木村拓哉 Flow supported by Spotify - TOKYO FM 80.0MHz - 木村拓哉

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2025年09月14日Flow 第三百七十二回目「拓哉キャプテン × 山田裕貴」Part2

今月のマンスリーゲストは、俳優の山田裕貴さん!
今週はどんなトークになるのか? お楽しみに!


木村:高校は卒業し、卒業した後は、もう上京をして…。

山田:はい。お芝居の学校に入ります。それで、2年後に皆で公開オーディションをするんですよ。色んな事務所の関係者の方が100社ぐらい来てくださる最後のオーディションがあって。
この学校に通いながらも、エキストラさんとか、それこそ舞台のセットを組み立てるスタッフさんのお仕事を本当にやりに行ったりするんですよ。僕もエキストラさんをやらせてもらったりとか、青山劇場の舞台のセットを組み立てたりとかしました。そういうことをやっていたら、たまたま僕を「あの子誰?」って見つけてくれて、「オーディション受けてみない?」っていうところから、なぜかオーディションに受かりまして。

木村:いや、「なぜか」ではないと思うよ。確実に要因はあったと思うけど。その、2年後に行われる公開オーディションは受けてないわけだよね。たまたま、とある人が「誰、あれ?」ってなって。

山田:そうです。それも、ただイベントのチケットのもぎりとドアマンをやってる時に見つけてもらって。「あの子誰?」ってなって、「この子、オーディションに出てみないかな?」っていうところで。

木村:それはそれで色んな流れがあると思うけども、でもそのもぎりとドアマンとしてそのドアの立ち位置に立ってなかったら、こうなってないもんね。

山田:はい。こうなってないです。

木村:不思議だね。マジで、でも、甲子園のピッチには立ってないし、スタンドにいた人だし、今振り返って「自分で蓋をした」って言ってるようなゆうくんだったけど、その立ち位置におのずと流れ着いてて、要は、「開けるかどうかは自分で決めなさい」っていう、1つのルームキーなのかを…。

山田:そうですね。渡されてた感じはします。

木村:っていう感じは、今のお話を聞いてて「スゴッ!」て思ったけど。
でもそう考えると、本当に“出会い”ってでかいっすね。

山田:でかいっすね。

木村:へえ〜。すごいな。
そんで、2011年に「海賊戦隊ゴーカイジャー」のゴーカイブルー。レッド、ブルー、イエロー、グリーン、ピンクってあると思うんですけど、それのブルー。

山田:はい、ブルーに。これも「オーディション受けに行ってみる?」っていうことで、戦隊もののオーディション受けまして。本当に、もうその世界に足を踏み入れてたのに、最初は「なんで、1分とかで人のことを判断してんだよ?」、「ふざけんな」、「オーディションって何なんだ!」と思ってたんですよ。
でも、そこはちゃんと真面目に行って、今みたいな感じで「僕はこういう想いで俳優目指しました」みたいな自己PRして、で、「レッド」、「ブルー」って書いてある台本を読んで、帰るっていうのを、多分4〜5回やったんですよ。で、4回目か5回目かぐらいで、最終で。最後はレッド読んで、本当にもう20人ぐらいの選ばれてきた人たち…それこそ事務所の先輩とかもいたんで、「あの人が来てるんだったら(自分が受かるのは)無理だろう」とか、「うわ、この人のお芝居素敵だな〜」みたいな人たちもいっぱいいたんで。
僕はレッドを読むことが多かったんですけど、レッドをバーって読んで、で、自分なりに一生懸命やって、帰ったんですよ。そしたら、後々、まだ事務所に所属してないんですけど、その方の預かりで、僕に「戦隊物のブルーに決まりまして」っていう報告を受けて。

木村:あれ? 読んでたのはレッドだよね?

山田:レッドなのに、(決まったのは)ブルーだったんですけど。

木村:じゃあ、気持ちは紫だよね(笑)。

山田:もうそうですよ。報告を受けた時は、完全にパープルの気持ちでした(笑)。

木村:ちょっと不思議な色になっちゃうっていうね。
いやでも、冷静に振り返ると「あ、こういう方もそうなんだ」っていう、ライダーだったりとか戦隊ものだったりとかっていう経験、時間を経て、今活躍されてる方たちってものすごいたくさんいらっしゃるな、っていうふうに思うんだけど。

山田:めちゃくちゃ色んなことを経験できるんですよ。それは何かって言うと、子供たちにはあんまり聞かせたくないですけど、アフレコっていうのがあったりとか(笑)。変身した後の声を入れるっていう作業があったりとか。

木村:なるほど、そっかそっか。そうね。スーツアクターの人たちがやってくださった、物凄いちゃんとした「デアァッ!」っていうやつを…。

山田:はい、アクションに僕たちが声を入れて…っていうアフレコを経験できたりだとか。もちろん(変身前の)実写のお芝居もありますし。中にはアクションをやる回もあるので、アクションも経験できる。
放送が終わりそうなタイミングで、東京ドームシティで(戦隊ものの)ショーが始まるんですよ。僕たちも、“素面(すめん)”って呼んでるんすけど、素の僕たちが東京ドームシティに毎公演出て…っていうのもあったり。
で、最終回が終わってからの公演になると、84公演も東京ドームに立って、その後、多分全国40公演ぐらい回りに行ったりするんで、舞台としてもちょっと経験できるというか。
なので、もう本当に1年で結構色んなことを経験させてもらえるんで。僕はそれがデビュー作になるので、そこですごい色んなことを経験させてもらえました。

木村:いや〜濃いな。

山田:で、本当に幼稚園の頃に夢だった、スーパーヒーローにはなるという。

木村:なるほど。面白い流れになってきたぞ、これ。
なんだけど、その後、2013年、ドラマ「ボクらが恋愛できない理由」。2014年に、映画「ライヴ」。2016年に舞台「宮本武蔵(完全版)」で初舞台。っていうか初主演。

山田:そうですね、舞台で言うと初主演です。この間に、本当にちょこまかいろんなことをやらせてもらったりしながら、という。

木村:オーディションっていうものに挑戦して選ばれるっていう形から、「この作品に、山田裕貴ってどうかな? どう思う?」って言ってキャスティングされて、で、プロダクションに連絡があって「今こういうお話聞いてるんだけど…」っていう流れに変わるじゃないですか。

山田:はい。それはもう、だいぶ後です。

木村:だいぶ後なの?

山田:2017年ぐらいから。お仕事がちょっとずつ増えてきたな、って感じるのはこの辺りからですかね。

木村:へえ〜。自分の印象としては、そういう感覚ではないな。

山田:本当ですか? いやでも、自分の感覚で言うと、食えない時代は、2017、18、19年ぐらいまでは安心できなかった感覚があります。

木村:そうか。でも2017年に大河ドラマ(「おんな城主 直虎」)に出演して。

山田:その年が、映画14本ぐらい公開があって…。

木村:14本!? 1年で?

山田:はい。逆に言うと、それぐらいちょこちょこ出てるっていうことなんですけど。

木村:いやいや! なんだそれ? その14冊の台本は、自分の中でどう整理するんですか?

山田:何て言ったらいいんですかね…。とにかく読んで、入れて。月に多分3〜4役も被ってることとかもあったんで、もうとにかく入れて、現場の力っていうのをそこで感じると言うか。メイクさんにその役のメイクをしてもらう、衣装部さんにその役の衣装を着させてもらうことがスイッチ、みたいな感覚ではありましたね。

木村:へぇ〜。

山田:だから、そんなに知られてないけど、めちゃくちゃ忙しい時代だったって言うか。

木村:いや、14冊って想像つかないな。すげえ…(笑)。

山田:良いふうに言ったら、本当に良い刀を叩いてもらってる感じと言うか、修行の期間、みたいな。作品を修行にしちゃいけないんですけど、なんかもう本当にそういう感覚でしたね。

木村:まあでも、その「作品を修行って言っちゃ、どうなのかな」って今ゆうくんは言ったけど、多分、自分もそれは継続してると思います。修行というその期間っていうのは、それこそプロになったとしても、職人さんになれたとしても、多分ずっと終わらないことなんじゃないかな、と僕は思うんですけど。

山田:はい。色んなことを学び続けなきゃいけないですもんね。

木村:「学ぶ」と言うか…。きっと、“その時の自分にしかできないこと”と、“その時の自分ではできないこと”っていうのが、両方あると思うんだよね。それは、僕も勝手に継続してる気ではいますけどね。

山田:木村さんでもそうなんだ…。

木村:いやいや、「でも」じゃなくて。それは、あとは価値観だからね、マジで。だから「あ、そういうふうにやってるんだ。へえ〜」っていう、そこの「へぇ〜」の温度感が低いか高いかによって、多分気が合う・合わないとかっていうのがあるんじゃない。まあ、“人”だからね。

山田:はい。

木村:でも、これはすごいじゃないですか。2019年の「終わりのない」っていう舞台で、新人賞を獲ってますよ。

山田:はい。文化庁の賞を。

木村:だから、修行の成果というのが。

山田:はい。1個認められた。
「イキウメ」っていう劇団の舞台だったんですけど、魂が色んなところに飛んでいっちゃうというお話で。例えば未来に行くんだけど、それは自分で、古代に行くんだけど、それも自分で、っていう。色んな時代を生きて、でも1つの魂で、みたいな、そういう役柄だったんです。僕は結構そういう作品が好きなので、自分なりにすごい楽しかったし、すごく深く悩んだし、何より本当にキャストの皆さんが「この人たち大好き」って思う方たちばかりで。仲村トオルさんとかもいたんですけど。

木村:へ〜。恵まれてるね。

山田:恵まれてます。本当に僕は、小さい頃から人に恵まれてます。

木村:“恵まれてます自慢”入りましたよ(笑)。

山田:はい(笑)。

木村:それで、デビューから10年後っていう形になるのかな? 「海賊戦隊ゴーカイジャー」のゴーカイブルー役から10年経って、「東京リベンジャーズ」のドラケン。

山田:そっか、これ10年後か。ちゃんと数字で見るとそうですね。「リベンジャーズ」。

木村:あれ、面白いもんね。単純に。

山田:吉沢亮くんとはそれまでに3回ぐらい共演してて、「山田くんに(「東京卍リベンジャーズ」の原作を)読んどいて欲しいんだよね」って言われてたから読んでおこう、と思って。で、自分が気に入ったのがドラケンという役だったんです。

木村:たまたま?

山田:はい、たまたま。で、「やるならこれやりたいな」っていうのを思って。そしたら、何かそういう話が上がってるのを吉沢亮くんからそう聞いて。「もし僕がマイキーをやるなら、ドラケンをやって欲しいんだ」っていうことを言ってくれて。で、いろいろあったんですけど、本当にそれが叶いまして。もちろん、吉沢亮くんの想いが全て受け取られたわけじゃなく、色んな人の総意でそういうふうに決まって。
だから本当に亮と何回か作品を一緒にやってきて、「相棒をやって欲しい」って言われたのも嬉しかったですし、本当にマイキーとドラケンみたいな感じで、いいな、って思いながら。2人はすごい固い絆で結ばれてる相棒役なんで。

木村:へ〜。そこには(北村)匠海とかもいたもんね。

山田: はい。匠海っちもいました。僕も、北村匠海くんも大好きです。「リベンジャーズ」に出てる俳優さん、皆大好きです。

木村:いや、なんかすごいいい現場だろうな、っていうのは…。

山田:いい現場でした。本当に、皆がぶつかり合わず…。

木村:ああいう内容なのに(笑)。

山田:なのに、ぶつかり合わず、ただ自分のお仕事を良いものにしていく、っていう。そのお芝居の中でぶつけ合う、みたいな。それがものすごくちゃんと見えてる。
僕は剃り上げて弁髪の風貌だったので、本当にこの髪を半分剃り上げて、朝2時間前に入って龍のタトゥーを…。

木村:側頭部にやってもらって。

山田:何か「龍」の名前のつく役も多かったんで、そこにご縁も感じると言うか。「あ、親父はドラゴンズだったな」とか。

木村:なるほどね(笑)。

山田:最初にブルーで入ったのも、「親父、中日ドラゴンズはブルーだな」とか。何かすごいご縁を感じながら…。

木村:ご縁なのか、ゆうくんがめちゃくちゃ結び付けてるのもあるよね。

山田:そうです。僕、めちゃくちゃ結び付けてます(笑)。

木村:(笑)。

[OA曲]
M.名前を呼ぶよ/SUPER BEAVER

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