木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

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2025年03月09日Flow 第三百四十五回目「拓哉キャプテン × ONE OK ROCK Taka」Part1

今月のマンスリーゲストは、今年結成20周年を迎えるロックバンド、ONE OK ROCKからボーカルのTakaさんです!
どんなトークセッションになるのか、お楽しみに!


木村:こうやって一対一のタイマンでガッツリお話をするっていうのは、初だよね?

Taka:初です。お見かけしたことは何度かあるんですけど。

木村:嘘だぁ。

Taka:一番最近で、と言ってもだいぶ前なんですけど、うちの父(森進一さん)が最後に紅白出場した時に、たまたま僕もご挨拶と言うか、「頑張ってね。」っていうことで普通に楽屋の方にいたんですよ。その時に、衣装を着た木村さんが目の前を通られたのを、僕が勝手にお見かけしたっていうだけなんですけど。

木村:えー? NHKホールで(笑)?

Taka:はい、NHKホールで。年末31日に。

木村:えー! マジで?
あ、ごめんね。今オープニングで「ONE OK ROCKのボーカル、Taka!」とか言って紹介しちゃったんだけど、ちゃんと向き合って話させてもらうのは初なのに。俺は何て呼べばいいの?

Taka:もう、何でも大丈夫です。「Taka」でも「Takaくん」でも。

木村:どれがいいですか?

Taka:じゃあ、「Taka」で。お願いします。

木村:俺のことは、どういう感じ?

Taka:何て呼んだらいいですか(笑)?

木村:(笑)。

Taka:何てお呼びすればいいかなと思って、実は今日も結構考えたんですよ。一応、僕の中では、先輩に値する方ではあるので…。

木村:あー、まぁ、そうかも。

Taka:なので、「くん」付けの方がいいのか、「さん」の方がいいのか…。

木村:あー、なるほど! だから、そうね。いきなり「木村くんは…」ってなったら…。いや、後輩の皆は、普通に「木村くん」って言う人もいるし。

Taka:そうですよね。それってどれくらい下から(「くん」と呼ぶ人が)いなくなるんですか?

木村:いや、だからそれがね、すごいあやふやなんですよ。正直。だから、Takaと同じジェネレーションの直属の後輩の皆の呼び方をバコンって当て嵌めると、「くん」では、あんまり言ってきてくれる人はいないかな? 皆「さん」になりがちだと思うんだけど。
でも、なんか…嫌だ(笑)。

Taka:(笑)。

木村:なんかワンオクのボーカルに「木村さん」って呼ばれるの嫌だなぁ。「木村さん」以外だったら、何でもいいです。

Taka:分かりました。じゃあ、「木村くん」で。

木村:で、いいですか?

Taka:うわ、何かすごい…。すいません、僕が自分で言っといてあれなんすけど、うわー、すごい失礼をしてる気持ちになりますね。

木村:(笑)。なってない、なってない。全然なってない。

Taka:じゃあちょっと頑張って。多分、呼び方に慣れないと変な感じに聞こえるかもしれないですけど、頑張って慣れます。

木村:お願いします。

Taka:はい、よろしくお願いします。

木村:本当に、(Takaが番組に)来てくれるっていうのが分かった瞬間に「マジか!」って僕もびっくりしたんですけど。
実際、日本だけではなくて海外のレーベルと契約を果たし、今現在、アメリカ、ヨーロッパ、アジアの、言ってみればワールドツアーというものをドーンと成立させていて。
で、去年開催された過去最大規模のワールドツアーでは、およそ19万人(を動員)。

Taka:はい。ありがとうございます。

木村:今、拠点としてベースを構えてるのは、ロス?

Taka:そうですね。一応、お仕事がない時は、基本的にロサンゼルスに帰るっていう。

木村:なんだろうな? 僕は勝手に、ワンオクの音だったり、世界観だったり、本人を目の前にして言うのはちょっと恥ずかしいんだけど…、かなりライブの映像観てますよ(笑)。

Taka:え、マジっすか!? ちょっと待ってください(笑)。マジっすか!

木村:マジで(笑)。
akaの髪が緑の時と、金髪の時と、あとね、まだ左腕にいたずら書きがあんまりされてない時。あんまりされてなく、マイクのボディーには赤のビニールテープを巻き付けてはいるんだけど、赤の時と黄色の時と…。

Taka:なるほど、はい(笑)。 恥ずかしい~。ありがとうございます。

木村:横浜スタジアムのやつとかは、多分何周もしてますね。

Taka:えー、それは本当に嬉しいです。

木村:ちょうど僕が身辺警護のお話、ボディーガードのお話をドラマでやらしてもらった時があったんですけど、その時にワンオクにすごいハマってて。

Taka:えー、嬉しい!

木村:だから、「ちょっと体を作ろう。」ってなって、音を聴きながら映像を観ながら体を動かす時に、回数とかじゃなくて、「この曲終わるまでは、絶対キープオンしよう。」っていう自分との約束事を勝手に作り。やっててきついんだけど、「きついんだけど、待てよ。」って、スマホの画角の中で、こんなにバンドのメンバーが…Takaだけではなく、ちょっとギターポジションは若干高めなんだけど、「Takaが飛ぶぞ」っていう瞬間をしっかり捉えてるToruくんだったりとか。
ドラマーのTomoyaくんの…彼、ちょっと感情的に叩く瞬間があるんですよ。左のスティックを持った左手をグアーッと顔の前で、叫びながら、バァン、バァン、っていう。そこの「バァン、バァン!」、「ドrrrン、ドrrrン!」っていう瞬間を見たりとか。僕は、あのドラムにまず鷲掴みにされて。

Taka:うわー、Tomoya喜ぶな。

木村:それで、Ryotaくんが「え、上半身裸で大丈夫ですか?」っていう。「何で1人で裸なんですか?」っていう状況の中、オーディエンスに向かって叫びながらベースをフィンガーでパパッてやってるところとかを見て、「いや、この4人がまだ挫けてねーんだから、こっちも挫けるわけにいかねぇ。」っていう感じで、よく体を動かしてました。

Taka:すごい。木村くんの筋トレとかのモチベーションになってたってことですか。

木村:なってましたね。間違いなくなってました。

Taka:すごいっすね。信じられないです。でも、本当にめっちゃ嬉しいです。

木村:いやいや! 本当に。僕が一方的にそういう感じで観てたし、音も聴いてたし。1回「こいつら面白れ~!」ってなっちゃった後って、結構自分はハマる方なので、「あー、なるほど。Takaってこのパンドの中では、ライオン的な…キングなわけね。」みたいな。「はいはい、PV、MVの撮影で、あ、そうなるのね?」みたいな(笑)

Taka:やばい、嬉しい(笑)。でも恥ずかしい~(笑)。ありがとうございます!

木村:(笑)。っていうスタンスでした。

Taka:いや、もう光栄です。逆に、もう僕はちっちゃい時からずっと見てきた存在なので、いやもう、こんな日が来るって思ってなかったですし。正直。

木村:何で?

Taka:やっぱり何か感慨深いですよね。
僕がいた会社でいまだに仲良くさせて頂いてる方は何人かいるんですけど、でも逆に、その当時は喋ることがなかった方と仲良くさせて頂いてる時もあるので、こういう形でそういう先輩方とお話ができたりするのは光栄だなと思います。マジでバンドをやってて良かったなと思って。

木村:いやいや。もうだって、以前そういう立ち位置になってたっていうのも事実だけど、「いや、俺ちょっとこっち行くわ。」っていう道を、「俺そこ渡らないで、あっちの信号で渡るわ。」だったりとかさ、「いや、お前らがそっちの上り坂トライするんだったら、俺もうちょっとここまっすぐ行くわ。」とか、それはやっぱり色々あるだろうし。
でも「今、僕らはどこに来れてるのか?」っていうのが結果だと思うし、そこがね、今いる場所で、「俺あそこ通ってきたなぁ。あそこはすっげえ空気薄かったよな。」っていうようなところを今笑えれば、俺は全然問題ないと思う。
逆にそうやってTakaが「いや光栄です!」って言ってくれるのも、俺は嬉しいから。もう全然、むしろこういうタイミングでお話をさせてもらったのであれば、「今後もよろしくお願いします!」っていう感じです。

Taka:いやもう本当に、お願いします!

木村:今回、20周年でアルバムを2年半ぶりに作ったじゃん。この『DETOX』というアルバムを。このアルバムを引っ提げて、この後ツアーやりますよね。4月から。

Taka:はい。そうなんですよ。

木村:これがね、びっくりしたんだけど、ラテン・アメリカツアーと、あと、北米ツアーの2つに分かれてるんですけど。4月からメキシコとか、アルゼンチン、ブラジル。

Taka:そしてペルー。

木村:ペルー…。ラテン・アメリカツアーってあんまり聞いたことないんですけど。

Taka:確かに、日本人の方は多分馴染みがないと思います。
実は日本のバンドも、何組かラテンの国でめちゃくちゃ有名なバンドがあって、例えばスカとかですね。東京スカパラさんとかはめちゃくちゃフェスとか呼ばれたりとか、あとアニメ系で結構有名なバンドさんとかは、いまだにライブをしに行ったりしてるんですよ。
僕らが行き始めたのはすごく昔からで、今回久々にこっちも回ろうということで、4月から回るんです。やっぱり国が違うし、カルチャーも違うので、大変ですけど。

木村:そして、そのラテン・アメリカツアーの後ですよ。今度5月に入ったらもう北米ツアーってことで、バンクーバーでしょ? シアトルでしょ? サンフランシスコ、ロサンゼルス行って、ダラス行って、ヒューストン。オーランドで、アトランタ、ニューヨーク、ワシントン、ボストン、モントリオール、トロント、シカゴ、ミネアポリス。
これさ、2日おきとか1日おきなんだけど、この移動は?

Taka:移動はバスでやってます(笑)。

木村:俺が見たことある、あのバスでしょ?

Taka:はい、見て頂いてるやつだと思います。

木村:Takaがツアーのバスを紹介してるやつを観たことがあるんですけど、あれで移動すんの?

Taka:あれです。めちゃくちゃ恥ずかしい…。

木村:そのバスに乗り、1日おきだったり2日おきで、北米ツアーとかさ。
実際、国内における活動と、瞬間的かもしれないけど、自分たち4人の目の前に広がる景色…っていう言い方はちょっと失礼かもしれないけど、目の当たりにするものって、多少違うじゃん。

Taka:そうですね。

木村:国内の広がっている世界と、ツアーでお邪魔して、場合によっては下手したら「結構キャパはあるけど、なるほど…。」っていうような、ライブハウスのちょっとでかいバージョンの箱だったりとかするわけで、そういうのってどういうチャンネルの替え方をしてるのかな、っていうのが、僕はちょっと思うんですけど。でも、変わらなそうだね。

Taka:最初はきつかったかもしれないです。アメリカで100組ぐらいの色んなバンドが参加する、フェスティバル方式のツアーがあるんですけど、多分2014年にそれに初めて参加させてもらった時は、その当時、僕ら日本ではアリーナとかやらせてもらってたんですけど、もう一気にそのフェスの一番下のステージで、僕ら以外に出演するアーティストはDJだけっていう。だからDJブースみたいなところでライブをしたんですけど、もちろん当然出番もめっちゃ朝で、お客さんが入る前とか。で、ファンもいないので、リハーサルを2回ぐらいやってるような感じで、そこでやった時は、ちょっとだけ心折れそうにはなりましたね。

木村:はぁ~…。

Taka:それをちょっとずつ経ていって、これも1つのROCKだなって言うか。
なんか自分の中ではいつも夢物語を意識しちゃってるところがあって、だから、今日もこうやってラジオに出させて頂いてることが不思議なんですけど、対面して喋ってるってことも、自分の中では「あ、こういう日が来たんだ。おもしろ!」っていうワクワクドキドキなんです。
結局アメリカのそのツアーも、そういうのを経て今やっと規模が大きくなってきたんですけど、「それをずっと見てたい」っていう願望も自分の中であって。「やり始めたら、絶対そこには辿り着けるはずだから。」みたいな、変な根拠のない自信を持ったままなので、物事を始めた時にものすごくワクワクしてるんですよね。

木村:じゃあ、Takaが「Taka」をプレーヤーとして(見ている)。

Taka:そうです。 海外に出た時はずっとそういう感覚でした。それが叶っていくと、またもっとすごい面白くなって。
なので、僕個人的には、すごくピンチだったりとか、挫折だったりとか、苦しい時ほど、ちょっとワクワクドキドキしてるみたいなところが結構ありましたね。

[OA曲]
M1.Tropical Therapy/ONE OK ROCK

[後TM]
M. Yellow Summer/Kenichiro Nishihara
レーベル:IntroDuCing! / 規格品番:FAMC-091

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