。僕らがイメージすることしかできない、実際の家の状況だよね。

Taka:そうっすね。何とも言えない家庭で育ったんで(笑)。

木村:(笑)。いや、そうだよな。

Taka:そうですね。「歌」っていう家族なんで、例えばちっちゃい時からサッカーをやってたんですけど、親には「サッカーを辞めろ」って言われたりとかしてたんですよ。大声出すのが喉に悪いから。だから、周囲の発言レベルがちょっと異様と言うか。

木村:待って。でもさ、「喉に悪いから、お前サッカー辞めた方がいいよ。」っていう、そのアプローチがあったってことは、「それが大事なんだぞ。」っていう、「1つの才能、1つのギフトなんだから。」っていうアドバイスだったわけじゃん。

Taka:そうです。やっぱりそれは、子供の時にはちょっと理解できなくて。夏場も、僕は2段ベッドで、クーラーの送風口が近めだったんですけど、子供なんで暑いとつけっ放しにして寝ちゃったりするじゃないですか。よく消されるんですよね。

木村・Taka:喉に悪いから(笑)。

Taka:「それも分かんないけどな。」と思いながらも。そういうプレッシャーがあったんで、最初の頃はとにかく「歌を歌う」っていう職業を言うともっと厳しく怒られるんじゃないかっていう。鼻歌歌ってても注意される、みたいな感じだったんで。

木村:「そこ、ピッチ違うよ。」って(笑)。

Taka:そうなんですよ。何か気まずいんですよね。

木村:えぐ(笑)! 鼻歌を指摘されるって、結構切ないですよね。

Taka:切なかったです。なので、それも経て、とりあえずは小学校から中学校1年生までは、大人しくサッカーしてたんですけど。それで、あんまりクラスの子たちとも馴染めなかったので、中学校1年生で部活を辞めることになり。そこからですね、芸能界と言うか、踊ったりとかし始めたのは。

木村:そこで実際、歌と言うかステージングっていうことを経験し、「俺、そっちじゃなくてこっちかも。」っていうふうになって、ワンオクになったわけじゃん。それが17?

Taka:それが17歳の時です。
「こっちだな。」って思ってから、飲食店でバイトしたりとか、同時に学校も辞めて、お家も出ちゃったんですよ。もういわゆる非行ってやつですよね(笑)。それをし始めて…。

木村:その後に書いた歌があの歌だもんね(笑)。

Taka:はい(笑)。そうです、ありがとうございます。

木村:へー! じゃあ、割とガチでワンオクっていうものを立ち上げたと言うか、もう「ワンオク」っていうゾーンにTakaがグンッて入ってったことに対して、それこそすごくギフトを気に掛けてくれていたご両親っていうのは、その当時は、ウェルカムではなかった瞬間もあったんだ?

Taka:そうですね。今父親とお話しすると、あの時は「ここで人生の厳しさを教えないと、こいつは駄目になってしまう。」って思ってたってことを言うんですけど。でも確かに、その当時はまだ16歳とか17なので、さすがに家から出してそのままほっとく、っていうことは、多分僕でもしなかっただろうし。
まぁ見守ってくれてたっていう感覚ではあったと思うんですけど、僕は「やっと親の十字架を降ろすことができた!」っていう喜びのが強かったんで、「何者でもない自分を初めて経験する」っていう、それも自分的にはちょっとどっかでドラマを見てるような感覚で、その時は結構楽しく生きてました。

木村:今Takaから「十字架」というワードがポロッて出てきたけど。でも今になって、これが正解かどうかは分からないけど、今こうやって話してみて、冷静に考えた時に、その当時は十字架だと思っていたものだけど、今はもうむしろ「自分」っていう生活スペース…Takaが落ち着くプライベートスペースの、リビングなのかエントリーのスペースなのか、そこにパッて飾ってもおかしくないようなものだよね。

Taka:そうですね。もう僕からしたら、本当に感謝でしかないと言うか。まあ辛かった部分ももちろんあったんですけど、それを乗り越えた暁には、本当に色んなことに感謝できると言うか、今はもうむしろ「これのお陰で」っていう気持ちなんで、めちゃくちゃ両親をリスペクトしてますし、ありがとうという感謝の気持ちです。

木村:だって、Takaしか背負うことのできない十字架と言うか。多少その時には色んなガチガチしたものがあったかもしれないけど、今現在の立ち位置で今までのことを笑えてたら、「問題ないっしょ。」っていうものの典型的な例ですよね(笑)。

Taka:そうですね。本当に典型的な例だと思います。

[OA曲]
M1.Puppets Can't Control You/ONE OK ROCK

2025年03月16日Flow 第三百四十六回目「拓哉キャプテン × ONE OK ROCK Taka」Part2

今月のマンスリーゲストは、結成20周年を迎えるロックバンド、ONE OK ROCKからボーカルのTakaさん!
今週もTakaさんのロック人生に迫ります!


木村:20周年。

Taka:そうなんですよ。

木村:早くないですか?

Taka:僕、このバンドに加入したのが17歳とか18歳だったので。もうあれよあれよという間に、今年、結成してから20年が経っちゃいました。

木村:早いっすよね。あれ? だから自分の感覚としても、さっき「20周年」っていうワードを見た瞬間に「え、もう?」っていう正直な感想。

Taka:はい。自分でもこの20年っていう年月にびっくりです。「そんな経ってるんだな。」っていう。
でも、木村くんは何歳から芸能界に入ってたんでしたっけ?

木村:うーん。僕は最初は舞台だったんですけど、人前に立たせて頂いたのは17です。17の誕生日を舞台の稽古中に迎えて、その舞台を経験するまでは、全っ然(芸能界に)興味なかったんで。

Taka:えー、そうなんですか? いやもう、この世界で生きるために生まれてきたのかと思ってました(笑)。

木村:全然全然。全然です。

Taka:へえ~~。意外過ぎて。やっぱり僕がずっと思ってた「木村拓哉さん」のイメージって、もうなんかパーフェクトなイメージなんすよ。

木村:いやいや。もう、むしろ違います。

Taka:プライベートの話とか…。僕実は、YouTubeはちょっと観させて頂いているんですけど…(笑)。

木村:やめろ!(笑)

Taka:でも、結構ラーメンとか食べてたじゃないですか。博物館行ったりとか。あれとかも、僕は結構衝撃で。「あ、ラーメンとか食うんだ。」って。中華とかも行かれるじゃないですか。あれもイメージなかったんですよね。ブラウン管を通して観てる方って。
僕がこんなこと言うのも変なんですけど(笑)。

木村:え、そういうイメージないですか?

Taka:本当になかったです。逆に、普段のプライベートってどういう生活なんですか? やっぱり絶対的なルーティンはあるんですか? 何か体を動かしてから外に出るとか。
僕は結構最近ツアー前とかは、朝起きて、体を動かして、そっから1日が始まる、みたいなルーティンを一応心掛けてはいるんですけど。

木村:「体を動かす」っていうのは、多分カードが色々あると思うんですけど。Takaの言う「体を動かす」って、ストレッチから始まり、若干歩いてみたり、ちょっと早歩きして、最終的にはちょっと心拍数上げてやろうかなっていうぐらい、ちょっと息切れちゃったなっていうぐらい走って…。それも入った、「体を動かす」?

Taka:入って、ですね。自重(トレーニング)をちょっとやったりとか。

木村:バランスボールとか。

Taka:はい、やってます。スポーツ選手みたいなことやってます(笑)。

木村:それは何で?(笑)

Taka:それこそ、B'zの稲葉さんとかって、すごいストイックじゃないですか。お友達関係ではありますよね?

木村:はい、親しくさせて頂いてます。

Taka:それも、プロフェッショナル同士だから仲良くなれるのかな、みたいな。色んな話し合いとかしてるのかな、と思って。
どういうお話されるんですか?

木村:いや、まぁ犬の話もそうだし、海がお互いに好きだったり、バイクが好きだったり…。

Taka:趣味も似てるんですね。

木村:そういうところもそうだし。自分がいたグループが解散して、なくなった時、「あ、もう自分は、そういうボーカルマイクと言うか、マイクは多分持たないだろうな。」って勝手に思ってたんですよ。

Taka:え、マジっすか?

木村:本当に。そしたら稲葉さん…バッチが、「いや、待ってる人いるんじゃない?」っていうお手紙を本当にくれて。それで「え?」っていう、初めてそこに目がいって。
で、色んなラジオ…この番組もあって、「Flow」っていうタイトルではなくて「What's UP SMAP!」っていう番組だったんですけど、バッチの手紙を入口にカチャって開けてみたら、リスナーの人達の「いや、待ってるんだけど、いつ?」みたいな色んな意見とか気持ちとかがババババーって届くようになって。それで、再び、という感じにはなったんですよね。

Taka:あの時、実は僕もちょっとだけ映像を観させて頂いてたんすけど、すごい勢いで体とかも絞りましたよね。俺びっくりして。なんかもう、本当にスポーツ選手なのか、ぐらい。
何か公演だったんですかね? 下からバーンと出てきたのは。あれを観た時に、「木村くんはどこまで成長して行ってしまうんだろう?」みたいな。「何でこんな軽やかに出てこれるの?」っていう。あれももう、僕にはすごい衝撃で。

木村:そうですか?

Taka:はい。「何か覚悟決めたのかな?」みたいな登場の仕方が結構僕がぐっときて。で、多分、稲葉さんが楽曲を提供されていて。それも「すげぇな。」と思って。

木村:でも、あれの「パーン!」っていう出方は、うちの会社的には割と経験あったし。あとは、やっぱマイケル・ジャクソン見てたから…。

Taka:お会いしてますもんね。今までお会いしてきた中で、で言うと、やっぱり一番トップスターでした? 木村くんは今までたくさん色んなスターに会ってると思うんですけど。

木村:いや~、分かんない。Takaが言う「スター=〇〇」では、Takaの「スター」と僕の中の「スター」っていうのが一致してるのかどうか。

Taka:木村くんの中の「スター」が気になります。どういう方が「スター」っていう認識ですか?
すいません、なんかインタビュアーみたいな。興味津々で。なかなか聞けないんで、いっぱい聞いとこうと思って(笑)。

木村:(笑)。「この人スターだな。」って思った人でしょ? お仕事を一緒にさせて頂いて、「ヤバッ!」て思った方で言うと、田村正和さんとか。
視聴者だったり受け取ってくれている人達が思う「スター」っていうのもあるだろうけど、その現場にいるプロの人達が、「さすがっすよね。」っていう…その現場にいるプロを「あっ」っていう気持ちにさせちゃう人がそうかな? って僕は思うんですけど。

Taka:かっこいい…! それは「古畑任三郎」の時ですか?

木村:それもそうだし、他にも「協奏曲」っていう作品で、宮沢りえちゃんと自分と正和さんの3人で物語を転がしていくっていうお話でもご一緒させてもらったんですけど。なんかね、「わ、なるほど。」っていう。現場にいる共演者もそうだし、スタッフの方もそうだし。
勝(新太郎)さんだったり、もちろん高倉健さんもそうですけど、何か「現場を唸らせる人達っていうのがそうなのかな?」って自分は勝手に思ってて。
ステージ上に立って、「ズバラン!」って音の中で「おお~!」って思わせてくれるマイケル・ジャクソンも、もちろん「キング・オブ・ポップ」だと思うし。

Taka:世代的に、日本で言うと、どの辺りのバンドさんになるんですかね? もちろん海外では、聴いてらっしゃったエアロスミスとか、そこら辺だと思うんですけど、90年代ですよね?

木村:国内で言ったら、もうバリバリBOØWYじゃないですか?

Taka:BOØWYなんだ! BOØWYは、木村くんから見たら、もう、上の方々って感じですか?

木村:「バンドごっこをするんだったら、まずそこっしょ。」っていう。

Taka:「カバーするなら、1回BOØWYを挟もう。」みたいな。

木村:「とりあえず『MARIONETTE』のイントロはいっとかないとね。」っていう。

Taka:へえ~~。逆に、バンドを組むってチャンスがあったら、組んだりするんですか?

木村:絶対組んでたと思う。

Taka:へえ~。下手したら、踊ったりしてなかった可能性があるんですね(笑)。

木村:本当にそのスイッチが入っちゃったら、ヤバかったかもしれない。

Taka:でもやっぱプライベートで着ていらっしゃるものとかも、ヴィンテージのものとか、何となく僕の感覚ですけど、結構語り継がれるような、すごいヴィンテージ感強いものがお好きじゃないですか。

木村:だから「ヴィンテージのものが好き」と言うよりは、その当時好きだったものを未だに持ってると、人からすると、「そりゃヴィンテージっすよ。」ってなるんだけど、「いや、これ普通に買った。」っていうやつ。

Taka:そっか。大事にずっと取って置いてるっていうことですよね。

木村:何を聞いているんだ(笑)。

Taka:やっぱ僕らの世代だと、木村くんが着てた洋服とか、着けてたネックレスもそうですけど、指輪とか、めちゃくちゃ売れてたんですよ。僕が中学校とか、小学校とかの時ですけど。高校の時も。僕らからすると、ずーっとそういうアイコンなんで。

木村:いやまぁ、その当時はそうかもしれないけど。

Taka:だから、ファッションって僕そんなに得意な方じゃないんですけど、1周も2周も回っていくとどんどんシンプルになってったりするじゃないですか。あんまり新しいもの着けなくなったりとか。

木村:まあね。トライしてたものが、どっかに落ちるよね。「あ、これ。」っていう。それが、定着なのか、要は「〇〇に行くんだったら、これは嵌めとかないとちょっと落ち着かない」と言うか、「これで俺、完成かもね。」っていう。
今の、今日お会いしたこのタイミングは、僕は映画の撮影中なので、朝着替えてスタジオに出かける時に、普段嵌めている指輪だったり、手首に嵌めているバングルだったり、っていうものはあんまり着けてないんですよね。撮影現場行って、すぐに楽屋で外しちゃうんで。

Taka:そのままスッと衣装着て役に入れるように。

木村:そうですね。

Taka:へえ~。ピアスとかは開けないですもんね?

木村:いや、全然開いてましたよ。今は通さなくなったら塞がった、っていう感じ。一時期は、それも友達の影響もすごくあるんだけど、太ければ太いほど…言いたいこと分かる?

Taka:(笑)。分かります、めっちゃ分かる。いやなんか、今日(話をしたら)ちょっとイメージと色々違いました。

木村:(笑)。どうしよう? 帰りに「あいつ、ちょっとがっかりだわ。」って状況で、このスタジオ後にするTakaがいたら。ヤバいっすよね。

Taka:いやいや、全然。僕は、親近感がめっちゃ湧きました。

木村:マジですか? いやもう、そんなもんっすよ。

Taka:そうなんですね。もっといっぱい聞きたいんですけど、僕聞きすぎですよね?(笑)

木村:だね(笑)。

[OA曲]
M1.C.U.R.I.O.S.I.T.Y. feat Paledusk and CHICO CARLITO/ONE OK ROCK

[後TM]
M. Yellow Summer/Kenichiro Nishihara
レーベル:IntroDuCing! / 規格品番:FAMC-091


NEW

ARCHIVE

LINK

    TOKYO FM

top_back