2020年07月19日Flow 第百三回目「拓哉キャプテン × 太田光」Part3
今月7月のゲストは、爆笑問題の太田光さんです。
太田さんとのトークは、今週で最後!
今回は、皆さんから頂いたメールを元にトークします!
そして太田光さんの「人生の1曲」も伺います!
【宮城県 ひよこ豆 23歳 女性】
相談です。
「口は災いのもと」と言いますが、私は昔から後先を考えずに発言して
「あっ! しまった! これは言ってはいけなかった、言い過ぎた!」ってコトが良くあります。
先日も冗談のつもりでした発言で、友達をひどく怒らせてしまいました。
無意識のうちに相手をひどく傷つけてしまっていることに反省しています。
軽口をたたかないようにするためには、どうすれば良いでしょうか?
木村:面白い人がゲストの時に、いいメールがきたね!
調子に乗ってしゃべりすぎてしまった経験はありますか?
太田:俺ほとんどないです。
木村:うそつけ!!
太田: (笑)。
木村:87%がそうでしょ、あなたは。
太田:ほんっとに聞きたい! その人にも聞きたい! どうしたらいいんだろうって。
2人:(笑)。
太田:一緒に考えようか(笑)。
木村:冗談のつもりが通じなかった経験。あ~、これもありそうですね。
太田:いや~。まぁ、ほとんど通じないね。俺の冗談ってのはね(笑)。
木村:いや~だから、こうやってお話をさせてもらって、爆笑問題の田中さんの存在っていうのが、いかに大きいかっていう事ですよね。
太田:小さな巨人と呼ばれてます。
木村:いやほんと、ピー(太田)が言ってく、話していく、放っていくものを全て、「いや、そうじゃねぇわ!」とか、「そっちじゃね~わ!」とか。要は、正式に伝える役がいないと、これ全部ひよこ豆さんと同じことになっちゃうんですよね。
太田:だから、ひよこ豆さんはそういう友達を作りゃいいんだよな。
木村:そういう存在が出たら、すごい大きいだろうね。
太田:楽かもしんないね。こういう人は直んないと思う。俺も直んないもん、ずっと。いまだに直んないんだから。
木村:僕もあるかもしんないな~。
太田:ある?
木村:うん。
太田:あ~、そう!? 怒らんないだろ? さすがに天下の木村拓哉を怒る人はいないだろ。
木村:それこそSNSで、みんなが好き放題言えるじゃないですか。
太田:あぁ、なるほどね。
木村:だから、わりとその、現場で僕を怒る人は確かに、そんなにいないかもしれないけど。世の中がすごい怒ってくれますね。
太田:たしかに、それはもうしょうがないよな。でもだから、今たぶんラジオの前の人はおそらく一般の人でもSNSやってたりすると、そういう事で傷つく人はいっぱいいると思うから。
木村:そうだよね。
太田:ねっ!! そうすると天下の木村拓哉でも、「あ、結構気にするんだ!」みたいなことは勇気づけられると思うよ。
木村:いや、気にするでしょ。気になんないやついないと思うよ。マジで。
太田:いないよな! いや、でも、木村拓哉までいったらだよ。もう、そんなの眼中にない。「ちょ、待てよ!」みたいな感じじゃん。
木村:今なんか、挟みました?
太田:ちょ、待てよ~(笑)。
木村:もしも~し。冗談のつもりが(笑)。もしも~しって言われちゃう。確かに、でも届くもん。
太田:届いちゃうんだよな。
木村:それがSNSの一番、なんだろうな~。ガードがかからない部分じゃん。だから、押してしまえばそこ開いちゃうし。ブロックするって機能も、もちろんついてるけど。それは、個人に対してのブロックだから。うん。だから、届くからね。届いた場合は、「へー。あー。そうですか」っていう感じで読み終わるよ。
太田: (笑)。それはでも、俺もたっくんにはさ、本当に「こうゆうの、こいつ、気にしてんのかな?」って思う時もあったりして、メールでも送ったりしたけど。例えば、「何をやっても木村拓哉ですね」って言葉を結構気にするじゃん。
木村:そう。俺、気にしてほんとにメールしたんだもん。
2人:(笑)。
木村:「頑張れよ!」とかいう「ドラマ来週も見るからな! 頑張れよ!!」っていうのに対して。なんかすんげぇ上がってたの、そっち系のニュースが。「いや~、でもさ、俺こうやって言われてるよ。そんなやつのドラマ見ても面白いの?」みたいなことを送ったら、「おまえな、考え直せ!」みたいな感じで、また送ってくれて。
太田:ほんっとに、そうだよ。ほんっとに、そう思うよ。そんなこと言われる役者なんていないんだから、他に。
木村:まぁ、分かんないですけど。
太田:それがスターの宿命じゃない。木村拓哉の芝居それぞれ違いますよ、俺から見たら。全然違いますよ。役をやってる。だって、『教場』と『グランメゾン東京』。
木村:役ですからね。
太田:だって全然、工夫もしてるし。そんなの気にするレベルじゃないよっていうのは、ほんっと言いたいね。心から。
木村:いやいや。そういう風に言ってくれるっていう、逆にピーの存在を僕は知ってるので。それはね、なんだろうな。だから、あのメールで言ってくれた、書いてくれた事はすごい「よしっ!」っていう、なんかちょっと勝手な。うん。プロテクターに、サポーターとして僕は身体に装着して、現場に行ったの覚えてますね。
太田:嬉しいね。「俺もそう思う」って送んなくて良かったな。
2人:(笑)。
木村:そしたら完全にもう、返信してません。こいつやべーなっていう。
待って! 宮城県のひよこ豆がほったらかしになってんじゃねーの。
太田:ひよこ豆気にすんな!
木村:一番いいアドバイスは、そのね、ウーチャカ(田中)的な存在。「お前、何言ってんだよ!」って言ってくれる人がいたらいいなとは思うけど。
太田:そうだね。ただ、あんまり人を嫌な気持ちにさせることばっかり気にしてたら、自分がつまんなくなっちゃうから。大丈夫だって。みんなそれぞれ、どんな人だって人を嫌な気持ちにさせながら生きてるんじゃないのかね。
2人: (笑)。
木村:ある意味、説得力あるからね。
太田:俺はそこに落とし込むという。常に(笑)。
木村:今月は爆笑問題の太田光さんとお送りしてきましたが、毎回ゲストの方に人生の1曲っていうのを伺ってるんですが、太田光さんにとって人生の1曲ってのはどんな曲ですか?
太田:人生の1曲!? なんだろうな~。俺はでも、う~ん、迷うな~。まぁでもね、俺はパッて浮かぶのは、やっぱりサザンオールスターズの『ラチエン通りのシスター』ってのは、ほんとに常に何かあると思い出す。
木村:それはどんな時に聴いたの?
太田:大学。それこそ、僕らにとってのサザンオールスターズっていうのは、『ザ・ベストテン』のスポットライトで、青山学院の学生のバンドですって出てきたのがリアルタイムで衝撃を受けてるわけ。『勝手にシンドバッド』で「う、何こいつら!」って。キワモノですぐいなくなるだろうと思ったら、2曲目、3曲目で『いとしのエリー』が出て。これ、ただものじゃないって。常にそれがリアルタイムで一緒に育ってきてるから。
だから、桑田さん達がちょうど俺らが大学で初恋したり、何かしてる頃に桑田さんの失恋した想いを書いた、そのラチエン通りのシスターっていうのを報われない恋愛をしながら、「そうそう、この気持ち、この気持ち」って言いながら常に育ってきてるから。田中なんかも一緒。あいつもモテないし、俺もモテないし。2人で鎌倉行って(笑)。
木村:へー。
太田:その当時、仲良かったからさ。俺も田中と、まだ。
木村:まだって言うなよ!
M1.ラチエン通りのシスター/サザンオールスターズ