福山雅治 福のラジオ

TOKYOFM/JFN38 Stations Every Saturday 14:00-14:55

放送後記

その涙がこぼれる場所は・・・

2024/2/19
フジテレビ系月10ドラマ「春になったら」の主題歌『ひとみ』を福のラジオでフルオンエア、そして2月19日にはデジタル配信がスタートしました!
リリース2日前の福のラジオで、福山さんはこの『ひとみ』に込めた想い、そしてその想いを体現するための構成について語りました。

歌詞が「ねえ ひとみ」で始まり、楽曲の構成はAメロ、そしてBメロ(サビ)、そのあとは大サビ、さらにBメロに戻り、もう一度、大大サビともいえる展開になりAメロに戻る・・・最後のAメロでは「ねえ お父さん」と語りかける、最初はお父さんから瞳さんへ、そして最後は瞳さんからお父さんに語りかける往復書簡のような形になっています。
本体はこういう形なのですが、テレビで流れるver.は「ねえ ひとみ」で始まっていません。これは“瞳”というセリフがたくさんでているので、ドラマの中では固有名詞ではないほうがいいかと思い「ねえ 知ってる ねえ 感じる」という構成にしたとのことでした。

話は歌詞についてフォーカスします。
『春になったら』では、木梨憲武さん演じる父親の雅彦さんが 娘の瞳さんとともに3か月という時を過ごしていくストーリー。
いつも明るい人はいるけれども必ずしもそうではない、その向こう側には努力とか我慢しているとか、秘めているものがあるはず。雅彦さんの明るさを支えているのは何なのかって想像してみました。

雅彦さんの仕事は実演販売員。商品に対する愛情や理解が求められます。
そのためには、商品をつぶさに観察することが必要、大切なのは雅彦さんの”ひとみ(瞳)”であるということも表現したいなと思っていました。そうした部分について、楽曲の最後の方では「目に見えるものは ほら 見えないもので出来てる」というふうに歌っています。

こうしたことを一番知っているお父様である雅彦さんですが、それを子供に名前として伝える場合、大人という完成した人格で、ゼロから始まる子供という人格に対して押し付けるのではないということを大切にしました。
つまり、「自分の人生で大事にしているテーマを共有する」ということ。“ひとみ(瞳)”という名前には、見えないものを観察するまなざしを持ってほしいという願いを込めたと設定しました。そして、雅彦さん自身も、ひとみとともに成長していきたいという願いが入っているのではないか、と。
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今回の福のラジオで楽曲の話をしようとした時、作家・今浪は歌詞を見ただけで号泣。その姿を見た福山さんは「流れてる涙はどこから出てるの?」と問いかけました。
それに対して思わず「おもしろくしないで・・・」とこたえた作家・今浪でしたが、聴けば聴くほど、そして歌詞とドラマを見れば見るほど、やはりグッとくるものは出てきます。
アナタはどんな想いを抱いたでしょう?
『ひとみ』をお聴きになった感想、福のラジオのホームページでお待ちしています。

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