木村拓哉のFlow - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

木村拓哉のFlow - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

2019年08月25日Flow 第五十六回目

今月から毎月最終週のFlowは、みなさんからのメッセージを紹介していきます!

神奈川県 <aya>さん 37歳 女性
2年目は毎月最終週は拓哉サンの1人トークと言うことで、
お仕事の現場の裏話なんかも聞きたいな〜〜って思います。
先日まで撮影されていた「教場」では、
たくさんの生徒役の若い役者さん達と共演されてましたよね!
今までの現場と違ったことや新鮮だったこと等、面白いエピソードがあれば
ぜひお聞きしたいです!よろしくお願いします♪


木村:こちらは、フジテレビ開局60周年を記念したドラマ「教場」という、長岡弘樹さんの書いた小説をドラマ化させていただいたんですけど。
舞台は警察学校で、小説を読ませていただいて“面白い”というのと、“これを実際にどう具現化するんだろう?”という思いが、自分を奮い立たせてくれたというか。
自分がどこか欲していた、“やってみたかった”というシチュエーションが、2つ同時に舞い降りてきました。
一つは学校の先生なんですよ、物語の中では「教官」という呼び方をされるんですけど、警察学校というシステムの中では先生なんですよ。
「マスカレード・ホテル」という作品で、立場上は捜査員でしたが89%がホテルマンだったので、バリバリの警察官っていう、その2つがいっぺんに自分に降ってきたなという感じは非常に強かったですね。

風間公親という教官をやらせてもらったんですけど、“彼に睨まれたら最後”というような、彼らのことを思うが故に彼がとる行動、言動があるんですけど。
それがあまりにも衝撃的で、今すごくクローズアップされているパワハラだったり、いろんなハラスメントってあるじゃないですか。
今の世の中の現状があって、この作品を作るんだっていう…撮影していても、良い違和感を感じていましたね。

メールに「若い役者さんたちと共演されてましたよね」とありましたけど。
自分が教壇に立つ立場で、そのクラスの机には工藤阿須加がいたり、川口春奈がいたり、林遣都がいたり、葵わかなちゃんがいたり、井之脇海君がいたり、そしてなにわ男子、関西ジャニーズJr.から西畑大吾がいたり、富田望生ちゃんがいたり、味方良介がいたり、村井良大がいたり、三浦翔平がいたり、大島優子がいたりしまして。
もう、本当にすごい現場でしたよ。

やっぱり一般的な学校ではないので、警察学校っていう、生徒たちを世の中の実際の現場に送り出すのに適した人材に育て上げていくのが警察学校なので。
ストイックに仕上げていく現場だったので、さっき名前を挙げさせていただいた皆さんはじめ、プラス、30名くらいの方等が、徹底てきに!できるまで!繰り返し訓練を受けてましたね。

翔平がみんなをリードしてくれて、撮影が始まる前に決起集会じゃないけど「行きませんか?」って言われて、ご飯食べに行ったんですよ。
食べに行った時に、「今受けている訓練、実際自分たちにどれぐらい吸収出来てると思う?」っていう話題になって、「ちょっとヤバイと思います」とか、いろんな意見がその場で生まれて。
食事をしに行った翌日も訓練がリハーサルとして組まれていて、その次の日、僕は「NALU」の撮影の予定だったんですけど、波がなくて。撮影が飛んだんですよ。
明日俺動けるし、「俺行くわ」って言って、皆さんが訓練を受けているでっかいスタジオに行って。風間の衣装を全部身に付けて、皆さんの訓練に立ち会いました。
その前日に、みんなからのいろんな意見もあったので、「全て習得できた状態を10だとしたら、今のみんなのレベルって自覚としていくつだと思う?」ってい話をしたら、シーンとなって。
そしたら翔平がパッと手を上げて「いくつ?」って聞いたら、「2だと思います」って言って、次に大島優子ちゃんも手を挙げてくれて、「2もいってないと思います」って。
でも、残された訓練の回数も決まってるし、その訓練が終わってしまったら撮影が始まってしまうので。
じゃあ、みんなそういう自覚があるんだとしたら、「今日の訓練のうちに5まで上げよう」っていう話をして。
そこから一気にスイッチが入って、訓練を続けましたね。

撮影をしていて、本当に独特な空気感、他の現場ではまずないなっていう空気感が現場に常にあったし。
かといって、ただ厳しいっていうだけではなくて、現場は非常に明るかったし、やっぱりみんな若い出演者のエネルギーっていうか。
それがパッションとして、良い意味でぶつかっていたし、そのぶつかり合いがすごく推進力になっていたなって、現場にいて感じましたね。

フジテレビ開局60周年を記念したドラマ「教場」なんですけど、2020年の新春にオンエアが予定されているということなので
是非みなさん、それまで首を長くして待っていてほしいと思います!

M1.Yellow / Coldplay

2019年08月18日Flow 第五十五回目「拓哉キャプテン × 杉咲花」Part3

今月は、女優の杉咲花さんをゲストにお迎えしています!

今回がラストのご登場! リスナーさんからメールを元に、2人でトークしていただきました!

岐阜県 ラジオネーム こうこさん 52歳 女性
木村さんこんにちは。木村さんに相談があります。
私はドラマや映画を観ていると、ストーリーに集中できなくてかなり悩んでいます。
演劇部に入っていたわけではないのに、セリフの入るタイミングが〜とか、
後ろのエキストラさんに目が行ってしまったり、小道具が気になったり。
素晴らしい演技をされているのに、物語に入り込むまでには
何度も繰り返し観ないといけない感じです。舞台を観に行っても同じです。
どうしたらこちら側から集中して観られるようになるのか悩んでいます。
木村さんのご意見よろしくお願いいたします。


木村:これはハードル高いよね、エキストラさんに目がいっちゃうんだよ?

杉咲:本当ですね、普段ドラマとか見てると“どうやって撮ったんだろう?”とか、“すごい大変だったんだろうな”とか、思う事ってあるんですけど。
私自身は、エキストラさんとか小道具が気になることって、あんまりないなと思いました。
木村さんは、普段舞台とかドラマを見られていて気を取られる事ありますか?

木村:立ち回りやアクションは見入っちゃうかもしれない。“どこのアクション監督がやってくれてるのかな?”っていうのは
作品を見ていて気になった場合はエンドロールに出てくるでしょ?

杉咲:なるほどですね。

木村:谷垣さんっていうアクション監督がいるんですけど、谷垣さんはすごいですよ、全当てですから。

杉咲:え!? 本気ですか?

木村:本気です。

杉咲:何でご一緒されたんですか?

木村:「宮本武蔵」でご一緒したんですけど、そのときに「全当てでお願いします」って言われて
「自分も全当てっていうことは、相手も全当ての間合いですよね?」って言ったら、「そうっす!」って(笑)。

杉咲:すっごい怪我しそうですね。

木村:「でも、木村さんがやるのは武蔵ですから。全部避けちゃいますから」と、言われました。
その代わり、こっちが当てるのは全当てということだったんですよ。
撮影が京都だったので、東映の勝新太郎さんがやっていた「座頭市」などに出演されていた役者さんに対しても、全当てでやらないといけなかったんですよ。

杉咲:わ〜、すごい…。

木村:そしたら、最初、皆さんには伝わってなかったらしくて。
自分が“バチーン!”と当てたら、「当たっとるやないかい!!」って、現場が凍りついて。

杉咲:怖いです。

木村:東映の皆さんたちがやってこられた美学は、切った人間と同じタイミングで“切られた!”っていうリアクションをしてきた方達だから。
その人たちにリアルな間合いで当てたら、そうなりますよね。

杉咲:そうですよね。

木村:“これ、どうするんだろう?”ってなったら、制作をやってくれていたヨシオさんという方がいて。
そのヨシオさんが役者さんのところに行かれて、「仕事や」っていう一言で、現場がおさまりました。

杉咲:かっこいい、すごいですね。

木村:やっぱり、<こうこ>さんがしっくり作品が見られるようなものづくりを、僕らがしていかないといけないですよね。

杉咲:私も思いました。

木村:自分だったり、今、同席してくれている杉咲花が、<こうこ>さんが集中して観れるようなものを、今後作っていきたいなと思います。
作った際には受け取ってほしいですね。

杉咲:そうですね。

木村:まずは小手調べとして、「無限の住人」という作品を観ていただけたらと思います(笑)。

杉咲:ぜひ、観てください(笑)。


M1. ジーニー / andymori

2019年08月11日Flow 第五十四回目「拓哉キャプテン × 杉咲花」Part2

今月は、女優の杉咲花さんをゲストにお迎えしています!

今回は、女優の道に進んだきっかけについて、お話を伺いましたよ!


木村:お芝居や演技に興味を持ったきっかけは何ですか?

杉咲:もともとドラマが大好きで、1クールにやっているドラマを全部見ているくらい好きでした。
好きだったドラマに志田未来さんが出演されていて、憧れるようになって、“私もお芝居したい!”と思って、所属事務所を調べてオーディションを受けました。

木村:勉強やお芝居、そういうものに対する努力はしたんですか?

杉咲:事務所の演技レッスンがあって、それは受けたりしたんですけど。

木村:え!? 演技レッスンがあるの? 俺、そこ行っていい?(笑)

杉咲:何でですか(笑)。

木村:ジャニーズ事務所は演技レッスンやってないんだよね。ちょっと、作ってもらおうかな。
だって、みんなお芝居やらせてもらっているじゃん? なのに、誰もそういうことやってないんだよ。

杉咲:ワークショップを受けに行かれる方もいらっしゃいますよね。
勉強はあまり…ドラマとか映画は今でも見ていて、見ることと、現場が一番勉強になるなと思ったので、他の事はあまりやったことないですね。

木村:現場が一番勉強になるっていうのは、どういうこと?

杉咲:共演者の方々、みんな現場の過ごし方とか全然違うじゃないですか。

木村:自分はどういうタイプなの?

杉咲:それこそ、「無限の住人」のときに木村さんの姿で勉強になったんですけど。
木村さんはずっと現場にいらっしゃるじゃないですか?
で、台本を一度も見られていないじゃないですか?

木村:人が見てないところで見てます、たぶん(笑)。

杉咲:スタッフの方々の動きを見ていらっしゃったりとか、コミュニケーションとっている姿を見せていただいて。
より、現場の空気感が一つになっていくのを感じたので真似させていただいています。

木村:マジすか! じゃあ現場にいるタイプ?

杉咲:結構いるタイプだと思います。

木村:自分でそうしたくなる…というか、好きでそうしているんだけど。
“あの人は、これをやってくれているんだ”っていうのを、単純に感じたくて現場にいるっていうのはあるかな。

杉咲:なるほどですね。

木村:なるほどですね(笑)。

杉咲:すみません(笑)。
本当にそうですよね、“こんなに大変な仕事を、このスタッフさんはされていたんだ”とか、今までに見えてなかった事が見えてきて。
だからこそ、感謝の気持ちも生まれるし、影響を受けて自分もより頑張らなきゃっていう思いにさせていただくし。
現場にいるって、すごく大事な事なんだなって思いました。

木村:なるほどですね(笑)。

杉咲:本当にそうですよね(笑)。

木村:頑張らないとな(笑)。

M1. Radio / Beyoncé

2019年08月04日Flow 第五十三回目「拓哉キャプテン × 杉咲花」Part1

今月は、女優の杉咲花さんをゲストにお迎えしました!

木村さんと杉咲さんは2017年公開、三池崇史監督の映画『無限の住人』で初共演。
100人斬りの異名を持つ不死身の剣士・万次を演じる木村さんと
親の仇討を誓い、万次を用心棒として雇う少女・凜を演じた杉咲花さん。

撮影当時のエピソードなど、伺っていきますよ!


木村:三池監督作品の「無限の住人」という作品で初めてご一緒して、その時が初体面ですよね?

杉咲:そうですね。

木村:あの時は17……?

杉咲:17歳、18歳とかだったと思います、高校生でした。

木村:撮影中に「試験あります」って言ってたもんね。

杉咲:現場でテスト勉強していました。

木村:血だらけになりながらね(笑)。

杉咲:(笑)(笑)。

木村:血だらけの着物を着た杉咲花ちゃんが、セットの裏で“何してるんだろう?”と思って覗き込んだら、テスト勉強してるの(笑)。
僕も拝見したんですけど、映画「湯を沸かすほどの熱い愛」で日本アカデミー賞、ブルーリボン賞など助演女優賞を総なめして、その後、すごいお仕事ずっとやってるもんね。

杉咲:そうですね。ドラマなどをやらせていただいていました、ありがとうございます。

木村:ドラマの現場とか、花ちゃんが軸となってやってみてどうだった?

杉咲:初めて連ドラ初主演をさせていただいたのが去年、TBSの「花のち晴れ」というドラマなんですけど。やっぱり未知の領域だったので、どうなってしまうのか分からなくて。
すごい緊張していたんですけど、いざやらせていただくと現場にいれる時間はやっぱり長くなりますし。主人公が中心となって物語が進んでいくので、今までは主人公はどちらかというと受け身だと思うんですけど、主人公に影響を与える役としてやらせていただいていたのが、全部受けるっていう難しさは凄く感じました。
現場にいさせていただいてやらせていただくのは、あまり主演とか関係ないんだなって思いました。
なので、あまり意識は変わりませんでした。

木村:大正解だと思います。第三者の方はすごく気も使ってくださるし、主演っていう言葉がすごい冠になってるんですよ。
現場で実際に作業してみると、その冠って別にいらないですよね。みんなが必要だからそこにいてくれるし、出番が多い少ない、第三者から見れば出番とか台詞の量だったりとかっていうのは変わってくるかもしれないけど、優劣だったり、順位はないじゃん?

杉咲:そうですね。

木村:花ちゃんがやってみてそう思ったというのは、“良かったな”って思いましたね。
逆のパターンも、下手したらあるじゃないですか?

杉咲:なるほどですね!

木村:なるほど“ですね”???
けっこう、ちょいちょい「花語録」出ますよね(笑)。

杉咲:「なるほど」は、タメ口みたいじゃないですか?

木村:ちょいちょいありますよ(笑)。

杉咲:え! すみません!(笑)

木村:「今日、何食べたい?」っていう時は、そのメニュー直でしたよ?(笑)
けっこう行きましたよね。

杉咲:木村さんには、しゃぶしゃぶとお寿司と焼肉、たくさん連れて行っていただいて(笑)。

木村:撮影自体もだいたい同じ時間に終わっていたんですよね、で、場所は京都だし「何食べる?」って言ったら「お寿司屋が!」って
「お寿司が? が?」っていう(笑)。

杉咲:生意気ですみませんでした!(笑)

木村:でも、だいたいみんな一緒に行ってたもんね。
隼人だったり、真之介、福士くんもそうだ、「明日もよろしくね」って言って帰っていったよね。

杉咲:いつも木村さんが誘ってくださって、本当に嬉しかったです。
現場に入っていても、共演者の方とご飯に行ける時間ってあまりなかったんですけど。撮影中に、あんなに共演者の方々とご飯に行けたのは初めてだったので嬉しかったです。

木村:あのときは17歳?

杉咲:そうです!

木村:じゃあ、今行ったらご飯の前に「カンパーイ」とかするんだね。

杉咲:そうなんですよ(笑)。

木村:なんか不思議、ずっとウーロン茶飲んでたもんね。

M1. Live to Die Another Day -存在証明- / MIYAVI

2019年07月28日Flow 第五十二回目「拓哉キャプテン × 糸井重里」Part4

今月は、糸井重里さんをゲストにお迎えしています!

1ヶ月にわたってお送りしてきた、糸井重里さんとのトークも今回で最終回!

今週は、リスナーさんからのメールをもとにトークしました!

岐阜県 みったさん 16歳 女性
拓哉キャプテンこんにちばん!
突然ですが、どうやら私は有難いことに、クラスの男の子から好意を寄せられているらしいんです。
しかし私はその子と初めて話してまだ2ヶ月弱しか経っていない上に、あまり得意ではありません。
好きと言いつつもわかりやすく避けてきたり、私の友達に私のプライベートな情報を聞き出そうとしたり…
男の子の恋心が分からず悩んでいます。 男の子ってそういうものなんですか?
また、近いうちに告白するという噂もよく耳にするのですが、
お断りのいい言葉が見当たりません。
相手を傷つけず、自分もスッキリできるお断りの言葉って何かありますか?
キャプテン教えてください??


糸井:また翌日も会う関係だからね、一生別れるわけじゃないからね。
こういうの木村くんもあるんじゃないの? ドラマの中であったような台詞ない?

木村:ドラマの中には、そういう台詞はないと思いますよ(笑)。相手を傷付けず、自分もさっぱりできるような、そういうシチュエーションってそもそもドラマになりませんから(笑)。

糸井:そうか〜。そしたらこれから答える木村君の答えは、木村君のオリジナルです! どうぞ!!!

木村:なんだその司会ぶり(笑)。

糸井:でも、難しいよね。

木村:難しいですね。これ、実体験から言っていいですか?
僕、告白したら、こう返されて何も言えなくなったし、傷付かなかったんですよ。
傷付かなかったんだけど、“言った本人はどういう感じだったんだろうな?”っていう思いだったんですよ。
<みった>ちゃんに伝えようと思います。

糸井:いいね。

木村:僕がその時、“好きだ”っていう気持ちを伝えて、相手に言われたのが「付き合うのには、私は足りてないと思う」って言われたんですよ。

糸井:それ、何歳?

木村:17歳くらいかな? <みった>ちゃんと同じくらいですね。

糸井:ドラマチックに役を振ったとすると、「恋愛するのに足りてないんです」っていうことを含んでいたとしたら、ものすごくかっこいい台詞だね。
つまり、男の人と付き合ったりするような、そういうところに私はまだ足りてないんですっていう風に奥に秘めていたとしたら、その子の、ある種の真面目さと可憐さがまた良いですね。

木村:今思い返すと、じ〜んとしますね。

糸井:男って、12歳でも13歳でも「俺は好きだ!」とかさ、バカだからさ(笑)。

木村:そうですね(笑)。今、冷静に考えるとその当時付き合うって、一緒に帰るだけで付き合ってるじゃないですか? あれ、なんすかね(笑)。
学校終わりで、一緒に帰るだけで付き合うって思ってたじゃないですか?

糸井:それは、その帰り道の向こう側は隣町にも繋がってるっていうのがあるから、帰るだけでも価値があるんだよ。
永遠にその村から出なかったら、帰り道っていうのは、だいぶ価値が下がるんだよ。

木村:うんうん。

糸井:そうじゃないと、みんながおずおずして「一緒に帰ろう」とさえ言わないもの。
だから、ここはもう動かせないようなバカさなんだっていうのを男は後に知るようになって。
で、その若さと、自分がこう行きたいっていうのを掛け算して、我慢をしてみたり、全然違うところに力を向けたり、すごく捻れて、複雑にして男の面白い人生ができるんだからさ。だから、良いんだよ。
木村君っていうのは、かっこいい収集家だと思うんだよ。

木村:収集家?(笑)

糸井:かっこいいコレクションをものすごく持ってる奴だと思うんだよ。
だから、永ちゃんとかって無意識でやってることを“矢沢がやっていることだったら、人はかっこいいと思うようになるんだから”っていう、信念があるんだよ。
“どれがかっこいいかな?”って考えたんじゃなくて、ナチュラルでやれてきた世代なんだよ。それこそ、昭和だと思うの。
木村君なんかだと、“それもかっこいいな”っていうのを知ってるわけで、かっこ良いをものすごく見つけて、“俺もそっちがいいな”っていうことをいっぱい足し算して、キムタクが出来てきたと思うんだよ、今っぽいんだよ。

木村:そうですか。

糸井:尚且つ「やめた」っていうのも言えるし、着脱可能なんだよ。
かっこ良いじゃないところを、“俺がやったら、ひと捻りでもう一個かっこ良くなるな”っていうことの、編集も含めて収集してきてる人だから。
“ああなりたいな”っていう憧れが「かっこいい業」を作ってると思うんだよね。
案外、木村君の謙虚な、偉そうにしないでいるのは憧れが原点だからだと思うんだよ。それをね、若い時に木村君に言ったような気もするんだよね、でも、その時にまだ分かんないよね。かっこ悪いかっこ良さとかが混じって来ないとね。

木村:そうですね。でも、今すごい分かります(笑)。
で、その断り方ですよね。

糸井:自分の人生なので、相手を傷付けたり、自分が嫌われたりしても、それは大したことじゃないっていう考え方もあるんですよね。

木村:わりと、それはSな感じですね。

糸井:長く見たら、その子と結婚してるはずないんですよね。

木村:わりと今、理想を“バコーーーーン!!!”って、粉々にしましたね(笑)。

糸井:俺は、大人の上のおじいさんの役だからさ「フラれて来い」って言えるわけだよ。
俺はたぶん、「フラれて良かったじゃないか」って言うんだよ(笑)。どんなにきつい小説読むよりさ、“なんでダメなんだよ!?”って思うじゃない?
その中に人から見たら一発でわかる弱点とか、欠点に触れざるを得ないじゃない? それはすごく大切なことだから。
<みった>さんの話を聞いているけど、男の子は負けないですよと、「私、そういう気持ちになれないの」って言われても、男の子は負けちゃダメですよ、っていう風に
ひっくり返して言ってあげるのも(笑)。

木村:相当、Sですけどね(笑)。

糸井:俺は大体平気だったよ、泣いたけど。

木村:いや、泣いているじゃないですか!(笑)

糸井:やっぱり、のちに後悔してないのよ。

木村:きっと泣くのが嫌な人が多いんじゃないですか?

糸井:それはダメだよ、泣かなきゃ!
それをどう納めるかっていう時に、自分が出来てくるじゃない。

木村:うんうん。

糸井:それこそ、恋愛の話ばっかりじゃなくて、仕事の話だってあるしさ。
“どうして俺は無力なんだろう?”とかさ、そこから始まることだらけだからさ。
涙が出たか、出ないかだけのことだからさ。
そこで上手くいかなかったおかげで、のちに、もっといい事があるかもしれない。

木村:けっこう、良い時間になってますよ(笑)。

糸井:深夜の番組みたいになってるね(笑)。

M1.You've Got A Friend / Carole king

2019年07月21日Flow 第五十一回目「拓哉キャプテン × 糸井重里」Part3

今月は、糸井重里さんをゲストにお迎えしています!

今週は、リスナーからのメールに、一緒に答えていただきました!


木村:「ほぼ日刊イトイ新聞」を始めたのは、昭和? 平成?

糸井:平成ですね、50になるっていう時に始めたの。その頃から木村くんに会わなくなったのかな。

木村:言い方変ですけど、表舞台的な…テレビだったりとか、糸井さんご本人が何かに出るという形がなくなりましたよね。

糸井:「始めますよ」って言う寸前に「いいとも!」とか、ご挨拶みたいな気分で出て大体終わりになりましたね。
そのとき、僕は多分文化人じゃなくなったんじゃないの? テレビ世界には文化人って枠があって、コメンテーターをやったり、ゲーム番組だったり…。

木村:でも、ゲームも作ったじゃないですか?

糸井:そういうのもした、やって悪かった事はないですけど、ゲームは無理ですね(笑)。

木村:はっきり(笑)。

糸井:「MOTHER2」のコマーシャル、木村くんにお願いしたんだもんね。

木村:はい、スカジャン作ってくれましたよね(笑)。
ここで、リスナーからのメッセージにお付き合いをしてもらいます。

沖縄県 ななさん 18歳 女性
キャプテンに相談したいことがあります。この春大学生になり、
急に自分を成長させたいと思い始め、海外に留学に行きたいと思い始めました。
でも、英語もしゃべれないし、初めての海外なので怖いです。
それでも人生一度きりなので後悔はしたくないと思っていますが、なかなか一歩踏み出せません。
キャプテンはこういう時どうやって自分を奮い立たせていますか?


糸井:木村くんは何て言うの? 奮い立たせる方法を語るの?

木村:いや、「それでも人生一度きりなので」っていう<なな>ちゃんが、羨ましいなって、今このメールを読んで一番最初に思いました。
何にしても覚悟ですよね、国内、海外問わず、覚悟の持ち方次第というか、考え方次第。「自分を成長させたい」と、18歳が思っているんですよ。

糸井:海外に行けるお金はどうするんだろうね?

木村:リアル〜(笑)。

糸井:親だからさ(笑)。

木村:その頭も必要ですよね。

糸井:バイトするのか、親に出してもらうのか、借りるとか、方法は分からないけど、それをものにできるっていうのはすごく幸せなことですよね。

木村:前提としてね。

糸井:お金がなくて決意した人がいたら、もっと大変ですよね。助走に時間がかかりますよね。
助走を端折れちゃう分だけ、決意が鈍るんじゃないのかね。

木村:なるほど、その代わり負荷がかかると思うんですよ、急に飛び出さないといけないから。
だからGのかかり方はハンパないと思います。

糸井:いっぱい宝物を取って来ようって鬼ヶ島に行くのって大変じゃない?

木村:鬼ヶ島って、宝物目当てだったんですか? 鬼退治なんじゃないですか?(笑)

糸井:鬼退治だね。だから、宝物も欲しいって思ったら、もっと戦いも負ける可能性もあったんじゃないかなと思って(笑)。
つまり欲を出すと、さっき「後悔をしたくない」って言ったけど、俺は後悔したことないのよ。
たぶん、もともとそんなにしたい事じゃなかったからだと思うんだよ。

木村:うんうん。

糸井:“バトンが回ってきたから受け止めて走った”みたいな感じだったので、目標とか、獲物の大きさみたいなのを考えたことないので後悔ないんですよ。
この子も小さい決意っていうか、小さい目標をちゃんと果たそうと思ったら、すごく良いんじゃないかな。
例えば、行った先で必ず友達一人は作ろうとかさ、そんな小さいのがけっこう後で広がるじゃない?

木村:友達一人は大きいと思いますよ。

糸井:やればできることじゃない? 自分が何かを得ようじゃなくて、誰かのためにちょっとなれたらいいな、ぐらいに。
そういうことを考えると、総合的に友達一人分ぐらいのことを望んで行ったら必ず良い事だったと思うんじゃないかな。
そのぐらいの年齢だったら、間違っても大したことないしね。

木村:行けるんだったら、出た方がいいんじゃないかと?

糸井:行くことを反対するつもりは全然ないので、行ってみて風に当たって分かる事みたいなのは、今考えてることよりもずっと大きいから。

木村:もっとリアルだと思いますね。

糸井:“行けるんだったら、行けば”っていうことかな。

M1. The Times They Are A-Changin’ / Bob Dylan

2019年07月14日Flow 第五十回目「拓哉キャプテン × 糸井重里」Part2

今月は、糸井重里さんをゲストにお迎えしています!

今週は、コピーライターというお仕事の道に進んだきっかけについて伺いました。


木村:「糸井重里さんはどんな仕事をしているんですか?」と、リスナーのみんなに伝えると、やっぱりコピーライターじゃないですか?

糸井:もうコピーライターの仕事はしてない、人から頼まれた仕事はしてないよ。

木村:そうなんですか?

糸井:「ほぼ日刊イトイ新聞」のためにやることだけで、コピーライター的な仕事をしても自分のところのもの。
「久しぶりに一本どうですか?」みたいに言われても、何年かに一本、知り合いから「ちょっと頼む!」みたいな事があったときに「だったらタダでやるよ」って言うと「それは困るんだ」みたいな話で、映画のコピーとかは…。

木村:それはスタジオジブリですか?

糸井:やってましたね。

木村:いつも、どういう選択をするんですか?

糸井:言葉を選択しているんじゃなくて、何を感じるかがまず先で。
その次は、感じたことから何かを思うわけだよね? “思う”になって、“それでいいのかな?”っていうので、今度は自分の引き出しの中の様々な考えとか、言葉をぶつけてみて“考える”になるわけですよ。
向こう側から見たときに、どう見えるかなっていうのが最終的な形で、俺は気持ちとしてはポスターにその言葉を書いて貼ってみるわけ、それは観念だけどね。
そうすると、頭の中にいる通行人がそれを見て「いいね」と言ったり、無視したり、しばらく頭の中に張り紙を置いておいて“受けたみたいだな”となったら、答えになるわけ。
だから、仕事でやるっていうのはそういう順序を踏んでいるから。

木村:うんうん。

糸井:例えば、「木村拓哉でコピー書いてください」というのも、お金をもらって仕事になった時は仲人みたいな気持ちになるんですよ。
“相手の人によく伝わりますように”とか、決済する人が「いいですね」と言ってくれるかどうかとか、いろんな要素が加わるんですよ。自分としては、それがつまんなくなってきたんですよ。
全部ストレートのパンチを出さなくても、ジャブ3個の方が面白いんだよ、倒れる時があるので。そこで自由にやってる分には「木村君のことでいいこと思いついた」となったら、ただ書けばいいわけだよね。その方が僕は本当に思ったことだから。

木村:はい。

糸井:でも、「木村拓哉のこのポスターで一つ!」みたいになったら、やっぱりプロの仕事になっちゃうから。
「そういうの、もうやめたから」みたいな(笑)。

木村:すごくないですか? 自分の仕事を自分の中で、「もう、そういうのやってないんで」っていう、今現在(笑)。
今年で71歳の先輩なんですけど、そんな先輩が、以前西武百貨店のお仕事としてやられていた言葉で「不思議、大好き。」とか、僕もすごい覚えているんですけど。
井上陽水さんが“バン!”と現れて、「くうねるあそぶ」っていう、“なんだこれ?”って思うんだけど、そう思った分、自分の中に言葉が残ってるんですよね。
そういうのすごい覚えていますね。

糸井:ありがとね。

木村:スタジオジブリさんの作品に関しては、だいたい糸井さんですよね?

糸井:そうですよね。

木村:「ハウルの動く城」も「ふたりが暮らした。」っていう。
今、現在まで続けられている「ほぼ日刊イトイ新聞」。これをやろうと思ったきっかけは何だったんですか?

糸井:やっぱり釣りが影響してますよ。木村君のおかげなんだよっていうのも、ご本人は分からないかもしれないけど。
木村くんが当時から偉かったのは、一から自分でやるんですよ。例えば、一緒に釣りに行った時に“雨降ってきました”って時に、あなたはみんなの分までカッパを買いに行ったんだよ。四の五の言ってないで、コンビニ行ったんだよ。
で、“この子は武道館を6回まわしてるけど、こういうところいいな”って思ったし。うちに遊びに来る時も、ハンバーガーいっぱい買ってきたりとかさ。その歳の普通の男の子がやることを下駄履かずに生きていたんですよ。
たぶん、今もそういうところが残っているんじゃないかと思うんだけど「俺、行ってくるよ」みたいな。
あれ見てるのと、釣りやるのが一緒のことだったんだけど。トーナメントとか出ると、田舎の大会でも朝早くから受け付け並んで、ゼッケンもらって、1分でも遅れたら失格ですよね。

木村:そうですね(笑)。

糸井:大会に出るようになって、ボートをダメになったら自分で直さなきゃならないし、釣り方も何も全部教わる人いないし。学生さん達と一緒に順番待って、ゼッケンもらって、それをちゃんとやったんですよ。
考えようによっては40半ばで、場所によっては先生とか呼ぶ人もいるし、「ハイヤー迎えに行かせます」みたいなこともあるし、生意気に生きていればそれが出来ちゃうんだけど。それがイヤだったんですよね。

木村:はい。

糸井:でも、一人で全部やるっていうのはした事がなかったので。早起きして釣りの大会に出ることとか、ただのおっさんだったり、若い人だったりする経験をちゃんとしたんですよね。
俺、120人ぐらい出るトーナメントで8位になったことあるんだよね、その時に涙出たんだよ(笑)。

木村:ハハハハ(笑)。

糸井:それ経験してから、オリンピックとかで6位とか、そういう人に対して偉そうなこと絶対言えなくなったのよ。
そういう経験をしたことと、インターネットって合ってたのよ。
インターネットと同じで、今から何かやろうと思ったら、材料もお金もなしで“ヨーイドン!”で始められるわけだよ。

木村:なるほど。

糸井:その道、面白いなと思って。先生と呼ばれもしないし、今日始めたって事においては3年前に始めた人と、3年しか開きがないんだから、何でも“よーいドン!”でやれるんだなと思って。
僕は今までの広告の世界で、それなりのベテランみたいになってるところからパシリになろうと思ったの。それで、「ほぼ日刊イトイ新聞」を始めたの。

木村:その中では、今は何をやっているんですか?

糸井:社長さん(笑)。

木村:パシリじゃないじゃないですか(笑)。

糸井:いや、パシリの心を持った社長さんにはなれますからね(笑)。
同じですよ、ゼロからですよ。
“若い子がどういうものなのか?”っていうのを、避けないで、顔突っ込んでいけるのは木村くんと付き合ったからだよ。

M1. Free / Donavon Frankenreiter

2019年07月07日Flow 第四十九回目「拓哉キャプテン × 糸井重里」Part1

今週は、糸井重里さんをゲストにお迎えしました!

木村:いつぶりですかね?

糸井:いつぶりだろうね(笑)。

木村:さっき考えていたんですけど、1年ぶり、2年ぶりとか、そういう次元じゃないんですよね。
お会いして話すっていうことが15年以上ぶりですよね。

糸井:偶然っていうのもないからね、昔だとテレビ局の廊下とか、そういうところにいたりしたけど。
僕、テレビ行かなくなったから。

木村:「ほぼ日」を始めてから、出ないですよね。

糸井:そうだね(笑)、出る理由がある時は出ますけどね。

木村:ゲストにお迎えするということで、改めてプロフィールに目を落とした時に「1948年生まれ」っていうの目が留まり
「1948年生まれということは……え、待てよ!?」っていう(笑)。

糸井:「親父と同い年ですよ!」っていうね(笑)。

木村:そういう話を表参道でさせていただいたのも、すごく覚えているんですよ。

糸井:よく会ってたよね。

木村:きっと、俺がよく行ってたんじゃないですかね(笑)。

糸井:釣りとかはしていたけどね。

木村:そうですね。僕が先輩のことを連れ出して、当時、糸井さんに「木村くん、すごい好きらしいけど何が面白いの?」って聞かれて、
「説明は難しいですね、一度来てもらっていいですか?」って言って、糸井さんを無理やり連れ出してやらせたっていうのが実際のところでしたね(笑)。

糸井:俺は喜んでやっていたんだよ、“年とったら釣りやろう”っていうのは心には決めていたから。
あのとき、僕は40半ばくらいだったと思うね。19、20歳ぐらいの男の子がすごく夢中になって釣りをしている、なんかものすごく面白そうに思えたのよ。
その前まで稽古してて、夜の2時ぐらいに仕事が終わって準備して朝出かける話とか聞いて、そんなに夢中になれるものってやっぱり羨ましいのよ。
言ってる男の子自体がめちゃくちゃおかしかったんだけど(笑)、“こいつ何なんだ?”と思っていたんだけど、俺は“今だ!”と思って釣りを始めたんだよね。

木村:軽くおさらうっていう形ではなく、けっこうどっぷりいってくれましたよね(笑)。

糸井:そうだね、僕の方がやったね(笑)。
忙しさの種類が違うし、僕が多分、ちょっと行き詰ってた時なんですよ。

木村:そうなんですか?

糸井:木村くんからどう見えたか知らないけど、僕は“このまま何するんだろう?”っていうところで、ちょっと偉そうにしてるおじいさんになっちゃうのが嫌で。
ちょうどその時に会った木村君がめちゃくちゃに負けず嫌いで、何に対しても競争しているのがよく分かったわけよ。
で、“こういう気分やってみたいな”って思うんけど、40いくつじゃできないんだけど(笑)。

木村:いやいや、そんなことないと思いますよ。

糸井:だって木村くんと歩いていた時にさ、ガラスに向かって踊りの練習してる若い男の子がいたら、木村君が立ち止まってじっと怖い顔して見てるんだよ。
「何見てるの?」って言ったら、「どのくらいやれるかと思って」って(笑)。
「お前さ、プロだろう? なんで街の兄ちゃんが練習してるのをガン飛ばしてるんだよ」って(笑)。

木村:ガン飛ばしてはいないんですよ、街でストリートダンスをしている子たちのスタイルはスタイルで、やっぱり僕から見たら凄い格好良かったんですよ。
かっこいいものに対して自分も敏感になっていたというか、自分たちがやっていることはひとつやってるんですけど。
ストリートで、振り付けの先生とか、ダンスのレッスンの先生がいるわけでもなしに、自分達だけでガラスに向かってみんなで踊ってる、彼らだけでクリエイトしているっていうのが、非常にカッコよく見えて真剣に見ちゃいましたね。

糸井:その説明もしてくれたのよ、「俺にとって、あれはやっぱり見たいものなんだ」って言って。
“こいつすげーな!”って思ったのよ、そういう心が。ありとあらゆるものを自分が取り入れたいとかさ、触れたい、見たいと思ってるから。
そういう例はいっぱいあったよ。

木村:それこそ糸井さんの家にお邪魔してる時に、糸井さんが某ビール会社のCMの企画中で、ちょうどシンキングタイムに入ってた時に「木村君だったらどうする?」っていう振りを急にされて。
「俺だったらどうすかねー、球場の売り子になりますね」みたいな話をして、その時に糸井さんに鉛筆投げられたのよ「それだよ!」とか言われて(笑)。
それで、あーでもない、こーでもないっていう、僕もそういう経験なかったですし、コマーシャルの中身を自分たちの頭の中で想像する…CMを考えるごっこ、みたいなのを糸井さんと色々させてもらって。

糸井:俺はけっこう感心してたんだよ。人前に晒されてる人の発想っていうのは並じゃないんだよ、普通に企画で入った子とかよりも、木村くんが考えるものが面白いというのは言ったはずで。のちに“2年ぐらい休めばいいのに”って、本気でいつも思っていたのは、そこを育てればいいのにと思っていたの(笑)。

木村:要所要所で糸井さんが「ちょっと休めば」って言ってくれるんですよ。
その時はバリバリくるくる回ってた時代だったので、「いま休んだら、相当色んな所に迷惑かけると思うんですけど」って言ったら、「そうなんだ、迷惑かけるのは良くないね」って言って、わりと続けたんですけど(笑)。


M1. パパの歌 / 忌野清志郎

2019年06月30日Flow 第四十八回目

今週は、皆さんから届いたメッセージを紹介!

早速、こんなメッセージから!

東京都 サンダル3号 36歳 女性
キャプテン、こんにちは!
年をとるにつれ、仕事が増えてきました。
疲れを翌日に残さないことを心がけていますが、どうしても残ってしまいます。
キャプテンは、疲れた時にどうやって疲れを取りますか?


36歳だったら、まだまだいけると思うんだけどな〜。でも、口にすればするほど疲れますよね。
僕は「あぁ、疲れた」っていうワードは、よほどのことがない限り口にしないようにしていますね。
逆にすごい充実できたなっていう、満足度が高かった時のポジティブワードにしています。

疲れを翌日に残さないっていうことで言うならば、シャワーで済ませないで、ちゃんとお風呂に浸かる。
しっかり汗をかいて、充実したバスタイムを過ごして、上がった後に水分の補給をして“次の日あれやらなきゃ、これやらなきゃ”っていう、コンティニューで生活するのではなく、その日一日で終わらせる。
ノルマがもしあったのであれば、出来なかった分は、出来なかったということで終わらせて、ずっと引きずってしまうのではなくて、“今日ここまでしかできなかった! はい、寝ます!”っていうことで、その一日で区切りをつけて過ごす事をお勧めします。

続いてのメッセージはコチラ!

愛知県 がっぴちゃん 34歳 女性
拓哉キャプテンこんにちは!
10代・20代の頃たくさんカラオケに行って、何を歌おうなんて悩まず選曲してきましたが、
30代になってカラオケに行く機会がなくなり、久しぶりにカラオケに行くとなると
何を歌えばいいか行く何日も前からずっと考えてしまいます。笑
とくに悩むのは1曲目。最新曲がいいのか、盛り上がる曲がいいのか、
みんな知ってる曲がいいのか、1番自信のある曲がいいのか・・
キャプテンはカラオケの1曲目はどう考えて選曲してますか?


ドラマを一本撮影し終わって、それの打ち上げで、とか。そういうタイミングがない限りカラオケはお邪魔しないかな。
行った場合、自分は何を一曲目に入れるか? 最近流行っている曲、米津玄師さんの「Lemon」とか、一曲目に“バン”って入れたら相当かっこいいと思うんですけど。
それでピッチ外すよりかは、ここはやっぱり一曲目で自分がマイクを持って歌うということでしょう? そこで、「はぁ?」って言われるのは、やっぱり厳しいですよね(笑)。

そうならないためには、盛り上がり系で、なおかつ“あ、これ歌うんだ!”っていうところで言ったら……相当、卑怯なところでいくと「あ! 本物だ!」っていう感じの(笑)それが一番卑怯ですよね(笑)。
その1曲目が一番間違いなくて、しかもずるいっていう部分ではいいんじゃないですか(笑)。そのへんでいくと「SHAKE」かな(笑)。
イントロが流れた時点で「え! え! 嘘でしょ!?」ってなって、歌よりも何よりも、一番最初の掛け声、それをかますのが一番ありなんじゃないかと思いますけどね。
1曲目に「SHAKE」入れて、2曲目に「兄弟船」ですかね(笑)。

そしてトーク・セッションの感想もたくさん届いています!

神奈川県 しずくさん 50歳 女性
拓哉キャプテン、こんにちばん!
岡本健一さんとのトーク、楽しく聴かせていただきました!
キャプテンが、憧れの大先輩なのが、言葉の言い回しで伝わってきた感じがあり、
何だかいい関係性だなぁと、意外な一面も知れて、Flowならではのトーク、これが、木村拓哉さんが新しく拓いた扉なんだと、実感できる回でした!
色々な方たちの人となりを上手に引き出して、楽しいお喋りで場を盛り上げてくれるキャプテン。
番組が始まってから、どんな風になっていくのか少し不安でしたが、毎回、ゲストの方々が楽しそうに話していらして、
聞き役のキャプテンが、いかに人を大事になさってきたのか、へー! ほー! と感心してきいてしまいました。
これからも楽しみにしています!


ありがとうございます! 去年の8月からFlowが始まって、いろんな方をゲストにお迎えして、ゲストと一緒にこのラジオのマイクを通じて会話をするっていうのが、わりと初体験に近かったので。
本当にこの番組があったからこそ、こういうコミュニケーションを全国38局ネットっていう、あまりにも広いネットワークで、僕らの喋りを聞いてもらうっていう、ちょっと照れくささもありながら、こういう場があったからこそ話せた事っていうのも多々あったし、そういうのはすごく感謝ですよね。

そしてこんな嬉しいメッセージも!

大阪府 ゴボウ 17歳 男性
キャプテンこんにちは!桐谷さんとのトーク最高におもろかったっす!
自分もテレビに出てる方や、高校野球に出場されている方に嫉妬し始めた頃です!!
高校卒業したら東京での生活がしてみたくて、東京の大学に行ってみたいと
強く思ってた所での今回のお2人のセッションは鳥肌が立ちました!
これからもキャプテンについていきます!!!!!!!!!!!!!!


「ついていきます」って言ってくれてるのは嬉しいけど、<ゴボウ>あれだよ? ノープランで東京に来て「俺、ついて行きます!」ってなっても、ついて行き方があるからね、そこをちゃんと持たないとね。
健太はグーニーズを見て「なんやねん! 悔しいわ!」って思ったらしいです、それで“テレビに出たい!”っていう気持ちが強くなったらしくて、東京の大学に行ったんですけど、“もうこれダメかもな”と腐りかけた時に、健太のお母ちゃんが「向いてるか向いていないかは、人が決めるんじゃなくてあんたが決めるんやろ」って言ってくれたらしいですよ。

この言葉は、きっとラジオを聴いてくれてた人たちの中に“あ!”っていう、何かスイッチを押してくれるような言葉になったんじゃないかなっていう風に、僕も健太と話してて思ってましたね。
まさか、ここでゲストを迎えて喋ってる内容をラジオを通じて聴いて、鳥肌を立てている17歳がいるっていうね。
この事実に僕はちょっと鳥肌ですよね、ありがとうございます。


M1. SHAKE/SMAP

2019年06月23日Flow 第四十七回目「拓哉キャプテン × 森山直太朗」Part4

今週のゲストは……森山直太朗さんです!

今週は、直太朗さんにとって“ラジオとは?”に、ついて伺いました。
さらに、リスナーからのメッセージにも答えていただきましたよ!


大阪府 ラジオネーム<スターファルコン> 27歳 男性
木村さん、今晩は。突然ですが、僕には悩みがあります。それはモテない事です。
身長も180cm以上あり、顔も自分でも言うのも何ですが、中ぐらいのレベルだと思っています。
マイナス要素を考えると、飲み会等で積極的に女子に話かけないのですが、
ガツガツしても嫌われるかなと思い踏みとどまってしまいます。
もっと肉食的にいった方が良いのでしょうか?ナルシストな質問になってしまいすみません。
是非アドバイスを下さい!よろしくお願いします。


森山:「中ぐらい」っていうのは、どれくらいのレベルなんでしょうね?(笑)

木村:そうね、誰なんだろうね(笑)。

森山:木村さんのラジオのリスナーっていうことは、そのへんの優劣はハッキリしてるんでしょうね。
だから客観性はあるんじゃないですか? だから、木村さんがトップになってると思うよ?

木村:いやいやいや。

森山:そこからの逆算で「中ぐらいだな」っていう……けっこう、レベル高いな!

木村:飲み会でガツガツ話しかけても“嫌われるかな〜”とか、なんでいろんな計算をするんだろう?
もっと本能と言うか“あの子、すっごい綺麗!”とか…。

森山:肉食とか草食とか、そういうのじゃなくね。

木村:分けることが俺は分からないんだよな。

森山:オスとメスっていう風に考えると、自分に無いものを持っていたりとか、人に無いものを持っているような人に、たぶん俺はいっちゃうと思うんだよな。
かっこいいとか、イケメンとかっていうことよりも、“あいつやべーな!”っていう、“見付けた!”っていう感じ?

木村:うんうん(笑)。

森山:俺はこの感じ嫌いじゃないんですよ、積極的に女子に話しかけてない感じとか、すごい好感が持てるんだけど。
例えば6人・6人で集まって、カラオケボックスとかに行くんだけども。自分をアピールする時に歌ったりとか、変な選曲して自分を見せようっていう風にはしないですね。

木村:どうするの?

森山:人が歌っている時に誰か見てくれてればいいの、一人でもいいの、端の方で変なマラカスの振り方してる(笑)。
自分だけでただ楽しんでいる、それは別にアピールじゃなくて、自分が楽しいことをただやってて、それでカラオケ終わった後とかに「ねえねえ、さっきの良かったよ! 変なマラカス!」っていう子が、「あ、見てた? それに反応できた!?」みたいな(笑)。そうすると友達感が強くなってくるじゃないですか。

木村:目的の人には?

森山:目的の人にモテたい場合は、ターゲット絞るってことですもんね。

木村:その人を知る必要があるでしょ?

森山:難しい! 俺、引き出しの中に全く答えがない!

木村:でも、自分が“この人いいな”って思ってる人が着ている服だったりとか、してる髪型だったりとか、爪だったりとか…。

森山:難しい、そんなの出来ないですよ! そんなことできる人いるの? 木村さんとかできるのか〜。

木村:何が?

森山:ピンポイントで、3人いたら、“この1人に”っていうアピールは。

木村:それはないな〜。

森山:俺はそれがバレたくないもん。例えばその人のお酒がなくなってて、でもコミュニケーションのチャンスじゃないですか?
「何かお酒飲みます?」っていうのは、自分がその人を気にしているっていうのを思われたくないから、他の人にも振っちゃうの。
その人だけに言ったら、“こいつ狙ってんだな”ってなるじゃないですか。

木村:他の人にも普通に聞けばいいんじゃないの?

森山:そうすると意中の人には、“この人、みんなにやってるんだな”って、特別視されないじゃないですか?

木村:それがいいんじゃない? 実際に飲み物が来たら、サーブはするんだけど、その意中の人に対しては「どうぞ、はい」って。

森山:え、みんな見た!?(笑)

木村:いや、ラジオだから(笑)。

森山:そっか、“君だけはスペシャルだぞ”みたいな。

木村:だって、自分の中の意中っていうのが一番のスペシャルでしょ?

森山:そうですよね……あぁ〜、好きになっちゃうわ〜。

木村:なんだよ、“あぁ〜”って(笑)。
最後に、森山直太朗にとっての「人生の1曲」を教えてください。

森山:こういう仕事をしてるのでよく聞かれるんですけど、なかなか難しくて。
いろんな随所で出会ってるのでね……でも、玉置さんかな〜。

木村:おお!

森山:玉置浩二さんの「SACRED LOVE」という曲がありまして、この曲を生で聴いた時に“こんな風に何かを表現できたら楽しいだろうな”という、自分が創作とか表現をする一つの憧れの、きっかけを作ってくれた曲ですね。

M1. SACRED LOVE/玉置 浩二


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